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WebLogic Platform アプリケーションのデプロイメント

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WebLogic ドメインの作成とコンフィグレーション

ドメインとは、WebLogic Server の基本的な管理単位です。WebLogic Platform アプリケーションを実行するには、適切な WebLogic Platform リソースを格納するドメインを作成する必要があります。WebLogic Server ドメインの詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server ドメインの概要」を参照してください。

この節では、WebLogic ドメインをコンフィグレーションするために使用できるツールの一覧を示します。また、WebLogic リソース、クラスタ、および対象のコンフィグレーションに関する考慮事項や、サーバを設定して起動する方法について説明します。

この節では、以下のトピックを取り上げます。

次の例では、スクリプトを使用して WebLogic ドメインをコンフィグレーションする方法について説明します。スクリプトを使用すると、さまざまな対象環境でドメインの作成を制御したり繰り返したりすることが容易になります。

注意 : 先に進む前に、プロモーション プランを確認して、アプリケーションで必要とされる各リソースのコンフィグレーションと割り当て要件を理解してください。プロモーション プランの詳細については、「プロモーションのプランニング」を参照してください。

 


対象ドメインのコンフィグレーション用ツール

対象ドメインのコンフィグレーションに使用するツールは、対象ドメインを新規に作成する場合と、既存のドメインの場合で異なります。次の表にツールをまとめます。

表 3-1 WebLogic ドメインのコンフィグレーション用ツール 

目的

作業内容

新規 WebLogic ドメインの作成

コンフィグレーション ウィザードまたは WebLogic Server Scripting Tool (WLST) Offline を使用して、WebLogic ドメインを作成し、必要な WebLogic リソースを定義する。作業開始時に役立つように、定義済みのコンフィグレーション テンプレートが用意されている。

コンフィグレーション ウィザードや WLST Offline では、以下の節で説明するように、多数のリソースをコンフィグレーションする。

WebLogic ドメインの作成の詳細については、以下を参照。

  • コンフィグレーション ウィザードを使用する場合は、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「新規 WebLogic ドメインの作成」を参照。

新規の WebLogic ドメインを作成した後、次の「既存の WebLogic ドメインの更新」で説明されている方法のいずれかを使用して更新できる。

既存の WebLogic ドメインの更新

次のいずれかのツールを使用して、既存の WebLogic ドメインを更新する。

  • コンフィグレーション ウィザード。『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「ドメインの拡張」に記載されている説明のとおり。


 

 


リソースのコンフィグレーションと割り当てに関する考慮事項

WebLogic ドメインを作成するとき、システム リソースの対象をコンフィグレーションおよび指定する必要があります。表 3-2 に、プロダクション環境におけるリソースのコンフィグレーションと割り当てに関するヒントを示します。

注意 : コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline には、マルチサーバ ドメイン (例 : クラスタ化されたドメイン) のリソースをコンフィグレーションするプロセスを合理化する自動コンフィグレーション機能があります。「コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline を使用した自動コンフィグレーション」を参照してください。

表 3-2 リソースのコンフィグレーションと割り当てに関する考慮事項 

リソース

コンフィグレーションに関する考慮事項

割り当てに関する考慮事項

管理サーバ

  • Web 経由で接続されるアプリケーション間でセキュア通信を使用可能にする場合は、Secure Sockets Layer (SSL) プロトコルを有効にする。セキュリティに関する考慮事項の詳細については、「セキュリティのコンフィグレーション」を参照。

  • T3 接続をシミュレートすることでステートフル接続を使用可能にするには HTTP トンネリングを有効にする。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server の Web サーバ機能のコンフィグレーション」の「HTTP トンネリングのための WebLogic Server の設定」を参照。

関連トピック

必ず、管理サーバの IP アドレスがクラスタワイドの DNS 名に含まれないようにする。管理サーバをクラスタに入れない理由は次のとおりである。

  • そのようにする利点がない。管理オブジェクトはクラスタ化できないので、管理サーバで障害が発生しても別のクラスタ メンバーにフェイルオーバされない。

  • 管理サーバは、クライアントからのリクエストを処理するようにコンフィグレーションしないようにする。

管理対象サーバ

関連トピック

  • プロキシ サーバとして機能する管理対象サーバを追加した場合、そのサーバはクラスタに入れない。

  • ファイアウォールを越えてクラスタにサーバ インスタンスをデプロイしない。詳細については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタでの通信」にある「クラスタでの WebLogic Server の通信」の「IP マルチキャストを使用した 1 対多通信」の「ファイアウォールがマルチキャスト通信を遮断することがある」を参照。

クラスタ

  • クラスタでのマルチキャスト通信用のアドレスとポートを識別する。ネットワーク上の複数のクラスタは、必要に応じてマルチキャスト アドレスとマルチキャスト ポートの組み合わせを共有できる。クラスタのマルチキャスト アドレスがクラスタ通信以外の目的に使用されないことを確認する。

  • エンティティ Bean と EJB ハンドルのフェイルオーバでは、クラスタ アドレスに対して、クラスタ内のすべてのサーバ インスタンスだけにマップされる DNS 名を指定する必要がある。詳細については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタのフェイルオーバとレプリケーション」の「EJB と RMI のレプリケーションとフェイルオーバ」の「エンティティ Bean と EJB ハンドルのフェイルオーバ」を参照。

関連トピック

クラスタへのアプリケーションの割り当てに関する考慮事項を確認する場合は、「アプリケーションの割り当て」を参照。

マシン

次の場合にはマシン名を定義する。

  • 管理サーバのホストでないマシン (例 : リモート マシン) 上でノード マネージャを実行している場合。この場合には、ノード マネージャを localhost に設定しない。[リスン アドレス] を IP アドレスで指定する場合は、ノード マネージャを使用する管理サーバと管理対象サーバで HostNameVerification を無効にする必要がある。

  • マシンごとに複数のサーバ インスタンスを実行して、WebLogic Server が同一マシン上でセッションをレプリケートしないようにしている場合。

関連トピック

なし。

JDBC 接続プール

JDBC 接続プールごとに、データベースのタイプと関連情報 (ホスト情報やポート情報など) を設定して、プロダクション データベースを指定する。WebLogic Platform ドメインの定義済み JDBC コンフィグレーション情報については、「デプロイメント対象のリファレンス」を参照。

