リリース ノート

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Oracle JRockit Mission Control 3.1.0 リリース ノート

Oracle JRockit Mission Control 3.1.0 は、Eclipse Rich Client Platform (RCP) 技術を基盤とする JRockit Mission Control ツールセットをさらに改良したものです。以下のリリース ノートでは、JRockit Mission Control 3.1.0 の改善事項と機能について要点を詳しく説明します。内容は以下のとおりです。

 


このリリースでサポートされる JDK の更新バージョン

Oracle JRockit R27.6.3 は以下のバージョンの Java JDK をサポートします。

 


このリリースの新機能および改善事項

JRockit Mission Control 3.1.0 には、より多くの情報をより透過的に提供し、ユーザ操作全体を強化する多数の新機能が含まれています。 この節では以下の機能を説明します。

全般的な製品の改善事項

JRockit Mission Control の全般的な改善事項は以下のとおりです。

アクセシビリティ サポート

Management Console、JRockit Runtime Analyzer および JVM ブラウザではキーボードによる移動が可能です。Mission Control のグラフや円グラフなどのカスタム ウィジェットでは、スクリーン リーダー用の情報が提供されます。 Management Console のグラフやダイヤルは、[Preference] ダイアログ ボックスでアクセシビリティ オプションを変更することにより、テーブルとしても表示できます。 詳細については、以下にある「JRockit Mission Control Client のアクセシビリティに関する注意点」を参照してください。


http://download.oracle.com/docs/cd/E13150_01/jrockit_jvm/jrockit/tools/intro/accessibility.html

Mission Control Forum およびホーム ページへのリンク

Mission Control に関する詳細なサポートや情報を見つけやすいように、Mission Control Forum およびホーム ページへのリンクがヘルプ メニューに追加されました。

コピー アンド ペーストに関するサポートの強化

Management Console、JRockit Runtime Analyzer、およびプロパティ ビューのすべてのテーブルとツリーでコピー アンド ペーストが使用できるようになりました。カラム ヘッダのオンとオフを切り替える設定と、ツリーをコピーするときにカラムをインデントする設定が追加されました。

図 2-1 コピー アンド ペーストに関するサポートの強化

コピー アンド ペーストに関するサポートの強化

Management Console

JRockit Management Console の新機能は以下のとおりです。

改良された MBean の詳細表示

MBean ブラウザでは、CompositeData、TabularData、コレクションおよび配列で構成される MBean 属性の詳細を無限にドリルダウンできるようになりました (図 2-2)。

図 2-2 改良された MBean の詳細表示

改良された MBean の詳細表示

改良されたダイヤル

[概要] タブのダイヤル (図 2-3) には、現在値および最大値が表示されます。背景グラデーションや値の書式をコンフィグレーションしたり、新しいダイヤルをダッシュボードに追加したりできます。

図 2-3 改良されたダイヤル

改良されたダイヤル

MBean および属性のフィルタ処理

MBean ツリー (図 2-4) および [属性セレクタ] ダイアログ ボックスは、ワイルドカード式を使用してフィルタ処理できます。

図 2-4 MBean のフィルタ処理

MBean のフィルタ処理

トリガ ルールのインポート/エクスポート

[ファイル] メニューのインポート/エクスポート ウィザード (図 2-5) を使用するか、[トリガ] タブのインポート/エクスポート ボタンを使用して、ローカル ファイル システムとの間でトリガ ルールをインポートおよびエクスポートできるようになりました。

図 2-5 トリガ ルールのインポート/エクスポート

トリガ ルールのインポート/エクスポート

改良された MBean ブラウザ ツリーのコンフィグレーション

MBean ブラウザ ツリー (図 2-6) での MBean 名の表示方法をコンフィグレーションするための設定が追加されました。

図 2-6 改良された MBean ブラウザ ツリーのコンフィグレーション

改良された MBean ブラウザ ツリーのコンフィグレーション

GC の休止時間

最後のガベージ コレクションの休止時間の合計を [メモリ] タブ (図 2-7) で表示できます。

図 2-7 GC の休止時間

GC の休止時間

MBean の登録/登録解除

監視中の MBeanServer で新しい MBean が登録または登録解除されると、MBean ツリーの表示が更新されます。MBean ツリー (図 2-8) 上部のツールバー ボタンを使用して、ツリーの自動更新のオンとオフを切り替えることができます。

図 2-8 MBean の登録/登録解除

MBean の登録/登録解除

スレッドの CPU 使用率

[スレッド] タブでは、スレッドで使用中の CPU がすべてのコアの CPU 使用量全体に対する割合として表示されます (図 2-9)。

図 2-9 スレッドの CPU 使用率

スレッドの CPU 使用率

WLS および JRockit のトリガ テンプレート

[トリガ] タブには、JRockit または WebLogic 10.3 のトリガ作成時にテンプレートとして使用できるデフォルトのルール セットがあります (図 2-10)。

図 2-10 WLS および JRockit のトリガ テンプレート

WLS および JRockit のトリガ テンプレート

トリガの詳細

新しいトリガの作成時に、説明を追加し、<B><LI>、および <BR> タグを使用してテキストの書式を設定できます (図 2-11)。

図 2-11 トリガの詳細

トリガの詳細

MBean メタデータ

[MBean ブラウザ] タブに MBean メタデータが表示されるようになりました (図 2-12)。

図 2-12 MBean メタデータ

MBean メタデータ

ツールバー ナビゲーション

Management Console のタブは [全般]、[MBean]、[ランタイム]、[詳細] の 4 つのグループに分割され、異なるグループ間を移動するためのツールバー (図 2-13) が追加されています。Mission Control のタブの拡張ポイントを使用して追加されたタブは、[その他] という 5 番目のグループに追加されます。

