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JRockit JDK インストール ガイド

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BEA JRockit JDK のインストール

この節では、BEA JRockit 5.0 をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする方法について説明します。内容は以下のとおりです。

BEA JRockit 5.0 JDK は任意のアプリケーションで使用することができます。BEA レジストリと情報をやり取りしたり、BEA レジストリを作成したりはしません。また、BEA WebLogic Platform は、このバージョンの BEA JRockit では動作確認されていません。

 


Java 2 Standard EditionTM (J2SETM) との互換性

BEA JRockit 5.0 は、Sun Microsystems によって動作確認されており、Java 2 Standard Edition (J2SE) バージョン 5.0 と互換性があります。

JRockit と共に配布される JRE クラス ファイルは、ごく一部のファイルを除いて Sun から直接配布されたものです。これら一部のファイルは JVM と密接に結合しているため、BEA JRockit でオーバーライドされています。オーバーライドされているのは、java.langjava.iojava.net および java.util の各パッケージ内のファイルです。省略されたクラスはありません。JRE のみをインストールする手順については、「BEA JRockit JRE のインストール」を参照してください。

 


プラットフォーム サポート

サポートされるプラットフォームのリストについては、以下を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/jrockit/docs50/certif.html

 


このガイドの JDK バージョン番号に関する重要な注意

このガイドでは、BEA JRockit JDK 5.0 Service Pack 2 と 1.5.0_03 クラス ライブラリをインストールする方法を説明します。このガイドでは、「JDK のインストール」の手順 1. 実行後の JDK バージョンを、1.5.0_<version> として表します。たとえば、jrockit-jdk1.5.0_03 とするのではなく、jrockit-jdk1.5.0_<version> と表します。このガイドを読むときは、<version>03 と読み替えてください。

 


BEA JRockit JDK のインストールおよびアンインストール

この節では、Windows 2000、Windows Server 2003、Windows Server 2003 EE、および Red Hat Linux 32/64 ビットの各プラットフォームを対象に、GUI で BEA JRockit 5.0 JDK のスタンドアロン版をインストールおよびアンインストールする方法について説明します。

注意 : Linux 上にインストールする場合、システム プリファレンスのデフォルトの場所は次のとおりです。

JAVAHOME/.systemPrefs (ここで JAVAHOME=<JDK_INSTALLDIR>/jre または <JRE_INSTALLDIR>)

ルート ユーザは、上記の代わりにインストーラ オプション -Djava.util.prefs.SystemRoot.location=system を使用して、システム プリファレンスの場所を次のように変更することができます。

/etc/.java/.systemPrefs

指定しない場合、デフォルトは -Djava.util.prefs.SystemRoot.location=javahome です。

JDK のインストール

注意 : 以下に示す手順では、使用するオペレーティング システムに対応した BEA JRockit JDK がインストール済みであると想定しています。

BEA JRockit JDK をインストールするには、次の手順に従います。

  1. ローカル ドライブを調べて、インストールする BEA JRockit JDK の実行可能ファイルを見つけます。
  2. ファイル管理システム (Windows エクスプローラなど) で、ファイル名またはアイコンをダブルクリックします。
  3. Linux マシンを使用する場合は、./jrockit-jdk1.5.0_<version>-linux-ia32.bin と入力します。

    インストール プロセスが始まり、BEA インストーラ ウィンドウが表示されます。そのすぐ後に [Welcome] ウィンドウが表示さます。

  4. [Next] をクリックします。
  5. [BEA License Agreement] ウィンドウが表示されます。

  6. [Yes] を選択して [Next] をクリックします。
  7. [Choose Product Directory] ウィンドウが表示されます。

    図 1-1 [Choose Product Directory] ウィンドウ

    [Choose Product Directory] ウィンドウ


     


     
  8. 表 1-1 の説明に従って製品ディレクトリを選択します。

    表 1-1 製品ディレクトリの選択

    目的

    手順

    デフォルトの製品ディレクトリを選択する

    インストールを続行します。または、ディレクトリを変更した場合は、[Reset] をクリックしてデフォルト ディレクトリに戻します。

    新しい製品ディレクトリを作成する

    次のいずれかを行います。

    • テキスト ボックスに新しいディレクトリの名前 (絶対パス) を入力します。

    または

    • [Browse] ボタンをクリックしてディレクトリ ツリーを表示し、目的のディレクトリに移動して選択します。

  9. [Next] をクリックします。Windows 2000 および Windows Server 2003 以外のプラットフォームに JRockit をインストールする場合は、「JDK のインストール」の手順 10. に進んでください。
  10. Windows 2000 または Windows Server 2003 にインストールする場合は、[Install Public JRE] ウィンドウが表示され (図 1-2)、パブリック JRE をインストールするかどうかの確認を求められます (JRE の詳細については、「Java Runtime Environment (JRE)」を参照してください)。


