Skip navigation.

WebLogic Platform のインストール

  前 次 前と次、目次/インデックス/pdf を分けるコロン 目次  

WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新

WebLogic Platform 配布キットを実行するには、有効な製品ライセンスが必要です。次の節では、WebLogic Platform ライセンスを取得、インストール、更新する方法を説明します。

 


WebLogic Platform ライセンスについて

WebLogic Platform では、license.bea という XML 形式のライセンス ファイルを使用します。このライセンス ファイルは、対象システムの BEA ホーム ディレクトリに保存され、その BEA ホーム ディレクトリにインストールされている BEA WebLogic Platform 製品で使用されます。WebLogic Platform では、実行時にこのファイルをチェックして、どのソフトウェア コンポーネントについてユーザが使用権限を持つかを判別します。

注意 : システム上に BEA ホーム ディレクトリが複数ある場合は、BEA ホームごとに、そのディレクトリに関連付けられている製品の使用を認可する license.bea ファイルが必要です。

ライセンスはリリースごとに異なります。WebLogic Platform 8.1 を使用するには、8.1 のライセンス ファイルが必要です。8.1 以前の license.bea ファイルを WebLogic Platform 8.1 の license.bea ファイルに変換する方法については、「以前の WebLogic Platform リリースのライセンスのアップグレード」を参照してください。

license.bea ファイルとして使用できるライセンス ファイルのタイプおよび技術的な制限事項について、次の表で説明します。

注意 : 具体的なライセンスの条項および条件については、BEA ソフトウェア ライセンス契約を参照してください。

表 6-1 WebLogic Platform 8.1 ライセンス ファイルのタイプ

ライセンス タイプ

説明

開発

  • 開発環境で、開発者が WebLogic Platform 上で実行するアプリケーションを準備する際に使用する。開発には、範囲が限定されたライセンスまたはプロダクション ライセンスが必要。

  • WebLogic Platform コンポーネント製品をすべて有効にする。

  • WebLogic Server のインスタンスを複数実行しているコンピュータも含めて、1 台のコンピュータで WebLogic Platform を実行可能。

  • 最大 5 個の IP アドレスからのクライアント接続が可能。IP アドレスは、サーバの起動時以降、追跡される。サーバを再起動すると、追跡のカウントはリセットされる。

  • WebLogic Platform と共に、BEA ホーム ディレクトリに license.bea としてインストールされる。

  • コンピュータの IP アドレスとは無関係。

範囲限定

  • 範囲が限定されたプロダクション環境で使用。

  • WebLogic Platform コンポーネント製品をすべて有効にする。

  • プロダクション ライセンスがインストールされたプロダクション サーバの全容量のほぼ 3 パーセントまでのサーバ容量で、単一 WebLogic Server インスタンスを実行可能。

  • 同時ソケット接続数を最大 3 にして、サーバ容量を制限する。ソケットに空きができるまで、4 つ目のソケット接続のリクエストはブロックされる。

  • クライアント接続が可能な IP アドレスの数は無制限。

  • WebLogic Platform 8.1 SP3 以上と共に、BEA ホーム ディレクトリに license_scale_limited.bea としてインストールされる。

  • BEA WebLogic Platform 8.1 SP2 以上でのみサポートされる。

  • コンピュータの IP アドレスとは無関係。

注意 : 範囲が限定されたモードでアプリケーションをデプロイする場合は、まず上記の開発ライセンス ファイルで開発してから、次に範囲が限定されたテストとデプロイメントの前に、範囲が限定されたライセンスをインストールすることを推奨する。

プロダクション

  • 完全な範囲のプロダクション環境で使用。

  • 購入済みのソフトウェア コンポーネントに対する機能が制限される場合がある。

  • WebLogic Server のインスタンスを複数実行しているコンピュータも含めて、1 台のコンピュータで WebLogic Platform を実行可能。

  • クライアント接続が可能な IP アドレスの数は無制限。

  • 別個に購入する必要がある。プロダクション ライセンスのご購入については、BEA の販売代理店にご連絡いただくか、BEA Web サイト (http://www.beasys.co.jp/) をご覧ください。

  • コンピュータの IP アドレスと関係あり。プロダクション ライセンスは、ライセンス ファイルで指定されている IP アドレスと同じ IP アドレスを持つコンピュータでのみ使用できる。

