Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX B31759-01 |
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この章では、Oracle Database 10g Companion CDインストール・メディアから製品をインストールするための要件について説明します。 この章の内容は、次のとおりです。
このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。 ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームとオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが動作保証されている場合があるため、OracleMetaLinkのWebサイトで動作保証情報を確認してください。このWebサイトには、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新リストが掲載されています。 OracleMetaLinkのWebサイトには、次のURLからアクセスできます。
https://metalink.oracle.com
次の各項では、Oracleソフトウェアをインストールするための全般的な要件について説明します。
Oracleソフトウェアをインストールする前に、root
ユーザーとして複数の作業を完了しておく必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順のどちらか一方を実行します。
xterm
)などのローカル・ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
ssh
、rlogin
またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet remote_host
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力してユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root
このシステムへOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうか、およびインストールする製品によっては、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。
oinstall
)Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールする場合は、Oracleインベントリ・グループを作成する必要があります。通常、このグループ用に選択する名前はoinstall
です。このグループは、システムにインストールされているすべてのOracleソフトウェアのカタログであるOracleインベントリの所有者となります。
oracle
)Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールする場合は、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。このユーザーは、特定のインストールでインストールされる全ソフトウェアの所有者となります。このユーザーは、プライマリ・グループがOracleインベントリ・グループである必要があります。
システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、1つのOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェアのインストールに、同じOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、個別にインストールする場合は、異なるOracleソフトウェア所有者ユーザーを作成して、別のインストールにすることはできます。
次の各項では、Oracleインベントリ・グループおよびOracleソフトウェア所有者ユーザーの作成方法について説明します。
すでにOracleソフトウェアがシステムにインストールされている場合は、既存のOracleインベントリ・グループを、新規Oracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループにする必要があります。次の各項では、既存のインベントリ・グループを識別する方法と、必要な場合に作成する方法について説明します。
Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときに、Oracle Universal InstallerによりoraInst.loc
ファイルが作成されます。このファイルでは、Oracleインベントリ・グループ名とOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
このコマンドの出力にoinstall
グループ名が表示される場合、そのグループはすでに存在しています。
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示しています。
oraInst.loc
ファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してoinstallグループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall
次のいずれかに該当する場合は、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。
oracle
という名前のOracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
ユーザーが存在する場合は、既存のユーザーを使用するか、ユーザーを作成するかどうかを決定します。 既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認します。
詳細は、次のいずれかの項を参照してください。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合、または新規Oracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。
oracle
ユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba] oracle
各項目の意味は次のとおりです。
oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
作業を進めるには、「必須ソフトウェア・ディレクトリ」を参照してください。
oracle
ユーザーが存在し、プライマリ・グループがoinstall