アップグレードでは、次の点に注意する。

  • デフォルトの接続プール (例 :cgPoolcgJMSPool-nonXAbpmArchPool など) をすべてコンフィグレーションする。

  • 接続プールの名前を変更した場合は、既存のデータ ソースを新しい接続プールに割り当てる。

  • cgJMSPool-nonXA プールは非 XA ドライバでコンフィグレーションする。

  • レポート データ テーブルが cgPool と異なるプールを介して参照される場合は、bpmArchPool をコンフィグレーションするときに、WebLogic Administration Console でレポート データストアとしてコンフィグレーションする。詳細については、『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「システム コンフィグレーション」の「レポート データストアのコンフィグレーション」を参照。

関連トピック

  • クラスタに割り当てる。同じ JDBC 接続プールを複数のクラスタに割り当てることができる。

  • 必要であれば、管理サーバに割り当てる (例 : JMS サーバが管理サーバに割り当てられる場合)。

  • 関連する JDBC データ ソースと同じサーバやクラスタに必ず割り当てる。

JDBC データ ソースまたは
TX データ ソース

JMS サーバが定義されているサーバごとに 1 つずつ JMS JDBC をコンフィグレーションする。

アップグレードでは、次の点に注意する。

  • XA ドライバを使用している場合は、XA 対応の JDBC 接続プールごとに Tx データ ソースを 1 つだけコンフィグレーションする。セミコロンで区切ることにより、Tx データ ソースごとに複数の JNDI 名を指定できる。

  • 非 XA ドライバによる分散トランザクションを使用している場合は、同じ接続プールのすべての Tx データ ソースをコンフィグレーションする。

  • ローカル トランザクションのみを使用している場合は、データ ソースを使用する。それ以外の場合は Tx データ ソースを使用する。ただし、必ず、ローカル トランザクション境界周辺のスレッドに現在関連付けられているすべてのグローバル トランザクションをいったんサスペンドしてから再開する。

  • 同じデータベースを共有する複数のドメインを作成する場合は、各ドメインが固有のデータベース スキーマを参照する必要がある。

  • JDBC データ ソースや Tx データ ソースの JNDI 名は編集しないようにする。

  • XA ドメインを作成してグローバル トランザクションに対応させる場合は、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「操作ガイド」の「コンフィグレーション テンプレートを使用した XA ドメインの作成」に記載されている JDBC コンフィグレーション ガイドラインを確認。

  • XA ドメインを作成して Oracle RAC に対応させる場合は、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「操作ガイド」の「マルチプールと Oracle RAC データベースを使用した XA ドメインの作成方法」に記載されている JDBC コンフィグレーション ガイドラインを確認。

関連トピック

  • 関連する JDBC 接続プールと同じサーバやクラスタを割り当てる。

  • 同じ JDBC データ ソースを複数のクラスタに割り当てることができる。

JDBC MultiPools

JDBC マルチプールを作成して、ロード バランシング サポートを増やす。マルチプールは、必ずしもクラスタで使用する必要はない。

  • クラスタに割り当てる。同じ JDBC マルチプールを複数のクラスタに割り当てることができる。

  • 必要であれば、管理サーバに割り当てる。

  • 必ず、関連する JDBC データ ソースおよび接続プールと同じサーバやクラスタに割り当てる。

JMS Servers

JMS フェイルオーバに対応させるには、JMS サーバを移行可能な管理対象サーバに割り当てる。コンフィグレーション ウィザードまたは WLST Offline を使用してドメインを作成する場合は、この割り当てが自動的に行われる。

JMS サーバの移行可能な対象をコンフィグレーションすることにより、WebLogic JMS では、クラスタ環境用の WebLogic Server コアに実装されている移行フレームワークが利用される。このフレームワークにより、JMS は移行リクエストに適切に応答し、JMS サーバを正しい順序でオンラインまたはオフラインにすることが可能になる。移行可能な対象をクラスタでコンフィグレーションしない場合でも、移行可能なサービスをクラスタ内の任意のサーバ インスタンスに手動で移行させることができる。詳細については、『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JMS の管理」の「JMS 移行可能対象のコンフィグレーション」を参照。

ドメインの作成時に JMS サーバを追加すると、自動コンフィグレーションは実行されない。自動コンフィグレーションの詳細については、「コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline を使用した自動コンフィグレーション」を参照。

注意 : WebLogic Integration のシステム キューは、同一の JMS サーバ上でアプリケーション キューと混在させることができる。

  • 必要に応じて、管理対象サーバごとに JMS サーバを 1 つ割り当てる。

  • 必要に応じて、管理サーバに割り当てる (例 : WebLogic Portal アプリケーションをサポートする場合)。

JMS 送り先または
分散送り先

  • クラスタを使用して、物理的送り先の高可用性やロード バランシングに対応させる場合は、JMS 分散送り先を作成する。コンフィグレーション ウィザードや WLST Offline を使用する場合は、クラスタを作成する前に送り先を作成することで、同じ JNDI 名を持つ分散送り先として送り先が自動的にコンフィグレーションされ、メンバーも同様にコンフィグレーションされる。

  • 管理対象サーバごとに JMS 分散送り先メンバーを 1 つ作成する。

  • RedeliveryLimit を環境に見合ったメッセージ数に設定する。デフォルトでは、JMS キューのエラー メッセージおよび警告の再配信回数は無制限である。

  • 配信されなかったメッセージ用のエラー送り先を作成する。エラー送り先はキュー送り先にすることもトピック送り先にすることもできる。送り先が定義されている同じ JMS サーバ上でコンフィグレーションする必要がある。エラー送り先がコンフィグレーションされていない場合、配信されなかったメッセージは削除される。JMS キューの場合は、RedeliveryLimit を 0 に設定するようにする。詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「JMS 送り先のタスク」を参照。

注意 : ドメインの作成時、JMS サーバを追加し、その後、そのサーバに JMS 送り先を追加する場合、自動コンフィグレーションは実行されない。自動コンフィグレーションの詳細については、「コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline を使用した自動コンフィグレーション」を参照。

