RMU Dump Backup_Fileコマンドでは、.rbfファイルを読み取り、内容を表示します。データベース・ファイルではなく、.rbfファイルをパラメータとして使用し、RMU Dumpコマンドとは別のコマンドです。出力には、リカバリ不能なメディア・エラーが含まれ、テープに不明のバックアップ・ブロックがあるかどうかが示されます。このコマンドは、バックアップ・ファイルが適切にフォーマットされているか、メディアがRMU Restoreコマンドで判読可能かの確認に使用できます。
注意
このコマンドが正常終了しても、バックアップ・ファイルのデータに破損がないことは保証されません。また、バックアップ・ファイルが完全であるか、リストア操作が成功するかも保証されません。
データベース・バックアップ・ヘッダー情報のダンプには、Option修飾子にRoot、FullまたはDebugオプションを使用します。データベース・バックアップ・ヘッダー情報には、バックアップ・ファイルの名前とバックアップ・ファイル・データベース・バージョンが含まれます。バックアップ・ファイル・データベース・バージョンとは、バックアップ・ファイルが作成されたときに稼働していたOracle Rdbのバージョンです。"Database Parameters"という名前のセクションにリストされている"Oracle Rdb structure level"は、現在稼働しているOracle Rdbのバージョンです。
バックアップ・ヘッダー情報は、テープのデータベース・バックアップ・ファイルの最初のボリュームに含まれます。
backup-file-spec
バックアップ・ファイルのファイル指定。デフォルトのファイル・タイプは.rbfです。複数のテープ・ドライブを使用する場合、backup-file-specパラメータにテープ・デバイス指定を含める必要があります。デバイス指定はカンマで区切ります。次に例を示します。
$ RMU/DUMP/BACKUP_FILE $111$MUA0:PERS_FULL.rbf,$112$MUA1: - _$ /LABEL=BACK01
複数ボリュームのテープ・ファイルを処理する場合、Oracle RMUでファイルを含む最後のボリューム以外のすべてのボリュームをディスマウントおよびアンロードします。これは、複数ボリュームのテープ・ファイルの場合の通常の動作です。複数のテープ・ドライブの使用の詳細は、『Oracle Rdb Guide to Database Maintenance』を参照してください。
Active_IO=max-reads
RMU Dump Backup_Fileコマンドで同時に試行する、バックアップ・ファイルからの読取り操作の最大数を指定します。Active_IO修飾子の値は、1〜5です。デフォルト値は3です。3より大きい値によって複数テープ・ドライブのパフォーマンスが向上する場合もあります。Disk_File=[(Reader_Threads=integer)]
複数ディスクのバックアップ・ファイルをダンプすることを指定します。これは、RMU BackupコマンドにDisk_File修飾子を指定して作成されたバックアップ・ファイルです。Reader_Threadsキーワードで、ディスク・ファイルからのマルチスレッド読取り操作を行う際にOracle RMUで使用するスレッドの数を指定します。コマンドライン(またはコマンド・パラメータ・オプション・ファイル)で指定したデバイスの数を超える読取りスレッド数を指定することはできません。デフォルトでは、1つの読取りスレッドが使用されます。
この修飾子と、テープ処理を制御するすべての修飾子(Label、Media_LoaderおよびRewind)は一緒に使用できません。
Encrypt=({Value=|Name=}[,Algorithm=])
キー値を文字列として、または事前に定義したキーの名前を指定します。アルゴリズム名を指定しない場合、デフォルトはDESCBCです。Value、NameおよびAlgorithmパラメータの詳細は、ENCRYPTのヘルプを参照してください。この機能を使用するには、システムにOpenVMSの暗号化製品がインストールされ、ライセンスが付与されている必要があります。
Journal=file-name
RMU BackupコマンドにJournal修飾子を使用して作成したジャーナル・ファイルを指定することで、バックアップ・ファイルのダンプ処理によるテープのパフォーマンスを向上できます。Journal修飾子を使用したRMU Backupコマンドでは、ジャーナル・ファイルが作成され、テープ・ボリュームのID、内容およびテープ・ドライブ名などのバックアップ操作の情報が書き込まれます。
RMU Dump Backup FileにJournal修飾子を指定すると、Label修飾子が指定されていない場合にRMU Dump Backup_Fileコマンドでジャーナル・ファイルを読み、テープを識別するよう指示します。