図 2-13 ツールバー ナビゲーション

ツールバー ナビゲーション

[診断コマンド] タブ

Management Console には [診断コマンド] というタブ (図 2-14) があり、パワー ユーザはこのタブを使用して、リモート マシンから JMX 経由で Ctrl-break ハンドラを実行できます。

図 2-14 [診断コマンド] タブ

[診断コマンド] タブ

ガベージ コレクション ボタン

[メモリ] タブには、監視中の JVM で完全なガベージ コレクションを発生させるためのツールバー ボタンが含まれています (図 2-15)。

図 2-15 ガベージ コレクション ボタン

ガベージ コレクション ボタン

JVM ブラウザ

JVM ブラウザの新機能は以下のとおりです。

テスト接続

新しい接続のウィザードでは、JVM ブラウザ ツリーに追加する前に接続をテストして、正しいホスト名、ポート、パスワードなどが使用されていることを確認できます (図 2-16)。

図 2-16 テスト接続

テスト接続

ユーザによるコンフィグレーションが可能なアプリケーション名

命名規則のセットを使用することで、JVM ブラウザで検出された Java アプリケーションに判読可能な名前を付けることができます (図 2-17)。

図 2-17 ユーザによるコンフィグレーションが可能なアプリケーション名

ユーザによるコンフィグレーションが可能なアプリケーション名

JRockit Runtime Analyzer (JRA)

JRA の新機能は以下のとおりです。

新しい記録テンプレート

JRA 記録ウィザードでは、以下の 4 つの新しいテンプレートが提供されます。

[記録テンプレートを選択してください] ドロップダウン リストから必要なテンプレートを選択できます (図 2-18)。

図 2-18 新しい記録テンプレートの選択

新しい記録テンプレートの選択

ツールバー ナビゲーション

Runtime Analyzer のタブは [全般]、[メモリ]、[コード]、[スレッド/ロック]、[レイテンシ]、[その他] の 6 つのグループに分割され、異なるグループ間を移動するためのツールバー (図 2-19) が追加されています。

図 2-19 JRA ツールバー

JRA ツールバー

[全般] タブ

記録全体に関連するデータをグラフィカルに表示する、新しい概要タブがあります (図 2-20)。

図 2-20 [General Overview] タブ

[General Overview] タブ

[Code Overview] タブ

アプリケーションで最も実行時間を要するパッケージおよびクラスを表示する、コード関連情報のための新しい概要タブがあります (図 2-21)。

図 2-21 [Code Overview] タブ

[Code Overview] タブ

[システム] タブ

JVM および OS 関連の情報を表示する新しい [システム] タブがあります (図 2-22)。

図 2-22 [システム] タブ

[システム] タブ

[記録] タブ

記録開始時間と使用された記録パラメータを表示する新しい [記録] タブがあります (図 2-23)。

図 2-23 [記録] タブ

[記録] タブ

[GC 統計] タブ

[GC 全般] タブは [GC 統計] タブという名前に変更され、このタブにはガベージ コレクションの休止時間とガベージ コレクションに関する詳細な情報が含まれています (図 2-24)。

図 2-24 [GC 統計] タブ

[GC 統計] タブ

[割り当て] タブ

スレッド ローカル領域 (TLA) 情報と、アプリケーション内の小さいオブジェクトと大きいオブジェクトによって割り当てられたバイト数の割合を示す新しいタブがあります。記録時に各スレッドで割り当てられたメモリの量も表示されます (図 2-25)。

図 2-25 [割り当て] タブ

[割り当て] タブ

[Threads/Locks Overview] タブ

スレッド、ロック、および CPU 使用率に関する情報を表示する新しい概要タブがあります (図 2-26)。

図 2-26 [Threads/Locks Overview] タブ

[Threads/Locks Overview] タブ

[スレッド] タブ

記録時に実行中であったスレッドを表示する新しいタブがあります (図 2-27)。

図 2-27 [スレッド] タブ

[スレッド] タブ

[Latency Overview] タブ

タイプ別に分類されたレイテンシを表示する新しい概要タブがあります。このタブには、アプリケーションが最もブロックされた Java ロックも表示されます (図 2-28)。

図 2-28 [Latency Overview] タブ

[Latency Overview] タブ

[Latency Thread] タブ

スレッドごとの合計および平均レイテンシを表示する新しいタブがあります (図 2-29)。

図 2-29 [Latency Thread] タブ

[Latency Thread] タブ

[Latency Histogram] タブ

[レイテンシ ログ] タブの [Event Value Histogram] フォルダは [ヒストグラム] タブという別のタブに移動し、特定のイベント値を持つすべてのイベントの追跡を示す詳細部分が追加されました。これは、アプリケーション内でロックの競合を示している場所を特定するのに役立ちます (図 2-30)。

図 2-30 [Latency Histogram] タブ

[Latency Histogram] タブ

[占有ヒープ]

ガベージ コレクション後のメモリの量を示す [占有ヒープ] が [GC Event] タブに追加されました (図 2-31)。

図 2-31 [占有ヒープ]

[占有ヒープ]

改良されたスレッド ツールチップ

レイテンシ グラフのスレッドのツールチップに、スレッドの開始および終了時間、スレッド ID、合計割り当て率が表示されるようになりました (図 2-32)。

図 2-32 改良されたスレッド ツールチップ

改良されたスレッド ツールチップ

改良された円グラフのツールチップ

円グラフのツールチップには、各スライスに関するより詳細な情報が表示されます (図 2-33)。

図 2-33 改良された円グラフのツールチップ

改良された円グラフのツールチップ

コンフィグレーション可能なタブ ナビゲータ

タブ ナビゲータの位置をユーザがコンフィグレーションできるようになりました (図 2-34)。

図 2-34 コンフィグレーション可能なタブ ナビゲータ

コンフィグレーション可能なタブ ナビゲータ

Eclipse の統合

JRockit Mission Control の Eclipse バージョンの新機能は以下のとおりです。

タブの拡張ポイント

タブ、トリガ ルール、およびトリガ アクションによってサードパーティが Management Console を拡張できる拡張ポイントがあります (図 2-35)。