関連トピック

単一のクラスタに割り当てる。

デフォルトでは、コンフィグレーション ウィザードは各 JMS 分散送り先をドメインの最初のクラスタに自動的に割り当てる。ドメインが作成されたら、WebLogic Server Administration Console (または同等のツール) を使用して対象を変更できる。

JMS ファイル ストアまたは JDBC ストア

  • 必要に応じて、各管理対象サーバおよび管理サーバに JMS ファイル ストアまたは JDBC ストアを定義する。

  • 非 XA JDBC 接続プールを使用して JMS JDBC ストアをコンフィグレーションする。

なし。


 

クラスタのメンバーの名前とアドレスの指定に関するガイドライン

クラスタをコンフィグレーションするとき、IP アドレスまたは DNS 名を使用して、クラスタとそのメンバー (クラスタを構成するサーバ インスタンス) の名前とアドレスに関する情報を指定します。名前とアドレスをコンフィグレーションするときは、次のことを考慮してください。

上記の詳細については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「WebLogic クラスタの設定」の「始める前に」の「名前とアドレスを識別する」を参照してください。

コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline を使用した自動コンフィグレーション

コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline には、マルチサーバ ドメイン (例 : クラスタ化されたドメイン) のリソースをコンフィグレーションするプロセスを合理化する自動コンフィグレーション機能があります。

ドメイン作成時に管理対象サーバを追加すると、コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline によってリソースがそのサーバに自動的に配分されます。

WLST Offline を使用してドメインにキューを作成すると、各キューが分散キューとして自動的にコンフィグレーションされ、関連するメンバー キューがクラスタの各管理対象サーバに作成されます。この処理は、ドメインの作成時、クラスタを作成する前に行う必要があります。この機能は、既存のドメインを更新する場合には対応していません。

詳細については、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「対象のコンフィグレーション」の「アプリケーションとサービスの自動コンフィグレーション」を参照してください。

定義済みリソースのデフォルトの対象のリストについては、以下を参照してください。

注意 : クラスタの自動コンフィグレーションは、ドメインの作成時にクラスタを追加する場合、または拡張テンプレートを使用してドメインを更新するときにドメインを追加する場合にのみ機能します。この機能は、(拡張テンプレートを使用しないで) 既存のドメインを更新する場合には対応していません。

コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline は、単一クラスタ ドメインの自動コンフィグレーションに対応しています。クラスタを 2 つ作成するときは、「例 : WLST Offline を使用して、マルチ クラスタ Platform ドメインをコンフィグレーションする方法」の説明に従って、リソース、サービス、およびアプリケーションを割り当てる対象を手動で修正する必要があります。

 


WebLogic Workshop ランタイムで必要なアプリケーション リソースの追加

Web サービスが非同期リクエストに対応するようにコンフィグレーションされている場合、WebLogic Workshop は、リクエストを処理するために、非同期リクエスト キューとエラー キューを開発環境に作成します。キュー要素のペアごとに、対応する JMS キューのペアを対象サーバ上に作成し、非同期エラー キューを非同期キューに関連付ける必要があります。

WebLogic Workshop では、非同期キューが <con:async-request-queue> および <con:async-request-error-queue> という要素名で /META-INF/wlw-manifest.xml ファイルに定義されます。キューの名前の形式は、web_app.queue.AsyncDispatcherweb_app.queue.AsyncDispatcher_error です。ここで、web_app には Web アプリケーションの名前が入ります。

対象ドメインがクラスタ化されている場合は、キューを分散キューとしてコンフィグレーションする必要があります。複数のクラスタを使用している場合は、クラスタごとに一連のキューを追加作成する必要があります。

注意 : WLST Offline を使用してドメインにキューを作成すると、各キューが分散キューとして自動的にコンフィグレーションされ、関連するメンバー キューがクラスタの各管理対象サーバに作成されます。この処理は、ドメインの作成時、クラスタを作成する前に行う必要があります。この機能は、既存のドメインを更新する場合には対応していません。詳細については、「コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline を使用した自動コンフィグレーション」を参照してください。

非同期ディスパッチャ キューを設定する例については、「アプリケーションで必要な非同期ディスパッチャ キューをコンフィグレーションする」を参照してください。

wlw-config.xml コンフィグレーション ファイルの <async-dispatch-policy> 要素を使用すると、非同期リクエストのサーバ ディスパッチ ポリシーをコンフィグレーションできます。<async-dispatch-policy> 要素は、プロジェクトの非同期リクエストをサーバ定義のディスパッチ ポリシーに関連付けます。ディスパッチ ポリシーは、EJB がどのサーバ実行スレッド プールで実行されるかを指定します。この要素に指定される値は、AsyncDispatcher および AsyncErrorDispatcher メッセージ駆動型 Bean 用に weblogic-ejb-jar.xml コンフィグレーション ファイルの <async-dispatch-policy> エントリを生成するために使用されます。詳細については、WebLogic Workshop オンライン ヘルプの <asynch-dispatch-policy> 要素の説明を参照してください。

 


サーバをプロダクション モードで起動させるコンフィグレーション

起動モードを prod に設定します。開発モードとプロダクション モードの違いについては、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「コンフィグレーションの起動モードの相違点」を参照してください。サーバの起動モードをコンフィグレーションする例については、「ドメイン オプションを設定する」を参照してください。

 


SDK の設定

使用しているプラットフォームでサポートされている SDK のうち、プロダクションレベルのパフォーマンス用として最適化されている SDK を設定します。必ず、クラスタのすべてのサーバ インスタンスで同じ SDK をコンフィグレーションしてください。特定のプラットフォームでサポートされている Java SDK のリストについては、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』を参照してください。SDK をコンフィグレーションする例については、「ドメイン オプションを設定する」を参照してください。

 


リモート マシン上の管理対象サーバの設定

対象ドメインをコンフィグレーションした後、リモート マシン上に管理対象サーバのディレクトリを設定し、必要に応じてノード マネージャをコンフィグレーションする必要があります。

管理対象サーバのディレクトリを設定する

リモート マシンで稼働する管理対象サーバのディレクトリを設定するには

  1. ノード マネージャを使用してリモートの管理対象サーバを管理しない場合は、そのサーバにドメインを作成します。必ず、クラスタのすべてのサーバ インスタンスで同じ JDK をコンフィグレーションし、モードを prod に設定してください。
  2. ノード マネージャを使用する場合、リモートの管理対象サーバのディレクトリでは、管理サーバのディレクトリにあるファイルをすべて必要とするわけではありません。その理由は、ドメイン内にあるすべての管理対象サーバのコンフィグレーション情報を管理サーバで維持しているからです。