ジャーナル・ファイルは、バックアップ操作時に作成されたものである必要があります。間違ったジャーナル・ファイルが指定されると、情報メッセージが返され、処理対象のボリュームの識別に、指定したジャーナル・ファイルは使用されません。
Label=(label-name-list)
バックアップ・ファイルのボリュームのラベルに使用されている1〜6文字の文字列を指定します。Label修飾子は、テープ・ボリュームにのみ使用できます。Label修飾子を使用する場合、1つ以上のラベル名を指定する必要があります。複数のテープの場合、テープ・ラベルのリストを指定できます。複数のテープ・ラベル名をリストする場合、名前をカンマで区切り、名前のリストをカッコで囲みます。
通常のバックアップのダンプ処理では、RMU Dump Backup_Fileで指定するLabel修飾子は、データベースのバックアップにRMU Backupコマンドで指定したのと同じLabel修飾子です。
ラベルが指定されない場合、backup-file-specパラメータの最初の6文字を使用してシステムで内部的にラベルが生成されます。
テープのラベル処理の詳細は、『Oracle Rdb Guide to Database Maintenance』を参照してください。
Label修飾子は、間接ファイル参照と組み合せて使用できます。詳細は、第1.3節を参照してください。
Librarian[=options]
Oracle Media Managementインタフェースをサポートするデータ・アーカイブ・ソフトウェア・アプリケーションからファイルをリストアするには、Librarian修飾子を使用します。コマンドラインで指定したファイル名によって、Librarianユーティリティから取得されるデータのストリームが識別されます。デバイスまたはバージョン番号の指定は無視されます。Oracle RMUでは、Librarian修飾子を使用した取得は、Librarian修飾子を使用してOracle RMUで格納したデータに対してのみサポートされます。
Librarian修飾子には、次のオプションを使用できます。
- Reader_Threads=n
Reader_Threadsオプションを使用すると、Librarianユーティリティから読み取るバックアップ・データ・ストリームの数を指定できます。nの値は1〜99です。デフォルトの読取りスレッド数は1です。各ストリームは、BACKUP_FILENAME.EXT、BACKUP_FILENAME.EXT02、BACKUP_FILENAME.EXT03、〜BACKUP_FILENAME.EXT99というように命名されます。BACKUP_FILENAME.EXTの部分は、RMU Backupコマンドで指定したバックアップ・ファイル名になります。
Librarianユーティリティからデータベース・リストアを行う場合、指定する読取りスレッド数は、データベース・バックアップに指定した書込みスレッド数以下である必要があります。読取りスレッド数が書込みスレッド数を超えている場合、読取りスレッドの数は、バックアップによってLibrarianユーティリティに実際に格納されているデータ・ストリームの数と等しくなるように(Oracle RMUによって)設定されます。リストア用に指定した読取りスレッド数がバックアップ用に指定された書込みスレッド数よりも少ない場合、Oracle RMUは、指定された読取りスレッド数に応じてデータ・ストリームをパーティション化します。これにより、データベースを表すすべてのデータ・ストリームがリストアされます。
Volumes修飾子は、Librarian修飾子と一緒には使用できません。ボリューム数は、指定されたLibrarianユーティリティに格納されている実際のデータ・ストリーム数に設定されます。- Trace_file=file-specification
Librarianユーティリティによってトレース・データが指定したファイルに書き込まれます。- Level_Trace=n
このオプションをデバッグ・ツールとして使用し、Librarianユーティリティによって書き込まれるトレース・データのレベルを指定します。事前に決められた値(0、1または2)またはLibrarianユーティリティで定義されている、より大きな値を使用できます。事前に決められている値は次のとおりです。
- レベル0では、すべてのエラー状態がトレースされます。これがデフォルトです。
- レベル1では、各Librarianファンクションの開始と終了がトレースされます。
- レベル2では、各Librarianファンクションの開始と終了、すべてのファンクション・パラメータの値、および各読取り/書込みバッファの最初の32バイト(16進)がトレースされます。
- Logical_Names=(logical_name=equivalence-value,...)
