Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium B25683-02 |
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この章では、インストールした内容の確認方法、各種ツールの起動方法、各種ファイルの識別および検索方法など、Oracle Databaseインストールの完了後の操作について説明します。内容は、次のとおりです。
Oracle Universal Installerを使用して、インストールしたOracle Databaseの内容とディレクトリの場所を確認します。
次の手順に従います。
インストールした製品の詳細情報を見るには、「詳細」をクリックします。
Oracle Enterprise Manager Database Controlでは、Oracleデータベースの監視、管理および保守に使用できるWebベースのユーザー・インタフェース(自動ストレージ管理など)が提供されます。
Oracle Enterprise Manager Database Controlにログインする手順は、次のとおりです。
http://hostname:port/em
デフォルトのインストールでは、ポート番号は1158です。使用する正しいポート番号がわからない場合は、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥install¥portlist.ini
ファイルで次の行を探します。
Enterprise Manager Console HTTP Port (db_name) = port
注意:
Oracle Databaseのインストール後にポート番号を変更した場合、 |
たとえば、mgmt42
というホスト・コンピュータにデータベースをインストールし、portlist.ini
ファイルに記載されたポート番号が5500である場合は、次のURLを入力します。
http://mgmt42:5500/em
Enterprise ManagerによりDatabase Controlログイン・ページが表示されます。
SYSMAN
データベース・ユーザー・アカウントを使用してデータベースにログインします。Enterprise ManagerにOracle Databaseのホームページが表示されます。Oracle Databaseのインストール時にSYSMAN
アカウントに対して指定したパスワードを使用してください。
関連項目
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SYSMAN
ユーザー・アカウントを使用してOracle Enterprise Manager Database Controlにログインする場合、Oracle Enterprise Managerスーパーユーザーとしてログインします。SYSMAN
アカウントには、Database Controlで提供されているすべての管理機能へのアクセスに必要なロールと権限が自動的に付与されます。
Database Controlへのログインには、SYS
およびSYSTEM
アカウントを使用することもできます。また、ログイン権限を他のデータベース・ユーザーに付与することもできます。他のデータベース・ユーザーに管理アクセス権限を付与する手順は、次のとおりです。
Enterprise Managerにより指定したユーザーにログイン権限が割り当てられ、このユーザーが「管理者の設定」ページのEnterprise Managerユーザー・リストに組み込まれます。
次のいずれかの方法でOracle Databaseを起動および停止できます。
データベースを起動および停止する手順は、次のとおりです。
http://myserver:1158/em
Oracle Administration Assistantは、「カスタム」インストール・タイプで使用できます。
データベースを起動および停止する手順は、次のとおりです。
データベースを起動および停止する手順は、次のとおりです。
そのスタートアップ・プロパティを設定するには、「プロパティ」を右クリックし、ダイアログ・ボックスから「自動」、「手動」または「無効」を選択します。
この項の内容は、次のとおりです。
自動ストレージ管理を起動および停止するには、SQL*PlusまたはiSQL*Plusの使用に加え、Windowsの「サービス」ユーティリティを使用できます。
「サービス」ユーティリティを使用して自動ストレージ管理を起動する手順は、次のとおりです。
これらのサービスのスタートアップ・プロパティを設定するには、「プロパティ」を右クリックし、「プロパティ」ダイアログ・ボックスの「スタートアップの種類」から「自動」、「手動」または「無効」を選択します。
「サービス」ユーティリティを使用して自動ストレージ管理を停止する手順は、次のとおりです。
OracleService
が付きます。
OracleCSService
およびOracle ASMService+ASM
のサービスを右クリックして、メニューから「停止」を選択します。
自動ストレージ管理の管理には、次のツールを使用できます。
関連項目
asmcmd
ユーティリティの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。
Oracle DatabaseにSQLおよびPL/SQL文を発行するには、SQL*Plusか、WebバージョンのiSQL*Plusを使用できます。これらのツールを使用すると、同じデータベース管理操作を実行できるだけでなく、データベースに対して直接データの問合せ、挿入、更新、削除を行うことができます。
SQL*Plusを起動する手順は次のとおりです。
コマンドラインの場合は、Windowsコマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力できます。
SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus user_name/password
たとえば、welcome
のパスワードを使用してSYSTEMとしてログインするには、次のコマンドを入力します。
SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus system/welcome
SYS
としてログインしている場合は、SYSDBA
で接続する必要があります。
SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus sys/welcome as sysdba
iSQL*Plusを起動する手順は次のとおりです。
http://hostname:port/isqlplus
使用する正しいポート番号がわからない場合は、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥install¥portlist.ini
ファイルを確認してください。
注意:
Oracle Databaseのインストール後にポート番号を変更した場合、 |
Oracle Database Configuration Assistantによって作成されたすべてのデータベースには、SYS
、SYSTEM
、SYSMAN
およびDBSNMP
データベース・アカウントが含まれています。また、他の複数の管理アカウントも用意されています。 こうした他のアカウントを使用する前に、ロックを解除してパスワードをリセットする必要があります。 表5-1に、これらのアカウントとそのユーザー名およびパスワードを示します。
関連項目
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表5-1は、管理ユーザー名を説明しています。
SYS
、SYSTEM
、SYSMAN
およびDBSNMP
を除く、すべてのOracleシステム管理アカウントのパスワードは、インストール後に取り消されます。ロックされているアカウントを使用する前に、ロックを解除してパスワードをリセットする必要があります。インストール時に初期データベースを作成した場合、Oracle Database Configuration Assistantには、データベース情報が示された「パスワード管理」ボタン付きの画面が表示されます。 「パスワード管理」ボタンを使用して、使用するユーザー名についてのみロックを解除します。
インストール時に初期データベースを作成しても、必要なアカウントのロックを解除していない場合は、次のいずれかの方法を使用して解除する必要があります。
SQL*Plusを使用して、アカウントのロックを解除し、インストール後に随時パスワードを変更します。
インストール後にパスワードを変更する手順は、次のとおりです。
c:¥> sqlplus /NOLOG
SYSDBA
として接続します。
SQL> connect sys/SYS_password as sysdba
account
はロックを解除するユーザー・アカウント、password
は新規パスワードです。
SQL> ALTER USER account [IDENTIFIED BY password] ACCOUNT UNLOCK;
各項目の意味は次のとおりです。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用してユーザー・アカウントのパスワードのロックを解除しリセットする手順は、次のとおりです。
すべてのデータベース・アカウントを示す表が表示されます。「アカウント・ステータス」列は、そのアカウントがロックされているかどうかと、パスワードが期限切れかどうかを示します。
Oracle Database 10gソフトウェアで、データベースをグローバル・データベース名により識別します。グローバル・データベース名は、データベース名とデータベース・ドメインで構成されます。通常、データベース・ドメインはネットワーク・ドメインと同じですが、異なる場合もあります。グローバル・データベース名では、あるデータベースが同じネットワーク内の他のデータベースと一意に区別されます。 グローバル・データベース名は、インストール時にデータベースを作成するときに指定するか、またはOracle Database Configuration Assistantを使用しているときに指定します。 次に例を示します。
sales.us.mycompany.com
各項目の意味は次のとおりです。
sales
は、データベース名です。データベース名は30文字以内の文字列で、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)およびシャープ記号(#)を使用できます。データベース名はDB_NAME
初期化パラメータで指定します。
us.mycompany.com
は、データベースが位置するネットワーク・ドメインです。データベース名とネットワーク・ドメインの組合せにより、グローバル・データベース名が一意になります。ドメイン部分は128文字以内の文字列で、英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#)を含めることができます。ドメイン名はDB_DOMAIN
初期化パラメータで指定します。
DB_NAME
パラメータとDB_DOMAIN
名パラメータを組み合せて、初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMES
パラメータに割り当てるグローバル・データベース名の値を作成します。
システム識別子(SID)は、特定のデータベース・インスタンスを識別します。SIDにより、あるインスタンスが同じコンピュータ上の他のインスタンスから一意に区別されます。各データベース・インスタンスには一意のSIDとデータベース名が必要です。
たとえば、OracleデータベースのSIDおよびデータベース名がORCL
の場合、各データベース・ファイルはORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥orcl
ディレクトリにあり、初期化パラメータ・ファイルはORACLE_BASE
¥admin¥orcl¥pfile
ディレクトリにあります。
初期データベースには、1つのデータベース初期化パラメータ・ファイルが含まれています。初期化パラメータ・ファイルinit.ora.
