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Oracle Database インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86-64)

B28447-01
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A レスポンス・ファイルを使用したOracle Databaseのインストールおよび構成

この付録では、レスポンス・ファイルを使用してOracle製品をインストールおよび構成する方法について説明します。 この付録の内容は、次のとおりです。

レスポンス・ファイルの機能

Oracle Universal Installerの起動時にレスポンス・ファイルを指定することで、Oracleソフトウェアのインストールおよび構成を完全または部分的に自動化できます。Oracle Universal Installerでは、一部またはすべてのプロンプトに対する応答にレスポンス・ファイル内の値が使用されます。

通常、Oracle Universal Installerは対話型モードで実行されます。つまり、Graphical User Interface(GUI)画面に情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。レスポンス・ファイルを使用してこの情報を提供する場合は、Oracle Universal Installerをコマンド・プロンプトから次のいずれかのモードで実行します。

サイレント・インストールまたは非対話型インストールの設定を定義するには、レスポンス・ファイルにリストされる変数の値を入力します。たとえば、Oracleホーム名を指定するには、次の例に示すように、ORACLE_HOME_NAME変数に適切な値を指定します。

ORACLE_HOME_NAME="OraDBHome1"

レスポンス・ファイルの変数設定を指定するには、Oracle Universal Installerの実行時にコマンドライン引数として渡す方法もあります。次に例を示します。

 -silent "ORACLE_HOME_NAME=OraDBHome1" ...

このコマンドで、directory_pathはDVD上のdatabaseディレクトリのパスまたはハード・ドライブ上のDisk1ディレクトリのパスです。

この方法は、パスワードなどの機密情報をレスポンス・ファイルに埋め込まないようにする場合に特に便利です。次に例を示します。

 -silent "s_dlgRBOPassword=binks342" ...

変数と設定は引用符で囲んでください。

関連項目:

レスポンス・ファイルの書式の詳細は、『Oracle Univeral InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

サイレント・モードまたは非対話型モードを使用する理由

次の表に、Oracle Universal Installerをサイレント・モードまたは抑制モードで実行する理由をいくつか示します。

モード  使用方法 

サイレント 

次の場合にサイレント・モードを使用します。

  • アンアテンド・インストールを実行する場合(atなどのオペレーティング・システム・ユーティリティを使用してスケジュール)

  • ユーザーとの対話なしで複数のシステムに同様のインストールを複数実行する場合

  • X Window Systemソフトウェアがインストールされていないシステムにソフトウェアをインストールする場合

Oracle Universal Installerには、起動に使用した端末に進捗情報が表示されますが、Oracle Universal Installer画面は表示されません。 

抑制(非対話型) 

複数のシステムに類似するOracleソフトウェアをインストールし、すべてのOracle Universal Installerプロンプトではなく一部にのみデフォルトの応答を指定する場合、抑制モードを使用します。

特定のインストーラ画面に必要な情報をレスポンス・ファイルに指定しない場合、Oracle Universal Installerでその画面が表示されます。必要な情報をすべて指定した画面は表示されません。 

データベース・ファイルの記憶域オプションとして自動ストレージ管理を使用したデータベースの作成

自動ストレージ管理を使用したデータベースを作成する前に、root.shスクリプトを実行する必要があります。このため、サイレント・モードによるインストールでは、データベース・ファイルの記憶域オプションとして自動ストレージ管理を使用したデータベースは作成できません。かわりに、サイレント・モードを使用してソフトウェアのみのインストールを実行してから、root.shスクリプトを実行した後に、Oracle Net コンフィギュレーション・アシスタント(NetCA)およびデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントをサイレント・モードで実行できます。


注意:

この制限は、データベース・ファイルの記憶域オプションとして自動ストレージ管理を使用するデータベースにのみ適用されます。サイレント・モードによるインストールでは、ファイル・システムまたはRAWデバイス記憶域オプションを使用するデータベースを作成できます。 


