Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium B25683-02 |
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この章では、インストール後の構成作業を説明します。
Oracle Databaseのインストールに成功したら、最新のパッチ・セットをインストールすることをお薦めします。
OracleMetaLinkを使用するには、オンラインでの登録が必要です。OracleMetaLinkにログインした後、左側の列から「Patches」を選択します。
パッチを見つけ、ダウンロードする手順は、次のとおりです。
http://metalink.oracle.com/
Oracleデータベースのパッチ・セットは、x
.x
.x
PATCH SET FOR ORACLE DATABASE SERVERとして識別されます。
各パッチには、インストール要件および手順を記述したREADMEファイルがあります。一部のパッチはOracle Universal Installerでインストールしますが、その他のパッチには専用の手順が必要です。 インストールを行う前には、必ずREADMEファイルを読むことをお薦めします。
データベースを新規作成またはアップグレードした後は、utlrp.sql
スクリプトを実行することをお薦めします。このスクリプトは、状態がINVALIDである可能性のあるPL/SQLモジュール(パッケージ、プロシージャ、型などを含む)をすべて再コンパイルします。 この手順はオプションですが、再コンパイルのパフォーマンスに対する負担が、インストール後ではなくインストール中に発生するようにするためにお薦めします。
SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus /nolog
SYS
アカウントで接続します。
SQL> CONNECT SYS/PASSWORD@service_name AS SYSDBA
PASSWORD
は、インストール時にSYS
アカウントに割り当てたパスワードです。
SQL> STARTUP
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥rdbms¥admin¥utlrp.sql
にあるutlrp.sql
スクリプトを実行します。 次に例を示します。
SQL> @c:¥oracle¥product¥10.2.0¥rdbms¥admin¥utlrp.sql
多くのOracleコンポーネントおよびオプションは、使用する前に構成する必要があります。個々のOracle Databaseコンポーネントまたはオプションを使用する前に、Oracle Database 10g リリース2(10.2)のオンライン・ドキュメント・ライブラリおよびOracle Technology NetworkのWebサイトで入手可能な該当するマニュアルを参照してください。
この項の項目は次のとおりです。
Oracle Administration Assistant for Windowsを実行するには、Microsoft管理コンソールとHTML Help 1.2以上が必要です。Microsoft管理コンソール(MMC)バージョン2.0はWindows 2003に付属しています。入手可能な最新バージョンのMMCを使用することをお薦めします。
Oracle Java Virtual Machine(JVM)またはOracle interMediaの使用を計画している場合、それらのコンポーネントで使用するネイティブにコンパイルされたJavaライブラリ(NCOMP)を、Oracle Database Companion CDからインストールすることをお薦めします。これらのライブラリは、プラットフォーム上でコンポーネントのパフォーマンスを高めるために必要です。
異なるOracleホームから実行されるようにOracle Cluster Synchronization Services(CSS)を再構成するには、コマンド プロンプトで次のように入力します。
localconfig reset [destination_Oracle_home]
現在CSSサービスが構成されているOracleホームからこのコマンドを実行する場合は、destination_Oracle_home
を指定する必要があります。
Oracle Counters for Windows Performance Monitorを使用してOracle固有のカウンタを表示する前に、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥bin
ディレクトリにあるOperfcfg.exe
実行可能ファイルを使用して、SYSTEM
パスワードを指定する必要があります。
システムのパスワードを設定するには、次のように入力します。
SYSTEM_DRIVE:¥> ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥bin¥operfcfg.exe -U SYSTEM -P password -D
TNS_Alias_for_database
Oracle Label Securityをインストールした場合は、使用する前にデータベース内で構成する必要があります。Oracle Label Securityは、Oracle Internet Directoryの統合を使用するかどうかにかかわらず構成できます。Oracle Internet Directoryの統合を使用せずにOracle Label Securityを構成した場合、後でOracle Internet Directoryを使用するように構成することはできません。
システムに以前のリリースのOracleソフトウェアがインストールされている場合は、tnsnames.ora
およびlistener.ora
構成ファイルの情報を、以前のリリースから新しいリリースの対応するファイルにコピーできます。
以前のリリースのOracle Databaseからアップグレードする場合は、以前のリリースではなく現行リリースのOracle Netリスナーを使用することをお薦めします。
現行リリースのリスナーを使用するには、静的なサービス情報を、以前のリリースのlistener.ora
ファイルから新しいリリースで使用するファイルのバージョンにコピーする必要があります。
