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Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2) for AIX Based Systems

B25017-03
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3 Oracle ClusterwareおよびOracleデータベース記憶域の構成

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了する必要がある、記憶域の構成作業について説明します。この章で説明する作業は、次のとおりです。

Oracle Clusterware、データベースおよびリカバリ・ファイルの記憶域オプションの確認

この項では、Oracle Clusterwareファイル、Oracleデータベース・ファイルおよびデータ・ファイルの格納でサポートされているオプションについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

記憶域オプションの概要

記憶域オプションを選択する際には、次の概要を参考にしてください。

Oracle Clusterwareの記憶域オプションの概要

Oracle Clusterwareファイルの格納には、次の2つの方法があります。

Oracleデータベースおよびリカバリ・ファイル・オプションの概要

Oracleデータベースおよびリカバリ・ファイルの格納には、次の3つの方法があります。

記憶域の一般的な考慮事項

すべてのインストールに対して、Oracle ClusterwareファイルおよびOracleデータベース・ファイルで使用する記憶域オプションを選択する必要があります。また、インストール中に自動バックアップを有効にする場合は、リカバリ・ファイル(フラッシュ・リカバリ領域)で使用する記憶域オプションを選択する必要があります。各ファイル・タイプに同一の記憶域を使用する必要はありません。

投票ディスク・ファイルを配置する場合、各投票ディスクがハードウェア・デバイスまたはディスク、他のシングル・ポイント障害を共有しないように、構成されていることを確認します。構成されている投票ディスクの絶対多数(半分以上)は使用可能であり、常にOracle Clusterwareの動作に応答する必要があります。

フェイルオーバー用にOracle Clusterwareを使用するシングル・インスタンスのOracleデータベース・インストールでは、フェイルオーバー・プロセスにディスクのディスマウントおよび再マウントを含めない場合、GPFS、ASMまたは共有RAWディスクを使用する必要があります。

次の表に、Oracle Clusterwareファイル、Oracleデータベース・ファイルおよびOracleデータベースのリカバリ・ファイルを格納するために使用できる記憶域オプションを示します。Oracleデータベース・ファイルには、データ・ファイル、制御ファイル、REDOログ・ファイル、サーバー・パラメータ・ファイルおよびパスワード・ファイルが含まれています。Oracle Clusterwareファイルには、Oracle Cluster Registry(OCR)、ミラー化されたOCRファイル(オプション)、Oracle Clusterwareの投票ディスクおよび追加の投票ディスク・ファイル(オプション)が含まれています。


注意:

RAC環境でサポートされている記憶域オプションの最新情報は、OracleMetaLink Webサイトを参照してください。

http://metalink.oracle.com
 

記憶域オプション  サポート対象ファイルのタイプ 
  OCRおよび投票ディスク  Oracleソフトウェア  データベース  リカバリ 

自動ストレージ管理 

不可 

不可 

可 

可 

General Parallel File System(GPFS) 

可 

可 

可 

可 

ローカル記憶域 

不可 

可 

不可 

不可 

HACMPにより管理されるRAW論理ボリューム 

可 

不可 

可 

可 

次のガイドラインに従って、各ファイル・タイプで使用する記憶域オプションを選択します。

ディスクの記憶域オプションの選択後の作業

ディスクの記憶域オプションを決定したら、次の作業をここに示す順序どおりに実行する必要があります。

1: CVUを使用した使用可能な共有記憶域の確認

「CVUを使用した使用可能な共有記憶域の検証」を参照してください。

2: Oracle Clusterwareファイル用の共有記憶域の構成
3: Oracleデータベース・ファイルおよびリカバリ・ファイル用の記憶域の構成

CVUを使用した使用可能な共有記憶域の検証

クラスタ内のすべてのノードで使用可能なすべての共有ファイル・システム(GPFSが使用されている)を検証するには、次のコマンドを使用します。

/mountpoint/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh comp ssa -n node_list

クラスタ内の特定のノードと特定の共有記憶域タイプの間の共有アクセス性を検証する場合は、次のコマンド構文を使用します。

/mountpoint/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh comp ssa -n node_list -s storageID_list

前述の構文例で、mountpoint変数はインストール・メディアのマウント・ポイント・パス、node_list変数は検証するノードのカンマ区切りリスト、storageID_list変数は検証対象のファイル・システム・タイプによって管理されるストレージ・デバイスのストレージ・デバイスIDのリストです。

たとえば、マウント・ポイントが/dev/dvdrom/で、ストレージ・デバイス/dev/sdbおよび/dev/sdcのnode1およびnode2からの共有アクセス性を検証する場合は、次のコマンドを入力します。

/dev/dvdrom/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh comp ssa -n node1,node2 -s /dev/sdb,/dev/sdc

コマンドに特定のストレージ・デバイスIDを指定しなかった場合は、コマンドによって、リスト上のノードに接続されているすべての使用可能なストレージ・デバイスが検索されます。

サポートされる共有ファイル・システムでのOracle Clusterwareファイル用の記憶域の構成

Oracle Universal Installer(OUI)では、Oracle Cluster Registry(OCR)またはOracle Clusterware投票ディスク用のデフォルトの格納先は提供されません。ファイル・システムにこれらのファイルを作成する場合は、次の項を確認して、Oracle Clusterwareファイル用の記憶域要件を満たしておきます。

Oracle Clusterwareファイルにファイル・システムを使用するための要件

Oracle Clusterwareファイルにファイル・システムを使用する場合、そのファイル・システムは次の要件を満たす必要があります。

表3-1を使用して、共有ファイル・システムのパーティション・サイズを決定します。

表3-1    共有ファイル・システムのボリューム・サイズ要件 
格納されるファイル・タイプ  ボリュームの数  ボリュームのサイズ 

外部冗長で作成されたOracle Clusterwareファイル(OCRおよび投票ディスク) 

ボリュームごとに256MB以上 

Oracleソフトウェア提供の冗長で作成されたOracle Clusterwareファイル(OCRおよび投票ディスク) 

ボリュームごとに256MB以上 

Oracleソフトウェア提供の冗長で作成されたOracle Clusterwareの冗長ファイル(ミラー化されたOCRと2つの追加投票ディスク) 

OCRの場所ごとに256MB以上の空き領域(OCRがファイル・システムに構成されている場合)

または

OCRの場所ごとに使用可能な256MB(OCRがRAWデバイスまたはブロック・デバイスに構成されている場合)

および

3つ以上のディスクで、投票ディスクの場所ごとに256MB以上 

Oracleデータベース・ファイル 

ボリュームごとに1.2GB以上 

リカバリ・ファイル

注意: リカバリ・ファイルはデータベース・ファイルとは異なるボリュームに配置する必要があります。 

ボリュームごとに2GB以上 

表3-1で、必要なボリューム・サイズの合計を加算して求めます。たとえば、すべてのファイルを共有ファイル・システムに格納するには、2つ以上のボリュームで3.4GB以上の記憶域が使用可能である必要があります。

共有ファイル・システムでのOracle Clusterwareファイルに必要なディレクトリの作成

次の手順に従って、Oracle Clusterwareファイル用のディレクトリを作成します。また、Oracleデータベースおよびリカバリ・ファイル用に共有ファイル・システムを構成することもできます。


注意:

GPFS記憶域の場合、別々のファイル・システムにあるOracle ClusterwareファイルをOracleベース・ディレクトリに格納する場合にのみ、この手順を実行する必要があります。 


Oracleベース・ディレクトリとは別のファイル・システムにOracle Clusterwareファイル用のディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、各ノードで使用する共有ファイル・システムを構成し、マウントします。


    注意:

    ファイル・システムに使用するマウント・ポイントは、すべてのノードで同一である必要があります。ノードの再起動時、自動的にマウントされるように、ファイル・システムが構成されていることを確認してください。 


  2. df -kコマンドを使用して、マウントされた各ファイル・システムの空きディスク領域を確認します。

  3. 表示された情報から、使用するファイル・システムを選択します。

    ファイル・タイプ  ファイル・システムの要件 

    Oracle Clusterwareファイル 

    512MB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システムを選択します(外部冗長で作成された、1つのOCRと1つの投票ディスク)。 

    データベース・ファイル 

    次のいずれかを選択します。

    • 1.2GB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システム

    • 合計1.2GB以上の空き領域を持つ複数のファイル・システム

     

    リカバリ・ファイル 

    2GB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システムを選択します。 

    複数のファイル・タイプに対して同じファイル・システムを使用している場合は、各タイプに対するディスク領域要件を追加して、ディスク領域要件の合計を判断します。

  4. 選択したファイル・システムに対するマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。

  5. インストールを実行しているユーザー(通常、oracle)がOracle ClusterwareおよびOracleデータベースをインストールするディスクにディレクトリを作成する権限を所有している場合は、OUIによってOracle Clusterwareファイル・ディレクトリが作成され、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントによってOracleデータベース・ファイル・ディレクトリとリカバリ・ファイル・ディレクトリが作成されます。

