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JRockit インストール ガイド

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BEA JRockit SDK のインストール

この節では、スタンドアロン アプリケーションとして BEA JRockit 1.4.2 をインストールする方法について説明します。この節では、以下の内容について説明します。

BEA JRockit 1.4.2 SDK は任意のアプリケーションで使用することができます。BEA レジストリと情報をやり取りしたり、BEA レジストリを作成したりはしません。また、BEA WebLogic Platform はこのバージョンの BEA JRockit では動作確認されていません。

 


Java 2 Standard EditionTM (J2SETM) との互換性

BEA JRockit 1.4.2 は、Sun Microsystems によって動作確認されており、Java 2 Standard Edition (J2SE) バージョン 1.4.2_08 と互換性があります。

JRockit と共に配布される JRE クラス ファイルは、少数のファイルを除いて Sun から直接配布されたものです。これら一部のファイルは JVM と密接に結合しているため、BEA JRockit でオーバーライドされています。オーバーライドされているのは java.langjava.iojava.net、および java.util パッケージ内のクラス ファイルです。省略されたクラスはありません。JRE のみをインストールする手順については、「BEA JRockit 1.4.2 JRE のインストール」を参照してください。

 


プラットフォーム サポート

サポートされるプラットフォームのリストについては、以下を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs142/certif.html

注意 : Red Hat Linux AS の場合、kernelglibc、および pthreads のサポートされるバージョンは、RH AS 2.1 にデフォルトとして付属するものだけです。

 


この章で使用する SDK バージョンの番号に関する重要な注意

「BEA JRockit SDK のインストール」では、1.4.2_08 クラス ライブラリと共に BEA JRockit SDK をインストールする方法について説明します。「SDK のインストール」の手順 1 を行った後、このガイドでは SDK バージョンを 1.4.2_<version> として表します。たとえば、jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_08 の代わりに jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version> と表記します。このガイドを使うときは、<version>08 に読み替えてください。

 


BEA JRockit SDK のインストールおよびアンインストール

この節では、BEA JRockit 1.4.2 SDK のスタンドアロン バージョンを、Windows 2000 および Windows Server 2003 EE、あるいは Red Hat Linux 32 ビットおよび 64 ビット プラットフォームに GUI からインストールおよびアンインストールする方法について説明します。

注意 : Linux 上にインストールする場合、システム プリファレンスのデフォルトの場所は次のとおりです。

JAVAHOME/.systemPrefs (ここで JAVAHOME=<JDK_INSTALLDIR>/jre または <JRE_INSTALLDIR>。ただし、ユーザが「root」の場合は /etc/.java/.systemPrefs が使用されます)

SDK のインストール

注意 : 以下の手順では、オペレーティング システムに適した BEA JRockit SDK をダウンロード済みであることを前提としています。

BEA JRockit SDK をインストールするには、次の手順に従います。

  1. ローカル ドライブで、インストールする BEA JRockit SDK の実行可能ファイルを見つけます。
    • jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_08-win-ia32.exe (Windows 2000 および Windows Server 2003 用)
    • jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_08-win-ipf.exe (Windows Server 2003 EE 用)
    • jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_08-linux-ia32.bin (サポートされている Linux 32 ビット版用)
    • jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_08-linux-ipf.bin (サポートされている Linux 64 ビット版用)
    • 注意 : Linux で .bin ファイルを使用して SDK をインストールする場合は、そのファイルが実行可能でなければなりません。chmod +x <filename> を使用すると実行可能に設定できます。

  2. ファイル管理システム (Windows エクスプローラなど) で、ファイル名またはアイコンをダブルクリックします。
  3. linux x-terminal を使用する場合は ./jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-linux-ia32.bin と入力します。

    インストール プロセスが始まり、BEA インストーラのウィンドウが表示されます。そのすぐ後に [Welcome] ウィンドウが表示されます。

  4. [Next] をクリックします。
  5. [BEA License Agreement] ウィンドウが表示されます。

  6. [Yes] を選択してから [Next] をクリックします。
  7. [Choose Product Directory] ウィンドウが表示されます。

    図 1-1 [Choose Product Directory] ウィンドウ


     