ワークグループ

注意 : これは、WebLogic Server Workgroup Edition 製品のみで利用可能な、特殊なタイプのプロダクション ライセンス。

  • クライアント接続が可能な IP アドレスは無制限。ただし、同時に許可されるのは 20 ユーザまで。

  • 関連付けられたデータを持つ同時 HTTP セッションの数を 20 として、ユーザ制限を強制する。

  • 別個に購入する必要がある。ワークグループ ライセンスの購入については、BEA の販売代理店に問い合わせるか、BEA Web サイト (http://www.beasys.co.jp/) を参照。

  • コンピュータの IP アドレスと関係あり。


 

WebLogic Platform 8.1 (Service Pack 3) 以降をインストールすると、2 つの有効期限のないライセンス ファイルがシステムにインストールされます。開発ライセンス (license.bea) と範囲が限定されたライセンス (license_scale_limited.bea) です。

注意 : 範囲が限定されたライセンスは、8.1 SP2 用もダウンロードできます。SP2 用の範囲が限定されたライセンスのダウンロードおよびインストールの詳細については、次の URL にある「範囲が限定されたライセンスを SP2 にダウンロードおよびインストールする」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/sp_notes/sp_notes.html#scale_limited_license.

製品は、初めてインストールした後にすぐに使い始めることができます。これは、WebLogic Platform のデフォルトでは、BEA ホーム ディレクトリにインストールされる開発ライセンスが使用されるためです。

注意 : ソフトウェアにバンドルされている license.bea ファイルは、XML の文法の定義に準拠しています。XML 定義 (<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>) は license.bea ファイルの先頭に指定する必要があります。XML 定義の前にスペースや改行を入れることはできません。

WebLogic Platform ライセンス ファイルでサポートされている製品の詳細については、次の URL にある WebLogic Platform の『Licensing』ページを参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/interm/license.html

 


license.bea ファイルの更新

WebLogic Platform をインストールすると、WebLogic Platform ソフトウェアで使用する開発用の license.bea ファイルが生成され、BEA ホーム ディレクトリにインストールされます。

注意 : 以前のリリースの WebLogic Platform が組み込まれた既存の BEA ホームにインストールする場合は、WebLogic Platform 8.1 開発ライセンスが既存の license.bea ファイルに自動的に追加されます。ただし、既存のコンポーネントの WebLogic Platform 8.1 プロダクション ライセンスが既に組み込まれている BEA ホームに WebLogic Platform 8.1 製品コンポーネントを追加する場合、追加のコンポーネントの開発ライセンスは license.bea ファイルに追加されません。追加のコンポーネントを使用するには、これらのコンポーネントのプロダクション ライセンスを既存の license.bea ファイルに結合するか、別の BEA ホーム ディレクトリにコンポーネントをインストールする必要があります。

次の少なくとも 1 つがあてはまる場合は、インストール処理とは別に、license.bea ファイルを更新する必要があります。

いずれの場合も、BEA から新しいライセンス ファイルを受け取ります。ファイルの内容は、対象の BEA ホーム ディレクトリの license.bea ファイルに格納する必要があります。ライセンス更新処理を簡単にするために、BEA では UpdateLicense ユーティリティを提供しています。このユーティリティを使用すると、BEA ホーム ディレクトリ内の既存のライセンスに新しいライセンスがマージされ、期限切れまたは重複しているエントリはすべて削除されます。

license.bea ファイルの更新についての重要な注意事項

license.bea ファイルの更新方法を決定する際、次のことに注意する必要があります。

注意 : license.bea ファイルは手動で編集しない。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがあります。または、将来、メンテナンス アップグレードのために BEA Products をインストールする際に問題が発生することがあります。

UpdateLicense ユーティリティを使用した license.bea の更新

license.bea ファイルを更新するには、次の手順を実行します。

  1. 電子メールで受け取ったライセンス更新ファイルを、license.bea 以外の名前で、対象の BEA ホーム ディレクトリに保存します。たとえば、new_license.bea という名前で保存します。このファイルは、手順 4 で license_update_file として使用します。
  2. 警告 : 既存の license.bea ファイルの名前を上書きしたり、変更したりしないでください。