図 2-35 タブの拡張ポイント

タブの拡張ポイント

PDE ウィザード

JRockit Mission Control で公開された新しい拡張ポイントを使用できる、クラス作成のための Eclipse ウィザードが追加されました (図 2-36)。

図 2-36 PDE ウィザード

PDE ウィザード

新しい パブリック API

JMX データにサブスクライブし、ローカルまたはリモート サーバへの接続を確立するために Mission Control で使用される JMX 拡張機能の RJMX-API が、一般使用のために公開されました。API には、JMX の代わりに JRockit 固有のプロトコルに依存する JRockit JDK 1.4 との通信を可能にするクラスが含まれています。RJMX-API には 2 つの Eclipse プラグインが含まれ、Mission Control を拡張し、最新の Mission Control と同じダイヤル、テーブル、およびチャートを作成するのに使用できる API 機能が公開されます。

 


以前のリリースの新機能および改善事項

以前のバージョンの JRockit Mission Control には多数の便利な新機能が含まれています。 この節では、これらの新機能と、この製品の以前のバージョンに加えられた変更点について説明しています。

JRockit Mission Control 3.0.3 について

JRockit Mission Control 3.0.3 はメンテナンス リリースであるため、新機能はありません。このリリースでの変更の説明については、「JRockit Mission Control 3.0.3 での変更事項」を参照してください。

Eclipse と JRockit Mission Control 3.0.2 の統合

JRockit Mission Control Client は、Eclipse のプラグイン エディションとして利用できるようになりました。JRockit Mission Control Client のプラグイン バージョンでは、Eclipse 開発プラットフォームとJRockit Mission Control のアプリケーションのプロファイリングとモニタリングのツールセットのシームレス統合が用意されています。JRockit Mission Control を Eclipse と統合することにより、JRockit Mission Control を構成する強力なツールセットに容易にアクセスできます。

JRockit Mission Control Client は Eclipse IDE 内で実行する場合、ツールセットにある IDE 機能にアクセスできます。これらの機能は、スタンドアロン Rich Client Platform (RCP) アプリケーションで実行する場合利用不可です。これらの機能のうち最も重要な機能は、実行中のアプリケーションを直接 Mission Control から開いて、特定のコードを直接確認できることです。この機能は「ソースへの移動」と呼ばれます。

JRockit Mission Control Client を Eclipse IDE と統合するもう 1 つの利点としては、開発フェーズにおいてプロダクション フェーズと同様にアプリケーションをプロファイルおよびモニタできる点を挙げることができます。これにより、プロダクション環境にアプリケーションを実際にデプロイする前に実行時の潜在的な問題を見つけることが可能になります。たとえば、開発中のアプリケーションをモニタすることでメモリ リークを見つけることがあります。開発中にメモリ リークを発見できることにより、アプリケーションをプロダクション環境に移行する前にこれを修正できます。

詳細については、「Eclipse IDE との統合」を参照するか、または JRockit Mission Control Client を開いてヘルプ システムを起動してください。

Eclipse の更新サイトの場所は、「http://dev2dev.bea.com/jrockit/tools.html」に発行されます (使用可能な場合)。

JRockit Mission Control 3.0.2 のその他の更新

レイテンシ アナライザ

JRA にレイテンシ アナライザが追加されました。アプリケーションのレイテンシ情報を含む記録を作成できます。JRA ツールには、さまざまな観点からレイテンシ データを表示する 3 つのタブが追加されました。これらのタブの名前は [レイテンシ ログ]、[レイテンシ グラフ]、[レイテンシ トレース] のように「レイテンシ」で始まります (図 2-40)。これらの 3 つのタブに加えて、レイテンシ タブのイベント タイプを有効/無効にしたり、プロパティを表示したりできる補助的な 2 つのタブがあります。

「レイテンシ」で始まるすべてのタブには共通の「レイテンシの時間軸」スライド バーがあり、JRA 記録を簡単に拡大/縮小して、特定の時間枠内のレイテンシ イベントを見つけることができます。

図 2-40 JRA ツールの新しいレイテンシ タブ

JRA ツールの新しいレイテンシ タブ

JRA ツールの新しいレイテンシ アナライザには以下のタブがあります。

注意 : JRockit Mission Control の古いバージョンでは、レイテンシ アナライザを使用するにはライセンス ファイルが必要です。Oracle からライセンスを購入することができます。

JRA 記録ウィザードの記録テンプレート

JRA 記録ウィザードには、JRA 記録の設定を簡単にする 3 つのテンプレートが用意されています。以下のテンプレートがあります。

JRA の記録機能の追加

新しいレイテンシ アナライザの記録機能に加えて、その他の記録機能が JRA に追加されました。JRA 記録を作成するときに、詳細オプションでスレッド ダンプと CPU の負荷を指定できます。サンプル タイプごとに間隔を設定することもできます (図 2-42)。

図 2-42 JRA 記録のスレッド ダンプおよび CPU サンプリング

JRA 記録のスレッド ダンプおよび CPU サンプリング

JRA では、ロック プロファイリングの一部として遅延ロック解除も記録します。遅延ロック解除の詳細については、Oracle JRockit JDK『コマンドライン リファレンス』の「-XXlazyUnlocking」を参照してください。

