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Oracle Identity Manager PeopleSoft User Management Connectorガイド
リリース9.0.2
B31936-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタのデプロイには次の手順があります。

PeopleSoft User Managementの複数のインストールに対するコネクタを構成する場合は、次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム ターゲット・システムは次のいずれか。
  • PeopleSoft HRMS 8.3 SP 1

  • PeopleSoft HRMS 8.9

  • PeopleSoft Financial Management Solutions 8.9

  • PeopleSoft Enterprise CRM 8.9

次のコンポーネントがインストールおよび構成されていることを確認します。

  • TuxedoおよびJolt(アプリケーション・サーバー)

  • PeopleSoft Internet Architecture

  • PeopleSoft Application Designer(2層モード)

ターゲット・システムのホスト・プラットフォーム Microsoft Windows。
ターゲット・システムのユーザー・アカウント PSユーザー。

Oracle Identity Managerはこのユーザー・アカウントを使用し、PeopleSoft User Managementに接続してデータを交換します。「ITリソースの定義」の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。


手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー

次の表に、コピーするコネクタ・ファイルおよびそれらのコピー先のディレクトリを示します。


注意:

この表の1列目のディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次に示すZIPファイル内にあるコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications\PeopleSoft Enterprise Applications\ PeopleSoft User Management Rev 1.1.0.zip

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
PeopleTools 8.22の場合:
xml\PT822\PSFTBaseConnector.xml

PeopleTools 8.4xの場合:

xml\PSFTBaseConnector.xml
OIM_home\xlclient

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。
PeopleTools 8.22の場合:
xml\PT822\PSFTBaseXellerateUser.xml

PeopleTools 8.4xの場合:

xml\PSFTBaseXellerateUser.xml
OIM_home\xlclient

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。
lib\JavaTasks\PSFTBaseProvisioning.jar
OIM_home\xellerate\JavaTasks
lib\ScheduleTask\PSFTBaseReconciliation.jar
OIM_home\xellerate\ScheduleTask
PeopleTools 8.22の場合、test\PT822ディレクトリからファイルをコピー

PeopleTools 8.4xの場合、testディレクトリからファイルをコピー

OIM_home\xellerate\test

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。
lib\ThirdParty\csv.jar
OIM_home\xellerate\ThirdParty
PeopleTools 8.22の場合、PeopleCode\PT822ディレクトリからファイルをコピー

PeopleTools 8.4xの場合、PeopleCodeディレクトリからファイルをコピー

OIM_home\xellerate\Scripts

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。
PeopleTools 8.22の場合、MsgPublisherディレクトリからファイルをコピー
OIM_home\xellerate\MsgPublisher
PeopleTools 8.22の場合、resources\PT822ディレクトリからファイルをコピー

PeopleTools 8.4xの場合、resourcesディレクトリからファイルをコピー

OIM_home\xellerate\connectorResources

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。PeopleTools 8.22の場合、resources\PT822ディレクトリには英語ロケール用のリソース・バンドルしか含まれていません。この問題については、第4章の既知の問題リストで説明しています。
docs\B32167_01.pdf
OIM_home\xellerate\docs\PeopleSoftUsr


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルも、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

コネクタ・ファイルをコピーしたら、PeopleSoft Webサーバー・インストール・ディレクトリからOIM_home\xellerate\ThirdPartyディレクトリに次のファイルをコピーします。

手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケールに変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールを設定するには、次のようにします。


注意:

使用しているオペレーティング・システムによっては、この手順の実行方法が異なる場合があります。

  1. 「コントロール パネル」を開きます。

  2. 「地域のオプション」をダブルクリックします。

  3. 「地域のオプション」ダイアログ・ボックスの「入力ロケール」タブで、使用する入力ロケールを追加してから、その入力ロケールに切り替えます。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

OIM_home\xellerate\connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドル・ファイルを追加するたび、または既存のリソース・バンドル・ファイルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home\xellerate\binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。


    注意:

    このステップを実行する前にステップ1を実行する必要があります。コマンドを次のように実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home\xellerate\bin\batch_file_name
    

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      
      

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home\xellerate\config\xlConfig.xml
    

注意:

ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

手順4: ターゲット・システムの構成

ターゲット・システムを構成するには、次の手順を実行します。

メッセージの作成および公開

メッセージを作成および公開する手順は、使用しているPeopleToolsのリリースによって異なります。

PeopleTools 8.22でのメッセージの作成および公開

PeopleTools 8.22でメッセージを作成および公開するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージ・チャネルを作成するには、次のようにします。

    1. 「スタート」「プログラム」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが表示されます。

    2. 「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    3. 「Message Channel」を選択し、「OK」をクリックします。

    4. 新しいメッセージ・チャネルをUSR_MGMT_MSGCHとして保存します。

    5. 「File」メニューから「Object Properties」を選択します。「Message Channel Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    6. 「Run」オプションを選択し、「Archive Messages」を選択します。

    7. 「OK」をクリックし、メッセージを保存します。

  2. メッセージを作成するには、次のようにします。

    1. Application Designerで、「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. リストから「Message」を選択し、「OK」をクリックします。

    3. 「File」メニューから「Object Properties」を選択します。「Message Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    4. 「Use」タブをクリックします。