    インストールを実行しているユーザーが書込み権限を所有していない場合は、次のコマンドを使用してこれらのディレクトリを手動で作成する必要があります。次のコマンドでは、それぞれのマウント・ポイント・ディレクトリに推奨されるサブディレクトリが作成され、適切な所有者、グループおよびそのサブディレクトリの権限が設定されます。

    • Oracle Clusterwareファイル・ディレクトリ:

      # mkdir /mount_point/oracrs
      # chown oracle:oinstall /mount_point/oracrs
      # chmod 775 /mount_point/oracrs
      
      
    • データベース・ファイル・ディレクトリ:

      # mkdir /mount_point/oradata
      # chown oracle:oinstall /mount_point/oradata
      # chmod 775 /mount_point/oradata
      
      
    • リカバリ・ファイル・ディレクトリ(フラッシュ・リカバリ領域):

      # mkdir /mount_point/flash_recovery_area
      # chown oracle:oinstall /mount_point/flash_recovery_area
      # chmod 775 /mount_point/flash_recovery_area
      
      

oracleユーザーをこれらのディレクトリの所有者にすると、これらのディレクトリが複数のOracleホーム(異なるOSDBAグループによるものも含む)から読み取られるようになります。

それぞれのマウント・ポイント・ディレクトリにサブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよび権限を設定すると、GPFSの構成は完了です。

RAWデバイスでのOracle Clusterwareファイル用の記憶域の構成

次の項では、RWAパーティションでのOracle Clusterwareファイルの構成方法について説明します。

Clusterwareファイルに必要なRAWパーティションの確認

表3-2 に、Oracle Clusterwareファイル用に構成する必要があるRAWパーティションの数およびサイズを示します。


注意:

各ファイルでは、1台のディスク・デバイス全体を排他的に使用する必要があるため、可能な場合は、格納されるファイルのサイズ要件に近いサイズのディスク・デバイスを使用することをお薦めします。これらのファイル用に使用するディスクは、他の目的では使用できません。 


表3-2    AIXでOracle Clusterwareファイル用に必要なRAWパーティションの数 
  パーティションごとのサイズ(MB)  用途 

2

(このファイルに対して外部冗長を適用している場合は1) 

256 

Oracle Cluster Registry

注意: これらのRAWパーティションは、クラスタで1回のみ作成する必要があります。クラスタに複数のデータベースを作成する場合、すべてのデータベースが同じOracle Cluster Registryを共有します。

2つのパーティションを作成する必要があります。1つはOCR用で、もう1つはミラー化されるOCR用です。

Oracle9i リリース2(9.2)からアップグレードしている場合は、新しいRAWデバイスを作成するかわりにSRVM構成リポジトリに使用したRAWデバイスを継続して使用できます。 

3

(このファイルに対して外部冗長を適用している場合は1) 

20 

Oracle Clusterware投票ディスク

注意: これらのRAWパーティションは、クラスタで1回のみ作成する必要があります。クラスタに複数のデータベースを作成する場合、すべてのデータベースが同じOracle Clusterware投票ディスクを共有します。

3つのパーティションを作成する必要があります。1つは投票ディスク用で、他の2つは追加の投票ディスク用です。 

HACMPまたはGPFSを使用しないOracle Clusterware用のRAWディスク・デバイスの構成

HACMPまたはGPFSを使用しないAIXクラスタにRACをインストールする場合は、Oracle Clusterwareファイルに共有RAWディスク・デバイスを使用する必要があります。また、データベース・ファイル記憶域に共有RAWディスク・デバイスを使用することもできますが、このような場合は、自動ストレージ管理を使用して、データベース・ファイルを格納することをお薦めします。この項では、Oracle Clusterwareファイル(Oracle Cluster RegistryとOracle Clusterware投票ディスク)およびデータベース・ファイル用に共有RAWディスク・デバイスを構成する方法について説明します。


注意:

次の手順で、物理ボリュームID(PVID)を設定して、すべてのノードですべてのデバイスが同じ名前で表示されることを確認するように指示されます。構成の問題を回避するために、ご使用のシステムでPVIDを構成していない場合でも、この手順全体を完了することをお薦めします。 


Oracle Clusterwareファイル用に共有RAWディスク・デバイスを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要なディスク・デバイスを確認または構成します。

    ディスク・デバイスは、すべてのクラスタ・ノードで共有されている必要があります。

  2. 任意のノードで、rootユーザーとして次のコマンドを入力し、使用するディスク・デバイスのデバイス名を確認します。

    # /usr/sbin/lspv | grep -i none 
    
    

    このコマンドによって、ボリューム・グループに構成されていないディスク・デバイスごとに、次のような情報が表示されます。

    hdisk17         0009005fb9c23648                    None  
    
    

    この例では、hdisk17はディスクのデバイス名、0009005fb9c23648は物理ボリュームID(PVID)です。

  3. 使用するディスク・デバイスにPVIDがない場合は、次のコマンドを入力してディスク・デバイスに割り当てます。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=yes
    
    
  4. 他のそれぞれのノードで、次のコマンドを入力し、そのノードの各PVIDに関連付けられているデバイス名を確認します。

    # /usr/sbin/lspv | grep -i "0009005fb9c23648"
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk18         0009005fb9c23648                    None  
    
    

    この例では、ディスク・デバイスに関連付けられているデバイス名(hdisk18)は、前述のノードのものとは異なります。

  5. デバイス名がすべてのノードで同じである場合は、すべてのノードで次のコマンドを入力し、ディスク・デバイスのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

    • OCRデバイスの場合:

      # chown root:oinstall /dev/rhdiskn
      # chmod 640 /dev/rhdiskn
      
      
    • その他のデバイスの場合:

      # chown oracle:dba /dev/rhdiskn
      # chmod 660 /dev/rhdiskn
      
      
  6. 使用するディスクのPVIDに関連付けられているデバイス名がいずれかのノードで異なる場合は、使用されていない共通の名前を使用して、各ノードのディスクに対して新しいデバイス・ファイルを作成する必要があります。

    新しいデバイス・ファイルでは、そのディスク・デバイスの目的を示すような代替デバイス・ファイル名を選択します。データベース・ファイルでは、代替デバイス・ファイル名のdbnameを、手順1でデータベース用に選択した名前と置き換えます。


    注意:

    かわりに、いずれのノードでも使用されない数字を含む名前(hdisk99など)を選択することもできます。 


    すべてのノードで、ディスク・デバイスに新しい共通のデバイス・ファイルを作成するには、各ノードで次の手順を実行します。

    1. 次のコマンドを入力して、ディスク・デバイスを示すデバイスのメジャー番号とマイナー番号を確認します。nは、このノードのディスク・デバイスのディスク番号です。

      # ls -alF /dev/*hdiskn
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      brw------- 1 root system    24,8192 Dec 05 2001  /dev/hdiskn
      crw------- 1 root system    24,8192 Dec 05 2001  /dev/rhdiskn
      
      

      この例では、デバイス・ファイル/dev/rhdisknはキャラクタRAWデバイスを示します。24はデバイスのメジャー番号、8192はデバイスのマイナー番号です。

    2. 次のコマンドを入力し、新しいデバイス・ファイル名、前述の手順で確認したデバイスのメジャーおよびマイナー番号を指定して、新しいデバイス・ファイルを作成します。

      # mknod /dev/ora_ocr_raw_256m c 24 8192
      
      
    3. 次のコマンドを入力して、ディスクのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

      • OCRの場合:

        # chown root:oinstall /dev/ora_ocr_raw_256m
        # chmod 640 /dev/ora_ocr_raw_256m
        
        
      • Oracle Clusterware投票ディスクの場合:

        # chown oracle:dba /dev/ora_vote_raw_256m
        # chmod 660 /dev/ora_vote_raw_256m
        
        
    4. 次のコマンドを入力して、新しいデバイス・ファイルが正常に作成されたことを検証します。

      # ls -alF /dev | grep "24,8192"
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      brw------- 1 root   system   24,8192 Dec 05 2001  /dev/hdiskn
      crw-r----- 1 root   oinstall 24,8192 Dec 05 2001  /dev/ora_ocr_raw_256m
      crw------- 1 root   system   24,8192 Dec 05 2001  /dev/rhdiskn
      
      
  7. 複数のノードからディスク・デバイスに同時アクセスできるようにするには、それぞれのディスク・タイプに応じて、次の表の該当するObject Data Manager(ODM)属性を、表に示す値に設定する必要があります。

    ディスク・タイプ  属性   

    SSA、FAStTディスクまたはMPIO非対応ディスク 

    reserve_lock 

    no 

    ESS、EMC、HDS、CLARiiONディスクまたはMPIO対応ディスク 

    reserve_policy 

    no_reserve 

    使用する各ディスク・デバイスに対し、すべてのクラスタ・ノードで次のコマンドを入力して、属性に正しい値が指定されているかどうかを確認します。

    # /usr/sbin/lsattr -E -l hdiskn
    
    