  3. WebLogic Workshop の wlw-runtime-config.xml コンフィグレーション ファイルを使用する場合は、そのファイルをクラスタ内の各管理対象サーバのルート ディレクトリにコピーする必要があります。
  4. 必ず、次のセキュリティ サービスのキー ストアを管理対象サーバで利用できるようにしてください。
  5. キー ストアを必要とするセキュリティ サービス

    説明

    WebLogic Server セキュリティ

    SSL トランスポート トラフィックを有効にする。WebLogic Server セキュリティの詳細については、以下を参照。

    『WebLogic Security の紹介』の「セキュリティの基礎概念」の「セキュア ソケット レイヤ (SSL)」

    『WebLogic Security の管理』の「SSL のコンフィグレーション

    Web サービス セキュリティ

    Web サービスのメッセージレベルのセキュリティを有効にする。また、関連する WSSE ポリシー ファイルが管理対象サーバで必ず利用できるようにすることも必要である。Web サービス セキュリティの詳細については、以下を参照。

    WebLogic Workshop オンライン ヘルプの「Web サービス セキュリティ

    『WebLogic Web サービス プログラマーズ ガイド』の「セキュリティのコンフィグレーション」の「Web サービス セキュリティの概要」

    『Building a Secure Web Service using BEA's WebLogic Workshop』(http://dev2dev.bea.com/products/wlworkshop81/articles/sws_wlw.jsp)

    WSRP セキュリティ

    WebLogic Portal の WSRP (Web Services for Remote Portlets) 機能のセキュリティを有効にする。デフォルトでは、WSRP セキュリティ キーストアは、wsrpKeystore.jks ファイルに格納される。WSRP セキュリティの詳細については、『WebLogic Portal での WSRP の使用』の「WSRP のセキュリティの確立」を参照。

    トレーディング パートナのセキュリティ

    トレーディング パートナのセキュリティを有効にする。詳細については、『Trading Partner Integration の紹介』の「Trading Partner Integration のセキュリティ」を参照。


     

管理対象サーバの起動属性をコンフィグレーションする

ノード マネージャを使用して管理対象サーバをリモートで起動する場合は、管理対象サーバごとに ServerStart 属性をコンフィグレーションする必要があります。

次の表に、管理対象サーバごとに設定する必要のある属性を定義します。WebLogic Server Administration Console を使用してサーバに設定できる起動属性については、『コンフィグレーション リファレンス』の「ServerStart」を参照してください。

表 3-3 管理対象サーバの ServerStart 属性 

属性

説明

Arguments

このサーバを起動する際に使用される起動引数。

BEA Home

WebLogic Platform のインストール先。

ClassPath

サーバを起動するときに使用するクラスパス。デフォルトのドメイン用のサンプル クラスパス設定については、表 3-4 を参照。

JavaHome

Java のホーム ディレクトリ。

Name

コンフィグレーションの名前。

Notes

コンフィグレーションの説明として自由に入力できる情報。

Password

サーバの起動時およびサーバ状態モニタの実行時に使用するユーザ名のパスワード。

RootDirectory

サーバの起動時に使用するルート ディレクトリ。

SecurityPolicyFile

このサーバを起動する際に使用するセキュリティ ポリシー ファイル。

Username

サーバの起動時およびサーバ状態モニタの実行時に使用するユーザ名。


 

次の表に、デフォルトのドメインで必要な CLASSPATH 設定を示します。

注意 : クラスパスの値は環境に依存するので、下の表で定義されている値と異なる場合もあります。お使いの環境の CLASSPATH 情報にアクセスするには、管理サーバを起動して、コマンド ウィンドウ (stdout) に表示される CLASSPATH 情報を取得してください。

表 3-4 デフォルトのドメインの CLASSPATH 設定 

ドメイン

CLASSPATH の値

Basic WebLogic Platform

%WL_HOME%\server\lib\weblogic_knex_patch.jar;
%WL_HOME%\common\lib\log4j.jar;
%WL_HOME%\server\lib\debugging.jar;
%WL_HOME%\server\lib\knex.jar;
%WL_HOME%\javelin\lib\javelin.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlw-lang.jar;
%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic_sp.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic.jar;
%WL_HOME%\server\lib\ant\ant.jar;
%JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient+ssl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlxbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xqrl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\netui\netui-compiler.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wli.jar;
%WL_HOME%\server\lib\fop.jar;
%WL_HOME%\integration\adapters\sample\lib\sample-eis.jar;
%WL_HOME%\portal\lib\wps_system.jar

Basic WebLogic Server

%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic_sp.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic.jar;
%JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webservices.jar

詳細については、『WebLogic Server コマンド リファレンス』の「クラスパスの設定」を参照。

Basic WebLogic Portal

%WL_HOME%\server\lib\weblogic_knex_patch.jar;
%WL_HOME%\common\lib\log4j.jar;
%WL_HOME%\server\lib\debugging.jar;
%WL_HOME%\server\lib\knex.jar;
%WL_HOME%\javelin\lib\javelin.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlw-lang.jar;
%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic_sp.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic.jar;
%WL_HOME%\server\lib\ant\ant.jar;
%JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient+ssl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlxbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xqrl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\netui\netui-compiler.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wli.jar;
%WL_HOME%\server\lib\fop.jar;
%WL_HOME%\integration\adapters\sample\lib\sample-eis.jar;
%WL_HOME%\portal\lib\wps_system.jar

Basic WebLogic Integration

%WL_HOME%\server\lib\weblogic_knex_patch.jar;
%WL_HOME%\common\lib\log4j.jar;
%WL_HOME%\server\lib\debugging.jar;
%WL_HOME%\server\lib\knex.jar;
%WL_HOME%\javelin\lib\javelin.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlw-lang.jar;
%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic_sp.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic.jar;
%WL_HOME%\server\lib\ant\ant.jar;
%JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient+ssl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlxbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xqrl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\netui\netui-compiler.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wli.jar;
%WL_HOME%\server\lib\fop.jar;
%WL_HOME%\integration\adapters\sample\lib\sample-eis.jar