     

    図 1-2 [Install Public JRE] ウィンドウ (Windows 2000 および Windows Server 2003 の場合のみ表示)

    [Install Public JRE] ウィンドウ (Windows 2000 および Windows Server 2003 の場合のみ表示)


     
  11. 以下のいずれかを行います。
    • パブリック JRE をインストールするには、[Yes, Install Public JRE] をクリックします。
    • パブリック JRE を省略するには、[No, Don't install Public JRE] をクリックします。
  12. [Next] をクリックします。
  13. [Install Java Plugin] ウィンドウが表示されます (図 1-3)。Java Plug-in によって Web ブラウザの機能が拡張されます。Plug-in の詳細については、「Java Plug-in の使い方」を参照してください。

    図 1-3 [Install Java Plugin] ウィンドウ

    [Install Java Plugin] ウィンドウ


     
  14. Java Plug-in に関連付けるブラウザを選択して [Next] をクリックします。この画面にはコンピュータにインストールされているブラウザのみが表示されます。また、この画面は Windows プラットフォームでのみ表示されます。
  15. [Next] をクリックします。
  16. インストール画面が表示され、インストール プロセスが続行されます。その進行状況はウィンドウ右下のプログレス バーに表示されます (図 1-4)。


     

    図 1-4 インストーラ ウィンドウとプログレス バー

    インストーラ ウィンドウとプログレス バー


     

    インストールが正常に完了すると、[Installation Complete] 画面が表示されます。

  17. [Done] をクリックします。

これで BEA JRockit JDK がインストールされました。JRockit を使用するには、パスに追加する必要があります。

Linux では次のコマンドを使用します。

export PATH=<your_install_dir>/bin:$PATH

<your_install_dir> には、JRockit をインストールしたディレクトリの絶対パスを指定します。つまり、次のようなコマンドになります。

export PATH=/home/user/jrockit-jdk1.5.0_<version>/bin:$PATH

Windows では次のコマンドを使用します。

set PATH=c:¥Program Files¥Java¥jrockit-jdk1.5.0_<version>¥bin;%PATH%

JDK のアンインストール

この節では、BEA JRockit JDK の Windows 版および Linux 版をアンインストールする方法について説明します。

Windows 版のアンインストール

BEA JRockit JDK をアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. [スタート] をクリックして [プログラム] メニューを開きます。
  2. [BEA JRockit 5.0 JDK|Uninstall JRockit 5.0 JDK] を選択します。
  3. 削除するかどうかの確認を求めるメッセージ ボックスが表示されます。

  4. [OK] をクリックします。
    • [Uninstalling BEA JRockit JDK] 画面が表示され、アンインストール プロセスが始まります。
  5. [OK] をクリックします。

これにより、コンピュータから JDK が削除されます。

コマンドラインでの Windows 版のアンインストール

コンソール ウィンドウで次のコマンドを実行します。

%systemroot%¥Installer¥BEA¥JRockit_JDK_1.5.0_<version>¥uninstall.exe

Linux 版のアンインストール

BEA JRockit の Linux 版をアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. 対象とする BEA JRockit 製品ディレクトリの 1 レベル下にいることを確認します。
  2. コマンドラインで次のように入力します。
  3. rm -rf jrockit-jdk1.5.0_<version>

    インストールされている JRockit バージョンの製品ディレクトリが指定されていることを確認して、〔Enter〕を押します。

これにより、コンピュータから JDK が削除されます。

 


コンソール モードでの BEA JRockit JDK のインストールおよびアンインストール

JDK は GUI を使用せずにコンソール モードでインストールすることもできます。この節では、コンソール モードで BEA JRockit をインストールする方法を、Windows と Linux に分けて説明します。

コンソール モードでの Windows 版のインストール

コンソール モードで BEA JRockit の Windows 版をインストールするには、オペレーティング システムに合ったコマンドをコマンドラインで入力します。たとえば、JDK の Win-ia32 版をインストールする場合は次の手順に従います。

