Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit) B25257-03 |
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この章では、ソフトウェアのインストール後に完了する必要のある次の作業について説明します。
Oracle Companion CDコンポーネントを正しくインストールした後、最新のパッチ・セットをインストールすることをお薦めします。パッチ・セットをインストールすることで、最新のOracle Database Companion CDに更新されます。
OracleMetaLinkを使用するには、オンライン登録が必要です。OracleMetaLinkにログインした後、左側の列から「Patches」を選択します。
パッチを検索してダウンロードする手順は、次のとおりです。
https://metalink.oracle.com/
各パッチには、インストール要件および指示が記載されたREADMEファイルがあります。一部のパッチはOracle Universal Installerでインストールします。その他のパッチには特別な手順が必要です。作業を進める前に、必ずREADMEを読むことをお薦めします。
unzip
ユーティリティを使用してパッチzipファイルを解凍します。
Oracle HTTP Serverをインストールした場合は、次の項で説明する作業を完了してください。
次の項目について説明します。
Oracle HTTP Serverの構成ファイルおよびログ・ファイルのバックアップを作成することをお薦めします。構成ファイルとログ・ファイルは次の場所にあります。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥conf ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥logs ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥logs ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥conf
パッチを適用する前に、Oracleホーム全体のバックアップを作成することをお薦めします。
このシステム上で、以前のリリースのOracle DatabaseとともにインストールされたOracle HTTP Serverを使用している場合は、そのHTTP Serverの構成を現行のリリースに移行できます。
移行プロセスには次の2つの作業が含まれます。
以前のリリースのOracle HTTP Serverの構成を現行リリースに移行するには、以前のリリースで使用されているhttpd.conf
ファイルをコピーして変更する必要があります。
次の各項では、この作業の実行方法について説明します。
以前のリリースで使用されているOracle HTTP Server構成ファイル(httpd.conf
)を、現行リリースの構成ファイル・ディレクトリにコピーします。
http.confファイルをコピーして開く手順は、次のとおりです。
c:¥> cd ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf
httpd.conf
ファイルのバックアップを作成します。
c:¥> copy httpd.conf httpd.conf.orig
c:¥> copy ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥confORACLE_BASE
¥ORACLE_HOME
c:¥> cd ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf
httpd.conf
ファイルを、現行のディレクトリにコピーします。次に例を示します。
c:¥> copy ¥OLD_ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥httpd.conf
httpd.conf
ファイルを開きます。
httpd.conf
ファイルに対して一括変更を実行する手順は、次のとおりです。
mod_ssl.c
の出現箇所をすべてmod_ossl.c
に変更します。LoadModule
ディレクティブのリストを変更する手順は、次のとおりです。
LoadModule oprocmgr_module libexec¥liboprocmgr.so LoadModule rewrite_module libexec¥mod_rewrite.so
<IfDefine SSL>
セクションの直前に追加します。
LoadModule onsint_module libexec¥mod_onsint.so
<IfDefine SSL>
セクションのLoadModuleディレクティブ内で、次のようにssl_module
をossl_module
に変更し、mod_ssl.so
をmod_ossl.so
に変更します。
LoadModule ossl_module libexec¥mod_ossl.so
サポートされない機能に関するディレクティブとセクションすべてを削除する手順は、次のとおりです。
<IfModule mod_alias.c>
セクションから次のディレクティブを削除します。
Alias /jservdocs/ "¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥docs¥" Alias /soapdocs/ "¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥soap¥"
<IfModule mod_fastcgi>
セクションから次のディレクティブを削除します。
FastCGIServer fcgi-bin/echo -initial-env ORACLE_HOME ¥ -initial-env NLS_LANG
include "/ORACLE_BASE/ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf"
<IfModule mod_oprocmgr.c>
セクションを削除します。
httpd.conf
ファイルは、Oracle HTTP ServerまたはOracle Databaseとともにインストールされた以前のリリースのOracle HTTP Serverによって使用されます。このファイルには、SSL対応サーバーを起動したかどうかに基づいて非SSL(HTTP)リクエスト用に異なるポートが指定されています。次の例では、これらのポートがport1
およびport2
として示されています。
Port port1 Listen port1 <IfModule mod_ossl.c> Port port2 Listen port2 Listen SSL_port </IfModule>
ポート番号を変更する手順は、次のとおりです。
Port port2 Listen port2
Oracle HTTP ServerはHTTPリクエストをport1
ポートでリスニングします。
Port port2 Listen port2 <IfModule mod_ossl.c> Listen SSL_port </IfModule>
Oracle HTTP ServerはHTTPリクエストをport2
ポート、HTTPSリクエストをSSL_port