Basic WebLogic Workshop

%WL_HOME%\server\lib\weblogic_knex_patch.jar;
%WL_HOME%\common\lib\log4j.jar;
%WL_HOME%\server\lib\debugging.jar;
%WL_HOME%\server\lib\knex.jar;
%WL_HOME%\javelin\lib\javelin.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlw-lang.jar;
%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic_sp.jar;
%WL_HOME%\server\lib\weblogic.jar;
%WL_HOME%\server\lib\ant\ant.jar;
%JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient.jar;
%WL_HOME%\server\lib\webserviceclient+ssl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wlxbean.jar;
%WL_HOME%\server\lib\xqrl.jar;
%WL_HOME%\server\lib\netui\netui-compiler.jar;
%WL_HOME%\server\lib\wli.jar;
%WL_HOME%\server\lib\fop.jar;
%WL_HOME%\integration\adapters\sample\lib\sample-eis.jar


 

ノード マネージャをコンフィグレーションする

ノード マネージャを使用すると、管理サーバとの位置関係にとらわれずに、管理対象サーバに対して一般的な操作を実行できます。ノード マネージャを使用して次の操作を行うことができます。

ノード マネージャの機能を利用するには、管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャ プロセスを実行して、ノード マネージャを次のようにコンフィグレーションする必要があります。

プロダクション環境でノード マネージャをコンフィグレーションするために必要な各手順の詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャのコンフィグレーション、起動、および停止」の「ノード マネージャのコンフィグレーション」の「コンフィグレーション チェックリスト (プロダクション環境)」を参照してください。

 


例 : WLST Offline を使用して、単一クラスタ Platform ドメインをコンフィグレーションする方法

次の例では、WLST Offline を使用して、「単一クラスタ Platform ドメインの例」の説明に従い、単一のクラスタが含まれる WebLogic Platform ドメインを作成する方法について説明します。

手順は次のとおりです。

WLST Offline の詳細については、次の URL にある WLST Offline キットに付属のドキュメントと例を参照してください。https://codesamples.projects.dev2dev.bea.com/servlets/Scarab?id=97

WLST 変数を定義する

WLST Offline スクリプトで変数を定義し、WLST Offline を使用してその変数を参照することで、さまざまな対象環境におけるスクリプトの再利用を容易に行えるようになります。たとえば、スクリプト内に変数値を「ハードコード化」することも、コマンドラインから WLST Offline スクリプトに値を渡すこともできます。

たとえば、WebLogic ホーム ディレクトリ、ドメイン名、およびドメイン テンプレート名を指定するために、WLST Offline スクリプト内で次の変数を定義すると

weblogic_home="/bea/weblogic81"
domain_template="platform.jar"

値に代わりに、スクリプト内の変数を参照できます。たとえば、次のようにします。

readTemplate(weblogic_home + '/common/templates/domains'+ domain_template)

注意 : 読みやすくするために、以下のコードでは、変数ではなく実際の値を使用しています。

ドメイン作成用のテンプレートを開く

次のコードは、ドメイン作成用の Basic WebLogic Platform Domain テンプレートを開き、cmo 変数を使用してドメイン名を設定します。cmo 変数にはカレント管理オブジェクト (Current Management Object) が格納されます。これは WLST Offline を使用する際の移動先であるコンフィグレーション Bean インスタンスに設定されます。この場合の移動先は、すべてのコンフィグレーション管理オブジェクトのルート DomainMBean になります。

readTemplate('/bea/weblogic81/common/templates/domains/platform.jar')

管理ユーザ名とパスワードをコンフィグレーションする

次のコードは、コンフィグレーション済みの管理アカウント用のパスワードを設定します。

cd('/Security/platform/User/weblogic')
cmo.setPassword('password')

管理サーバをコンフィグレーションする

次のコードは、リスン アドレスとリスン ポートを設定し、SSL を有効にし、SSL ポートを設定することで、管理サーバをコンフィグレーションします。管理サーバのコンフィグレーションに関する考慮事項を確認するには、「リソースのコンフィグレーションと割り当てに関する考慮事項」を参照してください。

cd('/Server/cgServer')
cmo.setListenAddress('host')
cmo.setListenPort(9301)

cd('SSL/cgServer')
cmo.setEnabled(1)
cmo.setListenPort(9302)

アプリケーションで必要な非同期ディスパッチャ キューをコンフィグレーションする

次のコードは、アプリケーションの必要に応じて、一連の非同期ディスパッチャ キューとその関連エラー キューをコンフィグレーションします。非同期ディスパッチャ キューを作成する必要があるかどうかを決定するには、wlw-manifest.xml ファイルの内容を確認します。このファイルには、「WebLogic Workshop ランタイムで必要なアプリケーション リソースの追加」の説明のとおり、アプリケーションで参照しているサーバ リソースに関する情報があります。

ヒント

クラスタを作成する前に非同期キューを作成することにより、キューは、同じ JNDI 名を持つ分散キューとして自動的にコンフィグレーションされます。

  queueNames = 'IntApp.queue.AsyncDispatcher', \
'PortApp.queue.AsyncDispatcher'

# ドメイン テンプレートに含まれる定義済み JMS サーバ
cd ('/JMSServer/cgJMSServer')

for qName in queueNames:
errqName = qName + "_error"

# 非同期ディスパッチャ エラー キューを作成する
create(errqName, 'JMSQueue')
cd ('JMSQueue/' + errqName)
cmo.setJNDIName(errq Name)
errqMBean = cmo
cd ('../..')