    必須属性が正しい値に設定されていないノードがある場合は、そのノードで次のコマンドを入力します。

    • SSAおよびFAStTデバイス

      # /usr/sbin/chdev -l hdiskn  -a reserve_lock=no
      
      
    • ESS、EMC、HDS、CLARiiONデバイスおよびMPIO対応デバイス

      # /usr/sbin/chdev -l hdiskn  -a reserve_policy=no_reserve
      
      
  8. 任意のノードで次のコマンドを入力し、使用する各ディスク・デバイスからPVIDを消去します。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=clear
    
    

    Oracle Clusterwareをインストールする際に、OCRおよびOracle Clusterware投票ディスクのパスを求められたら、適切なデバイス・ファイルへのパスを入力する必要があります。次に例を示します。

    /dev/rhdisk10
    
    

Oracle Clusterware用のRAW論理ボリュームの構成


注意:

Oracle ClusterwareにRAW論理ボリュームを使用するには、すべてのクラスタ・ノードにHACMPをインストールおよび構成する必要があります。 


この項では、Oracle Clusterwareおよびデータベース・ファイル記憶域用にRAW論理ボリュームを構成する方法について説明します。この項では、両方のファイル・タイプに必要な論理ボリュームを含む新しいボリューム・グループを作成する手順を説明します。

続行する前に、今回のリリースのRACでボリューム・グループを使用する場合の重要な情報が含まれている次のガイドラインを確認してください。

Oracle Clusterware用のボリューム・グループの作成

Oracle Clusterwareファイル用のボリューム・グループを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、使用する共有ディスクをインストールします。

  2. すべてのノードで次のコマンドを入力し、ディスクが使用可能であることを確認します。

    # /usr/sbin/lsdev -Cc disk
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk0 Available 1A-09-00-8,0  16 Bit LVD SCSI Disk Drive
    hdisk1 Available 1A-09-00-9,0  16 Bit LVD SCSI Disk Drive
    hdisk2 Available 17-08-L       SSA Logical Disk Drive
    
    
  3. ディスクが使用可能として表示されないノードがある場合は、次のコマンドを入力して、新しいディスクを構成します。

    # /usr/sbin/cfgmgr
    
    
  4. 任意のノードで次のコマンドを入力し、デバイス名と、各ディスクの関連ボリューム・グループを確認します。

    # /usr/sbin/lspv
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk0     0000078752249812   rootvg
    hdisk1     none               none
    hdisk4     00034b6fd4ac1d71   ccvg1
    
    

    このコマンドは、各ディスクについて次の内容を示します。

    • ディスク・デバイス名

    • 16文字の物理ボリュームID(PVID)(ディスクにある場合)またはnone

    • ディスクが属しているボリューム・グループまたはnone

    使用するディスクにPVIDがあっても、既存のボリューム・グループには属していない必要があります。

  5. ボリューム・グループとして使用するディスクにPVIDがない場合は、次のコマンドを入力してディスクに割り当てます。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=yes
    
    
  6. クラスタの各ノードで次のコマンドを入力して、使用されているデバイスのメジャー番号を確認します。

    # ls -la /dev | more
    
    

    このコマンドの出力結果に、すべての構成済デバイスの情報が次のように表示されます。

    crw-rw----   1 root     system    45,  0 Jul 19 11:56 vg1
    
    

    この例では、45はvg1ボリューム・グループ・デバイスのメジャー番号です。

  7. クラスタ内のすべてのノードで使用されていない適切なメジャー番号を特定します。

  8. 次のコマンドを入力するか、またはSMIT(smit mkvg)を使用して、ボリューム・グループを作成します。

    # /usr/sbin/mkvg -y VGname -B -s PPsize -V majornum -n \
    -C PhysicalVolumes
    
    
  9. 次の表に、この例で使用されるオプションと変数を示します。これらのオプションの詳細は、mkvgのマニュアル・ページを参照してください。

    コマンド・オプション  SMITフィールド  サンプル値および説明 
    -y VGname
     

    VOLUME GROUP name 

    oracle_vg1
    

    ボリューム・グループの名前を指定します。指定する名前は、ここに示すような一般的な名前や、作成するデータベースの名前にすることができます。 

    -y VGname
     

    VOLUME GROUP name 

    oracle_vg1
    

    ボリューム・グループの名前を指定します。指定する名前は、ここに示すような一般的な名前や、データベース・ボリューム・グループの場合は、作成するデータベースの名前にすることができます。 

    -B
     

    Create a big VG format Volume Group 

    ビッグVGフォーマットのボリューム・グループを作成する場合に、このオプションを指定します。

    注意: SMITを使用している場合、このフィールドは「yes」を選択します。 

    -s PPsize
     

    Physical partition SIZE in megabytes 

    32
    

    データベースの物理パーティションのサイズを指定します。ここに示すサンプル値では、最大サイズ32GB(32MB×1016)のディスクを含めることができます。 

    -V Majornum
     

    Volume Group MAJOR NUMBER 

    46
    

    手順7で特定したボリューム・グループのデバイスのメジャー番号を指定します。 

    -n
     

    Activate volume group AUTOMATICALLY at system restart 

    ボリューム・グループがシステムの再起動時にアクティブ化されないようにする場合に、このオプションを選択します。

    注意: SMITを使用している場合、このフィールドは「no」を選択します。 

    -C
     

    Create VG Concurrent Capable 

    コンカレント対応のボリューム・グループを作成する場合に、このオプションを指定します。

    注意: SMITを使用している場合、このフィールドは「yes」を選択します。 

    PhysicalVolumes
     

    PHYSICAL VOLUME names 

    hdisk3 hdisk4
    

    ボリューム・グループに追加するディスクのデバイス名を指定します。 

  10. 次のコマンドを入力して、作成したボリューム・グループを有効にします。

    # /usr/sbin/varyonvg VGname
    

新しいOracle Clusterwareボリューム・グループでのRAW論理ボリュームの構成

新しいOracle Clusterwareボリューム・グループに必要なRAW論理ボリュームを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 作成する必要がある論理ボリュームを確認します。

  2. 必要に応じて、コマンドsmit mklvを使用し、RAW論理ボリュームを作成することもできます。

    次の例は、物理パーティション・サイズが114MB(800/114 = 8)の場合に、SYSAUX表領域用の論理ボリュームをocrボリューム・グループに作成するために使用するコマンドを示しています。

    # /usr/sbin/mklv -y test_sysaux_raw_800m -T O -w n -s n -r n ocr 8
    
    
  3. 次のように、作成した論理ボリュームに関連付けられるキャラクタ・デバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。


    注意:

    Oracle Cluster Registryに関連付けられるデバイス・ファイルは、rootが所有する必要があります。その他のすべてのデバイス・ファイルは、Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)が所有する必要があります。 


    # chown oracle:dba /dev/rora_vote_raw_256m
    # chmod 660 /dev/rora_vote_raw_256m
    # chown root:oinstall /dev/rora_ocr_raw_256m
    # chmod 640 /dev/rora_ocr_raw_256m
    

他のクラスタ・ノードでのボリューム・グループのインポート

ボリューム・グループをクラスタ内のすべてのノードで使用可能にするには、次の手順に従って、各ノードにインポートする必要があります。

  1. 物理ボリューム名は他のノードでは異なる場合があるため、次のコマンドを入力して、ボリューム・グループが使用する物理ボリュームのPVIDを確認します。

    # /usr/sbin/lspv
    
    
  2. ボリューム・グループが使用する物理デバイスのPVIDを書き留めます。

  3. ボリューム・グループを作成したノードで次のコマンドを入力し、使用するボリューム・グループを無効にします。

    # /usr/sbin/varyoffvg VGname
    
    
  4. 各クラスタ・ノードで、次の手順を実行します。

    1. 次のコマンドを入力して、前述の手順で書き留めたPVIDに関連付けられている物理ボリューム名を確認します。

      # /usr/sbin/lspv
      
      
    2. クラスタの各ノードで、次のコマンドを入力し、ボリューム・グループの定義をインポートします。

      # /usr/sbin/importvg -y VGname -V MajorNumber PhysicalVolume
      
      

      この例では、MajorNumberはボリューム・グループのデバイスのメジャー番号、PhysicalVolumeはボリューム・グループにある物理ボリュームのうちの1つの名前です。

      たとえば、hdisk3およびhdisk4物理ボリューム上のデバイスのメジャー番号45を持つoracle_vg1ボリューム・グループの定義をインポートする場合は、次のコマンドを入力します。

      # /usr/sbin/importvg -y oracle_vg1 -V 45 hdisk3
      
      
    3. 次のように、作成した論理ボリュームに関連付けられるキャラクタ・デバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

      # chown oracle:dba /dev/rora_vote_raw_256m
      # chmod 660 /dev/rora_vote_raw_256m
      # chown root:oinstall /dev/rora_ocr_raw_256m
      # chmod 640 /dev/rora_ocr_raw_256m
      