ポートでリスニングします。
SSL_port
を変更した場合は、次のようにします。
httpd.conf
のセクションとディレクティブを変更する手順は、次のとおりです。
<Directory />
で、OptionsディレクティブにMultiViewsオプションを追加します。次に例を示します。
<Directory /> Options FollowSymLinks MultiViews AllowOverride None </Directory>
<IfModule mod_alias.c>
セクションに新しい<IfModule mod_perl.c>
セクションを作成し、このセクションに/perl/
の別名を定義するAliasディレクティブを移動します。次に例を示します。
<IfModule mod_alias.c> ... <IfModule mod_perl.c> Alias /perl/ "¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥cgi-bin¥" </IfModule> ... </IfModule>
<IfModule mod_dms.c>
セクションを次の例のように変更します。hostname
およびdomain
変数を適切な値に置き換えます。
<IfModule mod_dms.c> <Location /dms0> SetHandler dms-handler Order deny,allow Deny from all Allow from localhost hostname.domain hostname </Location> </IfModule>
PERL5LIB
環境変数を設定するディレクティブで、Perlディレクトリの位置とバージョンを次の例のように編集します。
SetEnv PERL5LIB "¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥perl¥5.6.1¥lib:¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥
perl¥site¥5.6.1¥lib"
この設定は1行で入力してください。
http.conf
ファイルに新規のセクションとディレクティブを追加する手順は、次のとおりです。
WEB-INF
ディレクトリを保護します。
#Protect WEB-INF directory <DirectoryMatch /WEB-INF/> Order deny,allow Deny from all </DirectoryMatch>
oracle_apache.conf
ファイルをインクルードする行の前に次の行を追加します。
# Include the configuration files needed for mod_oc4j include "¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥mod_oc4j.conf" # Loading mod_rewrite module here as it loads before mod_oc4j LoadModule rewrite_module modules/ApacheModuleRewrite.dll
SSLを使用しており、既存のサーバー証明書と秘密鍵がある場合は、このリリースのOracle HTTP Serverでそれらを使用する前に、mod_ossl
で必要な書式に移行する必要があります。
既存のサーバー証明書と秘密鍵を移行する手順は、次のとおりです。
¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥bin¥ssl2ossl -cert cert_file ¥ -key key_file ¥ {[ -chain chain_file] | [ -cafile CA_file] | [ -capath CA_path] }¥ -wallet wallet_path ¥ [ -certpass key_file_pwd] [ -wltpass wallet_pwd] ¥ [ -ssowallet yes] ¥ [ -validate yes]
次の表に、ssl2ossl
コマンドで使用可能な各オプションの推奨値を示します。
ssl2ossl
コマンドに指定したWalletパスワードの暗号化バージョンを生成できます。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥bin¥iasobf -p wallet_pwd
このコマンドの出力は、-p
オプションに指定したパスワードの暗号化バージョンです。次の項では、この値をSSLWalletPasswordディレクティブに対して指定する必要があります。
<IfModule mod_ossl.c>
セクションの各ディレクティブを次のように変更します。
SSLSessionCache shmcb:/ORACLE_BASE/ORACLE_HOME/Apache/Apache/logs/
ssl_scache(512000)
SSLCipherSuite SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5:SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA: SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA:SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA: SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5:SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA
SSLRandomSeed SSLCertificateFile SSLCertificateKeyFile SSLCertificateChainFile SSLCACertificateFile SSLCACertificatePath SSLVerifyDepth
<VirtualHost _default_:
SSL_port>
セクションに、次の行を追加します。
# Server Wallet: # The server wallet contains the server's certificate, private key # and trusted certificates. Set SSLWallet at the wallet directory # using the syntax: file:<path-to-wallet-directory> SSLWallet file:¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥ssl.wlt¥default # Server Wallet Password: # Both clear text wallet password and obfuscated password are allowed # here. An obfuscated one is recommended. # Examples: # SSLWalletPassword <clear_pass> # SSLWalletPassword <obfuscated_pass> #SSLWalletPassword ...