レスポンス・ファイルの一般的な使用手順

Oracle Universal Installerをサイレント・モードまたは抑制モードで使用し、Oracle製品をインストールして構成するための一般的な手順は、次のとおりです。


注意:

Oracle Universal Installerをサイレント・モードまたは抑制モードで実行する前に、システム上で必要なインストール前の作業をすべて完了しておく必要があります。 


  1. oraInst.locファイルを作成します。

  2. レスポンス・ファイルを準備します。

  3. Oracle Universal Installerをサイレント・モードまたは抑制モードで実行します。

  4. ソフトウェアのみのインストールを完了した場合、必要に応じて、NetCAおよびデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントをサイレント・モードまたは非対話型モードで実行します。

ここでは、各手順について説明します。

oraInst.locファイルの作成

Oracle Universal Installerを使用してサイレント・モードまたは抑制モードでOracle製品をインストールする場合に、oraInst.locファイルが存在しなければ手動で作成する必要があります。このファイルではOracleインベントリ・ディレクトリの位置を指定します。このディレクトリには、Oracle Universal InstallerによりシステムにインストールされたOracle製品のインベントリが作成されます。


注意:

Oracleソフトウェアがシステムにすでにインストールされている場合は、oraInst.locファイルが存在することがあります。このファイルが存在する場合、作成する必要はありません。 


oraInst.locファイルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. /var/opt/oracleディレクトリが存在しない場合は作成します。

    # mkdir -p /var/opt/oracle
    
    
  2. 次のようにディレクトリを変更します。

    # cd /var/opt/oracle
    
    
  3. テキスト・エディタを使用して、次の行を含むoraInst.locファイルを作成します。

    inventory_loc=ORACLE_BASE/oraInventory
    inst_group=
    
    

    この例で、ORACLE_BASEはOracleベース・ディレクトリのパス(/01/app/oracleなど)です。

  4. 次のコマンドを入力して、oraInst.locファイルの適切な所有者、グループおよび権限を設定します。

    # chown oracle:oinstall oraInst.loc
    # chmod 664 oraInst.loc
    

レスポンス・ファイルの準備

この項では、サイレント・モードまたは抑制モードのインストール時に使用するレスポンス・ファイルを準備する方法について説明します。

レスポンス・ファイル・テンプレートの編集

この方法は、Enterprise EditionまたはStandard Editionインストール・タイプの場合に使用すると便利です。

Oracleには、製品、インストール・タイプおよび構成ツールごとに、レスポンス・ファイルのテンプレートが用意されています。これらのファイルは、インストール・メディアのdatabase/responseディレクトリにあります。


注意:

ソフトウェアをハード・ディスクにコピーした場合、レスポンス・ファイルはDisk1/responseディレクトリにあります。 


表A-1に、Oracle Databaseで提供されるレスポンス・ファイルを示します。

表 A-1    レスポンス・ファイル 
レスポンス・ファイル  説明 

enterprise.rsp 

Oracle Database 10g Enterprise Editionのインストール 

standard.rsp 

Oracle Database 10g Standard Editionのインストール 

custom.rsp 

Oracle Database 10gのカスタム・インストール 

dbca.rsp 

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント 

netca.rsp 

Oracle Net コンフィギュレーション・アシスタント 

レスポンス・ファイルをコピーして変更する手順は、次のとおりです。

  1. レスポンス・ファイル・ディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイルをコピーします。

    $ cp /directory_path/response/response_file.rsp local_directory
    
    

    この例で、directory_pathはインストール・メディア上のdatabaseディレクトリへのパスです。ソフトウェアをハード・ドライブにコピーしている場合、そのファイルは、responseディレクトリで必要に応じて編集できます。

  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。

    $ vi /local_dir/response_file.rsp
    
    

    Oracle Databaseインストール固有の設定を編集するのみでなく、FROM_LOCATIONのパスが適切で、インストール・メディア上のstageディレクトリにあるproducts.xmlファイルを指していることを確認します。この変数は、絶対パスを指すように設定できます。次に例を示します。

