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Oracle Database インストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2)for Microsoft Windows(x64)

B25689-04
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E Oracle Databaseのポート番号の管理

この付録では、デフォルトのポート番号を示し、割り当てられたポートをインストール終了後に変更する方法について説明します。

ポートの管理

コンポーネントには、インストール時にOracle Universal Installerにより一連のデフォルト・ポート番号からポート番号が割り当てられます。多数のOracle Databaseコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。管理者は、これらのサービスで使用されるポート番号を把握し、同じポート番号がホスト上の2つのサービスに使用されないことを確認する必要があります。

ほとんどのポート番号はインストール時に割り当てられます。各コンポーネントおよびサービスには、ポート範囲が割り当てられています。これは、Oracle Databaseでポートの割当て時に使用される一連のポート番号です。Oracle Databaseでは、範囲の最小番号から順番に次のチェックが実行されます。

前述の設問に1つでも該当する場合、Oracle Databaseは割当済ポート範囲内で次に上位のポートに移動して、空きポートが見つかるまでチェックを続行します。

ポート番号とアクセスURLの表示

ほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポート構成に使用するツールに表示されます。また、一部のOracle Databaseアプリケーションのポートは、portlist.iniファイルに示されます。このファイルは、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥installディレクトリにあります。

ポート番号を変更してもportlist.iniファイル内では更新されないため、このファイルに依存できるのはインストール直後のみです。ポート番号を検索または変更するには、この付録で説明する方法を使用します。

Oracleコンポーネントのポート番号とプロトコル

表E-1に、インストール時に構成されるコンポーネントに対して使用されるポート番号とプロトコルを示します。デフォルトでは、範囲内で使用可能な先頭のポートがコンポーネントに割り当てられます。

表E-1    Oracleコンポーネントで使用されるポート 
コンポーネントと説明  デフォルトのポート番号  ポート範囲  プロトコル 

Oracle SQL*Net Listener

OracleクライアントからOracle SQL*Netプロトコルを介してデータベースに接続できるようにします。このポート番号はインストール時に構成できます。このポートを再構成するには、Net Configuration Assistantを使用します。  

1521 

1521 

TCP 

Oracle Data Guard

SQL*Netポートを共有し、インストール時に構成されます。このポートを再構成するには、Net Configuration Assistantを使用してOracle SQL*Net Listenerを再構成します。 

1521
(リスナーと同じ値) 

1521 

TCP 

Connection Manager

Oracleクライアント接続のリスニング・ポート。インストール時には構成されませんが、Net Configuration Assistantを使用して構成できます。  

1630 

1630 

TCP 

Oracle Management Agent

Oracle Management Agent用のHTTPポート(Oracle Enterprise Managerに付属)。インストール時に構成されます。

ポート番号の変更方法は、「Oracle Enterprise Management Agentポートの変更」を参照してください。 

3938 

1830〜1849 

HTTP 

Oracle Enterprise Manager Database Control

Enterprise Manager Database Control用のHTTPポート。インストール時に構成されます。ポート番号の変更方法は、「Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更」を参照してください。 

1158 

5500〜5519 

TCP/HTTP 

Oracle Enterprise Manager Database Console

Enterprise Manager Database Control用のRMIポート。インストール時に構成されます。ポート番号の変更方法は、「Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更」を参照してください。 

5520 

5520〜5539 

TCP 

Enterprise Manager Database Console

Enterprise Manager Database Control用のJMSポート。インストール時に構成されます。ポート番号の変更方法は、「Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更」を参照してください。 

5540 

5540〜5559 

TCP 

iSQL*Plus

iSQL*Plus用のHTTPポート。ポート番号はインストール時に自動的に割り当てられます。ポート番号の変更方法は、iSQL*Plusポートの変更」を参照してください。  

5560 

5560〜5579 

TCP/HTTP 

iSQL*Plus

iSQL*Plus用のRMIポート。ポート番号はインストール時に自動的に割り当てられます。ポート番号の変更方法は、iSQL*Plusポートの変更」を参照してください。  

5580 

5580〜5599 

TCP 

iSQL*Plus

iSQL*Plus用のJMSポート。ポート番号はインストール時に自動的に割り当てられます。ポート番号の変更方法は、iSQL*Plusポートの変更」を参照してください。  

