Oracle Rdb for OpenVMS

1.62.7 RMU Show Privilegeコマンド

データベースのルート・ファイルのアクセス制御リスト（ACL）を表示できます。

形式

コマンドのパラメータ

root-file-spec
表示するルート・ファイルACLのデータベースのルート・ファイル指定。デフォルトでは、ファイル拡張子は.rdbとみなされます。

コマンドの修飾子

Expand_All

Noexpand_All
ユーザーのアクセス・マスクがRMU Set PrivilegeコマンドのRMU$ALLキーワードで定義されている場合に、RMU$ALLキーワードで表される各RMU権限を表示することを指定します。
Noexpand_All修飾子は、ユーザーのアクセス・マスクがRMU Set PrivilegeコマンドのRMU$ALLキーワードで定義されている場合に、キーワードのみを表示することを指定します。キーワードで表されるRMU権限は表示されません。
Noexpand_All修飾子がデフォルトです。
Header

Noheader
ヘッダー情報を表示することを指定します。Noheader修飾子を使用すると、ヘッダー情報の出力が抑制されます。
Header修飾子がデフォルトです。

使用上の注意

データベースに対してRMU Show Privilegeコマンドを使用するには、そのデータベースのルート・ファイルのACLにRMU$SECURITY権限が必要です。あるいは、OpenVMS SECURITYまたはBYPASS権限が必要です。
DCL SHOW ACLコマンドを使用してデータベースのルート・ファイルACLを表示できますが、DCL SHOW ACLコマンドでは、ユーザーに付与されたOracle RMU権限の名前は表示されません。

例

例1

次の例では、RMU Show Privilegeコマンドによってmf_personnelデータベースのルート・ファイルACLが表示されます。

$ RMU/SHOW PRIVILEGE MF_PERSONNEL.RDB
Object type: file,  Object name: SQL_USER:[USER1]MF_PERSONNEL.RDB;1,
 on 12-FEB-1996 10:48:23.04

 (IDENTIFIER=[SQL,USER1],ACCESS=READ+WRITE+CONTROL+RMU$ALTER+
 RMU$ANALYZE+RMU$BACKUP+RMU$CONVERT+RMU$COPY+RMU$DUMP+RMU$LOAD+
 RMU$MOVE+RMU$OPEN+RMU$RESTORE+RMU$SECURITY+RMU$SHOW+RMU$UNLOAD+
 RMU$VERIFY)
 (IDENTIFIER=[SQL,USER2],ACCESS=READ+WRITE+RMU$ALTER+RMU$ANALYZE+
 RMU$BACKUP+RMU$CONVERT+RMU$COPY+RMU$DUMP+RMU$LOAD+RMU$MOVE+RMU$OPEN+
 RMU$RESTORE+RMU$SHOW+RMU$UNLOAD+RMU$VERIFY)
 (IDENTIFIER=[SQL,USER3],ACCESS=READ+WRITE+CONTROL+RMU$SECURITY)

例2

次の例は、Header修飾子とNoheader修飾子を使用した際の出力の違いを示します。

$ RMU/SHOW PRIV MF_PERSONNEL.RDB/HEADER
Object type: file,  Object name: RDBVMS_USER:[DB]MF_PERSONNEL.RDB;1,
 on 17-SEP-1998 13:47:20.21
          (IDENTIFIER=[RDB,STONE],ACCESS=RMU$ALL)

$ RMU/SHOW PRIVILEGE MF_PERSONNEL.RDB/NOHEADER
          (IDENTIFIER=[RDB,STONE],ACCESS=RMU$ALL)

例3

次の例は、Expand修飾子とNoexpand修飾子を使用した際の出力の違いを示します。

$ RMU/SET PRIVILEGE MF_PERSONNEL.RDB /ACL=(I=STONE,A=RMU$ALL)

$ RMU/SHOW PRIVILEGE MF_PERSONNEL.RDB /NOEXPAND/NOHEADER
(IDENTIFIER=[RDB,STONE],ACCESS=READ+WRITE+CONTROL+RMU$ALL)

$ RMU/SHOW PRIVILEGE MF_PERSONNEL.RDB /EXPAND/NOHEADER
(IDENTIFIER=[RDB,STONE],ACCESS=READ+WRITE+CONTROL+RMU$ALTER+
      RMU$ANALYZE+RMU$BACKUP+RMU$CONVERT+RMU$COPY+RMU$DUMP+RMU$LOAD+
      RMU$MOVE+RMU$OPEN+RMU$RESTORE+RMU$SECURITY+RMU$SHOW+RMU$UNLOAD+
      RMU$VERIFY)