Oracle WebLogic Integration の概要

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イベント ジェネレータ

イベント ジェネレータは、関連するシステムで発生したアクティビティに応じてイベントをトリガします。各イベント ジェネレータはメッセージ ブローカ チャネルに関連付けられています。システム イベントが発生すると、イベント ジェネレータは、関連するメッセージ ブローカ チャネルを介してイベントに関する情報をパブリッシュします。チャネル ルールはイベント ジェネレータごとにコンフィグレーションできます。

表 1 に、WLI でサポートされるイベント ジェネレータのタイプを示します。

表 1 イベント ジェネレータのタイプ
イベント ジェネレータのタイプ
説明
ファイル
ファイル イベント ジェネレータは、ローカル ドライブまたはリモート サーバ (FTP または SFTP) 上のファイルやディレクトリをポーリングし、ファイルに対して何らかの操作 (読み込み、書き込み、または追加) が行われると、イベントを生成する。また、コピー、名前の変更、削除などのファイル操作をモニタすることもできる。モニタされるファイルには、XML オブジェクト、生データ (バイナリ)、または文字列を格納できる。ファイル操作の詳細は XML またはバイナリ オブジェクトとしてメッセージ ブローカ チャネルでパブリッシュされる。
電子メール
このタイプのイベント ジェネレータは、電子メール アカウントをポーリングしてメッセージを確認し、メッセージ ブローカ チャネルにそのコンテンツをパブリッシュする。
JMS
JMS イベント ジェネレータは JMS キューおよびトピックをポーリングしてメッセージを確認する。メッセージはメッセージ ブローカ チャネルを使用してパブリッシュされる。
タイマー
タイマー イベント ジェネレータは、ユーザが指定した時刻にイベントを作成し、メッセージ ブローカ チャネルにそのイベントをパブリッシュする。
タイマー イベント ジェネレータは、指定した時間が過ぎたことを検知すると、メッセージ ブローカ チャネルにメッセージをパブリッシュする。メッセージの内容は、このイベント ジェネレータに対して定義されたチャネル ルールで指定できる。これらは常に XML メッセージである。
タイマー イベント ジェネレータを、Worklist Console で定義されたビジネス カレンダーに関連付けることができる。詳細については、以下を参照。
RDBMS
RDBMS イベント ジェネレータを使用すると、イベント ジェネレータに関連付けられたデータベース テーブルで挿入、更新、または削除が実行された場合に、イベントを生成できる。データベース内のデータをクエリする目的で RDBMS イベント ジェネレータを使用することもできる。RDBMS イベント ジェネレータで生成されたイベントはメッセージ ブローカ チャネルでパブリッシュされる。
詳細については、『RDBMS イベント ジェネレータ ユーザーズ ガイド』を参照。
HTTP
HTTP イベント ジェネレータは、HTTP リクエストを受け取り、コンテンツ タイプを調べ、メッセージをメッセージ ブローカ チャネルにパブリッシュするサーブレットである。HTTP イベント ジェネレータは、同期サブスクリプションやマルチパート応答をサポートする。
MQ Series
MQ Series は、IBM のメッセージング サービス キューである。MQ Series イベント ジェネレータは MQ Series メッセージ キューをポーリングし、メッセージ ブローカ チャネルを介してメッセージをパブリッシュする。
WLI では以下のオプションを通じて、IBM Websphere® MQ Series メッセージング サービス キューの統合を提供しサポートしている。

注意 : WLI コントロールでは MQ Series API を使用する。WLI 以外の、または IBM WebSphere MQ 固有の MQ Series コントロールの問題については、API で回避策を必要とする場合がある。ただし、JMS ベースの MQ の統合には、IBM WebSphere MQ API のようなサポート関連の制限はない。WebSphere MQ のシステム要件の詳細については、http://www-306.ibm.com/software/integration/wmq/requirements/index.html を参照。

TIBCO RV
TIBCO Rendezvous は、TIBCO が提供するメッセージング ソフトウェアである。TIBCO を使用すると、分散プラットフォームで実行されるアプリケーション間でデータを交換することができる。
TIBCO RV イベント ジェネレータは、Rendezvous サブジェクトのメッセージをリスンし、目的のメッセージを受け取るとすぐに、メッセージ ブローカにイベントを発生させる。メッセージは Rendezvous によってサポートされるほとんどの形式で受信され、バイナリに変換されて、メッセージ ブローカ チャネルでパブリッシュされる。メッセージの形式は、XML、文字列、および TIBCO 独自の Rendezvous メッセージ形式。

注意 : WLI で TIBCO コントロールおよびイベント ジェネレータを使用しても、「ダイナミック ライブラリ」を含む TIBCO Rendezvous を使用する権限が付与されるわけではない。詳細については、http://www.tibco.com を参照。

WLI Administration Console を使用して、イベント ジェネレータを管理、デプロイ、およびモニタすることができます。イベント ジェネレータはスタンドアロン サーバにもクラスタにもデプロイできます。

詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「イベント ジェネレータ」を参照してください。


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