スレッド ダンプ データの表示機能

JRockit Mission Control 3.1.0 では、JRA でスレッド ダンプ データを記録し、JRA ツールにおける新しく追加された [スレッド] タブでスレッド ダンプを表示することができます (図 2-43)。

図 2-43 JRA ツールにおけるスレッド ダンプ

JRA ツールにおけるスレッド ダンプ

ユーザ インタフェースのローカライズ

JRockit Mission Control 3.1.0 リリースは、日本語バージョン (図 2-44) と簡体字中国語バージョン (図 2-45) で利用可能になりました。

図 2-44 日本語 JRockit Mission Control

日本語 JRockit Mission Control

図 2-45 簡体字中国語 JRockit Mission Control

簡体字中国語 JRockit Mission Control

ドキュメントのローカライズ

JRockit Mission Control 3.1.0 の英語のユーザ ドキュメントは、日本語および簡体字中国語の一般リリース後に翻訳される予定です。詳細については、日本語および中国語の eDocs を参照してください。

eDocs で PDF として提供されるドキュメント

JRockit Mission Control 3.1.0 リリースについては、ユーザ ドキュメントはツール内にオンライン ヘルプとして、また、eDocs 上に PDF として用意されています。http://edocs.bea.com/jrockit/tools/index.html を参照してください。

 


最新の変更点

この節では、JRockit Mission Control 3.0.0 から 3.1.0 までのすべてのバージョンでの変更点および解決済みの問題について説明しています。

JRockit Mission Control 3.1.0 での変更事項

表 2-1 は、JRockit Mission Control 3.1.0 での変更事項を示しています。

表 2-1 JRockit Mission Control 3.1.0 での変更事項
変更要求 ID
説明
8294999
32 ビットの JRockit Mission Control インスタンスを 64 ビットの JVM に接続しようとした場合に表示されるエラー メッセージが、「64 ビットのプロセスにアタッチできません」というメッセージを含むように更新されています。
8187650
Oracle JRockit Mission Control 3.1.0 および Oracle JRockit Real Time 3.1.0 以降は、各製品インストール ディレクトリが Oracle ホームとしても機能し、Oracle セントラル インベントリに追加の製品を登録できます。セントラル インベントリには同一のホスト上にインストールされたすべての Oracle 製品に関する情報が格納され、Oracle Universal Installer を実行することで管理できます。
8179196
Oracle JRockit Mission Control 3.1.0 および Oracle JRockit Real Time 3.1.0 以降は、デモ プログラムとサンプル プログラム、および Java プラットフォームのソース コードがデフォルトでインストールされなくなりました。 これらはオプションのコンポーネントに分割され、このコンポーネントをインストールするにはユーザが明示的に選択する必要があります。

JRockit Mission Control 3.0.3 での変更事項

表 2-2 は、JRockit Mission Control 3.0.3 での変更事項を示しています。

表 2-2 JRockit Mission Control 3.0.3 での変更事項
変更要求 ID
説明
CR369269
JRA 記録の GC タブを表示するときに、参照およびファイナライザ チャートのための伝説が変更されました。ラベル Objects with finalizers (以前は、Final references) は、ファイナライザを持つ既存のオブジェクトの総数を示します。ラベル Finalization queue length (以前は、Objects with finalizers) は、コレクション後、ファイナライズのために待っているオブジェクトの総数を示します。
詳細 - 古いコレクション セクションでは 3 つの対応するラベル(# Objects with FinalizersFinalization Queue Length Before、および \Finalization Queue Length After) が変更されました。
これらの変更の基準として、値およびそれらが何を表すかをより良く説明することです。
CR367378
JRockit Mission Control の Eclipse バージョンを Sun Hotspot JDK6_5 上で実行しようとすると、一部のユーザが新しい接続を作成できなく、コネクタ パネルでは、JDP コネクタがあれは、それだけ表示されました。この問題は修正されています。

注意 : このフィックスの一部としては、JRockit Mission Control をJRockit JVM ではなく、その他の任意の JVM 上で実行すると、JRockit Mission Control をJRockit JVM ではなく、その他の任意の JVM 上で実行しているというメッセージ ボックスが表示されます。

CR364111
JRockit Mission Control の以前のバージョンでは、Management Console の Runtime タブの System Statistics パネルの Uptime カウンタは設計されたとおり動作しませんでした。この問題は修正されています。
CR363616
トリガ ルールが複数のコンソールでアクティブであった場合、各コンソールのトリガの内部状態が、他のコンソールのデータによって影響を受けることがあります。この問題は修正されています。
CR362074
指定した時間にアクティビティを表示するツールチップは Latency Time Line (LAT 録音における先端のグラフ) (図 2-46) に追加されました。
図 2-46 Latency Time Line ツールチップ

Latency Time Line ツールチップ

CR358674
JRockit Mission Control の Latency Analysis Tool は、オブジェクトの割り当てまたは TLA フェッチに待つスレッドを記録するようになりました。
CR355590
Memory Leak Detector のインスタンス グラフに参照を展開するときに、ほとんどすべてのオブジェクト ノードが、グローバル JNI ハンドルによって参照されるように思えました。時には、オブジェクトがスレッド ルート (Memleak Socket Reader) によって参照される可能性があります。この問題は誤った依存でグラフを取り散らかして、実際の参照チェーンに従うおよびリークを見つけるのを難しくなっています。この問題は修正されています。