# 非同期ディスパッチャを作成する queue
create(qName, 'JMSQueue')
cd ('JMSQueue/' + qName)
cmo.setJNDIName(qName)

# 非同期ディスパッチャエラー キューを関連付ける
cmo.setErrorDestination(errqMBean)
cd ('../..')

JDBC 接続プールをコンフィグレーションする

次のコードは、データベース タイプと関連情報をコンフィグレーションして、4 つのデフォルト JDBC 接続プールのプロダクション データベースをそれぞれ指定します。その接続プールは具体的には、bpmArchPoolcgJMSPool-nonXAcgPool、および portalPool です。JDBC 接続プールのコンフィグレーションに関する考慮事項を確認するには、「リソースのコンフィグレーションと割り当てに関する考慮事項」を参照してください。

cd ('/JDBCConnectionPool')
nonXApools = 'cgJMSPool-nonXA',
for pool in nonXApools:
cd (pool)
cmo.setDriverName('oracle.jdbc.driver.OracleDriver')
cmo.setUserName('username')
cmo.setPassword('password')
cmo.setDbmsHost('myDBHost')
cmo.setDbmsPort('1521')
cmo.setDbmsName('myDB')
cd ('..')
XApools = 'cgPool', 'bpmArchPool', 'portalPool'
for pool in XApools:
cd (pool)
cmo.setDriverName('oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource')
cmo.setUserName(user')
cmo.setPassword(password')
cmo.setDbmsHost('myDBHost')
cmo.setDbmsPort('5321')
cmo.setDbmsName('myDB')
cmo.setSupportsLocalTransaction(1)
cmo.setKeepXAConnTillTxComplete(1)
cd ('..')

クラスタ、管理対象サーバ、およびマシンをコンフィグレーションする

次のコードは、次のタスクを実行します。

cd ('/')
# サーバを定義する
clusterConfig = 'platformCluster','multicast_addr',9101
ms1 = 'ms1','host1',9111,9112,'machine1'
ms2 = 'ms2','host2',9121,9122,'machine2'
ms3 = 'ms3','host3',9131,9132,'machine1'
ms4 = 'ms4','host4',9141,9142,'machine2'
mss = ms1, ms2, ms3, ms4

# クラスタを作成する
cl_name, mc_addr, mc_port = clusterConfig
cluster = create(cl_name, 'Cluster')

# マシンをコンフィグレーションする
machine = None
prev_ms_machine = ""
cl_addr = ""
for msConfig in mss:
ms_name, ms_addr, ms_port, ms_ssl_port, ms_machine = msConfig
if ms_machine != "" and ms_machine != prev_ms_machine:
prev_ms_machine = ms_machine
machine = create(ms_machine, 'Machine')

# ノード マネージャ名とリスン アドレスをコンフィグレーションする
cd('Machine/' + ms_machine + '/NodeManager/' + ms_machine)
cmo.setName(ms_machine)
cmo.setListenAddress(ms_addr)
cd('../../../..')

# 管理対象サーバを 1 台のマシンに割り当てるようにコンフィグレーションする
ms = create(ms_name,'Server')

cd('Server/' + ms_name)
cmo.setListenAddress(ms_addr)
cmo.setListenPort(ms_port)
if machine != None:
cmo.setMachine(machine)
cd('SSL/' + ms_name)
cmo.setEnabled(1)
cmo.setListenPort(ms_ssl_port)
cd('../..')
assign('Server', ms_name, 'Cluster', cl_name)

# ノード マネージャの StartServer プロパティをコンフィグレーションする
create(ms_name, 'ServerStart')
cd('ServerStart/' + ms_name)
cmo.setBeaHome('/bea')
cmo.setJavaHome('/bea/weblogic81/jrockit81sp4_142_05')
cmo.setRootDirectory('/bea/user_projects/domains/platform')
# 表 3-4 の CLASSPATH 設定を参照
cmo.setClassPath(classpath')
cmo.setSecurityPolicyFile('/bea/weblogic81/server/lib/weblogic.policy')
cmo.setArguments('-Xms512m -Xmx512m -da -Dwlw.iterativeDev=false
-Dwlw.testConsole=false -Dwlw.logErrorsToConsole=true -Dweblogic.ProductionModeEnabled=true')
cmo.setUsername('user')
cmo.setPassword('password')

cd('../..')
# 実行スレッドをチューニングする
cd('ExecuteQueue/weblogic.kernel.Default')
cmo.setThreadCount(15)
cmo.setThreadsIncrease(5)

cd('../..')
# クラスタ アドレス設定用のアドレスとポートを集める
cl_addr = cl_addr + ms_addr + ':' + str(ms_port) + ','

# クラスタ アドレス、マルチキャスト アドレス、およびマルチキャスト ポートを設定する
cl_addr = cl_addr[:-1] # 後にある ',' を切り取る
cluster.setClusterAddress(cl_addr)
cluster.setMulticastAddress(mc_addr)
cluster.setMulticastPort(mc_port)

Web プロキシ サーバをコンフィグレーションする

次のコードは、Web プロキシ サーバをコンフィグレーションします。詳細については、「ロード バランサと Web プロキシ サーバの使用」を参照してください。

create('platproxy','Server')
cd('/Server/platproxy')
cmo.setListenAddress('host')
cmo.setListenPort(9431)
# このサーバをクラスタのプロキシ サーバとして設定する
cd ('/Cluster/platformcluster')
cmo.setProxyServer('platproxy')

ドメイン オプションを設定する

次のコードは、次のドメイン オプションを設定します。

setOption('OverwriteDomain','true')
setOption('CreateStartMenu','false')
setOption('ServerStartMode','prod')
setOption('JavaHome','/bea/weblogic81/jrockit81sp4_142_05')

ドメインを書き込んでテンプレートを閉じる

次のコードは、ドメインを特定のディレクトリに書き込んで、コンフィグレーション テンプレートを閉じます。

writeDomain('/bea/user_projects/domains/platform')
closeTemplate()

 


例 : WLST Offline を使用して、マルチドメイン環境をコンフィグレーションする方法

このセクションでは、「マルチドメインの例」で説明されているような 2 つのドメイン (Basic WebLogic Integration ドメインと Basic WebLogic Portal ドメイン) から構成される環境をコンフィグレーションする方法について説明します。

手順は次のとおりです。

WLST Offline の使用の詳細については、次の URL にある WLST Offline キットに付属のドキュメントと例を参照してください。https://codesamples.projects.dev2dev.bea.com/servlets/Scarab?id=97

Basic WebLogic Integration ドメインを作成する

WLST Offline を利用して Basic WebLogic Integration ドメインをコンフィグレーションするプロセスは、「例 : WLST Offline を使用して、単一クラスタ Platform ドメインをコンフィグレーションする方法」で説明されているプロセスとほぼ同じですが、以下のような違いがあります。