      
    4. 次のコマンドを入力して、ノードの起動時に、オペレーティング・システムによってボリューム・グループがアクティブ化されないことを確認します。

      # /usr/sbin/chvg -a n VGname
      

すべてのクラスタ・ノードでのコンカレント・モードによるボリューム・グループのアクティブ化

すべてのクラスタ・ノードで、ボリューム・グループをコンカレント・モードでアクティブ化するには、各ノードで次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/varyonvg -c VGname

Oracleデータベース・ファイル用の記憶域オプションの選択

データベース・ファイルは、データベースとリカバリ領域のファイルを集めたファイルで構成されています。データベース・ファイルの格納には、4つのオプションがあります。

Oracle Clusterwareの構成時に、GPFSを選択していて、作成したボリュームがデータベース・ファイルとリカバリ・ファイルを格納するのに十分な大きさである場合は、インストール前に必要な手順は完了です。第4章「Oracle Clusterwareのインストール」に進むことができます。

データベース・ファイルをASMに配置する場合は、「自動ストレージ管理用のディスクの構成」に進みます。

データベース・ファイルをRAWデバイスに配置し、データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルの記憶域管理を手動で行う場合は、「RAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成」に進みます。


注意:

データベースは、ASMファイルと非ASMファイルを混在させて構成できます。ASMの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 


自動ストレージ管理用のディスクの構成

この項では、自動ストレージ管理で使用するディスクの構成方法について説明します。ディスクを構成する前に、必要なディスクの数と空きディスク領域の大きさを判断する必要があります。次の項では、要件の確認およびディスクの構成方法について説明します。

自動ストレージ管理の記憶域要件の指定

自動ストレージ管理を使用するための記憶域要件を指定するには、必要なデバイス数およびディスクの空き領域を確認する必要があります。この作業を実行するには、次の手順を実行します。

  1. Oracleデータベース・ファイルまたはリカバリ・ファイル(あるいはその両方)に自動ストレージ管理を使用するかどうかを決定します。


    注意:

    データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルに対して、同じメカニズムの記憶域を使用する必要はありません。1つのファイル・タイプにファイル・システムを、もう1つに自動ストレージ管理を使用することもできます。

    RACのインストールでは、自動バックアップを有効にすることを選択し、使用可能な共有ファイル・システムがない場合は、リカバリ・ファイルの記憶域に自動ストレージ管理を使用する必要があります。 


    インストール時に自動バックアップを有効にしている場合、フラッシュ・リカバリ領域に自動ストレージ管理ディスク・グループを指定して、リカバリ・ファイル用の記憶域メカニズムとして自動ストレージ管理を選択できます。インストール時に選択するデータベースの作成方法に応じて次のいずれかを選択します。

    • データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを対話型モードで実行するインストール方法を選択した場合(アドバンスト・データベース構成オプションを選択した場合など)、データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルに同じ自動ストレージ管理ディスク・グループを使用するか、または各ファイル・タイプに別のディスク・グループを使用するかを選択できます。

      インストール後にデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントを使用してデータベースを作成する場合に、同じ選択内容を使用できます。

    • データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードで実行するインストール方法を選択した場合は、データ・ファイルとリカバリ・ファイルに同じ自動ストレージ管理ディスク・グループを使用する必要があります。

  2. 自動ストレージ管理ディスク・グループに使用する自動ストレージ管理の冗長レベルを選択します。

    自動ストレージ管理ディスク・グループに選択した冗長レベルによって、自動ストレージ管理でディスク・グループ内のファイルをミラー化する方法および必要となるディスク数と空きディスク領域は次のようになります。

    • 外部冗長

      外部冗長ディスク・グループでは、最小で1台のディスク・デバイスが必要です。外部冗長のディスク・グループで有効なディスク領域は、全デバイスのディスク領域の合計です。

      自動ストレージ管理は外部冗長ディスク・グループ内のデータをミラー化しないため、このタイプのディスク・グループのディスク・デバイスとしては、RAIDのみを使用するか、または同様にデバイス独自のデータ保護メカニズムを持つデバイスを使用することをお薦めします。

    • 標準冗長

      標準冗長ディスク・グループでは、自動ストレージ管理はデフォルトで2方向のミラー化を使用し、パフォーマンスおよび信頼性を向上させます。標準冗長ディスク・グループでは、最小で2台のディスク・デバイス(または2つの障害グループ)が必要です。標準冗長のディスク・グループで有効なディスク領域は、全デバイスのディスク領域の合計の半分です。

      ほとんどの使用環境では、標準冗長ディスク・グループを使用することをお薦めします。

    • 高冗長

      高冗長ディスク・グループでは、自動ストレージ管理はデフォルトで3方向のミラー化を使用してパフォーマンスを向上させ、最高レベルの信頼性を提供します。高冗長ディスク・グループでは、最小で3台のディスク・デバイス(または3つの障害グループ)が必要です。高冗長のディスク・グループで有効なディスク領域は、全デバイスのディスク領域の合計の3分の1です。

      高冗長ディスク・グループでは、高レベルのデータ保護が提供されますが、この冗長レベルの使用を決定する前に、追加するストレージ・デバイスのコストを考慮する必要があります。

  3. データ・ファイルおよびリカバリ・ファイルに必要なディスク領域の合計容量を決定します。

    次の表を使用して、初期データベースのインストールに必要なディスクの最小台数およびディスクの最小領域を決定します。

    冗長レベル  ディスクの最小台数  データベース・ファイル  リカバリ・ファイル  合計 

    外部 

    1.15GB 

    2.3GB 

    3.45GB 

    標準 

    2.3GB 

    4.6GB 

    6.9GB 

    高 

    3.45GB 

    6.9GB 

    10.35GB 

    RACインストールでは、自動ストレージ管理のメタデータ用にディスク領域を追加する必要もあります。次の計算式を使用して、追加のディスク領域の要件を計算します(単位: MB)。

    15 +(2×ディスクの台数)+(126×自動ストレージ管理インスタンスの数)

    たとえば、高冗長ディスク・グループに3台のディスクを使用する4ノードのRAC環境では、525MBの追加ディスク領域が必要になります。

    15 +(2×3)+(126×4)= 525

    システム上ですでに自動ストレージ管理インスタンスが実行されている場合は、これらの記憶域要件を満たすために既存のディスク・グループを使用できます。インストール時、必要に応じて、既存のディスク・グループにディスクを追加できます。

    次の項では、既存ディスク・グループの指定方法およびそのディスク・グループが持つ空きディスク領域の確認方法について説明します。

  4. 必要な場合は、自動ストレージ管理ディスク・グループのデバイスに障害グループを指定します。


    注意:

    データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを対話型モードで実行するインストール方法を使用する場合(カスタム・インストール・タイプやアドバンスト・データベース構成オプションを選択する場合など)にのみ、この手順を実行する必要があります。他のインストール・タイプでは、障害グループを指定できません。 


    標準または高冗長ディスク・グループを使用する場合は、カスタム障害グループのディスク・デバイスを関連付けることによって、ハードウェア障害に対するデータベースの保護を強化できます。デフォルトでは、各デバイスに独自の障害グループが含まれます。ただし、標準冗長ディスク・グループの2台のディスク・デバイスが同じSCSIコントローラに接続されている場合、コントローラに障害が発生すると、ディスク・グループは使用できなくなります。この例でのコントローラは、シングル・ポイント障害です。

    このタイプの障害を防止するためには、2つのSCSIコントローラを使用します。各コントローラに2台のディスクを接続し、各コントローラに接続されたディスクに障害グループを定義します。この構成では、ディスク・グループが1つのSCSIコントローラの障害を許容できるようになります。


    注意:

    カスタム障害グループを定義する場合、標準冗長ディスク・グループでは最小で2つの障害グループ、高冗長ディスク・グループでは3つの障害グループを指定する必要があります。 


  5. システムに適切なディスク・グループが存在しない場合は、適切なディスク・デバイスを設置または指定して、新しいディスク・グループを追加します。次のガイドラインに従って、適切なディスク・デバイスを指定します。

    • 自動ストレージ管理ディスク・グループのすべてのデバイスは、サイズおよびパフォーマンス特性が同じである必要があります。

    • 単一の物理ディスクにある複数のパーティションを、1つのディスク・グループのデバイスとして指定しないでください。自動ストレージ管理は、各ディスク・グループのデバイスが、別々の物理ディスク上に存在するとみなします。

    • 論理ボリュームは、自動ストレージ管理ディスク・グループのデバイスとして指定できますが、これを使用することはお薦めしません。論理ボリューム・マネージャは、物理ディスク・アーキテクチャを隠すことができ、これによって自動ストレージ管理による物理デバイス間のI/Oの最適化が行われなくなります。

    この作業の実行については、「自動ストレージ管理およびRAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成」を参照してください。

既存の自動ストレージ管理ディスク・グループの使用

既存の自動ストレージ管理ディスク・グループにデータベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルを格納する場合は、選択したインストール方法に応じて、次のいずれかを選択できます。

