Oracle Database プラットフォーム・ガイド 10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium B25021-03 |
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この付録では、WindowsでのOracle Net Servicesの構成について説明します。Oracle Net Servicesの構成の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
この付録の項目は次のとおりです。
自動ストレージ管理(ASM)を使用するOracle Database for Windowsインストール環境では、デフォルトで有効になっているWindows固有の認証を使用する必要があります。この認証を使用していることを確認するには、デフォルトでORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
¥network¥admin
にあるsqlnet.ora
ファイルでNTSが有効になっていることを確認します。次に例を示します。
sqlnet.authentication_services=(NTS)
レジストリには、Oracle Net Servicesのパラメータおよびサブキーのエントリが含まれます。Oracle Net Servicesの構成パラメータを正常に追加または変更するには、そのパラメータの場所および適用される規則を理解する必要があります。
サービスに対応するサブキーは、¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services
に含まれます。インストールされた製品に応じて、Oracle Net Servicesは次のうちのすべてまたは一部で構成されます。
各サービスのサブキーには、表C-1に示すパラメータが含まれます。
パラメータ | 説明 |
---|---|
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サービス名を指定します。 |
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サービスにより実行される実行可能ファイルの完全修飾パス名、および実行時に実行可能ファイルに渡されるコマンドライン引数を指定します。 |
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ログオン・ユーザー・アカウント、およびサービスがログオンする必要のあるコンピュータを指定します。 |
Oracle Database 10gリリース2(10.2)では、リスナーはシステムの再起動時に自動的に起動するように設定されています。すべてのデータベースでそのリスナーのみを使用する場合は、コントロール パネルに表示されている、そのリスナーのWindowsサービスのみが自動的に開始するよう設定してください。
通常Windowsコンピュータで稼働するネット・リスナー・サービスは、常に1つのみにするようお薦めします。この単一のリスナーで複数のデータベースをサポートできます。2つの異なるネット・リスナー・サービスをWindowsコンピュータ上で同時に稼働させる必要がある場合は、それらが異なるTCP/IPポート番号でリスニングするよう設定してください。
同じIPアドレスおよびポートを異なるリスナーに使用した場合でも、2番目以降のリスナーにバインドの障害は発生しません。Windowsでは、すべてのリスナーが同じIPアドレスおよびポートでリスニングでき、その結果、リスナーは予期せぬ動作をします。これは、Windowsオペレーティング・システムにおけるTCP/IP上の問題である可能性が高く、Microsoft社に報告されました。
Windowsでは、次のパラメータを使用できます。
Oracle Net Servicesでは、最初に環境変数としてパラメータをチェックし、その定義された値を使用します。環境変数が定義されていない場合は、レジストリでこれらのパラメータが検索されます。
パラメータLOCAL
を使用すると、接続文字列に接続識別子を指定しなくても、Oracle Databaseに接続できます。パラメータLOCAL
の値は、ネット・サービス名などの接続識別子です。たとえば、パラメータLOCAL
がfinance
として指定されている場合、SQL*Plusから次のコマンドを使用してデータベースに接続できます。
SQL> CONNECT scott/tiger
次のコマンドは使用しません。
SQL> CONNECT scott/tiger@finance
Oracle Net Servicesでは、LOCAL
が環境変数またはパラメータとしてレジストリに定義されているかをチェックし、finance
をサービス名として使用します。このパラメータが存在する場合、Oracle Net Servicesは接続します。
パラメータTNS_ADMIN
を追加すると、Oracle Net Services構成ファイルのディレクトリ・パスをデフォルトの場所ORACLE_HOME
¥network¥admin
から変更できます。たとえば、TNS_ADMIN
をORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
¥test¥admin
に設定すると、構成ファイルはORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
¥test¥admin
から使用されます。
パラメータUSE_SHARED_SOCKET
をtrue
に設定すると、共有ソケットの使用が可能になります。このパラメータがtrue
に設定されている場合、ネットワーク・リスナーにより、クライアント接続のソケット記述子がデータベース・スレッドに渡されます。その結果、クライアントではデータベース・スレッドに対する新規の接続を確立する必要がなくなり、データベース接続時間が短縮されます。また、すべてのデータベース接続が、ネットワーク・リスナーにより使用されるポート番号を共有するため、サード・パーティのプロキシ・サーバーを設定している場合に役立ちます。
このパラメータは、TCP/IP環境の専用サーバー・モードでのみ機能します。このパラメータが設定されている場合、リリース9.0のリスナーを使用して、Oracle7リリース7.xデータベースを起動することはできません。リスナーとは異なるOracleホームと関連付けられているOracle Databaseのインスタンスの専用サーバーを起動し、共有ソケットを使用できるようにするには、両方のOracleホームでパラメータUSE_SHARED_SOCKET
を設定する必要があります。
次の項では、Windowsオペレーティング・システムにおけるOracle Net Services専用の詳細な構成手順について説明します。
Oracle Net Servicesでは、Windows認証を使用する、Windowsオペレーティング・システムの認証方式を提供しています。
サービスOracle
HOME_NAME
TNSListener
に有効なユーザーIDおよびパスワードがない場合、ネットワーク・リスナー・サービスはOracle Namesにより作成されたNamed Pipesを開けない可能性があります。
この項では、外部プロシージャのみを処理するようにWindowsオペレーティング・システム上のリスナーを構成するため、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』に記載されている一般情報を補足します。セキュリティ・レベルを高めるには、oracle
ユーザーよりも低い権限を持つユーザー・アカウントから外部プロシージャのリスナーを起動します。Windowsオペレーティング・システムの場合、これにはユーザー・アカウントをLocalSystemからOracleHOME_NAMETNSListener
extproc_listener_name
サービスの権限のないローカル・ユーザーに変更する必要があります。
リスナー・アカウントを変更するには、次のようにします。
OracleHOME_NAMETNSListener
extproc_listener_name
サービスを停止します。 OracleHOME_NAMETNSListener
extproc_listener_name
サービスを選択し、サービスのプロパティを表示します。
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