ファイル用のスクリプトを、ドキュメント・ルート・ディレクトリおよびスクリプト・ディレクトリから、新規リリース用の同等のディレクトリにコピー(または移動)します。
以前のリリースのOracleホーム・ディレクトリのうち、サブディレクトリにあるファイルのみをコピーまたは移動する必要があります。他の位置にある別名ディレクトリは、そのディレクトリと内容に対するアクセス権においてサーバーによる読取りが許可されていれば、引き続きアクセスできます。UserまたはGroupディレクティブを変更した場合は、これらのアクセス権の変更が必要になることがあります。
該当する場合は次のファイルをコピーします。
以前のリリースのOracle HTTP Serverを含むデータベースへのアクセスにmod_plsql
を使用していた場合は、データベース・アクセス記述子(DAD)を現行リリースのmod_plsql
で必要な書式に移行する必要があります。dadTool.pl
Perlスクリプトを使用すると、この移行タスクを完了できます。
dadTool.pl
スクリプトを実行する手順は、次のとおりです。
ORACLE_HOME
環境変数に現行リリース用のOracleホーム・ディレクトリへのパスを指定し、PATH
環境変数にperl
実行可能ファイルを含むディレクトリとdadTool.pl
スクリプトの場所が含まれるように設定します。次に例を示します。
c:¥> set PATH=%ORACLE_BASE%¥%ORACLE_HOME%¥Apache¥modplsql¥conf; %ORACLE_BASE%¥%ORACLE_HOME%¥perl¥5.6.1¥bin¥MSWin32-x86;%PATH%
この設定は1行で入力してください。
PATH
にORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥bin
が含まれていない場合は、PATH
文に含めます。次に例を示します。
c:¥> set PATH=c:oracle¥product¥10.1.0¥Db_1¥bin;%PATH%
mod_plsql
構成ディレクトリに移動します。
c:¥> cd ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥conf
wdbsvr.app
)を、このディレクトリにコピーします。
c:¥> copy OLD_ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥cfg¥wdbsvr.app
dadTool
スクリプトを実行します。
c:¥> perl dadTool.pl -m
dadTool
スクリプトは、wdbsvr.app
ファイルからDAD情報を読み取って、dads.conf
ファイルに同様のDADを新たに作成します。
Oracle HTTP Serverの高可用性機能を有効にする場合は、Oracle Process Manager and Notificationサーバー(OPMN)をOracle HTTP Serverとともに使用する必要があります。OPMNを使用するには、最初にOPMNサービスを起動します。OPMNサービスとOracle HTTP Serverプロセスを一緒に起動するには、次のコマンドを入力します。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startall
OPMNサービスが実行中の場合には、Oracle HTTP Serverを起動、停止または再起動できます。
OPMNサービスとOracle HTTP Serverプロセスを停止するには、次のコマンドを入力します。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopall
Oracle HTML DBをインストールした場合は、次の作業を完了してください。
インストール前に停止したリスナーや他のプロセスなどのプロセスを再起動します。さらに、Oracle HTTP Serverを再起動します。
Oracle HTML DBをリリース1(10.1)からアップグレードし、最初のインストールで指定したパスワードとインストール時に指定したパスワードが異なる場合は、データベース・アクセス記述子(DAD)を含むファイルを変更する必要があります。次の項では、使用する環境でOracle HTTP Serverのタイプによって変更が必要なパラメータを説明します。
次の項目について説明します。
Oracle HTML DBをアップグレードしていて、Oracle Databaseリリース9.2.0.xに付属しているバージョンのOracle HTTP Serverを実行している場合は、wdbsvr.app
ファイルのパラメータpassword
を変更する必要があります。
wdbsvr.app
ファイルのパラメータpasswordを変更する手順は、次のとおりです。
wdbsvr.app
ファイルを開きます。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥cfg¥wdbsvr.app
DAD_htmldb
password
パラメータの横の値を編集します。