     
  8. 表 1-1 の説明に従って製品ディレクトリを選択します。

    表 1-1 製品ディレクトリの選択

    目的

    手順

    デフォルトの製品ディレクトリを選択する

    インストールを続行します。または、ディレクトリを変更した場合は、[Reset] をクリックしてデフォルト ディレクトリに戻します。

    新しい製品ディレクトリを作成する

    次のいずれかを実行します。

    • テキスト ボックスに新しいディレクトリの名前 (絶対パス) を入力します。

    または

    • [Browse] ボタンをクリックしてディレクトリ ツリーを表示し、該当のディレクトリに移動して選択します。

  9. [Next] をクリックします。Windows 2000 および Windows Server 2003 以外のプラットフォームに JRockit をインストールする場合は、「SDK のインストール」の手順 10. に進んでください。
  10. Windows 2000 または Windows Server 2003 にインストールする場合は、パブリック JRE をインストールするかどうかを尋ねる [Install Public JRE] ウィンドウが表示されます (JRE の詳細については、「Java Runtime Environment (JRE)」を参照してください)。


     
  11. 以下のいずれかを行います。
    • パブリック JRE をインストールするには、[Yes, Install Public JRE] をクリックします。
    • パブリック JRE を省略するには、[No, Don't Install Public JRE] をクリックします。
  12. [Next] をクリックします。
  13. [Install Java Plugin] ウィンドウが表示されます (図 1-2)。Java Plug-in によって Web ブラウザの機能が拡張されます。Plug-in の詳細については、「Java Plug-in の使い方」を参照してください。

    図 1-2 [Install Java Plugin] ウィンドウ


     
  14. Java Plug-in に関連付けるブラウザを選択して [Next] をクリックします。この画面にはコンピュータにインストールされているブラウザのみが表示されます。また、この画面は Windows プラットフォームでのみ表示されます。
  15. [Next] をクリックします。
  16. インストール画面が表示されて、インストール プロセスが続行されます。ウィンドウ右下のプログレス バーに進行状況が表示されます (図 1-3)。


     

    図 1-3 プログレス バーが表示されたインストール画面


     

    インストールが完了すると、[Installation Complete] 画面が表示されます。

  17. [Done] をクリックします。

これで BEA JRockit SDK がインストールされました。JRockit を使用するには、パスに追加する必要があります。

Linux では次のコマンドを使用します。

export PATH=<your_install_dir>/bin:$PATH

<your_install_dir> には、JRockit をインストールしたディレクトリの絶対パスを指定します。コマンドは次の例のようになります。

export PATH=/home/user/jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>/bin:$PATH

Window では次のコマンドを使用します。

set PATH=c:¥jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>¥bin;%PATH%

SDK のアンインストール

この節では、BEA JRockit SDK の Windows 版および Linux 版をアンインストールする方法について説明します。

Windows 版のアンインストール

BEA JRockit SDK をアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. [スタート] をクリックして [プログラム] メニューを開きます。
  2. [BEA JRockit 1.4.2_08 SDK|Uninstall JRockit 1.4.2_08 SDK] を選択します
  3. アンインストールを確認するメッセージ ボックスが表示されます。

  4. [OK] をクリックします。
    • [Uninstalling BEA JRockit SDK] 画面が表示されて、アンインストール プロセスが始まります。

    アンインストール プロセスの実行中、[Uninstalling BEA JRockit SDK] 画面に、完了するアンインストール タスクを示したチェックリストが表示されます。選択した SDK が完全に削除されると、[uninstall complete] と表示されます。

  5. [OK] をクリックします。

これでコンピュータから SDK が削除されます。

Linux 版のアンインストール

BEA JRockit の Linux 版をアンインストールするには、次の手順に従います

  1. 適切な BEA JRockit 製品ディレクトリの 1 レベル下にいることを確認します。
  2. コマンドラインから次のように入力します。
  3. rm -rf jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>

    インストールされている JRockit バージョンの製品ディレクトリが指定されていることを確認して、〔Enter〕を押します。

これでコンピュータから SDK が削除されます。

 


コンソール モードでの BEA JRockit SDK のインストールおよびアンインストール

SDK を GUI からではなくコンソール モードでインストールすることもできます。この節では、Windows および Linux オペレーティング システムの両方に関して、コンソール モードを使用して BEA JRockit をインストールする方法について説明します。

コンソール モードでの Windows 版のインストール

BEA JRockit の Windows 版をコンソール モードでインストールするには、インストールするバージョンに対応するコマンドをコマンドラインで入力します。たとえば、SDK の Win-ia32 版をインストールするには、次の手順に従います。