ではない場合は、次のようなコマンドを入力し、-g
オプションを使用してプライマリ・グループを指定し、-G
オプションを使用して必要なセカンダリ・グループを指定します。
# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle
この項では、Oracleソフトウェアについて識別または作成する必要がある次のディレクトリについて説明します。
Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールのトップレベル・ディレクトリとして機能します。Microsoft Windowsシステム上でOracleソフトウェアに使用されるC:¥Oracle
ディレクトリに似ています。UNIXベースのシステム上では、Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインに、Oracleベース・ディレクトリに次のようなパスを使用するという推奨事項があります。
/mount_point/app/oracle_sw_owner
各項目の意味は次のとおりです。
mount_point
は、Oracleソフトウェアが格納されるファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリです。このマニュアルの例では、マウント・ポイント・ディレクトリに/u01
を使用しています。ただし、別のマウント・ポイント・ディレクトリも選択できます。たとえば、/oracle
または/opt/oracle
です。
oracle_sw_owner
は、oracle
など、Oracleソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名です。
複数のインストールに同じOracleベース・ディレクトリを使用する方法と、インストールごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する方法があります。様々なオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステムにOracleソフトウェアをインストールする場合は、各ユーザーが個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。 たとえば、次のOracleベース・ディレクトリは、同時に同じシステムに存在することが可能です。
/u01/app/oracle /u01/app/orauser /opt/oracle/app/oracle
Oracleベース・ディレクトリを作成するか既存のものを使用するかを問わず、ORACLE_BASE
環境変数を設定してこのディレクトリへのフル・パスを指定する必要があります。
既存のOracleベース・ディレクトリのパスが、Oracle Flexible Architecture(OFA)ガイドラインに準拠していない場合があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常はOracleベース・ディレクトリを次の手順で識別できます。
次のコマンドを入力してoraInst.loc
ファイルの内容を表示します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inventory_loc
パラメータは、Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory
)を示します。oraInventory
ディレクトリの親ディレクトリは、通常、Oracleベース・ディレクトリです。前述の例では、/u01/app/oracle
がOracleベース・ディレクトリです。
次のコマンドを入力してoratab
ファイルの内容を表示します。
# more /etc/oratab
oratab
ファイルが存在する場合は、次のような行が含まれています。
*:/u03/app/oracle/product/10.2.0/db_1:N *:/opt/orauser/infra_904:N *:/oracle/9.2.0:N
各行で指定されているディレクトリ・パスは、Oracleホーム・ディレクトリを示します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名が末尾に付いているディレクトリ・パスが、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択となります。前述の例で、ソフトウェアのインストールにoracle
ユーザーを使用する場合は、次のディレクトリのどちらかを選択できます。
/u03/app/oracle /oracle
決定した方法に応じて、次のどちらかを参照してください。
oracle
ユーザーの環境を構成するときに(後述)、選択したディレクトリを指定するようにORACLE_BASE
環境変数を設定します。
適切なファイル・システムを識別する手順は、次のとおりです。
df -k
コマンドを使用して、マウントされている各ファイル・システムの空きディスク領域を判断します。
Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびアクセス権を指定する手順は、次のとおりです。
# mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
識別したマウント・ポイントが/u01
で、oracle
がOracleソフトウェア所有者のユーザー名の場合、推奨されるOracleベース・ディレクトリ・パスは次のようになります。
/u01/app/oracle
oracle
ユーザーの環境を構成するときに、ORACLE_BASE
環境変数を設定してこのディレクトリを指定してください。
Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory
)には、システムにインストールされた全ソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システムにインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。システムにOracleソフトウェアを初めてインストールするときには、Oracle Universal Installerからこのディレクトリへのパス指定を求めるプロンプトが表示されます。次のパスを選択することをお薦めします。
oracle_base/oraInventory
Oracle Universal Installerにより、指定したディレクトリが作成され、そこに適切な所有者、グループおよびアクセス権が設定されます。Oracleインベントリ・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。
Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするために選択するディレクトリです。異なるOracle製品または同じOracle製品の異なるリリースは、別々のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリへのパスと識別名の指定を求めるプロンプトが表示されます。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリとして指定する必要があります。Oracleホーム・ディレクトリについては、次のようなパスを指定することをお薦めします。
oracle_base/product/10.2.0/companion_1
Oracle Universal Installerにより、指定したディレクトリ・パスがOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。また、適切な所有者、グループおよびアクセス権も設定されます。Oracleホーム・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。
Oracle Universal Installerはoracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。
oracle
ユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。
xterm
)などの新規ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
oracle
ユーザーとしてログインします。
oracle
ユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracle
に切り替えます。
$ su - oracle
oracle
ユーザーのデフォルト・シェルを調べるには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
oracle
ユーザーのシェル起動ファイルを開きます。
022
を指定します。
umask 022
ORACLE_SID
、ORACLE_HOME
またはORACLE_BASE
環境変数が設定されている場合は、ファイルから該当する行を削除します。
$ DISPLAY=local_host
:0.0 ; export DISPLAY
% setenv DISPLAY local_host
:0.0
この例で、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が必要量より少ないと判断した場合、必要量の空き領域があるファイル・システムを識別し、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定して、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定します。手順は次のとおりです。
ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドで値22
、022
または0022
が表示され、この項で設定した環境変数が正しい値になっていることを確認します。
Oracle HTML DBインストール・タイプをインストールすると、Oracle HTML DB、Oracle HTTP Server、またはOracle HTML DBとOracle HTTP Serverをインストールできます。
Oracle HTML DB製品インストール・タイプの要件は、次のように分類できます。
Oracle HTTP Serverは新規のOracleホームにインストールする必要があります。Oracle HTTP Serverは、インストールごとに個別のOracleホーム・ディレクトリを使用させることにより、同じシステム上に複数をインストールできます。
Oracle HTTP Serverを新規のOracleホームにインストールする前に、システムが次の要件を満たしていることを確認してください。
Oracle HTTP Serverを実行するには、Oracle9iDatabaseリリース9.2.0.3以上のインスタンスにアクセスできる必要があります。Oracle Databaseは、Oracle*Netを使用してアクセスできるかぎり、Oracle HTTP Serverとは異なるシステム上に存在することが必要です。ただし、Oracle HTTP Serverは個別のホームに存在する必要があります。
たとえば、Oracle DatabaseをOraDB10g_Home1
にインストールしたとします。Oracle Universal Installerを実行してOracle HTML DBをインストールするとき、OraDB10g_Home1
にインストールしたOracle Databaseを指定できます。ただし、Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverを含むOracleホームとは別のOracleホーム(たとえば、OraDB10g_Home2
)にインストールする必要があります。
システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。
# /bin/vmstat -P | grep "Total Physical Memory"
システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。
# /sbin/swapon -s
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域の量を調べるには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が125 MB未満の場合は、次のいずれかの手順を実行します。
# df -k
システムに次のソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します。これらの要件を確認する手順は、表の後に説明します。
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。
# /usr/sbin/sizer -v
このコマンドの出力サンプルを次に示します。
HP Tru64 UNIX V5.1B (Rev. 2650); Mon Nov 3 10:13:28 PST 200
この出力サンプルでは、表示されるバージョンはV5.1Bです。 オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/setld -i JAVA142 | more
Java SDK 1.4.2がインストールされている場合、このコマンドによりインストールされているすべてのファイルへのパスが表示されます。 Javaホーム・ディレクトリのパスを書き留めます。 インストール時にこの値を指定する必要があります。 デフォルトのパスは次のとおりです。
/usr/opt/java142
