Oracle JRockit Mission Control の概要

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Oracle JRockit 1.0 の概要

Oracle JRockit Mission Control 1.0 ツール スイートは Oracle JRockit JDK R26.0.0 と一緒に導入されました。これらのツールは JRockit JVM のスタンドアロン ツールとして実行します。

この節の内容は以下のとおりです。

 


JRockit Mission Control 1.0 のアーキテクチャの概要

JRockit Mission Control は、Oracle JRockit JDK 1.4.2 (R26.2 以降) および JRockit JVM 5.0 (R26.0 以降) で使用できます (図 1-1 を参照)。それらの違いは、JRockit Management Console で使われる接続エージェントは JRockit Management Console のユーザ インタフェースで使われる接続エージェントです。

RMP エージェント (JRockit JDK 1.4.2) を使用すると、メモリおよび CPU の使用状況に関する実データおよびその他のものにアクセスできます。JMX エージェント (JRockit JDK 5.0 で使用可能) を追加すると、プラットフォーム MBean サーバで使用可能な MBean にもアクセスできます。これらの MBean からは、ガベージ コレクションによる休止時間などの属性情報を読み込むことができます。

たとえば、Management Console から JRA の記録を開始すると、指定した時間における JRockit JVM プロセスの状態が記録されます。記録が終了すると、情報は XML ファイルに保存されます。この XML ファイルを JRockit Runtime Analyzer ツールで表示および分析することができます。JRA の記録で記録される一般的な情報として、Java ヒープの分散状況、ガベージ コレクション、メソッドの最適化があります。

Java アプリケーションのメモリ リークを見つけるには、実行中の JRockit JVM プロセスに JRockit Memory Leak Detector を接続します。Memory Leak Detector は JMX (RMP) エージェントに接続することにより、Memory Leak サーバを起動するように指示します。それ以降の通信はすべてこのサーバに行われます。

図 1-1 JRockit Mission Control 1.0 のアーキテクチャの概要

JRockit Mission Control 1.0 のアーキテクチャの概要

 


JRockit Management Console

JRockit Management Console を使用して、複数 (または 1 つ) の JRockit JVM インスタンスをモニタおよび管理することができます。このツールを使って、メモリ、CPU 使用状況、その他の実行時メトリックに関する実データを取得し、表示できます。JRockit JDK 5.0 で実行している Management Console には、JRockit JVM 内部 MBean サーバにデプロイされた JMX MBean (図 1-1 の JMX エージェント) に含まれる情報も表示されます。JVM の管理には、CPU アフィニティ、ガベージ コレクション方式、メモリ プールのサイズなどに対する動的な制御が含まれます。

 


JRockit Runtime Analyzer (JRA)

JRockit Runtime Analyzer (JRA) は、いわばオンデマンドの「フライト レコーダー」であり、JVM と JVM で実行されているアプリケーションの詳細な記録を生成します。記録されたプロファイルは、後から JRA ツールを使ってオフラインで分析することができます。記録されるデータには、メソッドとロックのプロファイリングのほかに、ガベージ コレクションの統計、最適化の判断、オブジェクトの統計などがあります。

 


JRockit Memory Leak Detector

JRockit Memory Leak Detector は、Java アプリケーションのメモリ リークを検出し、その原因を突き止めるためのツールです。JRockit Memory Leak Detector の傾向分析により、進行の遅いリークを発見します。Memory Leak Detector には詳細なヒープの統計 (リークしているオブジェクトを指し示すタイプとインスタンスを含む)、割り当てられている場所が表示され、メモリ リークの原因をすばやく絞り込むことができます。Memory Leak Detector では高度なグラフィカル表示手法が使われているため、時として複雑な情報をより簡単に操作し、把握することができます。


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