    FROM_LOCATION="/directory_path/stage/products.xml"
    
    

    パスワードなどの機密情報は、レスポンス・ファイル内ではなくコマンドラインで指定できることに注意してください。この方法については、「レスポンス・ファイルの機能」を参照してください。

    関連項目:

    レスポンス・ファイルの作成方法の詳細は、『Oracle Univeral InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

  3. ファイルに記述されている指示に従ってファイルを編集します。


    注意:

    レスポンス・ファイルを適切に構成しないと、Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは失敗します。失敗したサイレント・モード・インストールのトラブルシューティングの詳細は、「サイレント・モードでのレスポンス・ファイルのエラー処理」を参照してください。 


  4. ファイルに対する権限を700に変更します。

    $ chmod 700 /local_dir/response_file.rsp
    


    注意:

    完全に指定したOracle Databaseインストールのレスポンス・ファイルには、データベース管理アカウントのパスワードと、OSDBAグループのメンバーであるユーザーのパスワード(自動バックアップに必要)が含まれています。したがって、レスポンス・ファイルを表示または変更でき、インストール完了後にそれらのファイルの削除を検討できるのは、Oracleソフトウェアを所有しているユーザーのみに限定する必要があります。 


レスポンス・ファイルの記録

Oracle Universal Installerを対話型モードで使用してレスポンス・ファイルを記録し、このファイルを編集してからサイレント・モードまたは抑制モードのインストールに使用できます。この方法は、カスタム・インストールまたはソフトウェアのみのインストールの場合に使用すると便利です。

レスポンス・ファイルを記録するときに、インストールを完了するか、またはOracle Universal Installerがシステムへのソフトウェアのコピーを開始する前に、「サマリー」ページでOracle Universal Installerを終了できます。

非対話型モードによるインストール中に記録モードを使用すると、Oracle Universal Installerでは、オリジナルのソース・レスポンス・ファイルに指定されていた変数値が新規のレスポンス・ファイルに記録されます。


注意:

基本インストール方法を使用したインストールでは、レスポンス・ファイルの作成に記録モードを使用できません。 


レスポンス・ファイルを記録する手順は、次のとおりです。

  1. 第2章に示したインストール前の作業を完了します。

    レスポンス・ファイルを記録するためにOracle Universal Installerを起動すると、システムをチェックして、ソフトウェアをインストールするための要件を満たしているかどうかが検証されます。このため、必要なインストール前の作業をすべて完了してから、インストールの実行中にレスポンス・ファイルを記録することをお薦めします。

  2. システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合は、前の項の説明に従って、oraInst.locファイルを作成します。

  3. Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)に、Oracle Universal Installerの実行時に指定するOracleホーム・パスの作成または書込み権限があることを確認します。

  4. レスポンス・ファイルを記録するには、次のようなコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。


    注意:

    レスポンス・ファイルへの相対パスを指定しないでください。相対パスを指定すると、Oracle Universal Installerは正常に動作しません。 


    $ /directory_path/runInstaller -record -destinationFile response_filename
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • directory_pathは、DVD上のdatabaseディレクトリのパスまたはハード・ドライブのDisk1ディレクトリのパスです。

    • -recordパラメータは、入力する応答をレスポンス・ファイルに記録するように指定します。

    • response_filenameは、記録するレスポンス・ファイルのフルパスとファイル名です。

  5. Oracle Universal Installerの各画面で、必要な情報を指定します。

  6. Oracle Universal Installerで「サマリー」画面が表示された時点で、次のいずれかのアクションを実行します。

    • 「インストール」をクリックしてレスポンス・ファイルを作成してから、インストールを続行します。

    • 「取消」「はい」の順にクリックしてレスポンス・ファイルを作成し、ソフトウェアをインストールせずにOracle Universal Installerを終了します。

    レスポンス・ファイルは、-destinationFileオプションで指定した場所に保存されます。

  7. インストールを完了していない場合は、「ファイルの場所の指定」画面で指定したパスを使用してOracle Universal Installerが作成したOracleホーム・ディレクトリを削除します。