  1. コマンド プロンプトを開きます。
  2. BEA JRockit インストール元のディレクトリに移動します。
  3. コマンドラインで次のように入力します。
  4. jrockit-jdk1.5.0_<version>-win-ia32.exe -mode=console

    インストール プロセスが始まり、新しい DOS ウィンドウが開いて解凍状況が表示されます。解凍プロセスが完了すると、インストールの指示が表示されます。「BEA JRockit JDK のインストールおよびアンインストール」で説明した GUI のオプションと同じものがテキストで表示されます。

注意 : コマンドラインで -mode=console を省略すると、インストーラは「BEA JRockit JDK のインストールおよびアンインストール」で説明した GUI モードに戻ります。

コンソール モードでの Windows 版のアンインストール

BEA JRockit 5.0 の Windows 版は、コンソール モードではアンインストールできません。「Windows 版のアンインストール」に説明されている方法でアンインストールしてください。

コンソール モードでの Linux 版のインストール

BEA JRockit をコンソール モードでインストールするには、次の手順に従います。

注意 : Linux で .bin ファイルを使用して JDK をインストールする場合は、そのファイルが実行可能でなければなりません。chmod +x <filename> を使用すると実行可能に設定できます。

  1. BEA JRockit インストール元のディレクトリに移動します。
  2. プロンプトに対して次のように入力します。
  3. jrockit-jdk1.5.0_<version>-linuxxx.bin -mode=console

    ここで、xx にはマシン タイプ (32 または 64) を指定します。以下に示すのは 32 ビット マシンの例です。正しく入力できていることを確認して、〔Enter〕を押します。

    システムは次のように応答します。

    Extracting 0%....................................100%

    解凍プロセスが完了すると、インストールの指示が表示されます。「BEA JRockit JDK のインストールおよびアンインストール」で説明した GUI のオプションと同じものがテキストで表示されます。

コンソール モードでの Linux 版のアンインストール

BEA JRockit 5.0 の Linux 版は、コンソール モードではアンインストールできません。「Linux 版のアンインストール」に説明されている方法でアンインストールしてください。

 


サイレント モードでの BEA JRockit JDK のインストールおよびアンインストール

サイレント モードでは、インストールのコンフィグレーションを 1 回だけ行い、後はその設定を使用して、複数のマシンに複製してインストールすることができます。サイレント モードでのインストールでは、インストール プログラムが XML ファイル (インストール開始前にあらかじめ作成) からインストール オプションを読み取ります (「silent.xml ファイル」を参照してください)。インストールの途中、インストール オプションが表示されることは一切ありません。サイレント モードの詳細については、『WebLogic Platform のインストール』の「サイレントモード インストールを使用した WebLogic Platform のインストール」を参照してください。

silent.xml ファイル

サイレント モードでのインストールを成功させるには、silent.xml ファイルを作成してそれをコンピュータに格納する必要があります。このファイルには、セットアップに含める値、たとえば、パブリック JRE をインストールするかどうか、どのブラウザを Java Plug-in に関連付けるかなどを記述します。コード リスト 1-1 に silent.xml ファイルの例を示します。

コード リスト 1-1 代表的な silent.xml ファイルの例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<domain-template-descriptor>
<input-fields>
<!-- インストール ディレクトリ -->
<data-value name="USER_INSTALL_DIR" value="c:¥Program Files¥Java¥jrockit-jdk1.5.0_03¥bin" />
<!--
パブリック JRE のインストール
このオプションは Win32 JDK インストーラで使用可能。
-->
   <data-value name="INSTALL_PUBLIC_JRE" value="true" /> 
<!--
システムに Internet Explorer (IE) がインストールされている場合、
IE に Java Plug-in をインストール。
このオプションは Win32 JRE インストーラで使用できる。
Win32 JDK インストーラでも機能するが、
INSTALL_PUBLIC_JRE オプションを "true" にする必要がある。
-->
  <data-value name="REGISTER_PLUGIN_WITH_IE" value="true" /> 
  <!--
システムに Netscape および Mozilla Web ブラウザがインストールされている場合、
Netscape および Mozilla に Java Plug-in をインストール。
このオプションは Win32 JRE インストーラで使用できる。
Win32 JDK インストーラでも機能するが、
INSTALL_PUBLIC_JRE オプションを "true" にする必要がある。
-->
  <data-value name="REGISTER_PLUGIN_WITH_NS_AND_MOZILLA" value="true" /> 

