ALSは、ログ・データをアフター・イメージ・ジャーナル(.aij)ファイルにフラッシュするオプション・プロセスです。すべてのデータベース・サーバーは、トランザクション・ログ・データをデータベース・グローバル・セクションに存在するキャッシュに保持します。ALSがアクティブな場合は、ログ・データを継続的にディスクにフラッシュします。そうでない場合、グローバル・セクションのキャッシュがいっぱいになると、サーバー・プロセスによって一時的にブロックされることがあります。ALSを起動する必要があるのは、AIJの処理がボトルネックになっている場合のみです。通常、中から高程度の更新アクティビティがある複数ユーザー・データベースでは、ALSの使用にメリットがあります。ALSは、RMU Server After_Journal Startコマンドを使用して手動で起動するか、データベースが開いたときに自動的に起動することができます(LOG SERVER IS AUTOMATICをSQL ALTER DATABASEコマンドに指定)。デフォルトではALSの起動は手動に設定されています。
root-file-spec
起動するALSのデータベース・ルート・ファイルを指定します。
Output=file-spec
ALS出力ファイルのファイルを指定します。RMU Server After_Journal Reopen_Outputコマンドを発行する予定がある場合は、この修飾子を使用します。出力ファイルを指定することで、ALS出力ファイルの場所を認識でき、表示できるようになります。デフォルトでは、ALS出力ファイルをユーザーが使用することはできません。
- データベースに対してRMU Server After_Journal Startコマンドを使用するには、そのデータベースのルート・ファイルのアクセス制御リスト(ACL)にRMU$OPEN権限が必要です。あるいは、OpenVMS WORLD権限が必要です。
- ALSを起動できるのは、データベースが開いており、アフター・イメージ・ジャーナルが有効になっている場合のみです。
- RMU Server After_Journal Startコマンドは、ユーザーがデータベースにアタッチしているときも発行できます。
- ALSプロセスが異常終了した場合、ALSの現在の設定が自動か手動かにかかわらず、再起動するにはRMU Server After_Journal Startコマンドを使用する方法しかありません。
- ALSが実行しているかどうかを判別するには、RMU Show Usersコマンドを使用します。
- ALSを起動しようとした際に検出されたすべてのエラーは、モニター・ログ・ファイルに記録されます。モニター・ログ・ファイルの場所を調べるにはRMU Show Systemコマンドを使用します。
例1
次のOracle RMUコマンドはログ・サーバーを起動します。
$ RMU/SERVER AFTER_JOURNAL START MF_PERSONNEL