JRockit Mission Control 3.0.2 での変更事項

表 2-3 は、このバージョンの JRockit Mission Control での変更事項を示しています。

表 2-3 JRockit Mission Control 3.0.2 での変更事項
変更要求 ID
説明
CR359828
JRockit JDK R27.4 に同梱の JRockit Mission Control のバージョンで、JRA 記録のガベージ コレクションの [GC 前のヒープ使用量] の値が正しくありませんでした。ここには前回のガベージ コレクションの [GC 後のヒープ使用量] の値が実際には表示されていました。この問題は修正されています。
CR355927
JRA 記録で LAT を使用すると、イベントの開始時間と終了時間が正しくない場合がありました。正しい値が 1min から 1m30s の間であるはずのところ、13480days のような値が表示されます。この問題は修正されています。
CR355308
これまでは、Windows にインストールされた JRockit Mission Control が日本語ロケール、または繁体字中国語ロケールで実行された場合、システム フォント自体にはその言語の (Windows の英語版などではデフォルトで含まれている) 書体が含まれていなかったため、Memory Leak Detector で使用されている太字フォントが四角形で表示されていました。この問題は R27.5.0 で修正された。
CR353505
JRA 記録ウィザードで記録が開始される前に遅延を指定すると、この遅延が適切に処理されませんでした。たとえば次のようになりました。
  • プログレス メータに残り時間とパーセントを表示するときに、遅延が考慮されていませんでした。
  • 記録が開始される前に [停止] ボタンをクリックすると、次のようになりました。
    • JRA エディタがファイルをダウンロードしてローカルに保存できないため、例外が発生しました。
    • JRockit JVM/JRAMBean の実際の記録は中止されなかったため、新しい JRA 記録を開始できませんでした。
この問題は修正されています。
CR352607
[GC] タブから [休止時間合計] を加算したときに、合計値が、同じ値を Excel で計算した場合と異なっていました。この問題は修正されています。
CR352424
JRA では若いコレクションの前後でナーサリ サイズを記録するようになったためこれらの値が JRockit Mission Control に表示されるようになりました。
CR351976
JRockit Mission Control 3.0.2 以前のリリースでは、JRA の [GC 全般] タブにあるの [世代別]、[マーク フェーズ]、および[スイープ フェーズ] の各列は、現在の方式が変更される前に使用されていた方式を参照していました。JRockit Mission Control 3.0.2 では、これらの列はガベージ コレクションによって変更された方式を参照します。R27.5 より前の JRockit JDK のリリース内の記録を JRockit Mission Control 3.0.2 で開くと、一部のカラムに N/A が表示されます。これは、これらのリリースでは方式の変更に関するすべての情報保存されてはいないからです。
CR351646
JRA 記録ファイルは、記録の開始時に使用されたファイル名、および圧縮の使用の有無に関係なく、常に .jra というファイル拡張子が付くことになりました。
CR345579
これまでは、特定の環境において、JRockit Mission Control では必要以上のメモリを使用しており、アプリケーションの応答が悪くなることがありました。これは特に、JRockit Mission Control が最近開かれた記録のデータを保持するため、多くのレイテンシ データを持つ JRA 記録を複数開いた場合に顕著でした。回避策は、JRockit Mission Control を再起動することでした。この問題は修正されています。
CR338771
[レイテンシ ログ] タブで、1 つまたは複数のイベントをイベント テーブルからコピーすると、コピーしたデータを貼り付けようとしても、列のヘッダしか表示されませんでした。この問題は修正されています。
CR330372
GUI の新機能 : Management Console に表示されるすべてのチャートに対して、チャートをイメージとしてエクスポートするコマンドがコンテキスト メニューに追加されました。
CR330371
GUI の新機能 : [概観] タブのすべてのチャートのコンテキスト メニューに、[チャート範囲の同期] コマンドが追加されました。このコマンドは、タブ内の他のチャートの X 軸の範囲をコンテキスト メニューをトリガしたチャートの X 軸の範囲に設定します。
CR330371
GUI の新機能 : トリガされた他のチャートの X 軸の範囲に同期するコマンドが [概観] タブのコンテキスト メニューに追加されました。
CR330369
GUI の新機能 : コンソール チャートの固定時に、マウス ポインタをチャート上に置くと、ポインタの最も近くでプロットされているチャートのデータ値が円で囲まれ、ツールチップに値が表示されます。
CR329869
チャートの属性セレクタにフィルタを追加されました。これにより、フィルタ名に基づいて属性をフィルタすることができ、属性の選択が簡単になりました。
CR327148
古い領域のガベージ コレクションを少なくとも 2 回行うまで、Memory Leak Detector の [傾向] タブの [増加] 列に成長率が 0 バイト/秒と表示されていました。ただし、アプリケーション、ヒープ サイズ、ガベージ コレクション アルゴリズムの組み合わせによっては、古い領域のコレクションはほとんど行われないため、成長率がずっとゼロと表示されたままになっていました。この問題は修正されています。
CR327148
世代別コンカレント ガベージ コレクタが使用されると、メモリ リークの傾向情報が適切に更新されていませんでした。この問題は修正されています。
CR319963
以前のバージョンの JRockit Mission Control では、JRA 記録を開始して、記録中に [停止] ボタンを押しても、JRMC では中止されたファイルのデータが表示されませんでした。R27.5 JRockit JVM またはそれ以降 (または R26.x JRockit JVM) を使用して、記録を行うときに、記録を早く停止すると、それがダウンロードされ、JRockit Mission Control で開かれます。

JRockit Mission Control 3.0.1 での変更事項

表 2-4 JRockit Mission Control 3.0.1 での変更事項は、JRockit Mission Control のこのバージョンでの変更事項を示しています。

