チュートリアル : 初めてのデータ トランスフォーメーション構築

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手順 2 : トランスフォーメーションの構築

この手順では、複数の異なるソース (入力) 型から単一の対象 (出力) 型へのマッピングが含まれたトランスフォーメーションを作成します。具体的には、このチュートリアルでは、次の図に示すように、Java プリミティブおよび 2 つの異なるスキーマに有効な XML データの 2 つのセットを、3 番目のスキーマに対して有効な XML データの単一のセットに変換する手順について説明します。

図 3-1 ソースの型と対象の型間のマッピング

ソースの型と対象の型間のマッピング

RequestQuote ビジネス プロセスは、ウィジェット ID のセットを入力として取得し、それらのウィジェット ID の価格と在庫を返します。

myJoin トランスフォーメーション メソッドに渡すソース パラメータには次の内容が格納されます。

myJoin トランスフォーメーション メソッドは、これらのソース パラメータを取得し、価格、在庫、税率の各情報を、Quote.xsd ファイルの XML スキーマに対して有効な 1 つの XML データに結合するクエリを呼び出します。

この手順でのタスクは次のとおりです。

MyTutorialJoin.java を作成するには

このタスクでは、MyTutorialJoin.java という名前のトランスフォーメーション ファイルを作成します。また、トランスフォーメーション ファイルにトランスフォーメーション メソッドを作成します。実行時に、ビジネス プロセスでこのメソッドを呼び出して、トランスフォーメーションを呼び出します。

  1. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで、src > requestquote フォルダを右クリックし、ドロップダウン メニューから [新規トランスフォーメーション] をクリックします。
  2. [新しいトランスフォーメーション] ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. [名前] フィールドに、MyTutorialJoin と入力します。
  4. [新しいトランスフォーメーション] ダイアログ ボックスで、[終了] をクリックします。

MytutorialJoin.javasrc > requestquote フォルダの下に作成されます。

注意 : 別の方法でトランスフォーメーションを作成するには、[データ パレット] ビューの下向きの矢印をクリックし、[Integration コントロール] を選択して、[トランスフォーメーション] を選択します。

トランスフォーメーション メソッドを MyTutorialJoin に追加するには

  1. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで、MyTutorialJoin.java をダブルクリックします。
  2. [ソース] ペインに表示された MyTutorialJoin.java を右クリックします。
  3. ポップアップ メニューから、[トランスフォーメーション] を選択し、[XQuery トランスフォーメーション メソッドの追加] を選択します。
  4. 図 3-2 [トランスフォーメーション] ポップアップ メニュー


    [トランスフォーメーション] ポップアップ メニュー

  5. [新しい XQuery トランスフォーメーション] ダイアログ ボックスで、[トランスフォーメーション メソッド名] フィールドおよび [XQuery ファイル名] フィールドに値を入力します。たとえば、トランスフォーメーション メソッド名として myJoin と入力し、XQuery ファイル名として myJoin.xq と入力します。デフォルト値をそのまま使用することもできます。次に、[次へ] をクリックします。
  6. [ソースの型] ダイアログ ボックスから、トランスフォーメーションのソース (入力) の型を選択します。使用できるソースの型は、XML、非 XML、および Java です。「ソースの型を選択するには」を参照してください。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. [対象の型] ダイアログ ボックスから、トランスフォーメーションの対象 (出力) の型を選択します。「対象の型を選択するには」を参照してください。

ソースの型を選択するには

このタスクでは、[新しい XQuery トランスフォーメーション] ウィザードの [ソースの型] ダイアログ ボックスで、トランスフォーメーションのソースの型を選択します。ソースの型はトランスフォーメーションの入力データ型で、このデータ型が対象のデータ型に変換されます。

  1. 次の図に示すように、[使用可能なソースの型] ペインにアプリケーション XSD ファイルが表示されます。
  2. 図 3-3 [使用可能なソースの型] ペイン


    [使用可能なソースの型] ペイン

    注意 : これらのファイルが表示されない場合は、チュートリアル : プロセス アプリケーションがロードされていない可能性があります。このアプリケーションをロードする手順については、「チュートリアルのプロセス アプリケーションをロードするには」を参照してください。
  3. 次の図に示すように、[使用可能なソースの型] ペインで、schemas フォルダ、次に PriceQuote.xsd フォルダを展開し、priceQuote 要素を選択します。
  4. 図 3-4 XML の型


    XML の型

  5. [追加] をクリックします。
  6. priceQuote 要素を構成している要素と属性が、[選択されたソースの型] ペインに表示されます。

  7. [使用可能なソースの型] ペインで、AvailQuote.xsd フォルダを展開し、availQuote 要素を選択します。
  8. 図 3-5 [使用可能なソースの型] - XML のオプション


    [使用可能なソースの型] - XML のオプション

  9. [追加] をクリックします。
  10. availQuote 要素を構成している要素と属性が、[選択されたソースの型] ペインに表示されます。

  11. [使用可能なソースの型] ペインで、[Java] オプションを選択します。
  12. 使用できる Java 型が [使用可能なソースの型] ペインに表示されます。

  13. 次の図に示すように、[使用可能なソースの型] ペインで、[float] ノードを選択します。
  14. 図 3-6 [使用可能なソースの型] から [float] ノードを選択


    [使用可能なソースの型] から [float] ノードを選択

  15. [パラメータ名] に taxRate と入力します。
  16. [追加] をクリックします。
  17. [次へ] をクリックします。

対象の型を選択するには

このタスクでは、[新しい XQuery トランスフォーメーション] の [対象の型] ダイアログ ボックスで、トランスフォーメーションの対象の型を選択します。

  1. [対象の型] ダイアログ ボックスの [使用可能な対象の型] ペインに、PriceQuote.xsdAvailQuote.xsd、Quote.xsd、および QuoteRequest.xsd の各ファイルが表示されます。
  2. 次の図に示すように、[使用可能な対象の型] ペインで、Schemas フォルダ、次に Quote.xsd フォルダを展開し、[quote] 要素を選択します。
  3. 図 3-7 [使用可能な対象の型] ペイン


    [使用可能な対象の型] ペイン

  4. [追加] をクリックします。
  5. [quote] 要素を構成している要素と属性が、[選択された対象の型] ペインに表示されます。

  6. [終了] をクリックします。
  7. myJoin.xq ファイルが作成され、デザイン ビューに表示されます。

    myJoin トランスフォーメーション メソッドが、MyTutorialJoin トランスフォーメーション ファイルに追加されます。myJoin メソッドには、priceQuote.xsd、availQuote.xsd、および浮動小数点 java 型から選択された 3 つのソース パラメータが含まれています。

    次の図に示すように、[パッケージ・エクスプローラー] ペインに、MyTutorialJoin.java ファイルおよび myJoin.xq ファイルを表現した内容が表示されます。

    図 3-8 [パッケージ・エクスプローラー] ペインの MyTutorialJoin.Java ファイル


    [パッケージ・エクスプローラー] ペインの MyTutorialJoin.Java ファイル


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