既存の自動ストレージ管理ディスク・グループが存在するかどうか、またはディスク・グループに十分なディスク領域があるかどうかを判断するために、Oracle Enterprise Manager Grid ControlまたはDatabase Controlを使用できます。また、次の手順も使用できます。

  1. oratabファイルの内容を表示して、自動ストレージ管理インスタンスがシステムに組み込まれているかどうかを判断します。

    $ more /etc/oratab
    
    

    自動ストレージ管理インスタンスがシステムに組み込まれている場合、oratabファイルには次のような行が含まれます。

    +ASM2:oracle_home_path:N
    
    

    この例では、+ASM2は自動ストレージ管理インスタンスのシステム識別子(SID)、oracle_home_pathは自動ストレージ管理インスタンスが組み込まれているOracleホーム・ディレクトリです。表記規則により、自動ストレージ管理インスタンスのSIDは、プラス(+)記号で始まります。

  2. 環境変数ORACLE_SIDおよびORACLE_HOMEに、使用する自動ストレージ管理インスタンスに対して適切な値を指定します。

  3. SYSDBA権限を持つSYSユーザーとして自動ストレージ管理インスタンスに接続し、必要に応じてインスタンスを起動します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/sqlplus "SYS/SYS_password as SYSDBA"
    SQL> STARTUP
    
    
  4. 次のコマンドを入力して、既存のディスク・グループ、それらの冗長レベルおよび各グループでのディスクの空き領域を表示します。

    SQL> SELECT NAME,TYPE,TOTAL_MB,FREE_MB FROM V$ASM_DISKGROUP;
    
    
  5. 出力結果から、適切な冗長レベルが設定されているディスク・グループを特定し、そのディスク・グループにある空き領域を記録します。

  6. 必要に応じて、前述の記憶域要件のリストを満たすために必要な追加のディスク・デバイスを設置または指定します。


    注意:

    既存のディスク・グループにデバイスを追加する場合は、サイズおよびパフォーマンス特性が、そのディスク・グループ内の既存デバイスと同じであるデバイスの使用をお薦めします。 


自動ストレージ管理およびRAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成

AIXでの自動ストレージ管理に使用するディスクを構成するには、次の手順を実行します。

  1. AIX-Based Systemsでは、ASMを使用する前に、Program Technical Fix(PTF)U496549以上を適用する必要があります。

  2. 必要に応じて、自動ストレージ管理ディスク・グループに使用する共有ディスクをインストールし、システムを再起動します。

  3. すべてのノードで次のコマンドを入力し、ディスクが使用可能であることを確認します。

    # /usr/sbin/lsdev -Cc disk
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk0 Available 1A-09-00-8,0  16 Bit LVD SCSI Disk Drive
    hdisk1 Available 1A-09-00-9,0  16 Bit LVD SCSI Disk Drive
    hdisk2 Available 17-08-L       SSA Logical Disk Drive
    
    
  4. ディスクが使用可能として表示されないノードがある場合は、次のコマンドを入力して、新しいディスクを構成します。

    # /usr/sbin/cfgmgr
    
    
  5. 任意のノードで、次のコマンドを入力し、使用する物理ディスクのデバイス名を確認します。

    # /usr/sbin/lspv | grep -i none
    
    

    このコマンドによって、ボリューム・グループに構成されていないディスクごとに、次のような情報が表示されます。

    hdisk2     0000078752249812   None
    
    

    この例では、hdisk2はディスクのデバイス名、0000078752249812は物理ボリュームID(PVID)です。使用するディスクにPVIDがあっても、ボリューム・グループには属していない必要があります。

  6. 次のコマンドを入力し、使用する各ディスク・デバイスからPVIDを消去します。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=clear 
    
    


    注意:

    ディスク・デバイスにPVIDが構成されていると、ASMはディスク・デバイスに作成したディスク・グループのマウントに失敗します。 


  7. 他のそれぞれのノードで、次のコマンドを入力し、そのノードの各PVIDに関連付けられているデバイス名を確認します。

    # /usr/sbin/lspv | grep -i 0000078752249812
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk18        0000078752249812        None  
    
    

    各ノードがどのように構成されているかによって、デバイス名がノード間で異なる場合があります。この手順の後でPVIDを消去することに注意してください。

  8. デバイス名がすべてのノードで同じである場合は、すべてのノードで次のコマンドを入力し、ディスク・デバイスのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

    • OCRデバイスの場合:

      # chown root:oinstall /dev/rhdiskn
      # chmod 640 /dev/rhdiskn
      
      
    • その他のデバイスの場合:

      # chown oracle:dba /dev/rhdiskn
      # chmod 660 /dev/rhdiskn
      
      
  9. PVIDが構成されており、使用するディスクのPVIDに関連付けられているデバイス名がいずれかのノードで異なる場合は、使用されていない共通の名前を使用して、各ノードのディスクに対して新しいデバイス・ファイルを作成する必要があります。

    新しいデバイス・ファイルでは、そのディスク・デバイスの目的を示すような代替デバイス・ファイル名を選択します。データベース・ファイルでは、代替デバイス・ファイル名のdbnameを、手順1でデータベース用に選択した名前と置き換えます。


    注意:

    かわりに、いずれのノードでも使用されない数字を含む名前(hdisk99など)を選択することもできます。 


    すべてのノードで、ディスク・デバイスに新しい共通のデバイス・ファイルを作成するには、各ノードで次の手順を実行します。

    1. 次のコマンドを入力して、ディスク・デバイスを示すデバイスのメジャー番号とマイナー番号を確認します。nは、このノードのディスク・デバイスのディスク番号です。

      # ls -alF /dev/*hdiskn
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      brw------- 1 root system    24,8192 Dec 05 2001  /dev/hdiskn
      crw------- 1 root system    24,8192 Dec 05 2001  /dev/rhdiskn
      
      

      この例では、デバイス・ファイル/dev/rhdisknはキャラクタRAWデバイスを示します。24はデバイスのメジャー番号、8192はデバイスのマイナー番号です。

    2. 次のコマンドを入力し、新しいデバイス・ファイル名、前述の手順で確認したデバイスのメジャーおよびマイナー番号を指定して、新しいデバイス・ファイルを作成します。

      # mknod /dev/ora_ocr_raw_256m c 24 8192
      
      
    3. 次のコマンドを入力して、ディスクのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

      • OCRの場合:

        # chown root:oinstall /dev/ora_ocr_raw_256m
        # chmod 640 /dev/ora_ocr_raw_256m
        
        
      • 投票ディスクまたはデータベース・ファイルの場合:

        # chown oracle:dba /dev/ora_vote_raw_256m
        # chmod 660 /dev/ora_vote_raw_256m
        
        
    4. 次のコマンドを入力して、新しいデバイス・ファイルが正常に作成されたことを検証します。

      # ls -alF /dev | grep "24,8192"
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      brw------- 1 root   system   24,8192 Dec 05 2001  /dev/hdiskn
      crw-r----- 1 root   oinstall 24,8192 Dec 05 2001  /dev/ora_ocr_raw_256m
      crw------- 1 root   system   24,8192 Dec 05 2001  /dev/rhdiskn
      
      
  10. 複数のノードからディスク・デバイスに同時アクセスできるようにするには、それぞれのディスク・タイプに応じて、次の表の該当するObject Data Manager(ODM)属性を、表に示す値に設定する必要があります。

    ディスク・タイプ  属性   

    SSAまたはFAStTディスク 

    reserve_lock 

    no 

    ESS、EMC、HDS、CLARiiONディスクまたはMPIO対応ディスク 

    reserve_policy 

    no_reserve 

    使用する各ディスク・デバイスに対し、すべてのクラスタ・ノードで次のコマンドを入力して、属性に正しい値が指定されているかどうかを確認します。

    # /usr/sbin/lsattr -E -l hdiskn
    
    

    必須属性が正しい値に設定されていないノードがある場合は、そのノードで次のコマンドを入力します。

    • SSAおよびFAStTデバイスの場合:

      # /usr/sbin/chdev -l hdiskn  -a reserve_lock=no
      
      
    • ESS、EMC、HDS、CLARiiONデバイスおよびMPIO対応デバイスの場合:

      # /usr/sbin/chdev -l hdiskn  -a reserve_policy=no_reserve
      
      
  11. 任意のノードで次のコマンドを入力し、使用する各ディスク・デバイスからPVIDを消去します。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=clear
    
    
  12. 各ノードで次のコマンドを入力し、ディスク・グループに追加する各ディスクのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

    # chown oracle:dba /dev/rhdiskn
    # chmod 660 /dev/rhdiskn
    


    注意:

    ASMでマルチパス・ディスク・ドライバを使用している場合は、そのディスクの正しい論理デバイス名に対してのみ権限を設定してください。

    ディスクに関連付けられているデバイス名は、他のノードでは異なる場合があります。各ノードで正しいデバイス名を指定してください。 


    Oracle Clusterwareサービスをインストールする際に、OCRおよび投票ディスクのパスを求められたら、適切なデバイス・ファイルへのパスを入力する必要があります。次に例を示します。

