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Oracle Developer Suite インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC), Microsoft Windows and Linux x86
B25104-03
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コンポーネント

Oracle Developer Suiteでは、最新のOracleアプリケーション開発およびビジネス・インテリジェンス・ツールが1つに統合されています。JavaやXMLなどのインターネット標準技術に基づいて、Oracle Developer Suiteでは、Oracle Application ServerやOracle Database 10gを活用したアプリケーションを効率的に構築する、理想的な開発環境を実現できます。

この付録では、Oracle Developer Suiteに付属する開発ツールについて説明します。説明する項目は次のとおりです。

B.1 Oracle10g JDeveloper

Oracle10g JDeveloperは、J2EEおよびXMLの開発環境で、E-BusinessアプリケーションやWebサービスを開発、デバッグ、デプロイするために必要な、様々な支援機能が組み込まれています。開発効率を向上するため、業界最速のJavaデバッガや革新的なプロファイラ、そしてコード性能を分析改善するCodeCoachをはじめとする、開発の各工程にわたるツールが統合されています。さらに、アプレット、JavaBeans、JavaServer Pages、サーブレット、Enterprise JavaBeansなどの標準J2EEコンポーネントを容易に開発し、高品質を確保できるよう、ウィザード、エディタ、ビジュアル設計ツール、デプロイ・ツールも組み込まれています。

拡張性や処理性能に優れたJ2EEアプリケーションを容易に開発できるよう、JDeveloperにはBusiness Components for Java(BC4J)という、柔軟で拡張可能なJ2EEフレームワークが付属しています。BC4Jは、Sun社のJ2EEデザイン・パターンを実装するためのオブジェクト・リレーショナル・マッピング・ツールで、品質の高いJ2EEアプリケーションを短期間で開発できます。

B.1.1 対応するデプロイ環境

JDeveloperを使用して、様々な環境においてアプリケーションをデプロイできます。JDeveloperはSun社のJava SDK 1.4.1に基づき、開発したアプリケーションやコンポーネントは、同じSDKのバージョンが稼動するJ2EE認定プラットフォーム上でデプロイできます。

JDeveloper、およびJDeveloperで開発したクライアントは様々な環境で動作しますが、このバージョンのJDeveloperは特に次の環境において認証されています。

B.1.2 Oracle Business Intelligence Beans

OracleBI Beansは、Oracle OLAP用に設計された分析に対応するアプリケーションのビルディング・ブロックを提供する、一連の標準ベースのJavaBeans™です。Oracle JDeveloperとOracleBI Beansを使用すると、Webアプリケーションを短期間で簡単に構築できます。これらのアプリケーションにはOracleデータベースの高度な分析機能が備えられ、気軽に情報を見るだけのユーザーと、完全な非定型クエリーや分析機能を必要とする高度なユーザーの両方に対応しています。


注意

BI Beansをインストールする場合は、Oracle JDeveloper 10gリリース2(10.1.2.1)を同じコンピュータにインストールする必要があります。BI Beansのインストール時に、JDeveloperルート・ディレクトリのパスを指定する必要があります。パスを指定しないと、インストーラではBI Beansがインストールされません。 


OracleBI Beansの主なコンポーネントは次のとおりです。

詳細は、次を参照してください。

B.1.3 UIX

JDeveloperにはUIX技術のコンポーネントが統合されているため、サーブレットやJSPを使用する、HTMLベースのクライアントを短期間で構築できます。UIXは、J2EE準拠のWebアプリケーションを構築するためのオープン・フレームワークです。UIXには、Javaクラス・ライブラリ、API、パーサーのほか、ページ単位で画面を遷移する形態のWebアプリケーション(オンライン・ショッピング・アプリケーションなど)を作成するためのソフトウェアなども含まれています。UIXはサーバー・ベースの技術で、Javaプログラミング言語で実装されますが、クライアントにはJavaは不要です。ブラウザさえあれば、UIXアプリケーションを表示できます。UIXは、HTML準拠のブラウザやモバイル・デバイスなど、様々なクライアントをサポートします。UIX技術は、oracle.caboパッケージとそのサブパッケージに含まれています。

B.1.4 Bali

JDeveloperにはBali技術コンポーネントが統合されており、JavaアプレットやJavaアプリケーションなど、Javaをベースとした従来型のクライアントを短期間で構築するために利用できます。Baliは、Javaベースのクライアント・アプリケーションのプレゼンテーション層を柔軟に構築するためのフレームワークを構成します。Bali技術はJFC(Java Foundation Classes)のフレームワーク上に構築され、Oracle Look and Feelの実装に活用できます。Javaベースの製品に統合するコンポーネントとして、Oracle Help for Javaも提供されます。Bali技術はすべてJavaコードで実装され、oracle.baliパッケージおよびそのサブパッケージとしてまとまっています。