    5. 「Use」タブで、USR_MGMT_MSGCHメッセージ・チャネルと、作成したメッセージのバージョンを選択します。

    6. 「Active」を選択してメッセージをアクティブ・メッセージにし、「OK」をクリックします。

    7. 「VERSION_1」を右クリックし、「Insert Child Record」オプションを選択します。Insert Recordウィンドウが表示されます。

    8. 「Name」フィールドにPSOPRDEFNを入力し、「Insert」をクリックしてから「Close」をクリックします。


      注意:

      PSOPRDEFNは、OIM_home\xellerate\test\USR_MGMT_MSG.xmlファイルに定義されているレコードです。PSOPRDEFNレコードを構成するフィールドの詳細は、このファイルを参照してください。

    9. 「VERSION_1」の下の「PSOPRDEFN」をクリックします。PSOPRDEFNレコードを構成するすべてのフィールドが表示されます。

      デフォルトでは、すべてのフィールドが選択されています。生成するメッセージXMLファイルに必要でないフィールドは、選択を解除してください。

    10. PSROLEUSER_VWレコードについて、ステップg〜iを繰り返します。


      注意:

      PSROLEUSER_VWは、OIM_home\xellerate\test\USR_MGMT_MSG.xmlファイルに定義されている2番目のレコードです。

    11. メッセージをUSR_MGMT_MSGとして保存します。

  3. メッセージを公開するには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択します。「Open Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. 「Definition」リストから「Component」を選択し、「Name Selection Criteria」フィールドにUSERMAINTを入力して、「Enter」をクリックします。テキストUSERMAINTで始まるすべてのコンポーネント名が表示されます。

    3. リストから「USERMAINT」を選択し、「Open」をクリックします。USERMAINTコンポーネントの詳細が表示されます。

    4. 「Structure」タブをクリックし、「USERMAINT」を右クリックして「View PeopleCode」を選択します。USERMAINTコンポーネントのPeopleCodeが表示されます。

    5. ウィンドウ左上隅のリストからSavePostChangeイベントを選択します。このイベントのPeopleCodeが表示されます。

    6. 次のファイル内のコードを、SavePostChangeイベントのPeopleCode内のインポート定義の直後にコピーします。

      OIM_home\xellerate\Scripts\UserMgmtCBRecon.txt
      
      
    7. 「File」メニューから「Save」を選択して、USERMAINTコンポーネントへの変更を保存します。

この手順を完了したら、「PeopleSoft Employee Reconciliationの構成」に進みます。

PeopleTools 8.4xでのメッセージの作成および公開

PeopleTools 8.4xでメッセージを作成および公開するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージ・チャネルを作成するには、次のようにします。

    1. 「スタート」「プログラム」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが2層モードで表示されます。

    2. 「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    3. 「Message Channel」を選択し、「OK」をクリックします。

    4. 新しいメッセージ・チャネルをUSR_MGMT_MSGCHとして保存します。

    5. 「File」メニューから「Definition Properties」を選択します。「Message Channel Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    6. 「Run」オプションを選択し、「Archive Messages」を選択します。

    7. 「OK」をクリックし、メッセージを保存します。

  2. メッセージを作成するには、次のようにします。

    1. PeopleSoft Application Designerで、「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. リストから「Message」を選択し、「OK」をクリックします。

    3. 「File」メニューから「Definition Properties」を選択します。「Message Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    4. 「Use」タブをクリックします。

    5. 「Use」タブで、USR_MGMT_MSGCHメッセージ・チャネルと、作成したメッセージのバージョンを選択します。

    6. 「Active」を選択して、メッセージをアクティブ・メッセージにします。

    7. メッセージをUSR_MGMT_MSGとして保存します。

  3. メッセージを公開するには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択します。「Open Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. 「Definition」リストから「Component」を選択し、「Name Selection Criteria」フィールドにUSERMAINTを入力して、「Enter」を押します。テキストUSERMAINTで始まるすべてのコンポーネント名が表示されます。

    3. リストから「USERMAINT」を選択し、「Open」をクリックします。USERMAINTコンポーネントの詳細が表示されます。

    4. 「Structure」タブをクリックし、「USERMAINT」を右クリックして「View PeopleCode」を選択します。USERMAINTコンポーネントのPeopleCodeが表示されます。

    5. ウィンドウ左上隅のリストからSavePostChangeイベントを選択します。このイベントのPeopleCodeが表示されます。

    6. 次のファイル内のコードを、SavePostChangeイベントのPeopleCode内のインポート定義の直後にコピーします。

      \xellerate\Scripts\UserMgmtCBRecon.txt
      
      
    7. 次のファンクション・コールを、SavePostChangeイベントのPeopleCodeの最後に追加します。


      注意:

      このステップは、必ずUserMgmtCBRecon.txtファイルからコードをコピーしてから実行してください。

      /**********************************************************************/
      /*  Calling the GENERATEUSER function to generate the
      USR_MGMT_MSG message*/
      /**********************************************************************/
      If Len(%CompIntfcName) = 0 Then
        Local string &OPID;
           &OPID = PSOPRDEFN.OPRID;
           GENERATEUSR(&OPID);
      End-If;
      