このオプションを使用してプロセス論理名のリストを指定できます。Librarianユーティリティは、これらの論理名を使用して、Oracle Rdbバックアップ・ファイルが格納されるカタログまたはアーカイブや、Librarianデバッグ論理名などを指定できます。論理名の定義の詳細は、Librarianのドキュメントを参照してください。プロセス論理名のリストは、LibrarianユーティリティにアクセスするOracle RMUコマンドの開始前に、Oracle RMUによって定義されます。
Oracle RMUのバックアップまたはリストア操作を実行する前に、次のOpenVMS論理名を定義して、Librarianユーティリティで使用できるようにする必要があります。これらの論理名の定義には、Librarian修飾子のLogical_Namesオプションを使用しないでください。
- RMU$LIBRARIAN_PATH
Oracle RMUのバックアップおよびリストア操作で、共有可能なLibrarianイメージをロードおよびコールできるようにするには、この論理名を定義する必要があります。等価名にはファイル・タイプ(.exeなど)が含まれる必要があります。バージョン番号は含めません。共有可能なLibrarianイメージは、インストール済(認識済)のイメージである必要があります。このイメージの名前と場所、およびインストール方法の詳細は、Librarianの実装のドキュメントを参照してください。パラレルRMUバックアップの場合は、パラレル・バックアップで作成される複数のプロセスすべてが論理名を変換できるように、RMU$LIBRARIAN_PATHをシステム全体に対する論理名で定義してください。
$ DEFINE /SYSTEM /EXECUTIVE_MODE - _$ RMU$LIBRARIAN_PATH librarian_shareable_image.exe
- RMU$DEBUG_SBT
この論理名は必須ではありません。これが定義されている場合、Oracle RMUでLibrarian共有可能イメージをコールするモジュールからのデバッグ・トレース情報メッセージが表示されます。パラレルRMUバックアップの場合は、パラレル・バックアップで作成される複数のプロセスすべてが論理名を変換できるように、RMU$DEBUG_SBTをシステム論理名で定義してください。
次の行は、RMU Backup/Parallel/Librarianコマンドで作成されるバックアップ・プラン・ファイルからのものです。
Backup File = MF_PERSONNEL.RBF Style = Librarian Librarian_trace_level = # Librarian_logical_names = (- logical_name_1=equivalence_value_1, - logical_name_2=equivalence_value_2) Writer_threads = #
"Style = Librarian"エントリで、バックアップがLibrarianユーティリティに出力されることが指定されます。"Librarian_logical_names"エントリは、論理名とその等価名のリストです。これは、特定のLibrarianユーティリティで使用される論理名を、バックアップまたはリストア操作の開始前にプロセス論理名として定義できるようにするためのオプションのパラメータです。たとえば、一部のLibrarianユーティリティではカタログまたはデバッグを指定する論理名がサポートされます。
ストレージ・メディアの処理はOracle RMUではなくLibrarianユーティリティで行われるため、Rewind、Density、Labelなどのデバイス固有の修飾子とLibrarian修飾子は組み合せて使用できません。
Media_Loader
Nomedia_Loader
バックアップ・ファイルを読み取るテープ・デバイスにローダーまたはスタッカがあることを指定するには、Media_Loader修飾子を使用します。テープ・デバイスにローダーまたはスタッカがないことを指定するには、Nomedia_Loader修飾子を使用します。デフォルトでは、テープ・デバイスにローダーまたはスタッカがある場合、Oracle RMUでこれが認識されます。ただし、Oracle RMUでテープ・デバイスにローダーまたはスタッカがあることが認識されない場合があります。その結果、最初のテープの読取りが終了すると、Oracle RMUでローダーまたはスタッカに次のテープを要求するかわりに、オペレータに次のテープが要求されます。同様に、実際にはテープ・デバイスにローダーもスタッカもない場合に、ローダーまたはスタッカがあるようにOracle RMUが動作する場合もあります。
Oracle RMUでテープ・デバイスにローダーまたはスタッカがあることが認識されていない場合、Media_Loader修飾子を指定します。Oracle RMUで実際にはないローダーまたはスタッカを待っている場合、Nomedia_Loader修飾子を指定します。
Options=options-list
出力に含まれる情報のタイプおよび詳細レベルを指定します。Options修飾子を指定しない場合、またはOptions=Normal修飾子を指定した場合、バックアップ・ファイルは読み取られますが、ダンプ出力は生成されません。これは、バックアップ・ファイルが正しく編成されていること、また、メディアがRMU Restoreコマンドから判読可能なことを確認する場合に有用です。ただし、このコマンドでは、バックアップ・ファイルのデータに破損があるかどうかやリストア操作が成功するかどうかは示されません。複数のオプションを指定する場合、オプション間をカンマで区切り、リストをカッコで囲みます。8種類の出力が使用できます。