このコマンドが「不明なサブセット」というメッセージを戻した場合、Java SDK 1.4.2はインストールされていません。 次のWebサイトからJava SDK 1.4.2-3以上をダウンロードしてインストールします。
http://h18012.www1.hp.com/java/download/index.html
次のパッチ・キットが必要です。
T64V51BB22AS0002-20030415
T64KIT0020879-V51BB22-E-20031125
T64KIT0019662-V51BB22-E-20030818
T64KIT0021665-V51BB22-E-20040220
T64KIT0021681-V51BB22-E-20040223
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
# /usr/sbin/sizer -v HP Tru64 UNIX V5.1B (Rev. 2650); Mon Nov 3 10:13:28 PST 200
この例で表示されるバージョンは、V5.1Bです。オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/setld -i JAVA142 | more
Java SDK 1.4.2がインストールされている場合、このコマンドによりインストールされているすべてのファイルへのパスが表示されます。 Javaホーム・ディレクトリのパスを書き留めます。 インストール時にこの値を指定する必要があります。 デフォルトのパスは次のとおりです。
/usr/opt/java142
このコマンドが「不明なサブセット」
というメッセージを戻した場合、Java SDK 1.4.2はインストールされていません。 次のWebサイトからJava SDK 1.4.2-3以上をダウンロードしてインストールします。
http://h18012.www1.hp.com/java/download/index.html
# /usr/sbin/dupatch -track -type kit
このコマンドにより、必要なパッチ・キットの以前の表に示した識別子(または後のパッチ・キット・レベルの識別子)が表示されない場合は、次のWebサイトから最新のパッチ・キットをダウンロードしてインストールします(このWebサイトにアクセスするには登録が必要です)。
http://www2.itrc.hp.com/service/patch/mainPage.do
Oracle HTML DBの要件は次のとおりです。
Oracle HTML DBには、Oracle Databaseリリース9.2.0.3以上のインストールが必要です。Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverが含まれているOracleホームにインストールする必要があります。このOracleホームは、Oracle HTML DBおよびOracle HTTP Serverのいずれの場合も、Companion CD Oracleホームと呼ばれます。このCompanion CD Oracleホームは、Oracle HTML DBがOracle*Netを使用してOracle Databaseにアクセスできるかぎり、Oracle Databaseホームとは別の物理サーバー上に存在することが可能です。
たとえば、Oracle DatabaseをOraDB10g_Home1
にインストールしたとします。Oracle Universal Installerを実行してOracle HTML DBをインストールするとき、OraDB10g_Home1
にインストールしたOracle Databaseを指定できます。ただし、Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverを含むOracleホームとは別のOracleホーム(たとえば、OraDB10g_Home2
)にインストールする必要があります。
インストール時に、次のデータベース情報を指定する必要があります。
インストールを開始する前に、この情報を確認してください。
Oracleホームがあるファイル・システムに355 MB以上の空きディスク領域があることを確認します。
Oracleホーム・ディレクトリに十分な領域があるかどうかをチェックするには、次のコマンドを入力します。
# df -k /httpserver_oracle_home_path
Oracle HTML DBを実行するには、Oracle HTTP Serverおよびmod_plsql
にアクセスできる必要があります。次の製品には、この要件を満たすバージョンのHTTP Serverとmod_plsql
が含まれています。
システムがこれらの要件を満たしていない場合は、Oracle Database 10g Companion Productsのインストール時にOracle HTTP Server 10gをインストールする必要があります。
使用するデータベースに、Oracle XML DBがインストールされている必要があります。 インストール時に作成されたかOracle Database Configuration Assistantにより作成された事前構成済データベースを使用する場合、Oracle XML DBのインストールと構成はすでに完了しています。
Oracle HTML DBで検索可能なオンライン・ヘルプを使用するには、Oracle Textをインストールする必要があります。Oracle Textは、デフォルトでOracle Databaseの一部としてインストールされます。
さらに、Oracle Textのデフォルト言語設定がインストールされていることを確認します。 Oracle Textのデフォルト言語をインストールするには、適切なdrdef
lang
.sql
スクリプト(たとえば、アメリカ英語の場合はdrdefus.sql
)を次のディレクトリから実行します。
$ORACLE_HOME/ctx/admin/defaults
Oracle HTML DBアプリケーションを表示または開発するには、使用するWebブラウザでJavaScriptとHTML 4.0およびCSS 1.0規格がサポートされている必要があります。この要件を満たしているブラウザは、次のとおりです。
「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプの要件は次のとおりです。
「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプから製品をインストールする前に、システムがOracle Database 10gリリース2(10.2)のOracleホームにアクセスできることを確認する必要があります。必要な場合は、最初にこのリリースのOracle Databaseをインストールまたはアップグレードします。
Oracle Databaseインストールで使用するOracleホーム・ディレクトリを識別します。識別するには、次のコマンドを使用してoratab