表 2-4 JRockit Mission Control 3.0.1 での変更事項
変更要求 ID
説明
CR334175
GC Duration 属性は、休止時間だけではなく、ガベージ コレクションの全期間を表示します。このバージョンの JRockit Mission Control では、Pause Time フィールドは GC Duration という名前に変更されました。
CR331770
以前のバージョンでは、JRockit Mission Control MBean Browser は、MBean ObjectNames 内の引用符で囲まれた値 (特に、カンマを含む引用符で囲まれていない値) を正しく処理できませんでした。このような MBean が見つかった場合、MBean ブラウザが表示されませんでした。このような MBean は、たとえば WebLogic Event Server に存在する可能性があります。この問題は修正されています。
CR330569
JRockit Mission Control のこのバージョンでは、MBean ブラウザの属性ブラウザから [永続性] 列が削除されました。グラフを永続するコマンドをコンテキスト メニューに追加されました。
CR326899
JRA の [レイテンシ トレース] タブで、レイテンシをタイプ別にフィルタできるようになりました。R27.3 では、タイプ別のフィルタは [レイテンシ グラフ] および [レイテンシ ログ] タブでしか利用できませんでした。
高度な技術であるレイテンシ タイプ別のスタック トーレスのトラッキング機能は、アプリケーションのコード内で、レイテンシに関する何らかの問題があるすべての箇所を数秒以内に検出します。たとえば、ネットワーク I/O によって生じたレイテンシ、またはロックの同期によるレイテンシなどの問題のある箇所を検出します。
CR326285
JRA 記録に無効な XML 文字が含まれることがあります。GUI でこれらの文字を開くとエラーが発生します。このエラーは、多くの場合、org.xml.sax.SAXParseException: An invalid XML character のように表示されます。このエラーの原因は、JRA ファイルを記述するときに、コマンド ラインで文字が正しくエスケープされていないことにあります。この問題は修正されています。
CR325932
JRA JRockit Mission Control の [GC] タブに、ガベージ コレクション中に発生した最長の休止時間を示す [最長休止] というカラムが存在するようになりました。
CR321958
Event Type ビューのコンテキスト メニューを使用して、イベント タイプ/レベル/プロデューサを有効なセットに追加したり、イベント タイプとレベルの色を変更することができるようになりました。
CR321376
Latency Analysis Tool は、FileInputStrems、FileOutputStreams、FileChannels および RandomAccessFiles の read イベントと write イベントを扱えるように拡張されました。
CR320149
JRockit Mission Control のこのバージョンでは、選択した属性を、[概観] タブの既存のチャートまたは新しいチャートに追加するコマンドが MBean Browser コンテキスト メニューに用意されています。
CR302688
JRockit Mission Control の以前のバージョンでは、1 つのチャートに一度に複数の値を追加できませんでした。このバージョンの JRockit Mission Control では、チャートに関連付けられいる属性セレクタにより、一度の操作で、複数の属性を選択してチャートに追加することができるようになりました。

JRockit Mission Control 3.0.0 での変更事項

表 2-5 は、このバージョンの JRockit Mission Control での変更事項を示しています。

表 2-5 JRockit Mission Control 3.0.0 での変更事項
変更要求 ID
説明
CR325754
JRA ツールの [GC] タブにある [休止時間] というラベルが [休止時間合計] という名前に変更されました。この数字が 1 つのガベージ コレクション中の複数の休止を合計したものだからです。各ガベージ コレクションの詳細情報については、JRA ツールの [GC] タブの [詳細] セクションを参照してください。
CR318629
接続フレームワークのバグ (Sun バグ #6559427) のため、Mission Control は、ローカルで実行中の JVM (Mission Control と同じマシンで実行する JVM) に対してポーリングを行うたびに、ローカルで実行中の JVM ごとに複数のハンドルをリークしていました。この問題は R27.4 で修正されました。
CR316739
Management Console の MBean ブラウザでは、ObjectNames のプロパティ キーを使用して MBean をグループ化するようになりました。MBean プロパティ キーの順序を設定するプリファレンス設定も追加されました。
CR315606
1.4 バージョンの JRockit JVM に接続するときに、ネイティブ サンプリング、ガベージ コレクション サンプリング、およびメソッド サンプリングを適切に無効にすることができるようになりました。
CR311136
JRockit Mission Control では、日本語の文字を使用するときにフォルダ名が正しく表示されるようになりました。

 