    /dev/rhdisk10
    
    

RAWパーティションでの自動ストレージ管理の作成および構成が完了したら、第4章「Oracle Clusterwareのインストール」に進みます。

RAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成

次の項では、データベース・ファイル用のRAWパーティションの構成方法について説明します。

データベース・ファイルに必要なRAWパーティションの確認

表3-3 に、データベース・ファイル用に構成する必要があるRAWパーティションの数およびサイズを示します。


注意:

各ファイルでは、1台のディスク・デバイス全体を排他的に使用する必要があるため、可能な場合は、格納されるファイルのサイズ要件に近いサイズのディスク・デバイスを使用することをお薦めします。これらのファイル用に使用するディスクは、他の目的では使用できません。 


表3-3    AIXでデータベース・ファイル用に必要なRAWディスク・デバイス 
  パーティション・サイズ(MB)  目的および代替デバイス・ファイル名の例 

500 

SYSTEM表領域:

dbname_system_raw_500m
 

1  

300 +(インスタンスの数×250) 

SYSAUX表領域:

dbname_sysaux_raw_800m
 

インスタンスの数 

500 

UNDOTBSn表領域(各インスタンスに1つの表領域。nはインスタンスの番号です。):

dbname_undotbsn_raw_500m
 

250 

TEMP表領域:

dbname_temp_raw_250m
 

160 

EXAMPLE表領域:

dbname_example_raw_160m
 

120 

USERS表領域:

dbname_users_raw_120m
 

2×インスタンスの数 

120 

各インスタンスに2つのオンラインREDOログ・ファイル(nはインスタンス番号、mはログ番号で1または2):

dbname_redon_m_raw_120m
 

110 

第1および第2制御ファイル:

dbname_control{1|2}_raw_110m
 

サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE):

dbname_spfile_raw_5m
 

パスワード・ファイル:

dbname_pwdfile_raw_5m
 


注意:

自動UNDO管理を使用せずに手動でUNDO管理を行う場合は、UNDOTBSn RAWデバイスのかわりに、500MB以上のサイズの単一のロールバック・セグメント(RBS)表領域RAWデバイスを作成します。 


HACMPまたはGPFSを使用しないデータベース・ファイル記憶域用のRAWディスク・デバイスの構成

HACMPまたはGPFSを使用しないAIXクラスタにRACをインストールする場合は、データベース・ファイル記憶域に共有RAWディスク・デバイスを使用できます。ただし、この場合は自動ストレージ管理を使用して、データベース・ファイルを格納することをお薦めします。この項では、データベース・ファイル用の共有RAWディスク・デバイスの構成方法について説明します。

Oracle Clusterwareファイル用またはデータベース・ファイル用(あるいはその両方)に共有RAWディスク・デバイスを構成するには、次の手順を実行します。

  1. データベース・ファイル記憶域にRAWディスク・デバイスを使用する場合は、作成するデータベースの名前を指定します。

    指定する名前の先頭は文字である必要があり、4文字以下にする必要があります。たとえば、orclなどです。

  2. 必要なディスク・デバイスを確認または構成します。

    ディスク・デバイスは、すべてのクラスタ・ノードで共有されている必要があります。

  3. 任意のノードで、rootユーザーとして次のコマンドを入力し、使用するディスク・デバイスのデバイス名を確認します。

    # /usr/sbin/lspv | grep -i none 
    
    

    このコマンドによって、ボリューム・グループに構成されていないディスク・デバイスごとに、次のような情報が表示されます。

    hdisk17         0009005fb9c23648                    None  
    
    

    この例では、hdisk17はディスクのデバイス名、0009005fb9c23648は物理ボリュームID(PVID)です。

  4. 使用するディスク・デバイスにPVIDがない場合は、次のコマンドを入力してディスク・デバイスに割り当てます。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=yes
    
    
  5. 他のそれぞれのノードで、次のコマンドを入力し、そのノードの各PVIDに関連付けられているデバイス名を確認します。

    # /usr/sbin/lspv | grep -i "0009005fb9c23648"
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk18         0009005fb9c23648                    None  
    
    

    この例では、ディスク・デバイスに関連付けられているデバイス名(hdisk18)は、前述のノードのものとは異なります。

  6. デバイス名がすべてのノードで同じである場合は、すべてのノードで次のコマンドを入力し、データベース・ファイルに使用するディスク・デバイスのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

    # chown oracle:dba /dev/rhdiskn
    # chmod 660 /dev/rhdiskn
    
    
  7. 使用するディスクのPVIDに関連付けられているデバイス名がいずれかのノードで異なる場合は、使用されていない共通の名前を使用して、各ノードのディスクに対して新しいデバイス・ファイルを作成する必要があります。

    新しいデバイス・ファイルでは、そのディスク・デバイスの目的を示すような代替デバイス・ファイル名を選択します。データベース・ファイルでは、代替デバイス・ファイル名のdbnameを、手順1でデータベース用に選択した名前と置き換えます。


    注意:

    かわりに、いずれのノードでも使用されない数字を含む名前(hdisk99など)を選択することもできます。 


    すべてのノードで、ディスク・デバイスに新しい共通のデバイス・ファイルを作成するには、各ノードで次の手順を実行します。

    1. 次のコマンドを入力して、ディスク・デバイスを示すデバイスのメジャー番号とマイナー番号を確認します。nは、このノードのディスク・デバイスのディスク番号です。

      # ls -alF /dev/*hdiskn
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      brw------- 1 root system    24,8192 Dec 05 2001  /dev/hdiskn
      crw------- 1 root system    24,8192 Dec 05 2001  /dev/rhdiskn
      
      

      この例では、デバイス・ファイル/dev/rhdisknはキャラクタRAWデバイスを示します。24はデバイスのメジャー番号、8192はデバイスのマイナー番号です。

    2. 次のコマンドを入力し、新しいデバイス・ファイル名、前述の手順で確認したデバイスのメジャーおよびマイナー番号を指定して、新しいデバイス・ファイルを作成します。

      # mknod /dev/ora_ocr_raw_256m c 24 8192
      
      
    3. 次のコマンドを入力して、新しいデバイス・ファイルが正常に作成されたことを検証します。

      # ls -alF /dev | grep "24,8192"
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      brw------- 1 root   system   24,8192 Dec 05 2001  /dev/hdiskn
      crw-r----- 1 root   oinstall 24,8192 Dec 05 2001  /dev/ora_ocr_raw_256m
      crw------- 1 root   system   24,8192 Dec 05 2001  /dev/rhdiskn
      
      
  8. 複数のノードからディスク・デバイスに同時アクセスできるようにするには、それぞれのディスク・タイプに応じて、次の表の該当するObject Data Manager(ODM)属性を、表に示す値に設定する必要があります。

    ディスク・タイプ  属性   

    SSA、FAStTディスクまたはMPIO非対応ディスク 

    reserve_lock 

    no 

    ESS、EMC、HDS、CLARiiONディスクまたはMPIO対応ディスク 

    reserve_policy 

    no_reserve 

    使用する各ディスク・デバイスに対し、すべてのクラスタ・ノードで次のコマンドを入力して、属性に正しい値が指定されているかどうかを確認します。

    # /usr/sbin/lsattr -E -l hdiskn
    
    

    必須属性が正しい値に設定されていないノードがある場合は、そのノードで次のコマンドを入力します。

    • SSAおよびFAStTデバイス

      # /usr/sbin/chdev -l hdiskn  -a reserve_lock=no
      
      
    • ESS、EMC、HDS、CLARiiONデバイスおよびMPIO対応デバイス

      # /usr/sbin/chdev -l hdiskn  -a reserve_policy=no_reserve
      
      
  9. 任意のノードで次のコマンドを入力し、使用する各ディスク・デバイスからPVIDを消去します。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=clear
    
    
  10. データベース・ファイルにRAWディスク・デバイスを使用する場合は、次の手順を実行して、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルを作成します。


    注意:

    データベース・ファイルにRAWデバイスを使用している場合にのみ、この手順を実行する必要があります。データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルを使用すると、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントによって各データベース・ファイルの適切なRAWディスク・デバイスを特定できます。データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルには、Oracle Clusterwareファイル用のRAWデバイスは指定しません。 


    1. 環境変数ORACLE_BASEに、以前に選択または作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。

      • Bourne、BashまたはKornシェル:

        $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle ; export ORACLE_BASE
        
        
      • Cシェル:

        % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
        
        
    2. Oracleベース・ディレクトリにデータベース・ファイルのサブディレクトリを作成し、そのサブディレクトリに適切な所有者、グループおよび権限を設定します。

      # mkdir -p $ORACLE_BASE/oradata/dbname
      # chown -R oracle:oinstall $ORACLE_BASE/oradata
      # chmod -R 775 $ORACLE_BASE/oradata
      
      