ファイルの内容をチェックします。
# more /etc/oratab
Oracleホーム・ディレクトリを含むファイル・システムに1194 MB以上の空きディスク領域があることを確認します。
Oracleホーム・ディレクトリに十分な領域があるかどうかをチェックするには、次のコマンドを入力します。
# df -k oracle_home_path
Oracle Workflow Serverの要件は、次のとおりです。
wfdoc.zip
ファイルからWorkflow HTMLヘルプを抽出するためのunzipユーティリティ。
インストール時に、Oracle Databaseインストールに関する次の情報を指定する必要があります。
「Oracle Database 10g Companion Products」インストール・タイプを使用すると、Oracle HTTP Server、Oracle Workflow中間層コンポーネント、またはOracle HTTP ServerとOracle Workflow中間層コンポーネントの両方をインストールできます。これらの製品は、Oracle Databaseとは異なるOracleホームにインストールする必要があります。
Oracle Workflow中間層コンポーネントの要件は次のとおりです。
Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする前に、Oracle Workflow ServerがOracle Database 10gのOracleホームにインストールされていることを確認する必要があります。Oracleホームの内容は、Oracle Universal Installerを使用してチェックできます。または、/etc/oratab
ファイルを開いて、システム上にOracle Databaseインストール用に作成されたOracleホームの詳細を確認できます。
Oracle Workflow Serverがインストールされていない場合は、このマニュアルにあるOracle Database 10g Productsのインストールに関する指示に従ってください。Oracle Workflowは、インストール後にOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを使用して構成する必要があります。
Oracle Workflow中間層コンポーネントを実行するには、Oracle HTTP Serverにアクセスできる必要があります。Oracle Workflow中間層コンポーネントは、Oracle HTTP Serverとともに新規のOracleホーム・ディレクトリにインストールできます。また、この製品は、mod_plsql
とともにOracle HTTP Serverを含む既存のOracle HTTP ServerのOracleホームにインストールすることもできます。次の製品のOracleホーム・ディレクトリは、この要件を満たしています。
このリリースのOracle Database Companion CDとともに使用可能なOracle HTTP Serverを使用する場合は、「Oracle HTTP Serverの要件」を参照してください。
関連項目
次の表に、Oracle Database 10g Companion Productsのディスク領域要件を示します。
インストールする製品 | 必要なディスク領域(MB) |
---|---|
Oracle HTTP Server |
2100 |
Oracle HTTP ServerおよびOracle Workflow |
2400 |
通常、Oracle Databaseをインストールするコンピュータは、ネットワークに接続されていて、Oracle Databaseインストールを格納するためのローカル記憶域があり、表示モニターと、CD-ROMまたはDVDのドライブを備えています。
この項では、このような標準的な構成とは異なるコンピュータにOracle Databaseをインストールする方法について説明します。次の場合について説明します。
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)は、ネットワーク上で動的なIPアドレスを割り当てます。動的なアドレス割当てにより、コンピュータはネットワークに接続するたびに異なるIPアドレスを使用できます。コンピュータを接続したままでIPアドレスを変更できる場合もあります。1つのDHCPシステムに静的および動的なIPアドレス割当てを混在させることも可能です。
DHCP設定時に、ソフトウェアによりIPアドレスが追跡され、ネットワーク管理が簡素化されます。このため、新規のコンピュータをネットワークに追加する際は、そのコンピュータに固有のIPアドレスを手動で割り当てる必要はありません。
Companion CD製品は、複数のホームがあるコンピュータにインストールできます。 複数のホームがあるコンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられています。通常は、そのためにコンピュータに複数のネットワーク・カードが搭載されています。各IPアドレスは1つのホスト名に関連付けられます。また、ホスト名の別名を設定できます。Oracle Universal Installerは、デフォルトでORACLE_HOSTNAME
環境変数の設定を使用してホスト名を検索します。ORACLE_HOSTNAME
が設定されておらず、インストール先が複数のネットワーク・カードがあるコンピュータの場合、Oracle Universal Installerは/etc/hosts
ファイルの最初のエントリを使用してホスト名を判別します。
クライアントは、このホスト名を使用するか、このホスト名の別名を使用して、コンピュータにアクセスできる必要があります。これを確認するには、短縮名(ホスト名のみ)および完全名(ホスト名とドメイン名)を使用して、クライアント・コンピュータからホスト名をpingします。両方のテストに成功する必要があります。
次の手順でORACLE_HOSTNAME
環境変数を設定します。
たとえば、完全修飾ホスト名がsomehost.us.acme.com
の場合は、次のいずれかのコマンドを入力します。
Bourne、BashまたはKornシェルの場合
$ ORACLE_HOSTNAME=somehost.us.acme.com $ export ORACLE_HOSTNAME
Cシェルの場合
% setenv ORACLE_HOSTNAME somehost.us.acme.com
複数の別名を持つコンピュータは、ネーミング・サービスに1つのIPと複数の別名で登録されます。ネーミング・サービスでは、これらの別名を同じコンピュータに対して解決します。このようなコンピュータにOracle Databaseをインストールするには、ORACLE_HOSTNAME
環境変数を、使用するホスト名のコンピュータに設定します。
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