      
    8. 「File」メニューから「Save」を選択して、USERMAINTコンポーネントへの変更を保存します。

PeopleSoft Enterprise Portalの構成

PeopleSoft Enterprise Portalは、PeopleSoft User Managementおよびその他のPeopleSoftアプリケーションにおける重要な情報への単一のゲートウェイを提供します。

PeopleSoft Enterprise Portalを構成する手順は、使用しているPeopleToolsのリリースによって異なります。

PeopleTools 8.22でのPeopleSoft Enterprise Portalの構成

PeopleTools 8.22でPeopleSoft Enterprise Portalを構成するには、次の手順を実行します。

  1. USR_MGMT_NODEリモート・ノードを作成するには、次のようにします。

    1. Application Designerで、「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. リストから「Message Node」を選択し、「OK」をクリックします。

    3. 空白の部分を右クリックし、「Insert Location」を選択します。「Location」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    4. PeopleSoft Application GatewayのURLを次の書式で入力します。

      http://hostname:port/servlets/gateway
      
      
    5. 「File」メニューから「Object Properties」を選択します。「Message Node Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    6. 「Use」タブを選択します。「Local Node」が選択されていないことを確認してください。

    7. リモート・ノードをUSR_MGMT_NODEとして保存します。

  2. USR_MGMT_MSGCHメッセージ・チャネルを構成するには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択し、「Message Channel」をクリックします。

    2. USR_MGMT_MSGCHメッセージ・チャネルを開くには、「USR_MGMT_MSGCH」を選択します。

    3. 「Routing Rules」タブをクリックします。

    4. 右ペインの空白の領域を右クリックし、「Insert Message Node」を選択します。「Insert Message Node」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    5. 「USR_MGMT_NODE」メッセージ・ノードを選択し、「Insert」をクリックします。

    6. 「Cancel」をクリックして、ダイアログ・ボックスを閉じます。

    7. 「Routing Rules」タブに表示されたメッセージ・ノードを右クリックします。

    8. 「Routing Direction」をポイントし、「Publish To」を選択します。

    9. メッセージ・チャネルを保存します。

  3. メッセージがPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイ経由でサード・パーティのシステムに送信されるようにPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイを構成するには、次のようにします。


    注意:

    Simple File Handlerは、PeopleTools 8.22のユーティリティであり、PeopleSoftノードによって公開されたメッセージを受け取ったり、サード・パーティのシステムで使用可能なファイルにこれらのメッセージを書き込むことができます。

    1. Webブラウザで、次の書式のURLを使用して、PeopleSoft構成サーブレット・インタフェース(ハンドラ・ディレクトリ)を起動します。

      http://hostname:port/servlets/gateway.administration
      
      

      このURLでは、hostnameはPeopleSoftをホストするアプリケーション・サーバーであり、portはアプリケーション・サーバーがリスニングしているポート番号です。

    2. 「Add Handler」をクリックします。Add Handlerウィンドウが表示されます。

    3. Simple File Handlerクラスの完全名psft.pt8.filehandler.SimpleFileHandlerを入力します。

    4. 「Save」をクリックします。Handler Directoryウィンドウが表示されます。

    5. ハンドラをロードするには、「Load」をクリックします。ハンドラのロード後、「Status」列に「Loaded successfully」というメッセージが表示されます。

    6. 「Configure」をクリックします。

    7. 「Add a file handler node」をクリックします。Add File Handler Nodeウィンドウが表示されます。

    8. 「Node Name」フィールドに、作成したメッセージ・ノードの名前としてUSR_MGMT_NODEを入力します。

    9. 公開されたメッセージを格納する出力ディレクトリを指定します。

    10. 「Include Header」を選択します。

    11. 「Save」をクリックします。

  4. PeopleTools 8.22 Simple File HandlerによってXMLメッセージが生成されます。これらのメッセージをPeopleSoft Connector Listenerサーブレットに公開するには、次のステップでスケジュール済タスクを作成する必要があります。


    注意:

    スケジュール済タスクは、Oracle Identity Managerサーバー上にデプロイされているサーブレットと通信するJavaプログラムを呼び出します。サーブレットはメッセージを解析し、リコンシリエーション・イベントをOracle Identity Managerに送信します。

    次に、サーブレットは、リコンシリエーション・イベントのステータスに基づいてリターン・コードを送信します。リコンシリエーション・イベントが正常に送信された場合、メッセージは削除またはアーカイブされます。そうでない場合、メッセージ・ファイルは変更されない状態で残ります。次回にスケジュール済タスクが実行されるときに、メッセージの送信が再び試行されます。


    1. publish.batファイルおよびxliMsgPublisher.jarファイルを、OIM_home\xellerate\MsgPublisherディレクトリからPeopleSoft User Managementサーバー上のディレクトリにコピーします。