  8. 記録したレスポンス・ファイルを別のシステムで使用するには、ファイルを編集して必要な変更を加えます。

    レスポンス・ファイルの編集時には、参考としてファイル内の指示を使用します。

レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行

これで、作成したレスポンス・ファイルを指定してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行し、インストールを実行する準備ができました。Oracle Universal Installerの実行可能ファイルrunInstallerには、複数のオプションが用意されています。これらのオプション・セット全体のヘルプ情報を見るには、次のように-helpオプションを指定してsetup.exeを実行します。

 -help

少し後にウィンドウにヘルプ情報が表示されます。

レスポンス・ファイルを使用してOracle Universal Installerを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 第2章に示したインストール前の作業を完了します。

  2. Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)としてログインします。

  3. 抑制モードでインストールを実行する場合、DISPLAY環境変数を設定します。


    注意:

    サイレント・モードでインストールを実行する場合は、DISPLAY環境変数を設定する必要はありません。 


  4. サイレント・モードまたは抑制モードでOracle Universal Installerを起動するには、次のようなコマンドを入力します。


    注意:

    レスポンス・ファイルへの相対パスを指定しないでください。相対パスを指定すると、Oracle Universal Installerは正常に動作しません。 


    $ /directory_path/runInstaller [-silent] [-noconfig] -responseFile 
    responsefilename \
      [-paramFile oraparamsilent.ini]
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • directory_pathは、DVD上のdatabaseディレクトリのパスまたはハード・ドライブ上のDisk1ディレクトリのパスです。

    • -silentは、Oracle Universal Installerをサイレント・モードで実行することを示します。

    • -noconfigを指定すると、インストール時にコンフィギュレーション・アシスタントの実行が抑制され、かわりにソフトウェアのみのインストールが実行されます。

    • responsefilenameは、構成したインストール・レスポンス・ファイルのフルパスとファイル名です。

    • オプションの-paramFileオプションでは、サイレント・インストールの実行時に使用できる代替パラメータ・ファイル(oraparamsilent.ini)を指定します。この代替パラメータ・ファイルには、Solaris用CDEまたはX Window Systemソフトウェア・パッチのチェックは組み込まれていません。

  5. インストールが完了したら、rootユーザーとしてログインし、root.shスクリプトを実行します。

    $ su
    # /oracle_home_path/root.sh
    

レスポンス・ファイルを使用したNetCAの実行

NetCAをサイレント・モードで実行すると、システムにおけるOracle Net Listenerの構成および起動、ネーミング方法の構成、およびOracle Netサービス名の構成が可能です。NetCAをサイレント・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーおよび編集する必要があります。Oracleでは、DVDのdatabase/responseディレクトリのresponseディレクトリに、netca.respというレスポンス・ファイル・テンプレートを提供しています。


注意:

ソフトウェアをハード・ディスクにコピーした場合、レスポンス・ファイル・テンプレートはDisk1/responseディレクトリにあります。 


レスポンス・ファイルを使用してNetCAを実行する手順は、次のとおりです。

  1. レスポンス・ファイルのディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイル・テンプレートnetca.rspをコピーします。

    $ cp /directory_path/response/netca.rsp local_directory
    
    

    この例で、directory_pathはDVD上のdatabaseディレクトリのパスです。ソフトウェアをハード・ドライブにコピーしている場合、そのファイルは、responseディレクトリで必要に応じて編集できます。

  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。

    $ vi /local_dir/netca.rsp
    
    
  3. ファイルに記述されている指示に従ってファイルを編集します。


    注意:

    レスポンス・ファイルを適切に構成しないと、NetCAに障害が発生します。  


  4. Oracleソフトウェア所有者ユーザーとしてログインし、ORACLE_HOME環境変数を設定して適切なOracleホーム・ディレクトリを指定します。

  5. 次のようなコマンドを入力してNetCAをサイレント・モードで実行します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/netca /silent /responsefile /local_dir/netca.rsp
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • /silentオプションは、NetCAをサイレント・モードで実行することを示します。