B.2 Oracle Reports Developer

Oracle Reports Developerは、動的データを基に高品質なレポートを作成し、Web上に表示したり、紙に印刷したりするためのツールです。Oracle Reports Developerを使用して作成されたレポートは、すべてOracle Application Serverにシームレスにデプロイできます。Oracle Reports Developerを使用すると、必要なデータにアクセスし、任意の形式でレポートを作成してどこにでも配布できるので、情報の公開が容易になります。たとえば、SQLデータベース、OLAPデータベース、XMLで記述されたデータ、JDBCに対応したデータ・ソースなどからデータを公開できます。

Oracle Application Serverを使用して、HTML、PDF、区切り文字付きテキスト、RTF、PostScript、PCL、XMLなど、様々な形式のレポートを作成できます。さらに、独自のデータドリブンJavaコンポーネントや、Oracle Reports Developer用のカスタムJSPタグを、ウィザード・インタフェースを使用してHTML文書に埋め込むことにより、HTMLレポート・ページの機能を拡張できます。レポート作成の作業の大部分は、ウィザードによって行われます。また、レポートのテンプレートやデータのプレビュー機能を使用して、レポートの構成を簡単にカスタマイズできます。

B.3 Oracle Business Intelligence Tools

Oracle Business Intelligence Tools(Discoverer Administrator、Discoverer Desktop、Discoverer EUL Command Line for Java、BI Beans、Spreadsheet Add-in、Reports Developerで構成)は、Oracle Business Intelligence Tools CDに含まれています。Oracle Business Intelligence Tools CDは、Developer Suite CDパックに含まれる別個のCDです。Oracle Business Intelligence Toolsをインストールするには、『Oracle Business Intelligence Toolsインストレーション・ガイド』(Oracle Business Intelligence Tools CDの¥docサブディレクトリ)の手順に従ってください。

Oracle Business Intelligence Toolsのドキュメントは、Oracle Developer Suite JP Documentation Libraryに含まれています。

B.3.1 Oracle Business Intelligence Toolsのデータベース要件

Oracle Business Intelligence Tools 10.1.2.1では、レポート対象のデータを含む次のデータベースのバージョンがサポートされます。

次の点に注意してください。

サポートされているリリースの最新情報は、http://metalink.oracle.com/の「Certify application」で確認できます。

B.3.2 最新のOLAPパッチのダウンロード

多次元データソースを問い合せるときは、特定のデータベース・リリースおよびパッチのみがサポートされます。次の手順を使用して、最新のOLAPパッチが適用されていることを確認してください。

最新のOLAPパッチにアクセスするには:

  1. OracleMetalink(http://metalink.oracle.com/)にログインします。

  2. Patches」をクリックします。

  3. Advanced Search」をクリックします。

  4. 「Advanced Search」画面の各フィールドを次のように指定します。

    • Product or Product Family: 「Search」アイコンをクリックして、「Search In」フィールドから「Database & Tools」を選択します。「View All」をクリックします。表示されるリストから、「Oracle OLAP」をクリックします。

    • Release: ドロップダウン リストから適切なリリース番号を選択します。

    • Patch Type:Any」を選択します。

    • Platform or Language: 該当するサイトのプラットフォームを選択します。

    • 残りのフィールドは空白のままにします。

    Go」をクリックするとパッチのリストが表示されます。パッチ名に「OLAP」が付いているのがOLAPパッチです。

B.4 Oracle Forms Developer

Oracle Forms Developerは、短期間でアプリケーションを開発するためのツールです。様々なJavaインタフェースを備え、データベースを活用した企業クラスのインターネット・アプリケーションを、高い生産性で構築できる環境を提供します。構築ソフトウェア、リエントラント・ウィザード、プロパティ・パレットを統合し、高機能で多言語に対応した対話フォームやビジネス論理を、最小限のコードで開発できます。Oracle Forms Developerを使用して開発したアプリケーションは、Oracle Application Serverに付属のFormsサーブレットやForms Listenerサーブレットを使用することにより、ただちにインターネットにデプロイできます。

Oracle Forms Developerには、Oracle FormsやOracle Reportsファイルの他言語への翻訳を管理するサブコンポーネントが含まれています。このサブコンポーネントはTranslationHubと呼ばれ、Windows版のみで使用可能です。これを使用すると、一貫性を保って効率的に翻訳作業を進めることができます。

B.5 その他のドキュメント

すべてのコンポーネントに対してオンライン・ヘルプ・システムが自動的にインストールされます。一部のコンポーネントについては、Oracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリにも追加のオンライン・ドキュメントが収録されています。

Oracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリの表示およびインストール方法については、付録C「ドキュメント・ライブラリのインストール」を参照してください。

B.5.1 オラクルのWebサイト

オラクル社では、様々な資料やソフトウェアを、Webを介して配布しています。代表的なWebサイトを紹介します。


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