Basic WebLogic Portal ドメインを作成する

WLST Offline を利用して Basic WebLogic Portal ドメインをコンフィグレーションするプロセスは、「例 : WLST Offline を使用して、単一クラスタ Platform ドメインをコンフィグレーションする方法」で説明されているプロセスとほぼ同じですが、以下のような違いがあります。

 


例 : サイレント モードでコンフィグレーション ウィザードを使用して、マルチドメイン環境をコンフィグレーションする方法

dev2dev Web サイトにある『WebLogic Platform 8.1 での End2End のクラスタ化』には、サイレント モードでコンフィグレーション ウィザードを使用して対象ドメインをコンフィグレーションする例があります。 http://www.beasys.co.jp/dev2dev/products/wlplatform81/articles/clusterizing_E2E.html で、この記事にアクセスして、関連サンプル ファイルをダウンロードできます。

注意 : コード サンプルとユーティリティは、便宜を図るために dev2dev に投稿したものであり、BEA のサポート対象製品ではありません。

この記事では、WebLogic Platform ツアーを開発環境からプロダクション環境にプロモートおよび拡張する方法と、コンフィグレーション ウィザードのサイレント モードを使用して次の 2 つのドメインをコンフィグレーションする方法について説明しています。

注意 : この環境を表す図は、「マルチドメインの例」にあります。

Configuration Wizard のサイレント モード スクリプトを表示するには、サンプル コードが含まれる E2ECluster.zip ファイルをダウンロードして、次のファイルを抽出してください。

注意 : これらのスクリプトは Ant スクリプトから呼び出されるように設計されており、@DOMAIN_TEMPLATE@ といったプロパティを参照し、Ant スクリプトにインポートされるプロパティ ファイルで解決されます。このように Ant スクリプトとプロパティを使用すると、さまざまな対象環境における自動化やスクリプトの再利用が容易になります。

 


例 : WLST Offline を使用して、マルチ クラスタ Platform ドメインをコンフィグレーションする方法

WebLogic Platform プラットフォームで複数のクラスタをコンフィグレーションする場合は、一部のリソース、サービス、およびアプリケーションを明示的に再割り当てする必要があります。この再割り当てが必要になる理由は次のとおりです。

ヒント

WebLogic Platform ドメインで 2 つのクラスタをコンフィグレーションする場合の方策は、単一クラスタ用の自動コンフィグレーションをできるだけ活用することです。ドメイン内の第 1 のクラスタが WebLogic Integration クラスタに、第 2 のクラスタが WebLogic Portal クラスタになるように指定できます。WebLogic Integration クラスタでは、JMS キューや JMS トピックを必要とするので、この方策を採用すると、自動コンフィグレーションを利用してこれらのリソースを設定できます。その後、残りのリソース、サービス、およびアプリケーションを正確に割り当てます。最後に、config.xml ファイルを編集して、第 2 のクラスタである WebLogic Portal クラスタ用の JMS リソースを追加します。

次の例では、WLST Offline を使用し、「マルチ クラスタ Platform ドメインの例」の説明に従って、2 つのクラスタが含まれる WebLogic Platform ドメインを作成する方法について説明します。

手順は次のとおりです。

注意 : 読みやすくするために、以下のコードでは、変数ではなく実際の値を使用しています。WLST 変数の使い方については、「WLST 変数を定義する」を参照してください。

WLST Offline の使用の詳細については、次の URL にある WLST Offline キットに付属のドキュメントと例を参照してください。https://codesamples.projects.dev2dev.bea.com/servlets/Scarab?id=97

クラスタが 2 つあるドメインを作成する

WLST Offline を使用してマルチ クラスタ ドメインをコンフィグレーションするプロセスは、「例 : WLST Offline を使用して、単一クラスタ Platform ドメインをコンフィグレーションする方法」で説明されているプロセスとほぼ同じですが、単一のクラスタではなく、クラスタを 2 つ作成する必要がある点が異なります。

たとえば、次のコードは次のタスクを実行します。

このコードを、「クラスタ、管理対象サーバ、およびマシンをコンフィグレーションする」で説明した単一クラスタ ドメイン用の同等のコードと比較してください。

cd ('/')
# サーバを定義する
wli_ms1 = 'wlims1','host1',9111,9112,'wlimachine1'
wli_ms2 = 'wlims2','host2',9121,9122,'wlimachine2'
wli_mss = wli_ms1,wli_ms2
wli_clusterConfig = 'wlicluster','multicast1_addr',9101,wli_mss

wlp_ms1 = 'wlpms1','host3',9211,9212,'wlpmachine1'
wlp_ms2 = 'wlpms2','host4',9221,9222,'wlpmachine2'
wlp_mss = wlp_ms1,wlp_ms2
wlp_clusterConfig = 'wlpcluster','multicast2_addr',9201,wlp_mss

# クラスタを 2 つ作成する
clusterConfigs = wli_clusterConfig,wlp_clusterConfig

machines_created = ""
for clusterConfig in clusterConfigs:
cl_name, mc_addr, mc_port,mss = clusterConfig
cluster = create(cl_name, 'Cluster')

# マシンをコンフィグレーションする
machine = None
cl_addr = ""

for msConfig in mss:
ms_name, ms_addr, ms_port, ms_ssl_port, ms_machine = msConfig

# ms_machine の存在をチェックする
create_this_machine = 'yes'
if machines_created == "":
machines_created = ms_machine
else:
if machines_created.find(ms_machine) == -1:
machines_created = machines_created + "," + ms_machine
else:
create_this_machine = 'no'

if ms_machine != "" and create_this_machine == 'yes'
machine = create(ms_machine, 'Machine')

# ノード マネージャ名とリスン アドレスをコンフィグレーションする
cd('Machine/' + ms_machine + '/NodeManager/' + ms_machine)
cmo.setName(ms_machine)
cmo.setListenAddress(ms_addr)
cd('../../../..')