      この例では、dbnameは、以前選択したデータベースの名前です。

    3. ディレクトリを$ORACLE_BASE/oradata/dbnameディレクトリに変更します。

    4. 任意のテキスト・エディタを使用して、各データベース・ファイルに関連付けられるディスク・デバイス・ファイル名を示す、次のようなテキスト・ファイルを作成します。

      このファイルには、dbname_raw.confのようなファイル名を使用することをお薦めします。


      注意:

      次に示すのは、2インスタンスのRACクラスタに対するマッピング・ファイルの例です。一部のデバイスでは、代替ディスク・デバイス・ファイル名が使用されます。指定したデバイス・ファイル名は、すべてのノードで同じディスク・デバイスを示す必要があります。 


      system=/dev/rhdisk11
      sysaux=/dev/rhdisk12
      example=/dev/rhdisk13
      users=/dev/rhdisk14
      temp=/dev/rhdisk15
      undotbs1=/dev/rhdisk16
      undotbs2=/dev/rhdisk17
      redo1_1=/dev/rhdisk18
      redo1_2=/dev/rhdisk19
      redo2_1=/dev/rhdisk20
      redo2_2=/dev/rhdisk22
      control1=/dev/rhdisk23
      control2=/dev/rhdisk24
      spfile=/dev/dbname_spfile_raw_5m
      pwdfile=/dev/dbname_pwdfile_raw_5m
      
      

      この例では、dbnameは、データベースの名前です。

      次のガイドラインに従って、ファイルを作成および編集します。

      • ファイルの各行は、次の形式である必要があります。

        database_object_identifier=device_file_name
        
        

        前述の表に示した代替デバイス・ファイル名には、このマッピング・ファイルに使用する必要があるデータベース・オブジェクト識別子が含まれます。たとえば、次の代替ディスク・デバイス名では、redo1_1がデータベース・オブジェクト識別子です。

        /dev/rac_redo1_1_raw_120m
        
        
      • RACデータベースの場合、ファイルは、各インスタンスに対して1つの自動UNDO表領域データ・ファイル(undotbsn)と2つのREDOログ・ファイル(redon_1redon_2)を指定する必要があります。

      • 2つ以上の制御ファイル(control1control2)を指定します。

      • 自動UNDO管理のかわりに手動UNDO管理を使用するには、自動UNDO管理表領域のかわりに単一のRBS表領域データ・ファイル(rbs)を指定します。

    5. ファイルを保存して、指定したファイル名を書き留めます。

    6. この章の後半でoracleユーザーの環境を構成する際に、このファイルへのフル・パスが指定されるように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定します。

  11. Oracle Clusterwareをインストールする際に、OCRおよびOracle Clusterware投票ディスクのパスを求められたら、適切なデバイス・ファイルへのパスを入力する必要があります。次に例を示します。

    /dev/rhdisk10
    
    

データベース・ファイル記憶域用のRAW論理ボリュームの構成


注意:

データベース・ファイル記憶域用にRAW論理ボリュームを使用するには、すべてのクラスタ・ノードにHACMPをインストールおよび構成する必要があります。 


この項では、データベース・ファイル記憶域用にRAW論理ボリュームを構成する方法について説明します。この項では、両方のファイル・タイプに必要な論理ボリュームを含む新しいボリューム・グループを作成する手順を説明します。

続行する前に、今回のリリースのRACでボリューム・グループを使用する場合の重要な情報が含まれている次のガイドラインを確認してください。

データベース・ファイル用のボリューム・グループの作成

Oracleデータベース・ファイル用のボリューム・グループを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、使用する共有ディスクをインストールします。

  2. すべてのノードで次のコマンドを入力し、ディスクが使用可能であることを確認します。

    # /usr/sbin/lsdev -Cc disk
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk0 Available 1A-09-00-8,0  16 Bit LVD SCSI Disk Drive
    hdisk1 Available 1A-09-00-9,0  16 Bit LVD SCSI Disk Drive
    hdisk2 Available 17-08-L       SSA Logical Disk Drive
    
    
  3. ディスクが使用可能として表示されないノードがある場合は、次のコマンドを入力して、新しいディスクを構成します。

    # /usr/sbin/cfgmgr
    
    
  4. 任意のノードで次のコマンドを入力し、デバイス名と、各ディスクの関連ボリューム・グループを確認します。

    # /usr/sbin/lspv
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    hdisk0     0000078752249812   rootvg
    hdisk1     none               none
    hdisk4     00034b6fd4ac1d71   ccvg1
    
    

    このコマンドは、各ディスクについて次の内容を示します。

    • ディスク・デバイス名

    • 16文字の物理ボリュームID(PVID)(ディスクにある場合)またはnone

    • ディスクが属しているボリューム・グループまたはnone

    使用するディスクにPVIDがあっても、既存のボリューム・グループには属していない必要があります。

  5. ボリューム・グループとして使用するディスクにPVIDがない場合は、次のコマンドを入力してディスクに割り当てます。

    # /usr/sbin/chdev -l hdiskn -a pv=yes
    
    
  6. クラスタの各ノードで次のコマンドを入力して、使用されているデバイスのメジャー番号を確認します。

    # ls -la /dev | more
    
    

    このコマンドの出力結果に、すべての構成済デバイスの情報が次のように表示されます。

    crw-rw----   1 root     system    45,  0 Jul 19 11:56 vg1
    
    

    この例では、45はvg1ボリューム・グループ・デバイスのメジャー番号です。

  7. クラスタ内のすべてのノードで使用されていない適切なメジャー番号を特定します。

  8. 次のコマンドを入力するか、またはSMIT(smit mkvg)を使用して、ボリューム・グループを作成します。

    # /usr/sbin/mkvg -y VGname -B -s PPsize -V majornum -n \
    -C PhysicalVolumes
    
    
  9. 次の表に、この例で使用されるオプションと変数を示します。これらのオプションの詳細は、mkvgのマニュアル・ページを参照してください。

    コマンド・オプション  SMITフィールド  サンプル値および説明 
    -y VGname
     

    VOLUME GROUP name 

    oracle_vg1
    

    ボリューム・グループの名前を指定します。指定する名前は、ここに示すような一般的な名前や、作成するデータベースの名前にすることができます。 

    -y VGname
     

    VOLUME GROUP name 

    oracle_vg1
    

    ボリューム・グループの名前を指定します。指定する名前は、ここに示すような一般的な名前や、データベース・ボリューム・グループの場合は、作成するデータベースの名前にすることができます。 

    -B
     

    Create a big VG format Volume Group 

    ビッグVGフォーマットのボリューム・グループを作成する場合に、このオプションを指定します。

    注意: SMITを使用している場合、このフィールドは「yes」を選択します。 

    -s PPsize
     

    Physical partition SIZE in megabytes 

    32
    

    データベースの物理パーティションのサイズを指定します。ここに示すサンプル値では、最大サイズ32GB(32MB×1016)のディスクを含めることができます。 

    -V Majornum
     

    Volume Group MAJOR NUMBER 

    46
    

    手順7で特定したボリューム・グループのデバイスのメジャー番号を指定します。 

    -n
     

    Activate volume group AUTOMATICALLY at system restart 

    ボリューム・グループがシステムの再起動時にアクティブ化されないようにする場合に、このオプションを選択します。

    注意: SMITを使用している場合、このフィールドは「no」を選択します。 

    -C
     

    Create VG Concurrent Capable 

    コンカレント対応のボリューム・グループを作成する場合に、このオプションを指定します。

    注意: SMITを使用している場合、このフィールドは「yes」を選択します。 

    PhysicalVolumes
     

    PHYSICAL VOLUME names 

    hdisk3 hdisk4
    

    ボリューム・グループに追加するディスクのデバイス名を指定します。 

  10. 次のコマンドを入力して、作成したボリューム・グループを有効にします。

    # /usr/sbin/varyonvg VGname
    

新しいボリューム・グループでのデータベース・ファイルRAW論理ボリュームの作成

新しいボリューム・グループに必要なRAW論理ボリュームを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 作成するデータベースの名前を選択します。

    指定する名前の先頭は文字である必要があり、4文字以下にする必要があります。たとえば、orclなどです。

  2. 作成する必要がある論理ボリュームを確認します。

    表3-4に、データベース・ファイル用に作成する必要がある論理ボリュームの数およびサイズを示します。

    表3-4    データベース・ファイルに必要なRAW論理ボリューム 
      サイズ(MB)  目的および論理ボリューム名の例 

    500 

    SYSTEM表領域:

    dbname_system_raw_500m
     

    1  

    500 

    SYSAUX表領域:

    dbname_sysaux_raw_500m
     

    1  

    300 +(インスタンスの数×250) 

