Oracle Business Intelligence Discoverer 管理ガイド 10gリリース2(10.1.2.1) B25101-01 |
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この章では、Discoverer AdministratorのEULステータス・ワークブックの使用方法について説明します。項目は次のとおりです。
EULステータス・ワークブックとは、Discoverer End User Layer(EUL)の管理と文書化に役立つレポートを提供するDiscovererワークブックです。EULステータス・ワークブックによってDiscoverer EUL V5ビジネスエリアのフォルダからの情報がクエリーされます。Discoverer PlusまたはDiscoverer ViewerでEULステータス・ワークブックを分析できます。
任意のDiscovererユーザーにEULステータス・ワークブックへのアクセス権を付与できます。ただし、EULステータス・ワークブックの主要な用途は管理です。
Discovererでは、次のEULステータス・ワークブックが提供されています。
各ワークブックの使用方法は、個別のワークシートに記載されています。
DiscovererではこれらのEULステータス・ワークブックが提供されていますが、デフォルトではインストールされません。ワークブックのインストール方法は、次のようにEULの種類によって異なります。
EULステータス・ワークブックは、<ORACLE_HOME>¥discovererディレクトリにインストールされます。
EULステータス・ワークブックをインストールすると、次の処理が可能になります。
要件に応じてワークブックまたはDiscoverer EUL V5のビジネスエリアを編集できます。また、ユーザー自身のEULステータス・ワークブックを作成することもできます。
Discoverer EUL V5のビジネスエリアは、EUL内のその他のビジネスエリアに似ています。Discoverer EUL V5のビジネスエリア内のフォルダは次のとおりです。
Discoverer EUL V5のビジネスエリアを使用すると、Discovererビジネスエリアの構造の分析と文書化のために独自のワークブックを作成できます。
Discoverer EUL V5の一部のフォルダでは、EUL所有者にDBA_JOBS_RUNNINGデータベース・テーブルへのSELECTアクセス権限が必要であることに注意してください。詳細は、「EULステータス・ワークブックとDBA_JOBS_RUNNINGテーブルに関する注意」を参照してください。
提供されているEULステータス・ワークブックを変更する場合は、異なる名前でコピーを保存し、そのコピーを変更することをお薦めします。そうしないと、提供されているEULステータス・ワークブックがDiscovererの各新規リリースで置き換えられるため、変更が失われることがあります。
標準的なEULに対してDiscovererを実行する場合は、次の手順に従います。
注意: EULをインストールしている必要があります(詳細は、第4章「End User Layerの作成とメンテナンス」を参照)。
標準的なEULステータス・ワークブックをインストールする手順は、次のとおりです。
SQL*Plusがすでに実行されている場合は、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> connect jchan/tiger@database;
jchanはEUL所有者、tigerはEUL所有者のパスワードです。
たとえば、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> start d:¥<ORACLE_ HOME>¥discoverer¥util¥eul5.sql
<ORACLE_HOME>はDiscoverer Administratorがインストールされている場所です。
eul5.sqlファイルにより、Discoverer EUL V5のビジネスエリアで必要とされる一部のユーザー定義PL/SQLファンクションが作成されます。
選択したSQLファイルeul5.eexがインポート・ファイル・リストに表示されます。
デフォルト設定を受け入れます。
このダイアログでは、インポートを開始して、各EULオブジェクトが処理されるときの状態を監視できます。
インポートが完了すると、「インポートに成功しました。」というメッセージが表示されます。
EULステータス・ワークブックのインポートが完了すれば、Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewerを使用してEULステータス・ワークブックを開くことができます。
EUL4_GET_ANALYZED
EUL4_GET_COMPLEX_FOLDER
EUL4_GET_HEIRLVL
EUL4_GET_HIERORD
EUL4_GET_ITEM
EUL4_GET_ITEM_NAME
EUL4_GET_OBJECT
EUL4_GET_OBJECT_NAME
EUL4_GET_SIMPLE_FOLDER
ヒント: PL/SQLファンクションの削除方法の詳細は、「Discoverer EUL V5のビジネスエリアのアンインストール方法」を参照してください。
Oracle ApplicationsのEULに対してDiscovererを実行する場合は、次の手順に従います。
注意: Oracle ApplicationsのEULをインストールしている必要があります(詳細は、第17章「DiscovererをOracle Applicationsとともに使用する方法」を参照)。
Oracle ApplicationsのEULステータス・ワークブックをインストールする手順は、次のとおりです。
SQL*Plusがすでに実行されている場合は、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> connect jchan/tiger@database;
jchanはEUL所有者、tigerはEUL所有者のパスワードです。
たとえば、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> start d:¥<ORACLE_ HOME>¥discoverer¥util¥eul5.sql
<ORACLE_HOME>はDiscoverer Administratorがインストールされている場所です。
eul5.sqlファイルにより、Discoverer EUL V5のビジネスエリアで必要とされる一部のユーザー定義PL/SQLファンクションが作成されます。
たとえば、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> start d:¥<ORACLE_ HOME>¥discoverer¥util¥eul5_apps.sql