    2. テキスト・エディタを使用してpublish.batファイルを開き、ファイルを次のように変更します。

      i. JAVA_HOME変数の値を、PeopleSoft Webサーバー上のインストール・ディレクトリを指し示すように変更します。

      ii.ファイルの最後にあるJavaコマンド内に次の値を指定します。

      - PeopleSoft_listener_servlet_URL

      - Output_directory_for_XML_messages

      - XML_message_name

      - console_log_file_path

      コマンドの書式は次のとおりです。

      java Com.thortech.xl.Integration.msgpublisher.PeopleSoftPublisher "PeopleSoft_listener_servlet_URL" "Output_directory_for_XML_messages" XML_message_name >> console_log_file_path
      
      

      次に例を示します。

      java Com.thortech.xl.Integration.msgpublisher.PeopleSoftPublisher "http://host:port/peopleSoftUserMgmt/do/peopleSoftAction" "C:/test/file" USR_MGMT_MSG >> c:/test/consolelog.log
      
      
    3. バッチ・ファイルを保存して閉じます。

    4. PeopleSoft Webサーバーで、「Start」「Settings」「Control Open」の順にクリックします。

    5. 「Scheduled Tasks」をダブルクリックします。

    6. 「Add Schedule Task」をクリックし、「Next」をクリックします。

    7. 「Browse」をクリックし、publish.batファイルを保存先のディレクトリから選択します。

    8. 「Daily」を選択して「Next」をクリックし、再び「Next」をクリックします。

    9. スケジュール済タスクを実行するためのユーザーIDおよびパスワードを入力します。

    10. 「Open Advance properties」チェック・ボックスを選択します。

    11. 「Finish」をクリックします。

    12. 「Schedule」タブで、「Advanced」をクリックします。

    13. 「Repeat Task」を選択します。

    14. タスクを実行する頻度を選択します。

    15. 「OK」をクリックし、再び「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

PeopleTools 8.4xでのPeopleSoft Enterprise Portalの構成

PeopleTools 8.4xでPeopleSoft Enterprise Portalを構成するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージがPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイ経由でコネクタに送信されるようにPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイを構成するには、次のようにします。

    1. Webブラウザを開き、PeopleSoft Enterprise PortalのURLを入力します。

      このURLの書式は次のとおりです。

      http://servername/psp/Databasename/?cmd=login
      
      

      ここで、pspはWebアプリケーションの名前です。次に例を示します。

      http://psftserver.acme.com/psp/TestDB/?cmd=login
      
      
    2. ポータル・ページのリストで、「PeopleTools」「Integration Broker」「Gateways」の順に開きます。ゲートウェイ・コンポーネントの詳細が表示されます。

    3. 「Integration Gateway ID」フィールドにLOCALを入力し、「Search」をクリックします。LOCALゲートウェイは、PeopleSoft Enterprise Portalをインストールすると作成されるデフォルトのゲートウェイです。

    4. PeopleSoftリスニング・コネクタのURLに指定されたIPアドレスが、PeopleSoft User ManagementがインストールされているWebサーバーのIPアドレスになっていることを確認します。PeopleSoftリスニング・コネクタは、PeopleSoftが提供するモジュールです。PeopleSoftリスニング・コネクタのURLの書式は次のとおりです。

      http://computer_name/PSIGW/PeopleSoftListeningConnector
      
      

      次に例を示します。

      http://172.19.151.53/PSIGW/PeopleSoftListeningConnector
      
      
    5. 「Load Gateway Connectors」をクリックして、LOCALゲートウェイに登録されているすべてのターゲット・コネクタをロードします。

    6. 「Save」をクリックします。


      注意:

      PeopleSoftをインストールすると、Localゲートウェイが定義されます。URLを指定し、ターゲット・コネクタをロードする必要があります。

  2. USR_MGMT_NODEリモート・ノードを作成するには、次のようにします。

    1. PeopleSoft Enterprise Portalウィンドウで、「PeopleTools」「Integration Broker」「Node Definitions」の順に開きます。

    2. 「Add a New Value」タブをクリックします。

    3. 「Add a New Value」タブで、ノード名としてUSR_MGMT_NODEを入力し、「Add」をクリックします。「Node Definition」ページが表示されます。

    4. 「Description」フィールドにノードの説明を入力します。

    5. 「Local Node」チェック・ボックスの選択を解除し、「Active Node」チェック・ボックスを選択することによって、このノードをリモート・ノードにします。

    6. 「Connectors」タブで、次の情報を入力して検索を実行します。

      Gateway ID: LOCAL

      Connector ID: PSFT81TARGET

    7. 「Properties」タブで、次の情報を入力します。

      Property ID: PSFT81TARGET

      Property Name: URL

      Required value: XMLメッセージを受け取るPeopleSoftサーブレットのURLを入力します。このURLの書式は次のとおりです。

      http://computer_name:port/peopleSoftUserMgmt/do/peopleSoftAction
      
      