Oracle HTML DBをアップグレードして、Oracle HTTP Server 10g リリース1を実行する場合は、marvel.conf
ファイルのパラメータPlsqlDatabasePassword
を変更する必要があります。
marvel.conf
ファイルのパラメータPlsqlDatabasePasswordを変更するには、次のようにします。
marvel.conf
ファイルを開きます。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥conf¥marvel.conf
/pls/htmldb
PlsqlDatabasePassword
パラメータの値を変更します。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startproc ias-component=HTTP_Server
PlsqlDatabasePassword
パラメータは、データベースにログインするためのパスワードを指定します。dads.conf
ファイルのパスワードを不明瞭化するには、dadTool.pl
スクリプトを使用できます。
dadTool.pl
スクリプトは次のディレクトリにあります。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥conf
新しいOracle HTML DBインストールでは、PlsqlDatabasePassword
パラメータはdads.conf
ファイルにあります。新しいインストールでパスワードを不明瞭化するには、dadTool.README
ファイルの指示に従ってdadTool.pl
ユーティリティを実行します。
以前のリリースのOracle HTML DBからアップグレートした場合は、DAD情報はmarvel.conf
ファイルにあります。dadTool.pl
スクリプトを実行するためには、DAD
エントリをmarvel.conf
ファイルからdads.conf
ファイルにコピーする必要があります。
アップグレード時にパスワードを不明瞭化する手順は、次のとおりです。
marvel.conf
ファイルから次の場所にあるdads.conf
ファイルに/pls/htmldb
のエントリをコピーします。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥conf¥dads.conf
dadTool.README
ファイルの指示に従ってdadTool.pl
を実行します。
/pls/htmldb
のエントリをdads.conf
ファイルからmarvel.conf
にコピーして戻します。
/pls/htmldb
のエントリをdads.conf
ファイルから削除します。
htmldbca
コマンドライン・ツールを使用して、次のアクティビティを実行できます。
htmldbca
を実行するには、次の要件を満たす必要があります。
htmldbca
実行可能ファイルは、Oracle HTML DBと同じOracleホームのbin
ディレクトリにあります。
SYSDBA
ロールを使用してSYS
で接続できる必要があります。htmldbca
によって、SYS
ユーザーのパスワードを求めるプロンプトが表示されます。 htmldbca
の構文は、次のとおりです。
htmldbca [options]
options
は、次のように指定します。
-oracle_home
string
: Oracle HTML DBをインストールするOracleホームの位置を入力します。このOracleホームを指定しないと、htmldbca
では、ORACLE_HOME
環境変数の設定を使用します。ORACLE_HOME
が未設定または使用不可で、oracle_home
オプションを指定しないと、Oracleホームの入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。このオプションは必須です。次に例を示します。
htmldbca -oracle_home c:¥oracle¥product¥10.2.0¥db_2
-db_host
文字列: リモートOracle Databaseのホスト名を指定します。このオプションは必須です。指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。次に例を示します。
htmldbca -db_host shobeen
-db_servicename
文字列: Oracle Databaseサービス名を指定します。このオプションは必須です。指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。次に例を示します。
htmldbca -db_servicename welcome
sys_password
| -sys_obfuscatedPassword
文字列: SYS
のリモート・パスワードまたは不明瞭化されたパスワードを指定します。このオプションは必須です。いずれかのパラメータを指定しないと、sys_password
の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。その場合、sys_obfuscatedPassword