- Records
バックアップ・ファイルのレコード構造をダンプします。- Blocks
バックアップ・ファイルのブロック構造をダンプします。- Data
Dataオプションは、RecordsオプションまたはBlocksオプション、あるいはその両方と組み合せて使用できます。RecordsおよびBlocksオプションと組み合せて指定した場合、Dataオプションでは、バックアップ・ファイルのレコードおよびブロックの内容がダンプされます。Dataオプションを指定しない場合、RecordsおよびBlocksオプションでは、バックアップ・ファイルのレコード構造およびブロック構造のみをダンプし、内容はダンプされません。- Journal
ジャーナル・ファイルの内容がダンプされます。
RMU Dump Backup_FileコマンドにJournalオプションを使用すると、RMU BackupコマンドにJournal修飾子を指定して作成したジャーナル・ファイルをOracle RMUでダンプするよう指示します。Journal修飾子を使用したRMU Backupコマンドでは、ジャーナル・ファイルが作成され、テープ・ボリュームのIDと内容などのバックアップ操作の情報が書き込まれます。Journal修飾子を指定したRMU Dump Backup_Fileの出力を使用して、バックアップ・ファイルを構成する各テープの内容を識別できます。- Root
バックアップ・ファイルに記録されているデータベース・ルート・ファイルの内容をダンプします。これには、データベース・バックアップ・ヘッダー情報のダンプが含まれます。- Normal
バックアップ・ファイルは読み取られますが、ダンプ出力は生成されません。これは、バックアップ・ファイル形式の整合性の検証およびメディア・エラーの検出を行う場合に有用です。- Full
Fullオプションを指定することは、Root、RecordsおよびBlocksオプションを指定することと同じです。データベース・バックアップ・ヘッダー情報のダンプが含まれます。Fullオプションを指定した場合、バックアップ・ファイルのレコード構造およびブロック構造の内容はダンプされません。- Debug
Debugオプションを指定することは、Root、Records、Blocks、FullおよびDataオプションを指定することと同じです。Debugオプションを指定した場合、バックアップ・ファイルのヘッダー、レコード構造およびブロック構造の内容がダンプされます。
Output=file-name
出力先のファイルの名前を指定します。デフォルトはSYS$OUTPUTです。ファイル名を指定した場合、デフォルトの出力ファイル・タイプは.lisです。Process=process-list
ダンプするバックアップ・ファイルの量を決めるキーワードのリストを指定します。複数のタイプのprocess-listオプションを指定する場合、オプション間をカンマで区切り、process-listパラメータをカッコで囲みます。process-listパラメータには、次の3つの項目を指定できます。
- Volumes=integer
ダンプするボリュームの数。Skip修飾子でボリュームに対して指定した位置から開始します。バックアップ・ファイルがテープに置かれていない場合、このオプションは無視されます。- Blocks=integer
ダンプするブロックの数。Skip修飾子でブロックに対して指定した位置から開始します。バックアップ・ファイルがテープに置かれていない場合、このオプションは無視されます。- Records=integer
ダンプするレコードの数。Skip修飾子でレコードに対して指定した位置から開始します。バックアップ・ファイルがテープまたはディスクのいずれに置かれていても、このオプションは有効です。
Prompt=Automatic
Prompt=Operator
Prompt=Client
サーバー・プロンプトの送信先を指定します。Prompt=Automaticを指定した場合、プロンプトは標準入力デバイスに送信されます。Prompt=Operatorを指定した場合、プロンプトはサーバー・コンソールに送信されます。Prompt=Clientを指定した場合、プロンプトはクライアント・システムに送信されます。Restore_Options=file-name
RMU RestoreコマンドのOptions修飾子で使用できるオプション・ファイルを生成します。Restore_Optionsファイルは、ルート情報がバックアップ・ファイルから読み取られた後に作成されます。
デフォルトでは、Restore_Optionsファイルは作成されません。Restore_Options修飾子とファイルを指定して、ファイル拡張子を指定しないと、Oracle RMUで.opt拡張子がデフォルトで使用されます。
Rewind
Norewind
バックアップ・ファイルが含まれる磁気テープを処理の開始前に巻き戻すよう指定します。Norewind修飾子がデフォルトです。RewindおよびNorewindは、テープ・デバイスにのみ使用できます。これらの修飾子は、ターゲット・デバイスがテープ・デバイスの場合にのみ使用します。
テープのラベル処理の詳細は、『Oracle Rdb Guide to Database Maintenance』を参照してください。
Skip=skip-list
