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JRockit JDK の紹介

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BEA JRockit JDK の内容

BEA JRockit JDK はファイル レイアウトが Sun JDK と非常に似ていますが、BEA JRockit JVM に新しい JRE があり、Java クラス ライブラリの一部が変更されています (ただし、BEA JRockit のクラス ライブラリの動作はすべて Sun JDK と同じです)。2 つの JDK の相違点の詳細については、「BEA JRockit JDK と Sun HotSpot JDK のファイルの相違点」を参照してください。

この節では、BEA JRockit JDK の内容について説明し、BEA JRockit JDK のインストール内容とそれに対応する Sun JDK のインストール内容を比較します。内容は以下のとおりです。

 


JDK の内容

この節では、BEA JRockit JDK を構成するさまざまなコンポーネントについて説明します。それらのコンポーネントが格納されているフォルダも示します。

開発ツール

格納場所 : /bin

開発ツールとユーティリティは、Java プログラミング言語で記述されたプログラムの開発、実行、デバッグ、および文書化に役立ちます。BEA JRockit JDK には、通常の Java JDK で一般的に配布される標準ツールが含まれています。ほとんどが標準の JDK ツールであり、Java の開発プロジェクトに適していることが保証されていますが、他にも、ユーザの状況に最適なサードパーティのツール、コンパイラ、デバッガ、IDE などを自由に使用できます。BEA JRockit JDK に含まれるツールは以下のとおりです。

これらのツールの詳細については、Sun Microsystems の以下の Web サイトを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/index.jsp

追加のライブラリ

格納場所 : /lib

開発ツールで必要な追加のクラス ライブラリとサポート ファイル。

C ヘッダ ファイル

格納場所 : /include

Java ネイティブ インタフェース、Java Virtual Machine Tools Interface (JVMTI)、および Java 2 プラットフォームのその他の機能を使用したネイティブコード プログラミングをサポートするヘッダ ファイル。

Management Console

格納場所 : /console

BEA JRockit Management Console は、JRockit JVM の動作中のインスタンスのモニタと制御に使用します。動作中のアプリケーションの特性に関するリアルタイムの情報が提供されます。この情報は、たとえば、開発時に使用して、アプリケーションのライフ サイクルの中でメモリを多く消費している箇所を見極めたり、デプロイ済みの環境で使用して、動作中のアプリケーション サーバのシステム状態をモニタしたりできます。

Java Runtime Environment (JRE)

格納場所 : /jre

JDK で使用される Java 2 実行時環境の BEA JRockit 実装。実行時環境には、Java で記述されたプログラムの実行をサポートする JRockit JVM、クラス ライブラリ、およびその他のファイルが含まれます。

Java 仮想マシン (JVM)

このドキュメント セットの説明においては、JVM は BEA JRockit JVM を指します。

J2SE JRE の標準機能

JRE には、BEA JRockit JDK 固有の JRE コンポーネントだけでなく、Sun による JRE 実装のコンポーネントも含まれます。J2SE JRE の標準機能のリストについては、次の Sun ドキュメントを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/index.html

 


BEA JRockit JDK と Sun HotSpot JDK のファイルの相違点

表 3-1表 3-2 に、BEA JRockit JDK と Sun Microsystems の HotSpot JDK の相違点を示します。この 2 つの表では、コンポーネントとオペレーティング システム (OS/アーキテクチャ) ごとに、HotSpot または BEA JRockit に存在するファイルを示します。

注意 : Linux IA32 の場合は $ARCH = i386、Linux Itanium の場合は $ARCH = x86_64 です。また、mydir[/*]mydirmydir/* を意味します。

表 3-1 Sun JDK でのみ使用され、BEA JRockit JDK では使用されないファイル

コンポーネント

OS/アーキテクチャ

ファイル

注記

Sun Hotspot VM サポート ファイル

Windows IA32
Windows Itanium

jre/bin/client[/*]
jre/bin/msvcrt.dll
jre/bin/hpi.dll
jre/bin/nio.dll
jre/bin/server/*
jre/bin/zip.dll
jre/lib/classlist

Windows IA32 のみ
Windows IA32 のみ

Linux IA32

bin/jinfo
bin/jmap
bin/jsadebugd
bin/jstack
man/*/man1/jinfo.1
man/*/man1/jstack.1
man/*/man1/jsadebugd.1
man/*/man1/jmap.1


Linux IA32
Linux Itanium
linux x64

jre/lib/i386/client/*
jre/lib/$ARCH/libnio.so
jre/lib/$ARCH/libzip.so
jre/lib/$ARCH/server/*
jre/lib/classlist

Linux IA32 のみ
Linux IA32 のみ

表 3-2 BEA JRockit JDK にのみ存在し、Sun JDK では使用およびサポートされないファイル

コンポーネント

OS

ファイル

注記

BEA JRockit Management Console

Linux IA32
Linux Itanium
Windows IA32
Windows Itanium

bin/console[.exe]
bin/jrcc[.exe]
console/*
jre/lib/managementserver.jar


BEA JRockit Management API

Windows IA32
Windows Itanium
Linux IA32
Linux Itanium

jre/lib/managementapi.jar


BEA JRockit JVM サポート ファイル

Windows IA32
Windows Itanium
Linux IA32
Linux Itanium
linuxX86_64

bin/jrcmd[.exe]
jre/bin/jrcmd[.exe]
jre/jrockit.license
jre/lib/jrockit.jar


Windows IA32
Windows Itanium

jre/bin/dbghelp.dll
jre/binjripc.dll
jre/bin/jrockit/*
jre/bin/msvcr71.dll
jre/bin/perfctrs.dll
jre/bin/perfctrsinst.exe
jre/lib/perfctrs.h
jre/lib/perfctrs.ini




Windows IA32 のみ

Linux IA32
Linux Itanium
linuxX86_64

jre/lib/<arch>/jrockit/*
jre/lib/<arch>/libjripc.se
jre/lib/ia64/librtm.so



Linux Itanium のみ


 

 


BEA JRockit のコマンドライン オプション

BEA BEA JRockit のコンフィグレーション パラメータとチューニング パラメータは、起動コマンドまたは起動スクリプトにコマンドライン オプションを追加して設定します。これらのオプションは、以下の BEA JRockit ドキュメントの各節で説明されています。

BEA JRockit の全コマンドライン オプションをアルファベット順に並べた表もあります。

 

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