# 管理対象サーバをコンフィグレーションしてマシンに割り当てる

ms = create(ms_name,'Server')
ms.setListenAddress(ms_addr)
ms.setListenPort(ms_port)

if machine != None:
ms.setMachine(machine)

cd('Server/' + ms_name + '/SSL/' + ms_name)
cmo.setEnabled(1)
cmo.setListenPort(ms_ssl_port)
cd('../../../..')

assign('Server', ms_name, 'Cluster', cl_name)

# ノード マネージャの StartServer プロパティをコンフィグレーションする
cd('Server/' + ms_name)
create(ms_name, 'ServerStart')
cd('ServerStart/' + ms_name)
cmo.setBeaHome('/bea')
cmo.setJavaHome('/bea/weblogic81/jrockit81sp4_142_05')
cmo.setRootDirectory('/bea/user_projects/domains/platform')
# 表 3-4 の CLASSPATH の設定を参照
cmo.setClassPath('classpath')
cmo.setSecurityPolicyFile('/bea/weblogic81/server/lib/weblogic.policy')
cmo.setArguments('-Xms512m -Xmx512m -da -Dwlw.iterativeDev=false
-Dwlw.testConsole=false -Dwlw.logErrorsToConsole=true -Dweblogic.ProductionModeEnabled=true')
cmo.setUsername('user')
cmo.setPassword('password')
cd('../../../..')
# クラスタ アドレス設定用のアドレスとポートを集める
cl_addr = cl_addr + ms_addr + ':' + str(ms_port) + ','

# クラスタ アドレス、マルチキャスト アドレス、およびマルチキャスト ポートを設定する
cl_addr = cl_addr[:-1] # slice off trailing ','
cluster.setClusterAddress(cl_addr)
cluster.setMulticastAddress(mc_addr)
cluster.setMulticastPort(mc_port)

# WebLogic Portal クラスタ用の JMS JDBC ストアをコンフィグレーションする
cd('/JDBCConnectionPool/cgJMSPool-nonXA')
connPoolMBean = cmo
cd('/JMSTemplate/TemporaryTmplt')
jmsTemplateMBean = cmo
cd('/')
jdbcstorePrefix = "cgJMSStore_wlp_auto_"
a = ['1', '2']
for n in a:
storename = jdbcstorePrefix + n
store = create(storename,"JMSJDBCStore")
store.setConnectionPool(connPoolMBean)
store.setPrefixName('wlp_' + n)

リソース、サービス、およびアプリケーションの対象を修正する

コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline は、単一クラスタ ドメインの自動コンフィグレーションにのみ対応しています。クラスタを 2 つ作成する場合は、次の手順の説明に従って、リソース、サービス、およびアプリケーションに割り当てられた対象を手動で修正する必要があります。自動コンフィグレーションの詳細については、「コンフィグレーション ウィザードと WLST Offline を使用した自動コンフィグレーション」を参照してください。

注意 : デフォルトの対象要件については、「デプロイメント対象のリファレンス - 単一クラスタ WebLogic Platform ドメイン」を参照してください。リソース、サービス、アプリケーションの製品コンポーネントを確認するには、「デフォルトのドメイン リソース リファレンス - 製品コンポーネント別」を参照してください。

  1. システム リソースの対象を修正します。
  2. たとえば、WebLogic Integration クラスタと WebLogic Portal クラスタの portalPool および bpmArchPool JDBC 接続プールをそれぞれ割り当て解除します。

    unassign('JDBCConnectionPool', 'portalPool', 'Target', wliClusterName)
    unassign('JDBCConnectionPool', 'bpmArchPool', 'Target', wlpClusterName)
  3. WebLogic サービスの対象を修正します。
  4. たとえば、WebLogic Portal クラスタの WebLogic Integration 起動クラスおよび停止クラスを割り当て解除します。

    WLIStartupShutdownClasses = (('ShutdownClass','WLI Shutdown Class'),\
    ('StartupClass','WLI Startup Class'),\
    ('StartupClass','WLI Post-Activation Startup Class'))
    for classNVpair in WLIStartupShutdownClasses:
    cname,cvalue=classNVpair
    unassign(cname, cvalue, 'Target', wlpClusterName)
  5. アプリケーションの対象を修正します。
    1. 次のリソースのアプリケーションをすべて割り当て解除します (管理サーバ、WebLogic Integration クラスタに対して定義されている第 1 の管理対象サーバ、WebLogic Integration クラスタ、および WebLogic Portal クラスタ)。
    2. たとえば、次のようにします。

      unassignAll('Application', 'Target', adminName)
      unassignAll('Application', 'Target', wlims1Name)
      unassignAll('Application', 'Target', wliClusterName)
      unassignAll('Application', 'Target', wlpClusterName)
    3. アプリケーションを適切な対象に再割り当てします。
    4. WLST Offline は、ピリオド (「.」) やスラッシュ (「/」) が含まれるリソース名に対応していません。そのため、そういうリソースを対象に割り当てるときは、アプリケーション名に含まれるピリオド (「.」) とスラッシュ (「/」) をすべて一時的に置換する必要があります。割り当てが完了したら、元のアプリケーション名に戻して、アプリケーションがドメイン内で適切に機能するようにする必要があります。たとえば、次のコードでは、一時的な置換が次のように行われています。

    • .workshop/worklist/EJB/ProjectBeans は、次のように名前が一時的に変更されている。
      _workshop_worklist_EJB_ProjectBeans
    • .workshop/worklist/EJB/GenericStateless は、次のように名前が変更されている。
      _workshop_worklist_EJB_GenericStateless
    • たとえば、次のようにします。

      assign('Application', 'B2BDefaultWebApp', 'Target', adminName)
      assign('Application', 'WLI AI RAR Upload', 'Target', adminName)
      assign('Application', 'wliconsole', 'Target', adminName)
      assign('Application', 'B2BDefaultWebApp', 'Target', wliClusterName)
      assign('Application', '_workshop_worklist_EJB_ProjectBeans',\ 'Target', wliClusterName)
      assign('Application', '_workshop_worklist_EJB_GenericStateless',\ 'Target', wliClusterName)
      assign('Application', 'worklist', 'Target', wliClusterName)
      assign('Application', 'WLIAdmin', 'Target', wliClusterName)
      assign('Application', 'WLI Admin Helper', 'Target', wliClusterName)
      ...

config.xml ファイルを手動で編集して、第 2 のクラスタ用の JMS リソースを追加する

config.xml ファイルを手動で編集して、第 2 のクラスタ (この例では、WebLogic Portal クラスタ) 用に次のリソースを作成します。

 

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