別のシステムにデータベースを移動する際、またはメモリー使用やシステムのパラメータを変更する場合、データベースを開けないときには、データベースのグローバル・バッファ・パラメータを変更する必要があります。たとえば、このような状況は、使用可能な物理メモリーまたは仮想メモリーが十分でない場合に発生することがあります。RMU Set Global_Buffersコマンドを使用すると、データベースを開かずにグローバル・バッファ関連のパラメータの一部を変更できます。これでデータベースを再構成でき、システム上でデータベースを開いてアクセスできるようになります。
root-file-spec
グローバル・バッファ機能を変更するデータベース・ルート・ファイルを指定します。
Disabled
指定したデータベースのグローバル・バッファを無効にします。Enabled
指定したデータベースのグローバル・バッファを有効にします。Large_Memory={Enabled|Disabled}
Large_Memory=Enabledを指定すると、ラージ・メモリー(VLM)のグローバル・バッファが有効になります。Large_Memory=Disabledを指定すると、ラージ・メモリー(VLM)のグローバル・バッファが無効になります。
Log
RMU Set Global_Buffersコマンドが終了するとログ・メッセージを表示します。Number=n
グローバル・バッファの数を設定します。User_Limit=n
グローバル・バッファのユーザー制限値を設定します。
- このコマンドでは、排他的なデータベース・アクセスが必要です(データベースが開いていたり、他のユーザーがアクセスしていたりすることはできません)。
- Enabled修飾子とDisabled修飾子は相互に排他的です。
- Large_Memory=Enabled修飾子とLarge_Memory=Disabled修飾子は相互に排他的です。
- RMU Set Global_Buffersコマンドによる変更はジャーナル処理されません。リカバリを保証するために、後で全体データベース・バックアップを作成する必要があります。
- グローバル・バッファをラージ・メモリーに含める(Large_Memory=Enabled)ように設定するときは、データベースを開くプロセスにVMS$MEM_RESIDENT_USER権限識別子を付与する必要があります。この機能を利用するときはRMU Openコマンドを使用することをお薦めします。