はオプションになります。次に例を示します。
htmldbca -sys_password welcome
-htmldb_password
| -htmldb_obfuscatedPassword
文字列: Oracle HTML DBのパスワードまたは不明瞭化されたパスワードを指定します。Oracle HTML DBのパスワードまたは不明瞭化されたパスワードです。このオプションは必須です。いずれかのパスワードを指定しないと、htmldb_password
の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。(以前のバージョンのOracle HTML DBからアップグレードしている場合は、HTMLDB_PUBLIC_USER
スキーマのそのバージョンに対して作成したパスワードを入力します。)次に例を示します。
htmldbca -htmldb_password htmldb_welcome
インストールが完了すると、このパスワードを使用して、Oracle HTML DBに管理ユーザーとして接続できます。指定したパスワードは、HTMLDB_PUBLIC_USER
スキーマにも使用され、mod_plsql
がそのパスワードを使用してデータベースに接続します。また、FLOWS_010600
スキーマおよびFLOWS_FILES
スキーマにも使用されます。
インストール後にパスワードを不明瞭化する場合は、「新規Oracle HTML DBインストールでのパスワードの不明瞭化」を参照してください。
-ts_htmldb
string
: リモートHTML DBに作成するHTML DB表領域の名前を指定します。このオプションは必須です。指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。次に例を示します。
htmldbca -ts_htmldb sysaux
-ts_files
文字列: Oracle HTML DBファイルの表領域を指定します。デフォルトでは、htmldbca
によってts_htmldb
の値が使用されます。このオプションは必須ではありませんが、無効な値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。次に例を示します。
htmldbca -ts_files sysaux
-ts_temp
文字列: Oracle HTML DBの一時表領域を指定します。デフォルト値は、temp
表領域を使用するように設定されます。このオプションは必須ではありませんが、無効な値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
-load_lang
文字列[,
文字列[,
文字列[...]]]
: インストールする1つ以上の追加言語を指定します。このオプションは必須ではありませんが、無効な値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。(プロンプトが表示された場合、入力できる言語は1つのみです。)値を入力しないと、英語が選択されます。次に例を示します。
htmldbca -load_lang de, fr, it
言語の選択肢は、次のとおりです。
de
: ドイツ語
en
: 英語(これがデフォルトです。英語バージョンのOracle HTML DBがリモートOracleデータベースにすでにインストールされている場合、htmldbca
は通知メッセージを表示して終了します。)
es
: スペイン語
fr
: フランス語
it
: イタリア語
ja
: 日本語
ko
: 韓国語
pt-br
: ポルトガル語(ブラジル)
zh-cn
: 中国語(北京)
zh-tw
: 中国語(台湾)
Oracle Databaseの言語サポートの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
-DAD_name
string
: Oracle HTML DBの新しいデータベース・アクセス記述子名を作成します。デフォルト値はhtmldb
です。htmldbca
は、新しいDAD値を使用してORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
¥
¥Apache¥modplsql¥conf¥marvel.conf
ファイルを更新します。このオプションは必須ではありませんが、重複する値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。変更内容を有効にするには、Oracle HTTP Serverを再起動する必要があります。その際は、次の項に説明されている-restart
パラメータを使用できます。次に例を示します。
htmldbca -DAD_name my_htmldb -restart
あるいは、htmldbca
を実行した後、コマンド・プロンプトから次のコマンドを入力してOracle HTTP Serverを再起動できます。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