5600 

5600〜5619 

TCP 

Oracle XML DB

Oracle XML DBのHTTPポートが使用されるのは、Webベース・アプリケーションでHTTPリスナーからOracleデータベースにアクセスする必要がある場合です。これはインストール時に構成されますが、その後は参照できません。ポート番号の変更方法は、「Oracle XML DBポートの変更」を参照してください。  

動的 

動的 

HTTP 

Oracle XML DB

Oracle XML DBのFTPが使用されるのは、アプリケーションでFTPリスナーからOracleデータベースにアクセスする必要がある場合です。これはインストール時に構成されますが、その後は参照できません。ポート番号の変更方法は、「Oracle XML DBポートの変更」を参照してください。 

動的 

動的 

FTP 

Oracle Services for Microsoft Transaction Server

Microsoft Transaction Serverのポート番号は、特定のコンピュータに「カスタム」インストールで最初にインストールする際、Oracle Universal Installerに値を入力すると構成されます。同じコンピュータ上の複数のOracleホームにポート番号をインストールする場合、Oracle Universal Installerは、最初のインストール時に指定したポート番号と同じポート番号を使用します。

ほとんどの場合、ポート番号を再構成する必要はありません。再構成が必要な場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥OracleMTSRecoveryService¥Protid_0レジストリ エディタのキーの値を編集できます。  

2030 

2030  

TCP 

Oracle Enterprise Management Agentポートの変更

Oracle Management Agentポートの現行の設定を確認するには、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥host_sid¥sysman¥config¥emd.propertiesファイル内でEMD_URLを検索します。

Oracle Management AgentのHTTPポートを変更するには、次のようにemca -reconfig portsコマンドを使用します。

emca -reconfig ports -AGENT_PORT 1831

Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更

現行のHTTP、RMIおよびJMSポート設定を確認するには、次のファイル内で検索します。

Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートを変更するには、次のようにemca -reconfig portsコマンドを使用します。

ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥bin> emca -reconfig ports option setting

optionには次の値を使用できます。

次のように、1行に複数の-reconfig ports設定を入力できます。

emca -reconfig ports -DBCONTROL_HTTP_PORT 1820 -AGENT_PORT 1821 -RMI_PORT 5520

iSQL*Plusポートの変更

次の各項では、iSQL*Plusポートの変更方法について説明します。

HTTPポートの変更

HTTPポートを変更するには、次のファイルを編集します。

RMIポートの変更

RMIポートを変更するには、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥oc4j¥j2ee¥isqlplus¥config¥rmi.xmlファイルのrmi-server要素のport属性を変更します。

<rmi-server port="5580"...>

JMSポートの変更

JMSポートを変更するには、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥oc4j¥j2ee¥isqlplus¥config¥jms.xmlファイルのjms-server要素のport属性を変更します。

<jms-server port="5600"...>

Oracle XML DBポートの変更

Oracle XML DBのFTPおよびHTTPポートを変更するには、catxdbdbca.sqlスクリプトを実行する必要があります。このスクリプトは、デフォルト・インストールではORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥rdbms¥adminにあります。

Oracle XML DBポートを変更する手順は、次のとおりです。

  1. Oracleリスナーが実行中かどうかをチェックします。そのためには、Windowsの「サービス」ユーティリティで、Oracle TNS Listenerサービス(OracleOraDb10g_home1TNSListenerなど)が「開始」に設定されていることを確認します。

    リスナーを開始できない場合は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

  2. SYSDBAロールを使用し、SYSまたはXDBとしてSQL*PlusまたはiSQL*Plusにログインします。

    たとえば、パスワードwelcomeを使用し、SYSでSQL*Plusにログインするには、次のように入力します。

    SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus sys/welcome as sysdba
    
    
  3. catxdbdbca.sqlスクリプトを実行します。

    たとえば、Oracleホームが次の位置にある場合に、FTPポートに2200、HTTPポートに8200を使用するには、次のコマンドを入力します。

    SQL> @c:¥oracle¥product¥10.20.0¥db_1¥rdbms¥admin¥catxdbdbca.sql 2200 8200
    
    
  4. SQL*PlusまたはiSQL*Plusを終了します。


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