リリース8.0.3より前のデータベース・インスタンスについては、listener.ora
ファイルに静的サービス情報を追加します。リリース8.0.3以降のOracle Databaseは、静的サービス情報を必要としません。
中央のtnsnames.ora
ファイルを使用していない場合は、Oracle Netのサービス名と接続記述子を、以前のリリースのtnsnames.ora
ファイルから新しいリリースで使用するファイルのバージョンにコピーします。
必要な場合は、追加のデータベース・インスタンスの接続情報を新しいファイルに追加することもできます。
Oracle Textのナレッジ・ベースは、テーマの索引付け、ABOUT問合せ、およびドキュメント・サービスでのテーマの抽出ツリー階層に使用される概念の階層ツリーです。Oracle Textの機能のいずれかの使用を計画する場合、提供される2つのナレッジ・ベース(英語とフランス語)をOracle DatabaseのCompanion CDからインストールできます。
関連項目
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次の作業の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。
PL/SQLの構成は、使用されるネットワーク構成ファイルによって異なります。ほとんどの場合、構成は自動です。しかし、リリース8.0.3より前のtnsnames.ora
ファイルおよびlistener.ora
ファイルを10g リリース2(10.2)データベースで使用する場合は、手動で構成する必要があります。
共有サーバー・サポートの構成は、サポートのインストール方法によって決まります。Enterprise Edition、Standard EditionまたはPersonal Editionインストール・タイプでOracle Databaseをインストールした場合、共有サポートは構成されていません。Oracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成した場合は、共有サーバー・サポートか専用サーバー・サポートのいずれかを選択しています。
Windowsのシステムでは、ジョブ・システムがEnterprise Managerで正常に機能するように、正しい接続情報を設定する必要があります。デフォルトでは、Management AgentサービスがLocalSystem
ユーザーとしてインストールされます。データベースの起動または停止などのジョブを発行するとき、発行するユーザーは、「バッチ ジョブとしてログオン」権限を有効にする必要があります。
Enterprise Managerのジョブを発行する必要のあるユーザーは、どのオペレーティング・システムの場合でも、次の手順を実行してこの権限を確立します。
Management Agentサービスがその他のユーザーとしてインストールされている(つまり、LocalSystem
ではない)場合、「バッチ ジョブとしてログオン」権限の付与に加えて、Windowsサービスのユーザーには、次の3つの権限が付与される必要があります。
ローカルにもドメイン・レベルにもユーザーが存在する場合、Windowsではローカル・ユーザーを優先します。 ドメイン・ユーザーを使用するには、ユーザー名をドメイン名で修飾します。 たとえば、ACCOUNTS
ドメインでユーザーjoe
を使用する場合は、ACCOUNTS¥joe
というユーザー名を指定します。
Windowsでは、自動ストレージ管理を使用するOracle Databaseのインストールでは、Windowsシステム固有の認証を使用する必要があります。デフォルトでは、Windowsシステム固有の認証が有効になっています。これを確認するには、デフォルトでORACLE_BASE¥
ORACLE_HOME¥network¥admin
にあるsqlnet.oraファイルをチェックし、NTSが有効になっていることを確認します。 次に例を示します。
sqlnet.authentication_services=(NTS)
Database Control Assistantを使用して新規データベースを作成する際にOracle Enterprise Manager Database Controlを自動的に構成するオプションがあります。 これにより、Enterprise Manager Database Controlを使用してデータベース全体を管理できます。
Oracle9iデータベース言語および地域定義ファイルは、Oracle Database 10g リリース2(10.2)で使用できます。
この機能を有効にする手順は、次のとおりです。
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥nls¥data¥old
にあるcr9idata.pl
スクリプトを実行します。または、Oracle Databaseをインストールする前に、次のようにb_cr9idata
変数をtrue
に設定したOracle Universal Installer setup
コマンドを実行できます。
setup.exe oracle.rsf.nlsrtl_rsf:b_cr9idata=true
ORA_NLS10
環境変数を設定します。このディレクトリは、デフォルトではORACLE_BASE¥ORACLE_HOME
¥nls¥data
にあります。
関連項目
b_cr9idata
変数を設定できるレスポンス・ファイルと、Oracle Universal Installerでのレスポンス・ファイルの実行の詳細は、付録C「レスポンス・ファイルを使用したOracle Databaseのインストールおよび構成」を参照してください。
NLS_LANG
パラメータとグローバリゼーション・サポート初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
Oracle Database Companion CDには、データベースに関連するインストール可能な追加コンポーネントが入っています。 これらのコンポーネントは、使用するOracle Databaseのコンポーネントまたは機能に応じてインストールしてください。 次のコンポーネントまたは機能の使用を予定している場合、Companion CDからそのコンポーネントをインストールすることをお薦めします。
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