出力表示を開始する位置を決めるキーワードのリストを指定します。キーワードによって、ダンプを開始するバックアップ・ファイル内の位置を指定します。複数のタイプのSkip位置を指定する場合、オプション間をカンマで区切り、skip-listパラメータをカッコで囲みます。skip-listパラメータには、次の3つの項目を指定できます。
- Volumes=integer
開始前に無視するボリュームの数。バックアップ・ファイルがテープに置かれていない場合、このオプションは無視されます。- Blocks=integer
開始前に無視するブロックの数。バックアップ・ファイルがテープに置かれていない場合、このオプションは無視されます。- Records=integer
開始前に無視するレコードの数。バックアップ・ファイルがテープまたはディスクのいずれに置かれていても、このオプションは有効です。
- データベースに対してRMU Dump Backup_Fileコマンドを使用するには、データベースのルート・ファイル・アクセス制御リスト(ACL)にRMU$DUMP、RMU$BACKUPまたはRMU$RESTORE権限を持っているか、OpenVMSのBYPASS権限を持っている必要があります。
.rbfファイルに対して読取りアクセス権も持っている必要があります。- Options修飾子を指定しない場合、またはOptions=Normal修飾子を指定した場合、バックアップ・ファイルは読み取られますが、ダンプ出力は生成されません。これは、バックアップ・ファイルの整合性の検証およびメディア・エラーの検出を行う場合に有用です。
- RMU Dump Backup_Fileコマンドの例は、『Oracle Rdb Guide to Database Maintenance』を参照してください。
例1次のコマンドでは、RMU BackupコマンドおよびRMU Dump After_JournalコマンドでのJournal修飾子の使用方法を示します。最初のコマンドでは、バックアップ操作で使用するテープを識別するバイナリ・ジャーナル・ファイルが作成されます。2番目のコマンドでは、Oracle RMUでバックアップ・ファイルを読み取り(BACKUP_JOURNAL.JNLファイルで識別されるテープを使用)、バックアップ・ファイルが正しく編成されていることと、メディアがRMU Restoreコマンドで判読可能なことを確認します。Option修飾子が指定されていないため、ダンプ出力は生成されません。
$ RMU/BACKUP MF_PERSONNEL.RDB - _$ $222$DUA20:[BCK]MF_PERSONNEL.RBF/LOG/JOURNAL=BACKUP_JOURNAL.JNL $ RMU/DUMP/BACKUP_FILE $222$DUA20:[BCK]MF_PERSONNEL.RBF - _$ /JOURNAL=BACKUP_JOURNAL.JNL
例2
次のコマンドでは、RMU BackupコマンドおよびRMU Dump BackupコマンドでのJournal修飾子の使用方法を示します。最初のコマンドでは、バックアップ操作で使用するテープを識別するバイナリ・ジャーナル・ファイルが作成されます。2番目のコマンドでは、最初のコマンドで作成したバイナリ・ジャーナル・ファイルをASCII形式でダンプします。
$ RMU/BACKUP MF_PERSONNEL.RDB - _$ $222$DUA20:[BCK]MF_PERSONNEL.RBF/LOG/JOURNAL=BACKUP_JOURNAL.JNL $ RMU/DUMP/BACKUP_FILE $222$DUA20:[BCK]MF_PERSONNEL.RBF - _$ /JOURNAL=BACKUP_JOURNAL.JNL/OPTION=JOURNAL
例3
次の例では、Restore_Options修飾子の使用方法を示します。最初のコマンドでは、mf_personnelデータベースのバックアップ・ファイルのダンプ処理を行い、Restore_Optionsファイルを作成します。2番目のコマンドでは、オプション・ファイルの内容の一部が示されます。最後のコマンドでは、RMU Restoreコマンドでのオプション・ファイルの使用方法を示します。
$ RMU/DUMP/BACKUP MFP.RBF /RESTORE_OPTIONS=MFP.OPT - _$ /OPTIONS=NORMAL/OUTPUT=DUMP.LIS $ TYPE MFP.OPT ! Options file for database DISK1:[DB]MF_PERSONNEL.RDB;1 ! Created 17-OCT-1995 13:09:57.56 ! Created by DUMP BACKUP command RDB$SYSTEM - /file=DISK2:[RDA]MF_PERS_DEFAULT.RDA;1 - /extension=ENABLED - /read_write - /spams - /snapshot=(allocation=248, - file=DISK3:[SNAP]MF_PERS_DEFAULT.SNP;1) EMPIDS_LOW - /file=DISK3:[RDA]EMPIDS_LOW.RDA;1 - /blocks_per_page=2 - /extension=ENABLED - /read_write - /spams - /thresholds=(70,85,95) - /snapshot=(allocation=10, - file=DISK4:[SNAP]EMPIDS_LOW.SNP;1) . . . $ RMU/RESTORE MFP.RBF/OPTIONS=MFP.OPT