    • local_dirは、レスポンス・ファイル・テンプレートnetca.rspをコピーしたディレクトリのフルパスです。

レスポンス・ファイルを使用したデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントの実行

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードまたはサイレント・モードで実行し、システムでOracle Databaseを構成および起動できます。データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードまたはサイレント・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーおよび編集する必要があります。Oracleでは、DVDのdatabase/responseディレクトリにdbca.respというレスポンス・ファイル・テンプレートを提供しています。


注意:

ソフトウェアをハード・ディスクにコピーした場合、レスポンス・ファイル・テンプレートはDisk1/responseディレクトリにあります。 


この項の内容は、次のとおりです。

非対話型モードでのデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントの使用

非対話型モードでは、レスポンス・ファイルで、またはコマンドライン・オプションとして指定した値がデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントで使用され、データベースが作成されます。DBCAでデータベースを構成して起動すると、ステータス・メッセージおよびプログレス・バーを含むウィンドウが表示されます。表示されるウィンドウは、Enterprise EditionインストールまたはStandard Editionインストールで事前構成済データベースの作成を選択した場合に表示されるウィンドウと同じです。

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードで実行するには、グラフィック表示を使用する必要があります。

サイレント・モードでのデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントの使用

サイレント・モードでは、レスポンス・ファイルで、またはコマンドライン・オプションとして指定した値がデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントで使用され、データベースが作成されます。データベース・コンフィギュレーション・アシスタントでは、データベースの作成中に画面または情報は表示されません。

非対話型モードまたはサイレント・モードでのデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントの実行

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードまたはサイレント・モードで実行する手順は、次のとおりです。


注意:

レスポンス・ファイル・テンプレートを編集するかわりに、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを実行したときにコマンドライン・オプションとして必要な情報をすべて指定することで、データベースを作成できます。サポートされるオプションのリストについては、次のコマンドを入力します。

$ $ORACLE_HOME/bin/dbca -help
 

  1. レスポンス・ファイル・ディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイル・テンプレートdbca.rspをコピーします。

    $ cp /directory_path/response/dbca.rsp local_directory
    
    

    この例で、directory_pathはDVD上のdatabaseディレクトリのパスです。ソフトウェアをハード・ドライブにコピーしている場合、そのファイルは、responseディレクトリで必要に応じて編集できます。

  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。

    $ vi /local_dir/dbca.rsp
    
    
  3. ファイルに記述されている指示に従ってファイルを編集します。


    注意:

    レスポンス・ファイルを適切に構成しないと、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントは正常に動作しません。  


  4. Oracleソフトウェア所有者ユーザーとしてログインし、ORACLE_HOME環境変数を設定して適切なOracleホーム・ディレクトリを指定します。

  5. 次のようなコマンドを入力し、レスポンス・ファイルを使用して、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードまたはサイレント・モードで実行します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/dbca {-progressOnly | -silent} [-cloneTemplate] \
     [-datafileDestination /datafilepath] -responseFile /local_dir/dbca.rsp
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • -silentオプションは、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントをサイレント・モードで実行することを示します。

    • -progressOnlyオプションは、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードで実行することを示します。

    • -cloneTemplateオプションは、次のいずれかの事前構成済データベースを作成する場合に必要です。

      • 汎用目的

      • トランザクション処理

      • データ・ウェアハウス

    • -datafileDestinationは、データベース・ファイルを作成する親ディレクトリを指定します。 このオプションを指定しない場合、データベース・ファイルの親ディレクトリは、ORACLE_BASE環境変数が設定されている場合は$ORACLE_BASE/oradataディレクトリ、ORACLE_BASEが設定されていない場合は$ORACLE_HOME/oradataディレクトリです。

    • local_dirは、レスポンス・ファイル・テンプレートdbca.rspをコピーしたディレクトリのフルパスです。


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