  1. コンピュータでコマンド プロンプトを開きます。
  2. BEA JRockit のインストールを実行するディレクトリに移動します。
  3. コマンドラインで、次のように入力します。
  4. jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-win-ia32.exe -mode=console

    解凍プロセスを表示する新しい DOS ウィンドウが開いて、インストールが始まります。解凍プロセスが完了すると、インストールの指示が表示されます。「BEA JRockit SDK のインストールおよびアンインストール」で説明した GUI のオプションと同じものがテキストで表示されます。

注意 : コマンドラインで -mode=console を指定しない場合、インストーラは「BEA JRockit SDK のインストールおよびアンインストール」で説明した GUI モードに戻ります。

コンソール モードでの Windows 版のアンインストール

BEA JRockit をコンソール モードでインストールするには、次の手順に従います。「SDK のアンインストール」で説明した方法を使用します。

コンソール モードでの Linux 版のインストール

BEA JRockit をコンソール モードでインストールするには、次の手順に従います。

注意 : Linux で .bin ファイルを使用して SDK をインストールする場合は、そのファイルが実行可能でなければなりません。chmod +x <filename> を使用すると実行可能に設定できます。

  1. BEA JRockit のインストールを実行するディレクトリに移動します。
  2. プロンプトで次のように入力します。
  3. jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-linuxxx.bin -mode=console

    xx はマシン タイプ (32 または 64) です。以下の例は 32 ビット マシンの場合です。〔Enter〕を押します。

    システムは次のように応答します。

    Extracting 0%....................................100%

    解凍プロセスが完了すると、インストールの指示が表示されます。「BEA JRockit SDK のインストールおよびアンインストール」で説明した GUI のオプションと同じものがテキストで表示されます。

コンソール モードでの Linux 版のアンインストール

BEA JRockit 1.4.2 の Linux 版をコンソール モードでアンインストールすることはできません。代わりに、「SDK のアンインストール」で説明した方法を使用してください。

 


サイレント モードでの BEA JRockit SDK のインストールおよびアンインストール

サイレント インストール モードを使用すると、インストールのコンフィグレーションを 1 回だけ設定し、そのコンフィグレーションを使用して多数のマシンに複製してインストールすることができます。サイレント モードのインストール中、インストール プログラムは、インストールの開始前にユーザが作成する XML ファイル (「silent.xml ファイル」を参照) からインストール オプションを読み取りますインストール プログラムからは、インストール処理中にコンフィグレーション オプションは何も表示されません。サイレント モードの詳細については、BEA WebLogic Server の『インストール ガイド』の「サイレントモード インストールによる WebLogic Server のインストール」を参照してください。

silent.xml ファイル

サイレント モード インストールを正常に行うには、silent.xml ファイルを作成してコンピュータに格納する必要があります。このファイルには、設定に含める値が格納されています。たとえば、パブリック JRE をインストールするかどうかや、Java Plug-in と関連付けるブラウザなどです。コード リスト 1-1 に一般的な silent.xml ファイルの例を示します。

コード リスト 1-1 一般的な silent.xml ファイル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<domain-template-descriptor>
<input-fields>
<!-- インストール ディレクトリ -->
<data-value name="USER_INSTALL_DIR" value="C:¥jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_08" />
<!--
パブリック JRE のインストール。
このオプションは Win-ia32 SDK インストーラで使用できる
-->
   <data-value name="INSTALL_PUBLIC_JRE" value="true" /> 
<!--
Internet Explorer に Java Plug-in をインストール。
システムに IE がインストールされている場合。
このオプションは Win-ia32 JRE インストーラで使用できる。
Win32 SDK インストーラでも機能するが、
INSTALL_PUBLIC_JRE オプションを "true" にする必要がある
-->
  <data-value name="REGISTER_PLUGIN_WITH_IE" value="true" /> 
  <!--
Netscape Web ブラウザに Java Plug-in をインストール。
システムに Netscape がインストールされている場合。
このオプションは Win-ia32 JRE インストーラで使用できる。
Win32 SDK インストーラでも機能するが、
INSTALL_PUBLIC_JRE オプションを "true" にする必要がある
-->
  <data-value name="REGISTER_PLUGIN_WITH_NS" value="true" /> 
  <!--
Mozilla Web ブラウザに Java Plug-in をインストール。
システムに Mozilla がインストールされている場合。
このオプションは Win-ia32 JRE インストーラで使用できる。
Win32 SDK インストーラでも機能するが、
INSTALL_PUBLIC_JRE オプションを "true" にする必要がある
-->
  <data-value name="REGISTER_PLUGIN_WITH_MOZILLA" value="true" />
</input-fields>
</domain-template-descriptor>

