Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86-64) B28447-01 |
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この章では、Oracleホーム・ディレクトリからすべてのOracleデータベース、インスタンスおよびソフトウェアを完全に削除する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
すべてのOracleデータベース、インスタンスおよびソフトウェアをOracleホーム・ディレクトリから完全に削除するには、次のタスクを実行する必要があります。
削除するOracleホームに関連付けられているインスタンスをすべて識別するには、次のコマンドを入力します。
$ more /var/opt/oracle/oratab
このコマンドの出力には、次のようなエントリが含まれます。
+ASM:/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1:N CUST:/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1:N
これらのエントリは、+ASM
Automatic Storage ManagerインスタンスとCUST
Oracleデータベース・インスタンスが、/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1
Oracleホーム・ディレクトリに関連付けられていることを示します。
Oracle Databaseソフトウェアを完全に削除するには、インストール済のデータベースをすべて削除する必要があります。Oracleデータベースを削除する手順は、次のとおりです。
oracle
ユーザーとしてログインします。
$ su - oracle
oraenv
またはcoraenv
スクリプトを実行して、削除するデータベースの環境を設定します。
$ dbca
「ようこそ」ウィンドウが表示されます。
「操作」ウィンドウが表示されます。
Oracleデータベース・ソフトウェアを完全に削除するには、Oracleホームで実行しているすべての自動ストレージ管理インスタンスも削除する必要があります。自動ストレージ管理インスタンスを削除する手順は、次のとおりです。
oracle
ユーザーとしてログインします。
$ su - oracle
oraenv
またはcoraenv
スクリプトを実行して、削除する自動ストレージ管理インスタンスの環境を設定します。
$ sqlplus "SYS/SYS_PASSWORD
AS SYSDBA"
SQL> SELECT INSTANCE_NAME FROM V$ASM_CLIENT;
このコマンドを実行すると、この自動ストレージ管理インスタンスを使用中のデータベース・インスタンスがすべて表示されます。
SQL> SHUTDOWN
/var/opt/oracle/oratab
ファイルから自動ストレージ管理インスタンスのエントリを削除します。
Oracle Cluster Synchronization Services(CSS)は、自動ストレージ管理インスタンスの構成時に、root.sh
スクリプトによって構成されるデーモン・プロセスです。このプロセスは、システム・ブートのたびに起動するように構成されています。このデーモン・プロセスは、Oracle Automatic Storage Managementとデータベース・インスタンス間の同期をとるために必要です。Oracleデータベースがデータベース・ファイルの記憶域に自動ストレージ管理を使用している場合は、このプロセスの実行が必要です。
Oracle Database 10gのOracleホームを削除する前に、そのOracleホームからCSSデーモンが実行されているかどうか、および他のOracle Database 10gのOracleホームがシステムに存在しているかどうかを判断する必要があります。
次の各項では、各タスクの実行方法について説明します。
Oracle Database 10gのすべてのOracleホーム・ディレクトリを識別するには、次のコマンドを入力します。
$ more /var/opt/oracle/oratab
出力から、Oracle Database 10gがインストールされているOracleホーム・ディレクトリを識別します。通常、Oracle Database 10gが含まれているOracleホームは、次のようなパスになります。ただし、異なるパスが使用されることもあります。
/mount_point/app/oracle/product/10.2.0/db_n
Oracle Database 10gが含まれているOracleホーム・ディレクトリが1つのみ存在している場合に、Oracle CSSデーモン構成を削除する方法は、「Oracle CSSデーモン構成の削除」を参照してください。
複数のOracle Database 10g Oracleホーム・ディレクトリが識別された場合は、次のOracle CSSデーモンの再構成の項を参照してください。
削除しないOracleホームからOracle CSSデーモンが実行されるように、Oracle CSSデーモンを再構成する手順は、次のとおりです。
root
に切り替えます。
# more /var/opt/oracle/ocr.loc
このコマンドの出力は、次のようになります。
ocrconfig_loc=/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1/cdata/localhost/local.ocr local_only=TRUE
ocrconfig_loc
パラメータには、CSSデーモンが使用するOracle Cluster Registry(OCR)の位置を指定します。cdata
ディレクトリへのパスは、CSSデーモンが実行されているOracleホーム・ディレクトリ(この例では、/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1
)です。
このOracleホーム・ディレクトリが削除対象のOracleホームでない場合は、「Oracleソフトウェアの削除」に進んでください。
ORACLE_HOME
環境変数を設定して、このOracleホーム・ディレクトリへのパスを指定します。
# $ORACLE_HOME/bin/localconfig reset $ORACLE_HOME
このコマンドによってOracle CSSデーモンが停止し、新しいOracleホームで再構成された後、システムを再起動します。システムを起動すると、CSSデーモンは新しいOracleホームから自動的に起動します。
Oracle CSSデーモン構成を削除する手順は、次のとおりです。
root
に切り替えます。
ORACLE_HOME
環境変数を設定して、このOracleホーム・ディレクトリへのパスを指定します。
# $ORACLE_HOME/bin/localconfig delete
このスクリプトによってOracle CSSデーモンが停止し、CSSデーモン構成が削除されます。システムを起動しても、CSSデーモンは起動されません。
Oracle Universal Installerを使用してOracleホームからOracleソフトウェアを削除する手順は、次のとおりです。
oracle
ユーザーとしてログインします。
$ su - oracle
ORACLE_HOME
環境変数を設定し、削除するOracleホーム・ディレクトリのパスを指定します。
これらのタスクの実行方法については、前述の各項を参照してください。
$ $ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller
「インベントリ」画面が表示され、システム上のOracleホームがすべて表示されます。
製品および依存コンポーネントの削除を確認する確認ウィンドウが表示されます。
ソフトウェアの削除中には処理の進捗を示すインジケータが表示されます。
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