確認済みの問題

表 2-6 は、JRockit Mission Control 3.0.0 から 3.1.0 で確認済みの問題を示しています。

表 2-6 JRockit Mission Control 3.0.0 から 3.1.0 で確認済みの問題
問題
説明
8401283
[ローカルの環境設定] ウィンドウ ([ウィンドウ] メニューから [PreferencesJRockit Mission Controlブラウザの環境設定ローカルの環境設定] を選択してアクセスします) で命名規則が変更されると、JVM ブラウザからローカル JVM が消える場合があります。規則が変更されて (ドキュメント化されていない) 構文に何らかの方法で準拠しなくなると、それらの規則が適用された場合に、ローカル JVM を検出したスレッドが終了します。
回避策 :
([デフォルト値に戻す] をクリックして) すべてのルールを修正し、それらを適用し、Mission Control を再起動します。
8401232
JMX パスワードを暗号化するマスタ パスワードの入力に使用されるダイアログ ボックスで、すべてのテキストが失われ、代わりに「NLS missing message:..」と表示されます。
8400696
レイテンシ データが含まれていない JRA 記録でレイテンシ タブを開くと、ヘルプ メッセージが表示されます。 このヘルプ メッセージ内のドキュメント リンクは機能しません。
8323846
時おり、ある JRockit Mission Control 3.1.0 を別の JRockit Mission Control 3.1.0 インスタンスに接続しようとすると、StackOverflow エラーが発生する場合があります。
8315572
JVM ブラウザの [見つかったフォルダ|ローカル] フォルダに、1.4 JVM を実行中の Java アプリケーションがプレフィックス [1.4] 付きで表示されます。これらのいずれかに接続しようとすると、1.4 ではローカル アタッチがサポートされていないため、エラー メッセージが表示されます。しかし、このエラー メッセージには以下の重要な情報が欠落しています。つまり、この JVM に接続するには、JVM を -Xmanagement で開始して、localhost:7090 への接続を作成する必要があります。また、接続ウィザードの [ホスト JDK のバージョン] グループで [JDK 1.4] ラジオ ボタンを選択する必要があります。
8311075
JRMC GUI でタブ コンポーネントにアクセスすると、JAWS によって「ページを切り替えるには〔Ctrl〕+〔Tab〕キーを押します」という指示がユーザに対して表示されます。タブとページ間を切り替える正しい手順では、左右の矢印キーを使用します。
8294981
64 ビットの JVM に対し、32 ビットの JRockit Mission Control で Memory Leak Detector を開始しようとするとエラー メッセージが表示されますが、このエラー メッセージには JVM が 64 ビットであることに関する情報は一切含まれていません。代わりに、コンソールへの接続や JRA 記録の開始を試みたときに生成されるエラー メッセージにはこの情報が含まれています。
8294956
一部の JRockit JVM バージョンでは、com.sun.management.HotSpotDiagnostic MBean がサポートされない場合であっても Console MBean ブラウザに表示されることがあります。 この MBean を表示しようとすると、IllegalArgumentException エラー メッセージが表示されます。
8289401
JRockit Mission Control の JRA 記録を開始し、[詳細なオプションの表示] を選択したときに、大きいフォントと低解像度 (1024x768 の解像度で 2 行のタスク バーなど) を設定していて、ウィンドウが画面に対して大きすぎると、一部のオプションが表示できなかったり、アクセスできなかったりする場合があります。
8289326
JRockit Mission Control の JRA には、行および列見出しを持つテキスト ボックスの表形式のテーブルが含まれている場合があります。 スクリーン リーダーを使用したときに、これらの見出しが通常のテーブルのように読み上げられません。
8289304
JRockit Mission Control Console のダッシュボードのダイヤルで、プロパティのダイアログ ボックス内でタブを使用して逆方向に移動すると、[フォーマット] コンボ ボックスで動きが止まります。また、[ウォーターマークを表示] で視覚または聴覚上のフォーカスが得られません。
8287549
スクリーン リーダー ソフトウェアを使用して JRockit Mission Control のテーブル データをより効率的に読み上げるには、テーブル データをコピーしてテキスト エディタに貼り付け、そこから読み上げます。コピーして貼り付けるには、次の手順に従います。
  1. 読み上げるテーブルを右クリックしてコンテキスト メニューを開きます。
  2. [すべて選択] を選択してすべての項目を選択します。
  3. [コピー] を選択します。
  4. テキストをテキスト エディタに貼り付けます。
8287358
スクリーン リーダー ソフトウェアを使用して JRockit Mission Control Console の [全般/概要] タブからデータを読み上げるには、[ウィンドウPreferencesJRockit Mission Control] を選択し、右のパネルから [ダイヤルをテーブルとして描画] と [チャートをテーブルとして描画] を選択します。
8285833
2 つ以上のスレッドが同じ OS スレッド ID を持っている場合は、それらのうちの 1 つが JRockit Mission Control JRA レイテンシ グラフに表示されます。この症状が発生する可能性は非常にまれです。
8178920
Memory Leak Detector は暗号化されないため、公共のネットワークでは絶対に使用しないでください。将来の改訂版で暗号化プロトコルが利用できるようになります。
CR371385
JRockit Mission Control クライアント GUI を Linux システム上でローカルで実行するために XWIN X-Client を使用すると、スクロール ホイールを使用することだけで、JRockit Mission Control のスクロール バーを移動することができます。(垂直にのみ)。
CR371205
JRockit Mission Control を Linux 上で起動する前に、X-Server が実行する必要があります。さもなければ、JRockit JVM は GTK でクラッシュする可能性があります。
CR360265
JRockit JVM インスタンスで実行しているアプリケーションは、JRA の記録中に終了すると、JRA 記録は JRockit Mission Control クライアントに送信されません。ただし、記録はローカルで保存され、その場所が stderr に出力されます。
回避策 :
stderr に出力された場所で、記録を手動で取得します。
CR359954
JRockit JDK R27.4 に同梱の JRockit Mission Control のバージョンでは、JRA 記録のガベージ コレクションで [GC 前のヒープ使用量] に示される値が正しくありませんでした。表示される値は、実際には進行中のコレクションの [GC 後のヒープ使用量] の値でした。この問題は、JRockit JDK R27.5 に同梱の JRockit Mission Control のバージョンで修正される予定です。
CR355941
JRockit Mission Control から JRA 記録を開始するときに、記録の種類を選択する前に時間を編集すると、時間の値が正しくないことがあります。これは通常、秒と分との間で切り替えを行うと発生します。1 分よりも少ない秒数を設定すると、設定が失われ、値が 0 になります。