その後、次の構文を使用してURLを入力すると、このインスタンスにアクセスできます。
http://host:port/pls/DAD_name
次に例を示します。
http://mycompany:7778/pls/my_html
-restart
: 構成を完了した後、Oracle HTTP Serverを再起動します。これはオプションで、省略した場合もプロンプトは表示されません。次に例を示します。
htmldbca -restart
-interactive
on
|off
: 対話モードをオンまたはオフに切り替えます。対話モードがオンで、パラメータ値が欠落または無効な場合は、htmldbca
によってプロンプトが表示されます。対話モードがオフの場合、プロンプトは表示されません。したがって、htmldbca
を実行する場合は、必要なすべてのプロンプト値をコマンドラインに指定する必要があります。デフォルトでは、htmldbca
は対話モードで実行されます。これはオプションで、省略した場合もプロンプトは表示されません。次に例を示します。
htmldbca -interactive off
-help
: htmldbca
の使用方法の簡単な説明が表示されます。これはオプションで、省略した場合もプロンプトは表示されません。次に例を示します。
htmldbca -help
htmldba
を実行するには、Windowsコマンド プロンプトを開き、htmldba
コマンドのみで、または前述の項に記載されているオプションの組合せを使用して実行します。次に例を示します。
c:¥> htmldbca
-interactive
モードがオフに設定されていない場合は、実行に必要な情報をコマンドラインに指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
次の項目について説明します。
次の表に記載されている初期化パラメータが、必要な値以上に設定されていることを確認します。必要に応じて、値を変更してください。
パラメータ | 必要な値 |
---|---|
|
1よりも大きい値 |
|
10以上の値 |
これらの初期化パラメータの値を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。
SYS
ユーザーでデータベースにログインします。
c:¥> sqlplus sys/SYS_password as sysdba
SQL> SHOW PARAMETER parameter_name
SQL> ALTER SYSTEM SET parameter_name=value
init
sid
.ora
)でパラメータに指定した値を編集します。
SYS
スキーマの無効なオブジェクトをコンパイルするには、Oracleデータベースにログインしてutlrp.sql
スクリプトを実行します。次に例を示します。
c:¥> sqlplus sys/SYS_password as sysdba SQL> @C:¥oracle¥product¥10.2.0¥db_1¥rdbms¥admin¥utlrp.sql
Oracle Workflowでは各Webページの「ヘルプ」ボタンから状況依存HTMLヘルプにアクセスできます。Oracle WorkflowのHTMLヘルプを表示するには、ORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
¥wf¥wfdoc.zip
ファイルからファイル・システムにdoc
ディレクトリ・ツリーを展開する必要があります。
wfdoc.zip
ファイルを展開する手順は、次のとおりです。
この抽出には、最低5 MBの空きディスク領域が必要です。docディレクトリ・ツリーを展開後、オプションでwfdoc.zip
ファイルを削除できます。
Webリスナー・ベースのURLに仮想パスを追加して、直接HTMLヘルプ・ファイルにアクセスすることもできます。Oracle Workflowヘルプのコンテンツ・ページのパスは次のとおりです。
http://hostname:portID/OA_DOC/lang/wf/toc.htm
ORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
¥
wf
¥
doc
¥
lang
¥
wfcust
ディレクトリのプレースホルダ・ファイルのwfcust.htm
を独自のヘルプ資料に置き換えられます。 カスタム・ヘルプのメイン・エントリ・ポイントであるHTMLファイルの名前はwfcust.htm
で、contents
という名前のアンカーを含む必要があります。カスタム・ヘルプには、Oracle Workflowヘルプのコンテンツ・ページの「カスタム・ヘルプ」リンクからアクセスできます。また、次のパスを使用して直接カスタム・ヘルプにアクセスできます。
http://hostname:portID/OA_DOC/lang/wfcust/wfcust.htm
Oracle Workflow Serverおよび中間層のインストール・プロセスを完了した後は、Oracle Workflowをサイト用に設定するための追加の手順を実行する必要があります。
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