  3. プラットフォームに応じて、適切な手順を実行します。
    • Windows システムでは、MS-DOS コマンド ウィンドウを開き、対象の BEA ホーム ディレクトリに移動する。
    • UNIX システムでは、対象の BEA ホーム ディレクトリに移動する。
  4. PATH 変数に Java 2 SDK が含まれていない場合は、次のコマンドを入力して、Java 2 SDK を追加します。
    • Windows システムの場合
    • set PATH=BEA_HOME\SDK\bin;%PATH%

    • UNIX システムの場合
    • PATH=BEA_HOME/SDK/bin:$PATH
      export PATH

      SDK は、このインストールで使用される Java 2 SDK のディレクトリ名です (たとえば、jdk142_08 または jrockit81sp5_142_08)。

  5. 次のいずれかのコマンドを入力して、ライセンス更新ファイルを既存のライセンスにマージします。
    • Windows システムの場合
    • UpdateLicense license_update_file

    • UNIX システムの場合
    • sh UpdateLicense.sh license_update_file

    license_update_file は、手順 1 で保存したライセンス更新ファイルの名前です。

  6. 更新した license.bea ファイルのコピーを、WebLogic Platform およびアプリケーションのインストール ディレクトリの外部の安全な場所に保存します。
  7. ライセンス ファイルは、他人が使用することはできませんが、悪意ある改ざんや偶発的な改ざんから保護された場所に保管する必要があります。

license.bea ファイルの置換

特定の状況では、既存の license.bea ファイルを、範囲が限定されたライセンスなどの新しいライセンス ファイルに置き換える必要があります。この作業を行うには、次の手順を実行します。

  1. Windows エクスプローラまたはコマンド シェルを開いて、インストールに関連付けられている BEA ホーム ディレクトリ (通常は c:¥bea) に移動します。
  2. license.bea ファイルのバックアップ コピーを作成します。たとえば、コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。
  3. c:¥bea> RENAME license.bea license.bea.backup

  4. 範囲が限定されたライセンス ファイルの名前を license.bea に変更します。たとえば、コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。
  5. c:¥bea> RENAME license_scale_limited.bea license.bea

注意 : 範囲が限定されたライセンスには有効期限がなく、SP2 後に発行され、同じ BEA ホーム ディレクトリにインストールされている WebLogic Platform 8.1 の更新リリースに対しても引き続き有効です。

 


以前の WebLogic Platform リリースのライセンスのアップグレード

license.bea ファイルのフォーマットは、WebLogic Platform のリリースごとに変更されます。以前の WebLogic Platform リリースから現行バージョンのライセンスに license.bea ファイルをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. BEA eLicense Web サイト (http://elicense.bea.com) にログインします。
  2. 注意 : この Web サイトにログインするには、BEA eLicense アカウントが必要です。BEA eLicense アカウントがない場合は、カスタマ サポート サイトで [Register] リンクをクリックして、アカウントを登録します。

  3. この Web ページの左側のナビゲーション領域で、[Upgrade/Downgrade] をクリックし、指示に従います。アップグレードするライセンスがリストに表示されていない場合は、[Add a Missing License] リンクをクリックします。BEA ライセンス チームが、不足しているライセンスを検索します。
  4. アップグレードされたライセンス ファイルを電子メールで受け取ります。ご使用のシステムで license.bea ファイルを更新するには、「UpdateLicense ユーティリティを使用した license.bea の更新」を参照してください。

 


プロモーション CD 配布で使用するライセンスのインストール

BEA では、プロモーション目的で、ソフトウェアの CD を配布する場合があります。この CD に含まれているインストーラでは、開発ライセンス キーは自動的に生成されません。CD ケースに記載されている BEA Web サイトにアクセスし、CD ケースに記載されているコードを入力すると、開発ライセンス ファイルを入手できます。入手したライセンス ファイルを使用すると、ソフトウェアをすぐに使用でき、表 6-1 で開発ライセンスに関して説明されている使用権を得ることができます。

BEA からこのライセンス ファイルを受け取ったら、次の手順を実行します。

  1. license.bea という名前を使用してライセンス ファイルを保存します。ファイル名に .txt のようなサフィックスが付いていないことを確認してください。
  2. license.bea ファイルを、WebLogic Platform がインストールされている BEA ホーム ディレクトリにコピーします。たとえば、c:¥bea などです。

 

ナビゲーション バーのスキップ  ページの先頭 前 次