回避策 :
時間の値を編集する前に、記録の種類を確認します。
CR359029
Linux システムで、グラフをイメージとして保存する (グラフのコンテキスト メニューからアクセス可能) 場合に、ファイル ダイアログ ボックスにファイル名の入力テキスト フィールドが表示されず、[OK] ボタンが反応しません。このような場合は、グラフを .png ファイルとして保存することはできず、[キャンセル] を選択するしかありません。
CR354035
トリガ ルールが複数のコンソールでアクティブな場合に、各コンソールのトリガの内部状態が、トリガがアクティブな他のコンソールのデータによって影響を受けることがあります。そのため、トリガ発動の信頼性が低下します。
CR356053
JVM の起動期間中に多数 (231 個以上) の例外がスローされると、カウンタのオーバーフローにより、JMAPI および JRockit Management Console の例外カウント API から負の数が返されます。
CR355912
Windows にインストールされた JRockit JDK R27.1 に同梱の JRockit Mission Control が日本語ロケール、または繁体字中国語ロケールで実行された場合、システム フォント自体にはその言語の (Windows の英語版などではデフォルトで含まれている) 書体が含まれていないため、Memory Leak Detector で使用されている太字フォントが四角形で表示されます。この問題は JRockit JDK R27.5 に同梱の JRockit Mission Control で修正される予定です。
CR355590
Memory Leak Detector のインスタンス グラフで、グローバル JNI ハンドルから誤った参照が示されることがあります。このような参照でツールチップに「ハンドル数 : 1」と表示される場合は、参照が正しくない可能性があります。同様に、発生する頻度はこれよりも低いのですが、スレッド ルート (MemLeak Socket Reader) からの参照は常に誤っています。これらの参照は、JRockit Mission Control の Memory Leak Detector の実装で一時的に使用されるものです。これらの参照では、オブジェクトが常には有効に保たれてはいません。
CR355306
Windows のデフォルトの一時ディレクトリ (java.io.temp) が FAT ファイル システム上にある場合、ローカル プロセスを見つけることのできないツールがあります。このようなツールには、JRockit Mission Control、jrcmd、および jconsole があります。
セキュリティ上の理由から、ローカルでのモニタと管理のサポートは、Windows のデフォルトの一時ディレクトリがファイルとディレクトリに対してパーミッションの設定をサポートするファイル システム上 (たとえば、NTFS ファイル システム上) にある場合に限られます。これはアクセス制御が不十分な FAT ファイル システムではサポートされません。
CR351557
Windows の JRockit Mission Control でオンライン ヘルプを起動すると、スクリプト デバッガ エラーが発生する場合がまれにあります。これは、Internet Explorer で [ブラウズ|スクリプトのデバッグを使用しない (その他)] を選択解除して、スクリプト デバッガをインストールしていると発生することがあります。メッセージが表示されたときに [いいえ] をクリックすると、すべて設計どおりに動作します。
回避策 :
IE の [ツール] メニューで [インターネット オプション] を選択し、[ブラウズ] セクションの [スクリプトのデバッグを使用しない (その他)] を選択します。
CR339469
[Thread Latency Log] テーブルのイベント情報のクリップボードへのコピーが適切に動作しません。ヘッダー情報だけがコピーされます。この問題は、JRockit JDK R27.5.0 に同梱の JRockit Mission Control のバージョンで修正される予定です。
CR338731
JRA レイテンシ記録の一部のイベントでは、スレッド ID が 0 に設定されています。具体的には、JVM Event Wait->Signalling threadJava Synchronization->Last holder thread および Java Synchronization->Holder thread が該当します。
CR337475
JRA 記録では、割り当て済みの TLA (スレッド ローカル領域) の数が TLA の推奨サイズ (バイト単位) と共に記録されます。JRA GUI は、これらの値を乗算し、記録全体で TLA に割り当てられるバイト数を算出します。ただし、実際に使用される TLA のサイズは、レポートされたサイズよりも若干少ないことがあるため (推奨サイズは推奨値に過ぎないため、断片化によって TLA が小さくなることがある)、GUI に出力される値は多く見積もられている可能性があります。
CR333156
現在、JRockit JDK R27.1 に同梱の JRockit JVM の 1.4 バージョンに JRockit Mission Control を実行しているなら、レイテンシ データから JRA 記録を起動するのに JRA 記録ウィザードを使用できません。RMP (レガシ管理プロトコル) は JRockit JVM インスタンスの記録容量に関する情報を現在は提供していません。
回避策 :
レイテンシ データの JRA 記録を開始するには、以下のいずれかの回避策を使用してください。
CR326908
JRA ツールの [GC] タブにある [休止時間] というラベルが [休止時間合計] という名前に変更されました。ただし、この変更は翻訳済みの日本語バージョンと簡体字中国語バージョンでは行われていません。
CR323065
RHEL4 で bin/jrmc 実行可能ファイルを使用して JRockit Mission Control を起動すると、オンライン ヘルプは機能しない可能性があります。ヘルプ ブラウザではなく、「Couldn't open help on {0}」というダイアログが表示されます。
回避策 :
  1. サポートされているバージョンの XULRunner、Firefox、または Mozilla をインストールします。
  2. 手順については http://www.eclipse.org/swt/faq.php#browserlinux を参照してください。

  3. 環境変数 MOZILLA_FIVE_HOME をご使用の XULRunner/Firefox/Mozilla インストール フォルダに設定します (例 : export MOZILLA_FIVE_HOME=/usr/lib/mozilla)。
  4. 環境変数 LD_LIBRARY_PATHMOZILLA_FIVE_HOME に含めます (例 : export LD_LIBRARY_PATH=${MOZILLA_FIVE_HOME}:${LD_LIBRARY_PATH})。
  5. bin/jrmc を実行します。
この問題は http://www.eclipse.org/swt/faq.php#browserlinuxrcp でも説明されています。
CR313460
JRA ツールの [メソッド] タブで祖先を表示するときに、ノードが分岐していない場合でも割合が低くなることがありました。これは、表示されたメソッドにつながる呼び出しに関与している一部のサンプルで、スタックの深さが十分でないことが原因でした。この問題を避けるには、JRA 記録ウィザードで [トレースの深さ] を増やします。


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