<ORACLE_HOME>はDiscoverer Administratorがインストールされている場所です。
eul5_apps.sqlファイルにより、Discoverer EUL V5のビジネスエリアで必要とされる一部のユーザー定義PL/SQLファンクションが作成されます。
Oracle ApplicationsのFNDNAMスキーマのユーザー名を入力するように要求されます。
注意: FNDNAMスキーマのユーザー名のみ入力してください。パスワードは入力しないでください。
入力したユーザー名を確認するように要求されます。
ユーザー名が正しくない場合は、スクリプトを再実行します。
選択したSQLファイルeul5.eexがインポート・ファイル・リストに表示されます。
デフォルト設定を受け入れます。
このダイアログでは、インポートを開始して、各EULオブジェクトが処理されるときの状態を監視できます。
インポートが完了すると、「インポートに成功しました。」というメッセージが表示されます。
EULステータス・ワークブックのインポートが完了すれば、Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewerを使用してEULステータス・ワークブックを開くことができます。
Discoverer PlusでOracle ApplicationsのEULとともにEULステータス・ワークブックを実行するには、Oracle Applicationsのユーザーまたは職責で接続する必要があります。EUL所有者としてEULステータス・ワークブックを実行することはできません。
Oracle ApplicationsのEULステータス・ワークブックを実行する手順は、次のとおりです。
ビジネスエリアへのアクセス権限付与の詳細は、第7章「情報に対するアクセス制御」を参照してください。
Discoverer EUL V5のビジネスエリアをアンインストールする手順は、次のとおりです。
注意: EULステータス・ワークブックがOracle ApplicationsのEULにインストールされている場合は、EULの所有者としてDiscoverer Plusに接続してこのワークブックを削除することはできません。かわりに、Discoverer Administratorのコマンドライン・インタフェースを使用し、コマンド・プロンプトで次のように入力して、ワークブックを削除します。
<ORACLE_HOME1>¥bin¥dis51adm.exe /connect <eulowner>/password>@<database> /delete /workbook "<workbook name>"
"<workbook name>"は、EULデータ定義、EULクエリー統計、EULアクセスまたはEULワークブック管理のいずれかです。
Discoverer EUL V5のビジネスエリアに関連するPL/SQLファンクションを削除できます。
EUL5_GET_ANALYZED
EUL5_GET_APPS_USERRESP
EUL5_GET_AUTOGEN_ITEM_NAME
EUL5_GET_COMPLEX_FOLDER
EUL5_GET_DATEHIER_TMPLT_NAME
EUL5_GET_EUL_DETAILS
EUL5_GET_FOLDERNAME
EUL5_GET_FORJ_ITEMID
EUL5_GET_HIER_EXPID
EUL5_GET_HEIRLVL
EUL5_GET_HIERNODE_EXPID
EUL5_GET_HIERORD
EUL5_GET_ISITAPPS_EUL
EUL5_GET_ITEM
EUL5_GET_ITEM_NAME
EUL5_GET_JOIN
EUL5_GET_JOIN_EXPID
EUL5_GET_LINURL
EUL5_GET_OBJECT
EUL5_GET_OBJECT_NAME
EUL5_GET_SIMPLE_FOLDER
eul5_post_save_document
EULステータス・ワークブックが削除されます。
EULデータ定義ワークブックにより、EULに含まれるオブジェクトに関するレポートが提供されます。EULデータ定義ワークブックを使用すると、EULオブジェクトの構成方法について詳しく知ることができます。このワークブックは、次のワークシートから構成されます。
EULクエリー統計ワークブックには、エンド・ユーザーが実行したクエリーに関する統計情報が表示されます。EULクエリー統計ワークブックを使用すると、エンド・ユーザー・クエリーの特性について詳しく知ることができます。このワークブックは、次のワークシートから構成されます。
EULアクセス・ワークブックにより、データベース・オブジェクトへのユーザーのデータベース・アクセス権限に関する次の情報が提供されます。
このワークブックは、次のワークシートから構成されます。
EULワークブック管理ワークブックには、EULに保存されているワークブックおよびワークシートに関する情報が含まれます。このワークブックは、次のワークシートから構成されます。
Discoverer EUL V5のビジネスエリア内の一部のフォルダ(特に、EUL5_DBA_JOBS_RUNNINGフォルダ)では、EUL所有者がDBA_JOBS_RUNNINGデータベース・テーブルへのSELECTアクセス権限を持つ必要があります。このテーブルへのSELECTアクセス権限がない場合は、権限が不十分であることを示すORA-01031メッセージが表示されます。
DBA_JOBS_RUNNINGへのSELECTアクセス権限を付与する手順は、次のとおりです。
SQL*Plusがすでに実行されている場合は、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> connect dba_user/dba_password@database;
dba_userはDBA権限のあるユーザー、dba_pwはパスワードです。
SQL> grant select on dba_jobs_running to <EUL owner>; SQL> commit;
EUL所有者がDBA_JOBS_RUNNINGデータベース・テーブルへのアクセス権限を持っていることを確認する手順は、次のとおりです。
SQL*Plusがすでに実行されている場合は、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
SQL> connect jchan/tiger@database;
jchanはEUL所有者、tigerはEUL所有者のパスワードです。
SQL> desc DBA_JOBS_RUNNING
EUL所有者がDBA_JOBS_RUNNINGへのアクセス権限を持っている場合、テーブルに列リストが表示されます。持っていない場合、オブジェクトが存在しないことを示すメッセージが表示されます。
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