記憶領域を領域ごとにバックアップ・ファイルからリストアすると、バックアップ操作以降に更新されたデータは反映されません。リストアされた領域のトランザクション・レベルは、データベースのトランザクション・レベルではなくバックアップ・ファイルのトランザクション・レベルを反映します。このため、リストアされた領域のトランザクション・レベルがデータベースのトランザクション・レベルと異なります。Oracle Rdbによって、記憶領域ファイルにフラグが設定され、この領域は一貫性がない状態としてマークされます。領域ごとにリカバリを実行して、リストアされた領域のトランザクション・レベルをデータベースのトランザクション・レベルにアップグレードすることができます。(領域ごとにリストアするにはアフター・イメージ・ジャーナルを有効にする必要があります。)バックアップ操作以降にデータベースが更新されていないことが明らかであれば、RdbALTERのMAKE CONSISTENTコマンドを使用して、フラグの設定を非一貫性から一貫性に変更します。
注意
Oracle Rdbリリース6.0以降では、このコマンドで提供される機能がRMU Set Corrupt_Pagesコマンドでも提供されています。RdbALTER MAKE CONSISTENTコマンドは、Oracle Rdbの将来のバージョンから削除される可能性があります。このため、これらの機能が必要な場合には、RdbALTER MAKE CONSISTENTコマンドではなくRMU Set Corrupt_Pagesコマンドの使用をお薦めします。
storage-area-name
記憶領域名を使用して記憶領域を指定します。記憶領域名は、SQL CREATE STORAGE AREA文で定義された名前です。storage-area-number
記憶領域番号を使用して記憶領域を指定します。領域番号は、データベースが作成されるときに割り当てられ、ページ表示の1行目に付けられます。
例1次の例は、領域JOBSの標識フラグを非一貫性から一貫性にリセットします。
RdbALTER> MAKE CONSISTENT JOBS ***** WARNING! ***** BEWARE ATTEMPTING TO MAKE CONSISTENT A STORAGE AREA WITHOUT FIRST VERIFYING IT USING THE RMU/VERIFY COMMAND. AN RdbALTER ROLLBACK COMMAND WILL LEAVE THIS AREA MARKED INCONSISTENT. Area JOBS now marked consistent.