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Oracle Reports レポート作成ガイド
10gリリース2(10.1.2)
B25068-01
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メール・ラベル・レポートの作成

この章では、標準のレポート・スタイルの1つであるメール・ラベル・レポートについて学習します。この章の手順に従うと、図6-1に示すようなレポート出力を生成できます。

図6-1    メール・ラベル・レポートの出力


画像の説明

概要

データ・リレーションシップ

メール・ラベル・レポート用のデータは、問合せを作成してデータを選択するだけでフェッチできます。

レイアウト

使用例

このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。

メール・ラベル・レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダmailinglabelを開き、Oracle Reportsのサンプル・レポートmailinglabel.rdfを開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。

6.1 この例の前提条件

この章の例を作成するには、Oracle Database付属のHuman Resourcesサンプル・スキーマ(HR)に対するアクセス権が必要です。このサンプル・スキーマに対するアクセス権の有無が不明のときは、データベース管理者に問い合せてください。

6.2 レポート・ウィザードを使用したメール・ラベル・レポートの作成

レポートは、レポート・ウィザードを使用して作成するか、または独自に作成できます。この例の単純なレポートを作成する場合は、レポート・ウィザードを使用できます。このウィザードを使用すると、レポートのレイアウトの定義やデータ定義の設定を行うことができます。

簡単なメール・ラベル・レポートを作成するには:

  1. Reports Builderを起動します。すでに起動している場合は、「ファイル」→「新規」→「レポート」を選択します。

  2. 「ようこそ」ダイアログ・ボックスまたは「新規レポート」ダイアログ・ボックスで、「レポート・ウィザードを使う」を選択して「OK」をクリックします。

  3. 「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  4. 「レポート・タイプ」ページで、「ペーパー・レイアウトのみ作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「スタイル」ページでレポートのタイトルを入力し、「メール・ラベル」を選択して「次へ」をクリックします。

  6. 「データ・ソース」ページで、「SQL問合せ」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  7. 「データ」ページで「クエリー・ビルダー」をクリックします。

  8. 「データ表選択」ダイアログ・ボックスで、「EMPLOYEES」表をクリックして「インクルード」をクリックします。

  9. 「DEPARTMENTS」表をクリックして「インクルード」をクリックします。


    注意

    この場合、EMPLOYEES表とLOCATIONS表はスキーマに直接関連していないので、DEPARTMENTS表を組み込む必要があります。 


  10. 「LOCATIONS」表をクリックして「インクルード」をクリックします。

  11. 「閉じる」をクリックします。

    クエリー・ビルダーに3つの表が表示されます。

  12. EMPLOYEES表で、次の列名の横にあるチェック・ボックスを選択します。

    • FIRST NAME

    • LAST NAME

    • EMPLOYEE ID

  13. LOCATIONS表で、次の列名の横にあるチェック・ボックスを選択します。

    • STREET ADDRESS

    • POSTAL CODE

    • CITY

    • STATE PROVINCE

    • LOCATION ID

  14. 「OK」をクリックします。

  15. 「データ・ソース定義」フィールドに、問合せが次のように表示されます。

    SELECT ALL EMPLOYEES.EMPLOYEE_ID, EMPLOYEES.FIRST_NAME,
    EMPLOYEES.LAST_NAME, LOCATIONS.STREET_ADDRESS, LOCATIONS.POSTAL_CODE,
    LOCATIONS.CITY, LOCATIONS.STATE_PROVINCE, LOCATIONS.LOCATION_ID
    FROM EMPLOYEES, DEPARTMENTS, LOCATIONS
    WHERE ((EMPLOYEES.DEPARTMENT_ID = DEPARTMENTS.DEPARTMENT_ID)
     AND (DEPARTMENTS.MANAGER_ID = EMPLOYEES.EMPLOYEE_ID)
     AND (DEPARTMENTS.LOCATION_ID = LOCATIONS.LOCATION_ID))
    


