RMU Server Backup_Journal Suspendコマンドを発行すると、アフター・イメージ・ジャーナル(AIJ)のバックアップ操作が一時停止されます。ただし、一時停止状態はデータベース・ルート・ファイルには格納されません。このため、AIJバックアップ操作が一時停止されたノードで障害が発生すると、AIJバックアップ・サーバー(ABS)によるAIJバックアップ操作が自動的に再開されます(一時停止の前にABSが実行していた場合)。RMU Server Backup_Journal Suspendコマンドの目的は、.aijファイルのバックアップのために後続のコマンドが正常に作動しない場合に、しばらくの間、AIJバックアップ操作を一時停止することです。たとえば、ホット・スタンバイ・データベースを使用している場合、マスター・データベースがバックアップされた時刻から、データベース・レプリケーションが開始するまでの時刻が長く空くことがあります。このとき、.aijバックアップ操作のためにレプリケーションの開始が妨げられている可能性があります。(ホット・スタンバイ・データベースの詳細は、『Oracle Rdb7 and Oracle CODASYL DBMS: Guide to Hot Standby Databases』を参照してください。
この問題を解決するには、RMU Server Backup_Journal Suspendコマンドを使用して、データベース・バックアップの開始直前からデータベース・レプリケーションの開始直後までAIJバックアップを一時停止します。
AIJバックアップ操作は、次のいずれかのイベントが発生するまで一時停止されます。
- AIJバックアップ操作が一時停止されたノードで、データベースが閉じられるとき。
- AIJバックアップ操作が一時停止されたノードで障害が発生したとき。
- AIJバックアップ操作が一時停止されたノードで、マスター・データベースとしてデータベース・レプリケーションが開始されるとき。
- AIJバックアップ操作が一時停止されたノードで、AIJバックアップ操作が明示的に再開されるとき。(これは、RMU Server Backup_Journal Resumeコマンドを発行した場合です。詳細は、第1.47節を参照してください。)
root-file-spec
AIJバックアップ操作を一時停止するデータベース・ルート・ファイルを指定します。
Log
Nolog
コマンドの処理をSYS$OUTPUTに報告するかどうかを指定します。ログ出力をリクエストするにはLog修飾子、ログ出力を停止するにはNolog修飾子を指定します。どちらも指定しない場合は、DCL確認スイッチの現在の設定がデフォルトになります。(DCL SET VERIFYコマンドによってDCL確認スイッチが制御されます。)
- データベースに対してRMU Server Backup_Journal Suspendコマンドを使用するには、そのデータベースのルート・ファイルのアクセス制御リスト(ACL)にRMU$OPEN権限が必要です。あるいは、OpenVMS WORLD権限が必要です。
- AIJバックアップ操作が一時停止されているかどうかを判別するには、RMU Show Usersコマンドを使用します。
例1次の例では、まず.aijバックアップ操作を一時停止し、その後、一時停止されていることを確認するためにRMU Show Usersコマンドを発行します。.aijバックアップ操作を試行すると、%RMU-F-LCKCNFLCTエラー・メッセージを受け取ります。
$ RMU/SERVER BACKUP_JOURNAL SUSPEND MF_PERSONNEL.RDB $ RMU/SHOW USERS MF_PERSONNEL.RDB ... * After-image backup operations temporarily suspended from this node ... $ RMU/BACKUP/AFTER_JOURNAL MF_PERSONNEL.RDB AIJ_BACKUP.AIJ %RMU-F-LCKCNFLCT, lock conflict on AIJ backup