xxxxx
は、インスタンスを起動するために必要です。パラメータ・ファイルは、インスタンス構成パラメータのリストが含まれるテキスト・ファイルです。 初期データベースのinit.ora
ファイルには、事前構成済パラメータがあります。初期データベースを使用するために、このファイルを編集する必要はありません。
サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)は、初期化パラメータ・ファイルから作成され、初期化パラメータ・ファイルの名前が変更されます。 SPFILEファイル名はspfile
SID
.ora
で、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥database
ディレクトリにあります。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用すると、サーバー・パラメータ・ファイルの場所とすべての初期化パラメータのリストを表示できます。この操作の手順は次のとおりです。
各初期化パラメータの現行の値を示す表が表示されます。
サーバー・パラメータ・ファイルに指定されている各初期化パラメータの値を示す表が表示されます。この表の前に、サーバー・パラメータ・ファイルの場所が表示されます。
Oracle Databaseは、表領域と呼ばれる小さい論理領域に分割されています。 各表領域は、1つ以上の物理データファイルに対応しています。 データファイルには、表や索引など、論理データベース構造の内容が含まれています。 各データファイルを関連付けられる表領域およびデータベースは1つのみです。
表5-2は、Oracle Database内の表領域とデータファイルを示しています。 デフォルトでは、データファイルはORACLE_BASE
¥oradata
¥DB_NAME
ディレクトリにあります。
表領域 | データファイル | 説明 |
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サンプル・スキーマを組み込んだ場合は、それが格納されます。 |
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Oracle Databaseに必要な表、ビューおよびストアド・プロシージャの定義を含むデータ・ディクショナリが格納されます。この領域の情報は、自動的に保守されます。 |
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SQL文の処理中に作成された一時表領域および索引が格納されます。構成メンバー |
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UNDO情報が格納されます。UNDO表領域には、データベースに対する変更をロールバック(UNDO)するために使用されるトランザクション履歴を保持する1つ以上のUNDOセグメントが含まれています。 すべての初期データベースは、自動UNDO管理モードで実行するように構成されます。 |
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データベース・ユーザーにより作成されたデータベース・オブジェクトが格納されます。 |
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用して、データベースで現在使用可能な表領域のリストを表示する手順は、次のとおりです。
このデータベース・インスタンスに現在定義されているすべての表領域が含まれている表が表示されます。表領域の表示、変更および作成にDatabase Controlを使用する方法の詳細を参照するには、「ヘルプ」をクリックしてください。
REDOログは、オンラインREDOログまたはアーカイブREDOログのいずれかです。 オンラインREDOログは、Oracleデータファイルおよび制御ファイルに対するすべての変更を記録する複数のREDOログ・グループのセットです。アーカイブREDOログは、オフラインの保存先にコピーされたオンラインREDOログのコピーです。データベースがARCHIVELOG
モードで、自動アーカイブが使用可能な場合、アーカイブ・プロセスにより、各オンラインREDOログがいっぱいになると、1つ以上のアーカイブ・ログの保存先にコピーされます。
初期データベースおよびカスタム・データベースには、ORACLE_BASE
¥oradata
¥DB_NAME
ディレクトリにそれぞれ3つのREDOログ・ファイルがあります。REDOログ・ファイルには、データベース・バッファ・キャッシュ内のデータに対する変更がすべて記録されます。インスタンスに障害が発生すると、Oracle DatabaseではREDOログ・ファイルを使用して、メモリー内で変更のあったデータがリカバリされます。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用して初期データベースのREDOログ・ファイルを表示または変更する手順は、次のとおりです。
このデータベース・インスタンスに現在定義されている制御ファイルが含まれている表が表示されます。
表領域の表示、変更および作成にDatabase Controlを使用する方法の詳細を参照するには、「ヘルプ」をクリックしてください。
初期データベースおよびカスタム・データベースには、ORACLE_BASE
¥oradata
¥DB_NAME
ディレクトリに3つの制御ファイルがあります。 データベースごとに3つ以上の制御ファイルを個別の物理ドライブに保持し、CONTROL_FILES
初期化パラメータを各制御ファイルが示されるように設定します。
制御ファイルは、データベースを起動して実行するために必要な管理ファイルです。制御ファイルには、データベースの物理構造が記録されます。 たとえば、制御ファイルには、データベース名と、データベースのデータファイルおよびREDOログ・ファイルの名前と場所が記録されています。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用して初期データベースの制御ファイルを表示または変更する手順は、次のとおりです。
このデータベース・インスタンスに現在定義されている制御ファイルが含まれている表が表示されます。制御ファイルの使用およびバックアップの詳細を参照するには、「ヘルプ」をクリックしてください。
インストール後、データベースの作成時に、2つの主なOracleサービスが自動的に開始されます。
Oracle Enterprise Manager Database Controlをインストールすると、OracleDBConsole
SID
サービスが自動的に開始されます。構成された自動ストレージ管理には、OracleCSService
およびOracleASMService+ASM
サービスもリストされます。ただし、ネットワーク用の他のサービスやその他の個々のコンポーネントは、自動的に起動されない場合があります。
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