      次に例を示します。

      http://172.21.109.75:8080/peopleSoftUserMgmt/do/peopleSoftAction
      
      
    8. 「Save」をクリックします。

    9. 「Transactions」タブをクリックし、「Add Transaction」をクリックします。「Add Transaction」ページが表示されます。

    10. 次の詳細を入力して、新しいトランザクションを定義します。

      Transaction Type: Outbound Asynchronous

      Request Message: USR_MGMT_MSG

      Request Message Version: VERSION_1

    11. 「Add」をクリックします。

    12. ステータスを常にアクティブにするには、「Active」を選択します。

    13. 「Save」をクリックして、変更を保存します。

  3. USR_MGMT_MSG_CHメッセージ・チャネルを保護するには、次のようにします。

    1. 「PeopleTools」「Security」「Permission & Roles」「Permission Lists」の順にナビゲートします。

    2. 「AEAE1000」を選択します。「AEAE1000」権限リストが表示されます。

    3. 「Message Monitor」タブを選択し、プラス記号(+)の付いたボタンをクリックします。

    4. チャネル名としてUSR_MGMT_MSG_CHを入力します。

    5. リストから「Full Access」を選択し、「Save」をクリックします。

    6. 「PeopleTools」「Integration Broker」「Monitor」「Monitor Message」「Channel Status」の順にクリックして、メッセージ・チャネルのステータスを確認します。

      USR_MGMT_MSG_CHメッセージ・チャネルが稼働しているかどうかを確認します。メッセージ・チャネルのステータスがPauseの場合は、「Run」ボタンをクリックしてメッセージ・チャネルをアクティブにします。

Application Engineプログラムの作成

Application Engineプログラムを作成するには、次のようにします。

  1. 「スタート」「プログラム」「Peoplesoft8.9hcm」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが表示されます。

  2. 「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Definition」リストから「Application Engine」を選択します。App Engine Programウィンドウが表示され、デフォルトでStep01ステップが作成されます。

  4. App Engine Programウィンドウで「Step01」を選択し、「Insert」メニューから「Action」を選択します。

  5. Step01currencyという名前に変更します。

  6. アクションのリストから「PeopleCode」を選択します。

  7. 「File」メニューから「Save」を選択し、Application EngineプログラムをBLKPRCS_USERという名前で保存します。

  8. 「PeopleCode」アクションをダブルクリックします。

  9. CurrencyCode.txtファイルからコードをコピーします。このファイルはOIM_home\xellerate\Scriptsディレクトリにあります。コードには、リコンサイル済データが格納される出力リコンシリエーション・ファイルのデフォルト値が含まれています。

  10. この値をPeopleSoftサーバー上の適切な場所に変更します。

  11. PeopleCodeアクションを保存し、ウィンドウを閉じます。

  12. App Engine Programウィンドウで「MAIN」セクションを選択し、「Insert」メニューから「Step/Action」を選択します。

  13. ステップ512を繰り返して、次の表に示す残りのステップを作成します。

    ステップ名 必要なPeopleCodeが含まれるファイル
    language LanguageCode.txt
    emplid EmployeeId.txt
    userrole UserRoles.txt
    permiss PermissionList.txt
    EmailType(PeopleTools 8.4xのみ) EmailType.txt
    addemp AddEmp.txt

  14. Application Engineプログラムを保存します。

Application Engineプログラムの実行

Application Engineプログラムを実行する手順は、使用しているPeopleToolsのリリースによって異なります。

PeopleTools 8.22でのApplication Engineプログラムの実行

PeopleTools 8.22でApplication Engineプログラムを実行するには、次のようにします。

  1. PeopleSoft Enterprise Portalにログインします。

  2. 「People Tools」「Process Scheduler Manager」「Use」「Process Definitions」の順にクリックします。「Process Definitions」ページが表示されます。

  3. 「Add a New value」をクリックします。

  4. 「Process Type」リストから「Application Engine」を選択します。

  5. プロセス名としてApplication Engineプログラムの名前(たとえば、BLKPRCS_USERなど)を入力します。

  6. 「Add」をクリックします。

  7. 「Add」をクリックしたときに表示された検索結果から、Application Engineプログラムを選択します。

  8. 「Process Definition Options」タブで、次の値を指定します。

    • Run Location: Server

    • Server Name: PSNT

    • Component: PRCSMULTI

    • Process Groups: ALLPANLS

  9. 「Save」をクリックします。

  10. ホームページに戻ります。

  11. 「People Tools」「Process Scheduler Manager」「Process」「Sample Processes」の順にクリックします。「Sample Processes」ページが表示されます。

  12. 「Add a New value」をクリックします。

  13. 実行制御IDを指定し、「Add」をクリックします。


    注意:

    実行制御IDは、実行時にプロセスに必要なパラメータが含まれるレコードのキーとして使用されます。パラメータが、プロセスで実行制御IDおよびユーザーIDを使用して問合せできる表に格納されている場合、そのプロセスはユーザー介入なしで実行できます。

  14. 「Run」をクリックします。「Process Scheduler Request」ページが表示されます。

  15. サーバー名を指定します。

  16. Application Engineプログラム名を選択し、「OK」をクリックします。

  17. 「Process Monitor」をクリックして、プロセスのステータスを確認します。

    プロセス・ステータスがSuccessに変更された後、AddEmp.txtファイルからコピーしたコード内で指定された場所に、カンマ区切りファイルが作成されます。

PeopleTools 8.4xでのApplication Engineプログラムの実行

PeopleTools 8.4xでApplication Engineプログラムを実行するには、次のようにします。


注意:

Application Engineプログラムが2層モードで動作するためには、Application Designerへのアクセスに使用されるサーバーにデータベース・クライアントがインストールされている必要があります。2層モードに切り替えるには、PeopleSoftのサインオン画面で「Connection Type」をデータベースとして選択します。

  1. Application Designerを2層モードで開きます。

  2. 接続タイプ、ユーザーIDおよびパスワードを指定します。

  3. 作成したApplication Engineプログラムを開くには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択し、「Object Type」リストから「Application Engine Program」を選択します。

    2. 「BLKPRCS_USER」を選択し、「Open」をクリックします。

  4. メニュー・バーの下のツールバーで「RUN PROGRAM」コントロールをクリックします。PeopleCodeアクションのコードが実行されます。コード内に指定された場所に、ユーザー・レコードが含まれるカンマ区切りファイルが作成されます。

手順5: 変更ベースのリコンシリエーションのためのPeopleSoftリスナーWebサービスの構成

この項では、コネクタのリスナーを構成する方法について説明します。以降の説明において、OIM_homeはローカルのOracle Identity Managerサーバーのインストール・ディレクトリを指します。

PeopleSoftリスナーWebサービスを構成するには、次のようにします。

  1. 次のコマンドを入力して、peopleSoftUserMgmt.warファイルの内容を抽出します。このファイルはOIM_home\xlclient\libディレクトリにあります。

    jar –xvf  peopleSoftUserMgmt.war
    

    注意:

    残りのステップに示すファイルはすべて、peopleSoftUserMgmt.warファイルから抽出されたものです。

  2. deployment.propertiesファイルを編集します。このファイルには、PeopleSoftフィードからのXMLメッセージの名前に対応するメッセージ・プロパティが含まれます。この属性のデフォルト値は、USR_MGMT_MSGです。この属性の正しい値をPeopleSoft管理者から取得してください。

  3. PeopleTools 8.22を使用している場合は、次のステップでattributemap.propertiesファイル内のPSFTBase.Rolesプロパティを変更する必要があります。

    1. 次の行を検索します。

      PSFTBase.Roles=//Transaction/PSROLEUSER_VW/ROLES
      
      
    2. これを次の行で置き換えます。

      PSFTBase.Roles=//Transaction/PSROLEUSER_VW/ROLENAME
      
      
  4. xlsession.propertiesファイルを編集します。このファイルには、次のOracle Identity Manager接続パラメータが含まれます。

    • ObjectName: これは、リコンシリエーション・イベントが作成されるOracle Identity Managerのリソース・オブジェクトの名前です。デフォルト値はPSFTBaseです。ただし、信頼できないリコンシリエーションの場合は、この値を他の任意のリソース・オブジェクトに変更できます。

    • Username: これは、Oracle Identity Managerにログインするためのユーザー名です。デフォルト値はxelsysadmです。

    • Password: これは、Oracle Identity Managerにログインするためのパスワードです。デフォルト・パスワードには暗号化された値を入力する必要があります。

      Kk3821YZhIoG36lvDH2YTw==
      

      注意:

      Oracle Identity Managerのパスワードがデフォルト・パスワードと異なる場合は、付録Cで、プレーン・テキスト・パスワードの暗号化の詳細を参照してください。

  5. xlclient.propertiesファイルを編集します。このファイルには、APIクライアントとOracle Identity Managerとの通信を可能にする次のシステム・プロパティが含まれます。

    • xl.homedir: このプロパティは、Oracle Identity Managerクライアント・ディレクトリを指定します。通常、Oracle Identity Managerクライアント・ディレクトリはOIM_home\xlclientです。

    • java.security.policy: このプロパティは、セキュリティ・ポリシー・ファイルのパスを指定します。通常、このファイルはOIM_home\xlclient\configディレクトリにあります。

    • java.security.auth.login.config: このプロパティは、認証構成ファイルのパスを指定します。通常、このファイルはOIM_home\xlclient\configディレクトリにあります。

      各アプリケーション・サーバーは、それぞれ異なる認証構成ファイルを使用します。

      IBM WebSphere: authws.conf

      BEA WebLogic: authwl.conf

      JBoss Application Server: auth.conf

    • java.naming.provider.url: このプロパティは、アプリケーション・サーバーのJNP URLを示します。このURLは、OIM_home\xlclient\config\xlconfig.xmlファイルの<Discovery><CoreServer><java.naming.provider.url>タグに示されています。

  6. configureReconciliation.propertiesファイルで次のプロパティを編集します。

    • reconciliationMode: このプロパティには、次の2つのいずれかの値を使用できます。

      • 信頼できるモードでリコンシリエーションを実行する場合は、このプロパティをtrustedに設定します。

      • 信頼できないモードでリコンシリエーションを実行する場合は、このプロパティをnontrustedに設定します。

    • Serverdateformat: このプロパティは、PeopleSoft User Managementサーバーで使用される日付書式を指定します。次のいずれか1つの日付書式を選択できます。