サイレント モードでの Windows 版のインストールおよびアンインストール

この節で説明する手順は、サポートされている Windows 32 ビットおよび 64 ビット プラットフォームに適用されます。サポートされている Windows プラットフォームのリストについては、「BEA JRockit JDK プラットフォーム サポート」を参照してください。

サイレント モードでの Windows 版のインストール

JDK をサイレント モードで Windwos マシンにインストールするには、コマンドラインで次のように入力します (ここでは、silent.xml が D:¥Works¥ に格納されていると想定しています)。

win-ia32 の場合 :

>jrockit-jdk1.5.0_<version>-win-ia32.exe -mode=silent -silent_xml="D:¥Works¥silent.xml"

win-ipf の場合 :

>jrockit-jdk1.5.0_<version>-win-ipf.exe -mode=silent -silent_xml="D:¥Works¥silent.xml"

ファイルが解凍されていることを伝えるメッセージが表示されますが、処理状況を確認することはできません。正しくインストールされたかどうかを確認するには、[スタートプログラム] をクリックします。インストールが成功していれば、[プログラム] メニューに [BEA JRockit 5.0 JDK] が表示されます。JRE をインストールした場合 (つまり、silent.xml ファイルに <data-value name="INSTALL_PUBLIC_JRE" value="true" /> を指定した場合) は、[プログラム] メニューに [BEA JRockit 5.0 JRE] が表示されます。

注意 : インストールのログを残したい場合は、コマンドの末尾に -log=log.log オプションを追加してください。

サイレント モードでの Windows 版のアンインストール

BEA JRockit 5.0 の Windows 版は、サイレント モードではアンインストールできません。「Windows 版のアンインストール」に説明されている方法でアンインストールしてください。

サイレント モードでの Linux 版のインストール

注意 : この節で説明する手順は、サポートされている Linux 32 ビットおよび 64 ビット プラットフォームに適用されます。サポートされている Linux プラットフォームのリストについては、「BEA JRockit JDK プラットフォーム サポート」を参照してください。

JDK をサイレント モードで Linux マシンにインストールするには、コマンドラインで次のように入力します (ここでは、silent.xml/localhome/works/ に格納されているものと想定しています)。

linux-ia32 の場合 :

>jrockit-jdk1.5.0_<version>-linux-ia32.bin -mode=silent -silent_xml="/localhome/works/silent.xml"

linux-ipf の場合 :

>jrockit-jdk1.5.0_<version>-linux-ipf.bin -mode=silent -silent_xml="/localhome/works/.xml"

Linux x64 (Intel EM64T および互換) の場合 :

jrockit-jre1.5.0_<version>-linux-x64.bin -mode=silent -silent_xml="/localhome/works/.xml"

注意 : .bin ファイルは実行可能でなければなりません。chmod +x <filename> を使用すると実行可能に設定できます。

ファイルが解凍されていることを伝えるメッセージが表示されますが、処理状況を確認することはできません。ファイル システムを調べて、BEA JRockit 5.0 用に指定した製品ディレクトリが見つかれば、インストールは成功しています。

注意 : インストールのログを残したい場合は、コマンドの末尾に -log=log.log オプションを追加してください。

サイレント モードでの Linux 版のアンインストール

BEA JRockit 5.0 の Linux 版は、サイレント モードではアンインストールできません。「Linux 版のアンインストール」に説明されている方法でアンインストールしてください。

Linux man ページの使用

BEA JRockit 5.0 JDK および BEA JRockit 5.0 JRE の Linux 版には、ツールに関するドキュメントが「man」(マニュアル) ページ形式で付属しています。<installdir>/bin のほとんどのツールには man ページがあります。英語の man ページは <installdir>/man1 に、日本語の man ページは <installdir>/ja/man1 にあります。

BEA JRockit JDK をデフォルト JDK としている場合、つまり、PATH を次の例のように更新している場合は、

export PATH=/home/user/jrockit-jdk1.5.0_<version>/bin:$PATH

次のように、man コマンドに続けてツール名を入力するだけで、該当する man ページを参照できます。

man javac

 


ルート アクセスに関する特別な注意

JRockit Java 2 Runtime Environment を /usr/local などのシステム全体の場所にインストールする場合は、まず必要なパーミッションを取得するために root になる必要があります。ルート アクセス権がない場合は、ホーム ディレクトリまたは書き込みパーミッションのあるサブディレクトリに、JRockit Java 2 Runtime Environment をインストールします。

 

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