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Oracle JRockit JVM を実行する J2SE バージョンに応じて、通信プロトコルの特定の側面が異なります。この章では、各プロトコルと、使用する J2SE バージョンに応じて生じる違いについて説明します。
図 3-1 は、Oracle JRockit Mission Control の通信トポロジを示します。
J2SE 1.4 バージョンの JRockit Mission Control は、1.3 バージョンの Oracle JRockit JDK から存在する古くレガシ プロトコルである RMP (Rockit 管理プロトコル) を使用します。RMP は単一のソケットを使用します。-Xmanagement
: ポート オプションを使用して、リスニング ソケットのポートを指定できます (例 -Xmanagement:port=7090
)。表 1-1 に、エージェントの詳細な設定に使用するための追加のシステム プロパティを示します。
JRockit JDK の J2SE 5.0 以降のバージョンでは、JMXRMI (JMX over RMI) が使用されます。このオプションは、-Xmanagement:port
オプションで設定される RMI レジストリの 1 つのポートと、RMI サーバとやり取りするための 2 番目のポート (匿名のポート) を使用します。ただし、RMI サーバのポートは設定できないため、RMI サーバの固定ポートを定義する独自のエージェントを記述することもできます。詳細情報については、次のリンクを参照してください。
http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/guides/management/agent.html#gdfvv
表 3-2 は、-Xmanagement
フラグに使用できるオプションを示しています。
このオプションの詳細な説明については、以下のページを参照してください。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/management/agent.html
すべての J2SE バージョンでは、-Xmanagement
オプションの autodiscovery を使用して、その存在を示すために JRockit JVM が JRockit Discovery Protocol (JDP) を使用するようにすることができます。たとえば、-Xmanagement:autodiscovery=true
と指定します。
表 3-3 は、JDP サーバの動作の制御に使用できる追加のシステム プロパティを示します。
JRockit Mission Control のすべてのバージョンは、Memory Leak Detector の使用時に追加のプロトコルを使用します。メモリ リーク サーバは Java で記述されていませんが、JVM に不可欠な構成部分です。メモリ リーク サーバが使用される状況としては、JVM でメモリ不足が発生したときに任意で起動する場合が考えられます。このような状況では、ヒープがまったく利用できないため、Java コードの実行は不可能です。
MLP (MemLeak Protocol) は、メモリ リーク セッション中にネイティブのメモリ リーク サーバによって使用されます。JRockit Mission Control は、RMP (1.4) または JMXRMI (5.0 以降) を経由して Oracle JRockit JVM とやり取りし、サーバを起動するかどうかを問い合わせます。Oracle JRockit Mission Control の環境設定を使用して、メモリ リーク サーバを起動し、セッションに使用するポートを設定することができます。このプロセスの概略図については、図 3-1 を参照してください。
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