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Oracle Reports レポート作成ガイド
10gリリース2(10.1.2)
B25068-01
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テキスト・プラッガブル・データ・ソースを使用したレポートの作成

この章では、Oracle Reports付属のテキスト・プラッガブル・データ・ソースのデータを含むレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図45-1に示すようなレポート出力を生成できます。

図45-1    テキストPDSを使用したレポート出力


画像の説明

概要

使用例

この例では、米国国勢調査局のデータをCSV(カンマ区切り値)形式でダウンロードし、レポートを生成するとします。文字区切りテキストをデータ・ソースとして使用してペーパー・レポートを作成する方法を学習します。

このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。

テキストPDSを使用するレポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダTextPDSを開き、result¥censusreport.rdfを開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。この章で使用されているサンプル・ファイルのリストと説明を表45-1に示します。

表45-1    レポートのサンプル・ファイル 
ファイル  説明 

Examples¥TextPDS¥result¥censusreport.rdf 

レポート用に完成したRDF。 

Examples¥TextPDS¥result¥censusreport.pdf 

完成したレポートのPDFバージョン。 

Examples¥TextPDS¥scripts¥census_csv.txt 

米国国勢調査局のWebサイトから入手した文字区切りデータ。 

Examples¥TextPDS¥scripts¥config.txt 

TextPDS.confファイルのコード。 

45.1 この例の前提条件

この章の例を作成するには、サンプル・ファイルが必要です(前述の「使用例」を参照)。

45.2 textpds.confファイルの設定

テキスト・ファイルをデータ・ソースとして使用するには、事前にそのテキスト・ファイルのフォーマット情報を使用してテキストPDS構成ファイル(textpds.conf)を設定する必要があります。構成ファイル内のデータ定義により、テキスト・ファイルがReports Builderで有効なデータ・ソースとして認識されるようになります。


注意

変更を有効にするには、構成ファイルを編集した後でReports Builderを起動または再開する必要があります。 


textpds.confファイルを設定するには:

  1. メモ帳などのテキスト・エディタで、textpds.confファイルを開きます。このファイルは、ORACLE_HOME/reports/confディレクトリにあります。


    注意

    ORACLE_HOME は、使用しているコンピュータでReports Builderがインストールされている場所です。 


  2. 別のテキスト・エディタ・ウィンドウで、提供されているconfig.txtファイルを開きます。このファイルは、Examples/TextPDS/Scriptsディレクトリにあります。

  3. config.txt内のテキストをコピーし、textpds.conf</textPDS>エントリの前に貼り付けます。これによって、textpds.confファイルに次のようなエントリが追加されます。

    図45-2    textpds.confエントリのスナップショット


    画像の説明


    注意

    textpds.conffileFormatエントリを使用すると、テキスト・ファイルがReports Builderでデータ・ソースとして認識されるようになります。テキストPDSをレポート・ウィザードで選択する際に、定義されたフォーマット(この例では、CensusCSV)が選択肢の1つとして表示されます。fileFormatエントリでは、このファイルの各列のプロパティも定義します。 


  4. textpds.confファイルを保存します。

これで、文字区切りテキスト・データ・ソースのtextpds.confファイルが設定されました。

45.3 レポート・ウィザードを使用したレポートの作成

レポートは、レポート・ウィザードを使用して作成するか、または独自に作成できます。この例の単純なレポートを作成する場合は、レポート・ウィザードを使用できます。

テキスト・プラッガブル・データ・ソースを使用する前に、テキスト・ファイルの内容を調べる必要がある場合があります。メモ帳などのテキスト・エディタでcensus_csv.txtファイルを開き、この例で使用するデータを確認できます。

簡単なレポートを作成するには:

  1. textpds.confファイルは更新済なので、Reports Builderを起動します。

    ヒント

    textpds.confファイルを変更するときにReports Builderが起動していた場合は、Reports Builderを一度シャットダウンしてから、Reports Builderを再起動すると、テキスト・ファイルが有効なデータ・ソースとして認識されるようになります。 

  2. 「ようこそ」ダイアログ・ボックスで、「レポート・ウィザードを使う」を選択して「OK」をクリックします。

  3. 「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  4. 「レポート・タイプ」ページで、「ペーパー・レイアウトのみ作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「スタイル」ページで、レポートのタイトルを入力してから「グループ上」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「データ・ソース」ページで、「Text Query」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  7. 「データ」ページで「問合せ定義」をクリックし、「テキスト問合せの定義」ダイアログ・ボックスを表示します。

    「テキスト問合せの定義」ダイアログ・ボックスが表示されずにエラー・メッセージが表示される場合は、構成ファイル(textpds.conf)に追加したコードに間違いがないか確認します。

  8. 「データ定義」で、リストの「CensusCSV」書式をクリックします。


    注意

    CensusCSV書式がこのリストに表示されるのは、この書式をtextpds.confファイルに追加したためです。 


  9. 「データ・ソース」で、「参照」をクリックしてExamples/TextPDS/Scriptsディレクトリにあるcensus_csv.txtファイルを検索します。

    ディレクトリにこのファイルがない場合は、「開く」ダイアログ・ボックスのファイルの種類リストでTXTファイルを選択したかどうかを確認します。

  10. このファイルをクリックし、「開く」をクリックします。

  11. 「位置」フィールドにcensus_csv.txtファイルが表示されたら、「OK」をクリックします。

    レポート・ウィザードでは、データ・ソース定義が「データ・ソース定義」フィールドに表示されます。

  12. 「次へ」をクリックします。

  13. 「グループ」ページで、「使用可能フィールド」リストの「CATEGORY」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「グループ・フィールド」リストに移動し、「次へ」をクリックします。

  14. 「フィールド」ページで、「>>」ボタンをクリックして、すべての使用可能フィールドを「表示フィールド」リストに移動し、「次へ」をクリックします。

  15. 「合計」ページで「次へ」をクリックします。

  16. 「ラベル」ページで「次へ」をクリックします。

  17. 「テンプレート」ページで、「事前定義テンプレート」を選択し、「Beige」をクリックします。次に「終了」をクリックして、ペーパー・デザイン・ビューにレポート出力を表示します。必要な変更を加えます。レポートは次のようになります。

    図45-3    テキストPDSレポートのペーパー・デザイン・ビュー


    画像の説明

  18. レポートをcensusreport_<自分のイニシャル>.rdfという名前で保存します。


    注意

    作成結果を、サンプル用のディレクトリにある提供されているサンプル・レポートと比較できます。ただし、レポートの実行前に次の手順を実行する必要があります。

    • データ・モデル・ビューで、問合せを右クリックして「データ・ウィザード」を選択します。

    • 「データ」ページで「問合せ定義」をクリックします。

    • census_csv.txtの場所を、ローカル・ドライブ上のこのファイルの場所に更新します。

     

45.4 まとめ

これで、すべての作業が完了しました。ペーパー・レポートにテキスト・プラッガブル・データ・ソースを使用することができました。この章で学習した内容は次のとおりです。

この例で使用されているウィザード、ビュー、プロパティの詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。このヘルプは、第3.1.1項「Oracle Reportsオンライン・ヘルプの使用」で説明しているとおり、Reports BuilderまたはOracle Technology Network(OTN)から表示できます。


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