      • dd-mmm-yy

      • ddmmyy

      • yyddmm

      • yymmdd

    • xellerateOrganization: このプロパティには、Oracle Identity Manager組織の名前が含まれます。このパラメータのデフォルト値は、Xellerate Usersです。このプロパティには、Oracle Identity Managerに存在している値を割り当てる必要があります。

    • nullDate: このプロパティには、日付フィールドのデフォルト値が含まれます。値は2200/01/01 00:00:00 PSTです。日付フィールドを空白のままにした場合は、この値が使用されます。

    • PeoplesoftstartingYEAR: 年は2桁で指定されます。この2桁(xx)で表された数字に応じて、年は次のように決まります。

      • xxが50以上の場合、19xx年とみなされます。

      • xxが50未満の場合、20xx年とみなされます。

      これは、1950〜2049年の範囲を指定します。

    • XelServerDate: このプロパティには、Oracle Identity Managerサーバーに使用される日付書式が含まれます。

      サンプル値: yyyy/MM/dd hh:mm:ss z

  7. OIM_home\xellerate\libディレクトリからWEB-INF\libディレクトリに次のファイルをコピーします。

    • wlXLSecurityProviders.jar

    • xlAPI.jar

    • xlAuthentication.jar

    • xlBackOfficeBeans.jar

    • xlBackofficeClient.jar

    • xlCache.jar

    • xlCrypto.jar

    • xlDataObjectBeans.jar

    • xlDataObjects.jar

    • xlLogger.jar

    • xlUtils.jar

    • xlVO.jar

    OIM_home\xellerate\extディレクトリからWEB-INF\libディレクトリに次のファイルをコピーします。

    • oscache.jar

    • javagroups-all.jar

  8. peopleSoftUserMgmt.warファイルを抽出先の一時ディレクトリから削除し、次のコマンドを使用してファイルを再作成します。

    jar –cvf  peopleSoftUserMgmt.war
    
    
  9. アプリケーション・サーバー(JBoss、IBM WebSphereまたはBEA WebLogic)のデプロイ・ディレクトリおよびOIM_home\xellerate\webappディレクトリから古いバージョンのpeopleSoftUserMgmt.warファイルが削除されていることを確認します。

  10. 新しく作成したpeopleSoftUserMgmt.warファイルを、アプリケーション・サーバー(JBoss、WebSphereまたはWebLogic)のデプロイ・ディレクトリおよびOIM_home\xellerate\webappディレクトリにコピーします。

  11. Oracle Identity Managerのサーバーおよびクライアントを再起動します。


注意:

変更ベースのリコンシリエーション中にリコンサイルするカスタム属性を追加できます。ただし、カスタム属性を追加する前に、デプロイ手順を完了しておく必要があります。

リコンシリエーションのカスタム属性を追加する手順の詳細は、付録Cを参照してください。


手順6: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタ・ファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるPSFTBaseConnector.xmlファイルを探して開きます。ファイル確認ページにXMLファイルの詳細が表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。PSFT Base Server ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. PSFT Base Server ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。PSFTBase ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。各ノードを右クリックして「削除」を選択し、それらのノードを削除します。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順7: リコンシリエーションの構成」に進みます。

ITリソースの定義

次の表に示すPSFT Base Server ITリソース・パラメータに値を指定する必要があります。

パラメータ 説明
Admin PeopleSoft User Managementサーバー管理者のユーザーID。

デフォルト値: PS

AdminCredentials PeopleSoft User Managementサーバー管理者のパスワード。
ComponentInterfaceName PeopleSoft User Managementのユーザー・データのロードに使用されるコンポーネント・インタフェース。

デフォルト値: USER_PROFILE

ServerName PeopleSoft User ManagementサーバーのIPアドレスまたはコンピュータ名。
ServerPort PeopleSoft User Managementサーバーがリスニングするポート。

デフォルト値: 9000

IsDebug デバッグ機能。

値はYESまたはNOです。デフォルト値はNOです。

IsSecure SSL機能を有効にするかどうかを指定します。

値はYESまたはNOです。デフォルト値はNOです。

SymbolicId ユーザー・プロファイルに関連付けられたAccessIdを指定します。

AccessIdは、ユーザーがPeopleSoft User Managementデータベースに対して十分な権限を持っているかどうかを指定するものです。

サンプル値: PS89

RecordName PeopleSoft User Managementでユーザー・プロビジョニング中に従業員IDを検証するために使用されます。

デフォルト値: PERSONAL_DATA


これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、ステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。

手順7: リコンシリエーションの構成

リコンシリエーションの構成には次のステップがあります。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成


注意:

この手順のこのステップは、信頼できるソース・リコンシリエーションを構成する場合にのみ実行します。信頼できるソース・リコンシリエーションに構成できるのは、1つのコネクタのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でPSFTBaseXellerateUser.xmlファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。

リコンシリエーションの構成の概要は、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』を参照してください。


信頼できるソース・リコンシリエーションを構成するには、まず次のようにして、信頼できるソース・リコンシリエーションのXMLファイルをインポートする必要があります。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるPSFTBaseXellerateUser.xmlファイルを探して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 表示されるメッセージで「インポート」をクリックして、XMLファイルをインポートすることを確認し、「OK」をクリックします。