    SYSAUX表領域:

    dbname_sysaux_raw_800m
     

    500 

    UNDOTBS1表領域:

    dbname_undotbs1_raw_500m
     

    インスタンスの数 

    500 

    UNDOTBSn表領域(各インスタンスに1つの表領域。nはインスタンスの番号です。):

    dbname_undotbsn_raw_500m
     

    250 

    TEMP表領域:

    dbname_temp_raw_250m
     

    160 

    EXAMPLE表領域:

    dbname_example_raw_160m
     

    120 

    USERS表領域:

    dbname_users_raw_120m
     

    120 

    2つのオンラインREDOログ・ファイル(mはログ番号で、1または2です。):

    dbname_redo1_m_raw_120m
     

    2 インスタンスの数 

    120 

    各インスタンスに2つのオンラインREDOログ・ファイル(nはインスタンス番号、mはログ番号で1または2):

    dbname_redon_m_raw_120m
     

    110 

    第1および第2制御ファイル:

    dbname_control{1|2}_raw_110m
     

    サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE):

    dbname_spfile_raw_5m
     

    パスワード・ファイル:

    dbname_pwdfile_raw_5m
     
  3. データ・ファイルに必要な各論理ボリュームを作成する場合は、次のコマンドを使用して、0(ゼロ)オフセットを持つ論理ボリュームを作成することをお薦めします。

    # /usr/sbin/mklv -y LVname -T O -w n -s n -r n VGname NumPPs
    
    

    この例の意味は、次のとおりです。

    • LVnameは、作成する論理ボリュームの名前です。

    • -T Oオプションは、デバイス・サブタイプがzである必要があることを示します。これによって、OracleはRAW論理ボリュームにアクセスする際に0(ゼロ)オフセットを使用するようになります。

    • VGnameは、論理ボリュームを作成するボリューム・グループの名前です。

    • NumPPsは、使用する物理パーティションの数です。

      NumPPsに使用する値を決定するには、論理ボリュームに必要なサイズを、物理パーティションのサイズで除算し、その値を整数に切り上げます。たとえば、物理パーティションのサイズが32MBの場合に、500MBの論理ボリュームを作成するには、NumPPsに16(500/32 = 15.625)を指定する必要があります。

    0(ゼロ)オフセットを使用すると、データベースのパフォーマンスが向上し、Oracle Bug#2620053に記述された問題が修正されます。


    注意:

    RAW論理ボリュームでは、この方法で作成されていないデータ・ファイルに表領域を作成すると、alert.logファイルにメッセージが記録されます。 


    必要に応じて、コマンドsmit mklvを使用し、RAW論理ボリュームを作成することもできます。

    次の例は、物理パーティション・サイズが32MB(800/32 = 25)の場合に、testデータベースのSYSAUX表領域の論理ボリュームをoracle_vg1ボリューム・グループに作成するために使用するコマンドを示しています。

    # /usr/sbin/mklv -y test_sysaux_raw_800m -T O -w n -s n -r n oracle_vg1 25
    
    
  4. 次のように、作成した論理ボリュームに関連付けられるキャラクタ・デバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。


    注意:

    Oracle Cluster Registryに関連付けられるデバイス・ファイルは、rootが所有する必要があります。その他のすべてのデバイス・ファイルは、Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)が所有する必要があります。 


    # chown oracle:dba /dev/rdbname*
    # chmod 660 /dev/rdbname*
    
    

他のクラスタ・ノードでのデータベース・ファイルのボリューム・グループのインポート

データベース・ファイルのボリューム・グループをクラスタ内のすべてのノードで使用可能にするには、次の手順に従って、各ノードにインポートする必要があります。

  1. 物理ボリューム名は他のノードでは異なる場合があるため、次のコマンドを入力して、ボリューム・グループが使用する物理ボリュームのPVIDを確認します。

    # /usr/sbin/lspv
    
    
  2. ボリューム・グループが使用する物理デバイスのPVIDを書き留めます。

  3. ボリューム・グループを作成したノードで次のコマンドを入力し、使用するボリューム・グループを無効にします。

    # /usr/sbin/varyoffvg VGname
    
    
  4. 各クラスタ・ノードで、次の手順を実行します。

    1. 次のコマンドを入力して、前述の手順で書き留めたPVIDに関連付けられている物理ボリューム名を確認します。

      # /usr/sbin/lspv
      
      
    2. クラスタの各ノードで、次のコマンドを入力し、ボリューム・グループの定義をインポートします。

      # /usr/sbin/importvg -y VGname -V MajorNumber PhysicalVolume
      
      

      この例では、MajorNumberはボリューム・グループのデバイスのメジャー番号、PhysicalVolumeはボリューム・グループにある物理ボリュームのうちの1つの名前です。

      たとえば、hdisk3およびhdisk4物理ボリューム上のデバイスのメジャー番号45を持つoracle_vg1ボリューム・グループの定義をインポートする場合は、次のコマンドを入力します。

      # /usr/sbin/importvg -y oracle_vg1 -V 45 hdisk3
      
      
    3. 次のように、作成した論理ボリュームに関連付けられるキャラクタ・デバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

      # chown oracle:dba /dev/rdbname*
      # chmod 660 /dev/rdbname*
      
      
    4. 次のコマンドを入力して、ノードの起動時に、オペレーティング・システムによってボリューム・グループがアクティブ化されないことを確認します。

      # /usr/sbin/chvg -a n VGname
      

すべてのクラスタ・ノードでのコンカレント・モードによるデータベース・ファイルのボリューム・グループのアクティブ化

すべてのクラスタ・ノードで、ボリューム・グループをコンカレント・モードでアクティブ化するには、各ノードで次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/varyonvg -c VGname

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルの作成


注意:

データベース・ファイルにRAWデバイスを使用している場合にのみ、この手順を実行する必要があります。データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルには、Oracle Clusterwareファイル用のRAWデバイスは指定しません。 


データベース・コンフィギュレーション・アシスタントで各データベース・ファイルに適切なRAWデバイスを選択できるようにするには、次の手順に従って、RAWデバイス・マッピング・ファイルを作成する必要があります。

  1. 環境変数ORACLE_BASEに、以前に選択または作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェル:

      $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle ; export ORACLE_BASE
      
      
    • Cシェル:

      % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
      
      
  2. Oracleベース・ディレクトリにデータベース・ファイルのサブディレクトリを作成し、そのサブディレクトリに適切な所有者、グループおよび権限を設定します。

    # mkdir -p $ORACLE_BASE/oradata/dbname
    # chown -R oracle:oinstall $ORACLE_BASE/oradata
    # chmod -R 775 $ORACLE_BASE/oradata
    
    

    この例では、dbnameは、以前選択したデータベースの名前です。

  3. ディレクトリを$ORACLE_BASE/oradata/dbnameディレクトリに変更します。

  4. 次のコマンドを入力して、RAWデバイス・マッピング・ファイルの作成に使用可能なテキスト・ファイルを作成します。

    # find /dev -user oracle -name 'r*' -print > dbname_raw.conf
    
    
  5. テキスト・エディタでdbname_raw.confファイルを編集して、次のようなファイルを作成します。


    注意:

    次に示すのは、2インスタンスのRACクラスタに対するマッピング・ファイルの例です。 


    system=/dev/rdbname_system_raw_500m
    sysaux=/dev/rdbname_sysaux_raw_800m
    example=/dev/rdbname_example_raw_160m
    users=/dev/rdbname_users_raw_120m
    temp=/dev/rdbname_temp_raw_250m
    undotbs1=/dev/rdbname_undotbs1_raw_500m
    undotbs2=/dev/rdbname_undotbs2_raw_500m
    redo1_1=/dev/rdbname_redo1_1_raw_120m
    redo1_2=/dev/rdbname_redo1_2_raw_120m
    redo2_1=/dev/rdbname_redo2_1_raw_120m
    redo2_2=/dev/rdbname_redo2_2_raw_120m
    control1=/dev/rdbname_control1_raw_110m
    control2=/dev/rdbname_control2_raw_110m
    spfile=/dev/rdbname_spfile_raw_5m
    pwdfile=/dev/rdbname_pwdfile_raw_5m
    
    

    この例では、dbnameは、データベースの名前です。

    次のガイドラインに従って、ファイルを作成および編集します。

    • ファイルの各行は、次の形式である必要があります。

      database_object_identifier=logical_volume
      
      

      このマニュアルに示す論理ボリューム名には、このマッピング・ファイルに使用する必要があるデータベース・オブジェクト識別子が含まれます。たとえば、次の論理ボリューム名では、redo1_1がデータベース・オブジェクト識別子です。

      /dev/rrac_redo1_1_raw_120m
      
      
    • ファイルは、各インスタンスに対して1つの自動UNDO表領域データ・ファイル(undotbsn)と2つのREDOログ・ファイル(redon_1redon_2)を指定する必要があります。

    • 2つ以上の制御ファイル(control1control2)を指定します。

    • 自動UNDO管理のかわりに手動UNDO管理を使用するには、自動UNDO管理表領域のかわりに単一のRBS表領域データ・ファイル(rbs)を指定します。

  6. ファイルを保存して、指定したファイル名を書き留めます。

  7. この章の後半でoracleユーザーの環境を構成する際に、このファイルへのフル・パスが指定されるように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定します。


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