    注意

    この問合せは、次のいずれかの方法で入力できます。

    • 提供されているテキスト・ファイルmailinglabel_code.txtからコードをコピーして「データ・ソース定義」フィールドに貼り付けます。

    • 前述の手順で説明されているように、「クエリー・ビルダー」をクリックして、コードを入力せずに問合せを作成します。

    • 「データ・ソース定義」フィールドにコードを入力します。

     

  16. 「次へ」をクリックします。


    注意

    データベースにまだ接続していない場合は、「クエリー・ビルダー」または「次へ」をクリックしたときに、データベースに接続するよう求められます。この例に該当するスキーマが含まれるデータベースに接続してください。第6.1項「この例の前提条件」に、この例のサンプル・スキーマの要件に関する説明があります。 


  17. 「テキスト」ページで、メール・ラベルの表示書式を設定します。手順21〜30で、次の書式でラベルを表示する方法について説明します。

    John Smith
    55 Main Street
    Springfield, ME 00000
    
    
  18. 「使用可能フィールド」リストの「FIRST_NAME」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「メール・ラベル」リストに移動します。

  19. 「使用可能フィールド」リストの「LAST_NAME」をクリックし、「>」ボタンをクリックします。

  20. 「新規行」をクリックします。

  21. 「使用可能フィールド」リストの「STREET_ADDRESS」をクリックし、「>」ボタンをクリックします。

  22. 「新規行」をクリックします。

  23. 「使用可能フィールド」リストの「CITY」をクリックし、「>」ボタンをクリックします。

  24. キーボードで[Back Space]キーを押して余分なスペースを削除します。

  25. 「カンマ」をクリックします。

  26. 「使用可能フィールド」リストの「STATE_PROVINCE」をクリックし、「>」ボタンをクリックします。

  27. 「使用可能フィールド」リストの「POSTAL_CODE」をクリックし、「>」ボタンをクリックします。

    「メール・ラベル・テキスト」ボックスに、コードが次のように表示されます(必要に応じて、次のように空白を追加します)。

    &<FIRST_NAME> &<LAST_NAME>
    &<STREET_ADDRESS>
    &<CITY>, &<STATE_PROVINCE> &<POSTAL_CODE> 
    
    

    ヒント

    メール・ラベルの書式設定の詳細は、レポート・ウィザードのこのページで「ヘルプ」をクリックして参照してください。 

  28. 「次へ」をクリックします。

  29. 「テンプレート」ページで、「テンプレートなし」を選択し、「終了」をクリックして、ペーパー・デザイン・ビューにレポート出力を表示します。表示は次のようになります。

    図6-2    メール・ラベル・レポートのペーパー・デザイン・ビュー


    画像の説明

  30. レポートをmailinglabel_<自分のイニシャル>.rdfという名前で保存します。

6.3 垂直間隔の追加

この項では、「垂直間隔」プロパティを使用して、メール・ラベル・レポートのレコード間に空白を追加します。この間隔は、レコードを印刷するメール・ラベルのサイズに応じて調整できます。

垂直間隔を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の下の「ペーパー・レイアウト」ノードを開きます。

  2. 「ペーパー・レイアウト」の下の「メイン・セクション」ノードを開きます。

  3. 「ボディ」の下で、繰返し枠R_G_FIRST_NAMEを検索します。

  4. 「R_G_FIRST_NAME」ノードの横の繰返し枠のアイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  5. 「繰返し枠」の下で、「枠間の垂直間隔」の横に0.25と入力します。

  6. [Enter]キーを押して変更内容を追加します。

  7. ツールバーで「ペーパー・レイアウトを実行」をクリックし、ペーパー・デザイン・ビューにレポートを表示します。

レポートの表示は次のようになります。

図6-3    垂直間隔を追加した最終的なメール・ラベル・レポート


画像の説明

6.4 まとめ

これで、すべての作業が完了しました。メール・ラベル・ペーパー・レポートは正常に作成されました。この章で学習した内容は次のとおりです。

この例で使用されているウィザード、ビュー、プロパティの詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。このヘルプは、第3.1.1項「Oracle Reportsオンライン・ヘルプの使用」で説明しているとおり、Reports BuilderまたはOracle Technology Network(OTN)から表示できます。


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