次に、次の項で説明する手順の実行中に、リコンシリエーションのスケジュール済タスク属性IsTrustedの値をYesに設定します。

リコンシリエーション・スケジュール済タスクの作成

参照フィールドとユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が2つのタブに表示されます。

  5. 「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで、「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。

  8. タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Interval」リージョンで「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。現在はタスクが実行されていないため、「Status」フィールドにINACTIVEステータスが表示されます。タスクは、ステップ7で設定した日時に実行されます。

  11. ステップ510を繰り返してもう1つのスケジュール済タスクを作成します。

両方のスケジュール済タスクを作成したら、「手順8: アダプタのコンパイル」に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

この項では、次のスケジュール済タスクに指定する値について説明します。

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスク

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明
ServerName ITリソースの名前

デフォルト値: PSFT Base Server

LookupType ターゲット・システム内で参照されるデータのタイプ

値は次のいずれかです。

  • employeeId

  • LanguageCode

  • EmailTypes

  • CurrencyCode

  • PermissionList

  • UserRoles

FilePath リコンシリエーション参照の.txtファイルが格納されるOracle Identity Managerサーバー上のディレクトリ・パス

サンプル値: C:\PSFTBase\LookupRecon\EmployeeIds.txt

LookupName Oracle Identity Managerで構成されている参照定義の名前

値は次のいずれかです。

  • Lookup.PSFTBase.EmployeeId

  • Lookup.PSFTBase.LanguageCode

  • Lookup.PSFTBase.EmailType

  • Lookup.PSFTBase.CurrencyCode

  • Lookup.PSFTBase.PermissionList

  • Lookup.PSFTBase.Roles

TargetSystem リソース・オブジェクトの名前

デフォルト値: PSFTBase


これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10へ進んでスケジュール済タスクを作成してください。

ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済タスク

ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明
MultiValueSeperator ##は、バルク・リコンシリエーションに使用されるフラット・ファイル内の複数の値のセパレータです。
ServerName ITリソース・インスタンスの名前。

デフォルト値: PSFTBase

IsTrusted 信頼できるモードでリコンシリエーションを実行するかどうかを指定します。

値はYesまたはNoです。デフォルト値はNoです。

XellerateOrganization Oracle Identity Manager組織のデフォルト名。

この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。

FolderPath リコンシリエーション参照の.txtファイルが格納されるOracle Identity Managerサーバー上のディレクトリ・パス。
TargetSystem リソース・オブジェクトの名前。

デフォルト値: PSFTBase


これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10へ進んでスケジュール済タスクを作成してください。

手順8: アダプタのコンパイル

コネクタのXMLファイルのインポート時に、次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。

これらのアダプタを使用してターゲット・システムでアカウントをプロビジョニングするには、前もってアダプタをコンパイルする必要があります。

「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。

  2. 現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」オプションを選択します。

    複数のアダプタ(すべてではない)をコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」オプションを選択します。

  3. 「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。

  4. Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_home\xellerate\Adapterディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。その後、各ノードを再起動します。

アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。

  2. アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。

  3. 表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。


注意:

一度に1つのアダプタをコンパイルするには、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、PeopleSoft User Managementの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行してください。この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成するには、次のようにします。

  1. ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。

    「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、PSFTBaseリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  2. リソース・オブジェクトごとに1つずつITリソースを作成して構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、PSFT Base Server ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。

  3. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。

    「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、次のプロセス・フォームが作成されます。

    • UD_PSFT_BA(メイン・フォーム)

    • UD_PSROLESおよびUD_PS_EMAIL(PeopleTools 8.4xのみでの子フォーム)

    これらのプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォームを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  4. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。

    「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、PSFTBaseプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。

    各ターゲット・システムのインストールにプロセス定義を作成する際には、実行する必要のある次のステップは、各プロセス定義の作成に固有です。

    • 「Object Name」参照フィールドから、ステップ1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。

    • 「Table Name」参照フィールドから、ステップ3で作成したプロセス・フォームを選択します。

    • 「IT Resource」データ型のアダプタ変数をマッピングするときは必ず、ステップ2で作成したITリソースを「Qualifier」リストから選択してください。

  5. 各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「手順7: リコンシリエーションの構成」を参照してください。リコンシリエーションのスケジュール済タスクごとに、次の属性の値のみを変更する必要がありますので注意してください。

    • TargetSystem

    • ServerName

    • IsTrusted

    信頼できるソースとして指定するPeopleSoft User ManagementのインストールのIsTrusted属性をYesに設定します。PeopleSoft User Managementの単独インストールと複数インストールのいずれも、信頼できるソースとして指定できます。その他のPeopleSoft User Managementのインストールでは、この属性をNoに設定します。

  6. 必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。

変更ベースのリコンシリエーションを構成するためのその他の手順

変更ベースのリコンシリエーションでは、「手順4: ターゲット・システムの構成」および「手順5: 変更ベースのリコンシリエーションのためのPeopleSoftリスナーWebサービスの構成」の各項に示された手順を実行する必要があります。

次のアクションは、これらの項で説明している手順とは違う方法で実行する必要があります。