サイレント モードでの Windows 版のインストールおよびアンインストール

以下の手順はサポートされている Windows 32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームに適用されます。サポートされている Windows プラットフォームのリストについては、「BEA JRockit 1.4.2 SDK プラットフォーム サポート」を参照してください。

サイレント モードでの SDK のインストール

Windows マシン上で SDK をサイレント モードでインストールするには、コマンドラインで次のように入力します (この手順では silent.xml が D:¥Works¥ に格納されていると想定しています)。

win-ia32 の場合

>jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-win-ia32.exe -mode=silent -silent_xml="D:¥Works¥silent.xml"

win-ipf の場合

>jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-win-ipf.exe -mode=silent -silent_xml="D:¥Works¥silent.xml"

ファイルが解凍されていることを示すメッセージが表示されますが、それ以外に確認のメッセージは表示されません。インストールされたか確認するには、[スタートプログラム] をクリックします。インストールが正常に行われた場合は、[プログラム] メニューに [BEA JRockit 1.4.2_08 SDK] が表示されますJRE をインストールした場合 (つまり、silent.xml ファイルで <data-value name="INSTALL_PUBLIC_JRE" value="true" /> を指定した場合) は、[プログラム] メニューに [BEA JRockit 1.4.2_08 JRE] も表示されます。

注意 : インストール ログを作成する場合は、コマンドの最後に -log=log.log オプションを追加します。

サイレント モードでの SDK のアンインストール

SDK をサイレント モードでアンインストールするには、任意のディレクトリから次のコマンドを入力します。

>C:¥WINNT¥Installer¥BEA¥jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>¥uninstall.exe -silent

注意 : アンインストール ログを作成する場合は、コマンドの最後に -log=c:¥uninstall.log オプションを追加します。

サイレント モードでの Linux 版のインストール

注意 : 以下の手順はサポートされている Linux 32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームに適用されます。サポートされている Linux プラットフォームのリストについては、「BEA JRockit 1.4.2 SDK プラットフォーム サポート」を参照してください。

Linux マシン上で SDK をサイレント モードでインストールするには、コマンドラインで次のように入力します (この手順では silent.xml が D:¥Works¥ に格納されていると想定しています)。

linux-ia32 の場合

>jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-linux-ia32.bin -mode=silent -silent_xml="D:¥Works¥silent.xml"

linux-ipf の場合

>jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>-linux-ipf.bin -mode=silent -silent_xml="D:¥Works¥silent.xml"

注意 : .bin ファイルは実行可能でなければなりません。chmod +x <filename> を使用すると実行可能に設定できます。

ファイルが解凍されていることを示すメッセージが表示されますが、それ以外に確認のメッセージは表示されません。インストールされたか確認するには、ファイル システムを検索して、BEA JRockit 1.4.2 に指定した製品ディレクトリを見つけます。

注意 : インストールのログを作成する場合は、コマンドの最後に -log=log.log オプションを追加します。

サイレント モードでの Linux 版のアンインストール

BEA JRockit 1.4.2 の Linux 版をサイレント モードでアンインストールすることはできません。代わりに、「Linux 版のアンインストール」で説明する方法を使用してください。

Linux man ページの使用

BEA JRockit 1.4.2 SDK および BEA JRockit 1.4.2 JRE の Linux 版には、ツールに関するドキュメントが「man」(マニュアル) ページの形式で付属しています。<installdir>/bin のほとんどのツールには man ページがあります。英語の man ページは <installdir>/man1 にあります (日本語の man ページは <installdir>/ja/man1 にあります)。

BEA JRockit JDK をデフォルトの JDK にした場合、更新された PATH は次のように設定されています。

export PATH=/home/user/jrockit-24.5.0-j2sdk1.4.2_<version>/bin:$PATH

これで、man コマンドの後にツール名を入力するだけでよくなります。次に例を示します。

man javac

 


ルート アクセスに関する特別な注意

JRockit Java 2 Runtime Environment を /usr/local などのシステム全体の場所にインストールする場合は、まず必要なパーミッションを取得するために root になる必要があります。ルート アクセス権がない場合は、ホーム ディレクトリまたは書き込みパーミッションのあるサブディレクトリに、JRockit Java 2 Runtime Environment をインストールします。

 

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