RMU Set Buffer_Objectコマンドを使用して、データベースごとに、OpenVMS Fast I/OおよびBuffer Objects機能を使用するデータベース・オブジェクトを制御します。
root-file-spec
データベースのルート・ファイル指定。デフォルトのファイル拡張子は.rdbです。
Disable=enable-disable-options
指定したOracle Rdbバッファのバッファ・オブジェクトを無効にします。1つ以上のバッファ・オブジェクトをPage、AIJ、RUJおよびRootから指定できます。これらのキーワードの詳細は、「表1-14」を参照してください。複数のオブジェクトを指定する場合はオブジェクトをカンマで区切り、オブジェクトのリストをカッコで囲みます。Enable=enable-disable-options
指定したOracle Rdbバッファのバッファ・オブジェクトを有効にします。1つ以上のバッファ・オブジェクトをPage、AIJ、RUJおよびRootから指定できます。これらのキーワードの詳細は、「表1-14」を参照してください。複数のオブジェクトを指定する場合はオブジェクトをカンマで区切り、オブジェクトのリストをカッコで囲みます。同じバッファ・オブジェクトに対してEnableおよびDisable修飾子を指定すると、Enableオプションが優先され、バッファ・オブジェクトの状態が指定したオブジェクト・タイプに対して有効になります。
表1-14 バッファ・オブジェクトの制御 オブジェクト キーワード 論理名 データ・ページ PAGE RDM$BIND_PAGE_BUFOBJ_ENABLED AIJ出力 AIJ RDM$BIND_AIJ_BUFOBJ_ENABLED RUJ RUJ RDM$BIND_RUJ_BUFOBJ_ENABLED ルート・ファイル ROOT RDM$BIND_ROOT_BUFOBJ_ENABLED
注意
論理が1と定義されると、対応するバッファはOpenVMSバッファ・オブジェクトとして作成されます。
Log
Nolog
コマンドの処理をSYS$OUTPUTに報告するかどうかを指定します。ログ出力をリクエストするにはLog修飾子、ログ出力を停止するにはNolog修飾子を指定します。どちらも指定しない場合は、DCL確認スイッチの現在の設定がデフォルトになります。
- Enable修飾子とDisable修飾子は相互に排他的です。
- RMU Set Buffer_Objectコマンドでは排他的なデータベース・アクセスが必要です。つまり、データベースが開いていたり、他のユーザーがアクセスしていたりすることはできません。
- バッファ・オブジェクトはメモリーに存在するため、OpenVMSが他の用途に使用できる物理メモリー容量が減少します。バッファ・オブジェクトを使用するには、ユーザーにVMS$BUFFER_OBJECT_USER権限識別子が付与されていることが必要です。システム・パラメータMAXBOBMEMは、すべてのユーザーのすべてのバッファ・オブジェクトを作成するために十分な大きさにする必要があります。Fast I/Oの詳細は、OpenVMSのドキュメントを参照してください。
次の例は、ROOTバッファ・オブジェクトの有効化とPAGEバッファ・オブジェクトの無効化を示します。RMU /DUMP /HEADERコマンドを使用して変更を検証します。
$RMU /SET BUFFER_OBJECT /ENABLE=(ROOT) /DISABLE=(PAGE) MF_PERSONNEL %RMU-I-MODIFIED, Buffer objects state modified %RMU-W-DOFULLBCK, full database backup should be done to ensure futur $ RMU/DUMP/HEAD MF_PERSONNEL . . . - OpenVMS Alpha Buffer Objects are enabled for Root I/O Buffers