チュートリアル : 初めてのデータ トランスフォーメーション構築

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手順 1 : 入門

ビジネス プロセスのチュートリアルとデータ トランスフォーメーションのチュートリアルは共に、あらかじめパッケージ化されたチュートリアル プロセス アプリケーションを使用します。あらかじめパッケージ化されたチュートリアル : 見積り要求プロセス アプリケーションには、チュートリアルのビジネス プロセスとトランスフォーメーションを実行するのに必要な、ビジネス プロセス、XML、XML スキーマ、トランスフォーメーション、および XQ のすべてのファイルが用意されています。

チュートリアル プロセス アプリケーションの RequestQuote ビジネス プロセスは、TutorialJoin.java ファイルおよび join.xq ファイルに格納されているトランスフォーメーションを呼び出します。このチュートリアルの各手順では、チュートリアル : 見積り要求プロセス アプリケーションTutorialJoin.java ファイルおよび join.xq ファイルにあらかじめパッケージ化されているものと同じトランスフォーメーションを作成する方法について説明します。TutorialJoin.java ファイルと join.xq ファイルのトランスフォーメーションを参照として使用できます。トランスフォーメーション ファイルに MyTutorialJoin.java という名前を付け、クエリを格納する XQ ファイルには myJoin.xq という名前を付けます。

このチュートリアルの手順を完了した後、RequestQuote ビジネス プロセスを変更して、このチュートリアルで作成するトランスフォーメーションを呼び出します。また、ビジネス プロセス チュートリアルの「手順 12 : RequestQuote ビジネス プロセスの実行」で説明されている手順に従って、トランスフォーメーションを呼び出す RequestQuote ビジネス プロセスを実行します。

注意 : ビジネス プロセス チュートリアルで、説明に従って手順を実行済みの場合は、アプリケーションがすでに作成されているため、「チュートリアルのプロセス アプリケーションをロードするには」のタスクを省略できます。

この手順でのタスクは次のとおりです。

チュートリアルのプロセス アプリケーションをロードするには

このタスクでは、あらかじめパッケージ化されたチュートリアル : プロセス アプリケーションをロードします。

  1. Oracle Workshop for WebLogic メニューから、[ファイル新規その他] をクリックします。[ウィザードを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
  2. WebLogic Integration を展開し、[チュートリアル : 見積り要求プロセス アプリケーション] を選択して、[次へ] をクリックします。
  3. 図 2-1 [ウィザードを選択] ダイアログ ボックス


    [ウィザードを選択] ダイアログ ボックス

  4. [見積り要求プロセス アプリケーション] ダイアログ ボックスで、以下を入力します。
    1. [EAR プロジェクト名] フィールドに、Tutorial_Process_Application_Ear と入力します。
    2. [Web プロジェクト名] フィールドに、Tutorial_Process_Application_Web と入力します。
    3. [ユーティリティ プロジェクト名] フィールドに、Tutorial_Process_Application_Utility と入力します。
    4. 図 2-2 [プロセス アプリケーション] ダイアログ ボックス


      [プロセス アプリケーション] ダイアログ ボックス

  5. [Weblogic Integration システムおよびコントロール スキーマをユーティリティ プロジェクトに追加] チェック ボックスをチェックします。
  6. [終了] をクリックします。
  7. 表示された [関連付けられたパースペクティブを開きますか?] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックし、Workshop パースペクティブからプロセス パースペクティブに切り替えます。[常にこの設定を使用する] チェック ボックスをチェックします。
  8. 図 2-3 パースペクティブを開くときの確認


    パースペクティブを開くときの確認

    注意 : J2EE は、Oracle Workshop for WebLogic のデフォルト パースペクティブです。プロセス パースペクティブには、[ノード パレット] や [データ パレット] など、必要なすべてのビューが含まれています。
注意 : 同様に、XQuery トランスフォーメーション パースペクティブには、[式の関数]、[式の変数]、[対象の式]、[制約] など、XQuery トランスフォーメーションに関連するビューが含まれています。
  1. チュートリアル プロセス アプリケーションが作成され、[パッケージ・エクスプローラー] ペインに表示されます。
  2. 図 2-4 [パッケージ・エクスプローラー] ペイン


    [パッケージ・エクスプローラー] ペイン

    [パッケージ・エクスプローラー] ペインには、アプリケーションで使用できるファイルやリソースが表示されます。

    EAR プロジェクト - EAR プロジェクトは、アプリケーションの中心として機能します。EAR プロジェクトには、エンタープライズ アプリケーションの各プロジェクトで共有される JAR ファイルが含まれています。このプロジェクトには、アプリケーションのすべてのプロジェクトへのリンクが用意されています。プロジェクト ファイルは、Oracle Workshop for WebLogic で、複数のプロジェクトが含まれているエンタープライズ アプリケーションのテストおよびデプロイに使用されます。EAR プロジェクト ファイルは、EAR (エンタープライズ アーカイブ) ファイルの作成に使用されます。

    Web プロジェクト - Oracle WebLogic Integration プロセス ファセットが追加されたプロジェクト。アプリケーションには必ず、1 つ以上のプロジェクトが含まれます。プロジェクトは、Oracle WebLogic Server アプリケーションを表します。言い換えると、プロジェクトを作成するということは、Web アプリケーションを作成することです。プロジェクト名は、クライアントがアプリケーションへのアクセスに使用する URL に組み込まれます。

    ユーティリティ プロジェクト - アプリケーションで使用する XML スキーマとメッセージ ブローカ チャネル ファイルが含まれるプロジェクト。

    Web アプリケーションは、ビジネス プロセス、Web サービス、JSP、サーブレット、HTML ページなど、Web リソースの集合を定義する J2EE デプロイメント ユニットであり、EJB などの外部リソースへの参照を定義できます。

    requestquote - ビジネス プロセス、トランスフォーメーション、xq ファイルが格納されています。

    • FileQuote.java - 見積り要求ビジネス プロセスがファイル システムにファイルを書き込むために使用するファイル コントロールです。
    • PriceAvailTransformations.java - RequestQuote.java で使用するデータ トランスフォーメーションが含まれています
    • RequestQuote.java - 完了したビジネス プロセス。チュートリアルではこのビジネス プロセスを再構築する手順を説明します。再構築を開始する前にこのビジネス プロセスを実行してテストすることができます。
    • RequestQuoteTransformation.java および TutorialJoin.java - RequestQuote.java で使用するデータ トランスフォーメーションが含まれています。
    • XQ ファイル - トランスフォーメーション ファイルのトランスフォーメーション メソッドごとに、1 つの XQ ファイルが作成されます。XQ ファイルには、プロジェクト内のトランスフォーメーション ファイルによって呼び出された、XQuery 言語で記述されたクエリが含まれています。

      requestquote.services フォルダには、ビジネス プロセスが対話するサービスが格納されています。services フォルダには、Web サービス、Web サービス コントロール、ビジネス プロセス、およびプロセス コントロールが含まれています。

      testxml フォルダには、完了したビジネス プロセスのテストに使用できる XML ファイルが格納されています。


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