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Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル
リリース7.2
E06177-01
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1.62.8 RMU Show Statisticsコマンド

文字セル端末でPerformance Monitorを開いて、データベースの使用統計を表示します。Performance Monitor画面の読解方法についてのチュートリアル情報は、『Oracle Rdb7 Guide to Database Performance and Tuning』を参照してください。

形式




説明

Performance Monitorは、データベースのアクティビティ統計を動的にサンプリングします。統計は端末に表示できます。書式設定したバイナリ・ファイルに書き込むこともできます。

統計で表示されるアクティビティは、コマンドを実行するノードのアクティビティのみです。

Performance Monitorは、オンライン、記録、再生の3つのモードで作動します。オンライン・モードでは、データベースの現在のアクティビティを表示または記録できます。記録モードでは、バイナリ・ファイルに統計を記録できます。再生モードでは、バイナリ統計ファイルに事前に記録した統計を調べることができます。

Input修飾子を使用すると、Performance Monitorは再生モードで実行します。再生モードでは、このコマンドによって、事前に記録したバイナリ統計ファイルの対話型表示が生成されます。

Input修飾子を使用しない場合は、データベース・ファイル名を指定する必要があります。このとき、Performance Monitorはオンライン・モードで実行します。オンライン・モードでは、Interactive修飾子を使用すると、このコマンドによって対話型表示が生成されます。バイナリ・ファイルに統計を記録することもできます。

対話型表示は多数の出力ページで構成されます。対話型表示を制御するには、メニュー、矢印キーおよび[Return]キーを使用してオプションを選択します。矢印キーを押して必要な項目をハイライトし、[Return]キーを押します。

Performance Monitor画面で([D]を押して)Select Displayオプションを表示し、表示可能な出力ページを確認します。[->が先頭に付いているDisplayメニューの項目を選択すると、サブメニューが表示されます。

表示を選択した後は、次に示すいくつかの方法を使用して画面をナビゲートできます。

対話型モードで感嘆符(!)を入力するとSelect Toolメニューが開きます。このメニューを使用すると、統計の表示、ファイルの編集、システム・コマンドの起動などの対象であるデータベースを切り替えることができます。(InputまたはOutput修飾子を指定しても、新しいデータベースを開くことはできません。)また、名前(または名前の一部)あるいはサマリー選択メニューを使用して特定の統計画面を探す機能も提供されます。このようなオプションを利用するには、Select ToolメニューからGoto screenまたはGoto screen "by-name"オプションを選択します。

対話型モードでは、[P]キーを押すと画面での出力のスクロールを一時停止することができます。出力のスクロールを再開するには、もう一度[P]キーを押します。

Performance Monitor画面で次の手順を実行すると、文字セル・インタフェースの充実したオンライン・ヘルプ機能を利用できます。

  1. HまたはPF2と入力します。

  2. 必要なヘルプのタイプ(キーボード、画面またはフィールド)を選択します。

  3. [Return]キーを押します。

フィールド・レベルのヘルプを選択する場合は、次の操作も必要です。

  1. ヘルプ情報が必要なフィールドを選択します。

  2. [Return]キーを押します。

すべての画面は、形式や表示内容にかかわらず、次の標準形式を備えています。

特別な形式の表示ページもいくつかありますが、ほとんどの統計はヒストグラムまたは棒グラフで表示できます。デフォルトでは、対話型表示は最初はヒストグラム・モードで表示されます。Nohistogram修飾子を使用すると、統計を数値表モードで表示するようにOracle RMUに指定できます。

また、個々の統計フィールドについてタイムプロット・グラフィックを生成することもできます。

Output修飾子を使用して、統計をファイルに出力することを指定します。出力は書式設定されたバイナリ・ファイルです。読取り可能な印刷リストは生成されません。この出力を読むには、Input修飾子を付けたRMU Show Statisticsコマンドを使用する必要があります。

Nointeractive修飾子を使用すると対話型表示が抑制されます。バイナリ統計出力を生成するがオンライン表示が不要な場合には、この修飾子を使用します。

データ統計は、Oracle Rdbが実行している各システムのグローバル・セクションで管理されます。データベースを閉じると統計は0にリセットされます。Performance Monitorを実行しているときは、データベースにアクセスするユーザーがいなくてもデータベースは開いています。

Stall Messages画面では、複数の情報画面を表示することができます。Select DisplayメニューからPer-Process Informationを選択し、Stall Messages画面にアクセスします。次に、2次メニューからStall Messagesを選択します。

Stall Messages情報の最後の画面を表示しようとしたときに、ストール・プロセスの数が減少して最後の画面が空白になった場合は、[Next Screen]キー(または[→]キー)を押すと、新しい最後の情報画面に自動的に移動します。

また、Alarm、NotifyおよびScreen修飾子を使用すると、ストール・プロセスの監視を単純化することもできます。詳細は、これらの各修飾子の説明を参照してください。


コマンドのパラメータ

root-file-spec

統計が必要なデータベースのルート・ファイル指定。Input修飾子を使用して、記録済のバイナリ統計ファイルを指定する場合は、データベース・ファイル名を指定できません。Input修飾子を使用しない場合は、データベース・ファイル名を指定する必要があります。

コマンドの修飾子

Access_Log

論理領域アクセスが記録されるログ・ファイルの名前を指定します。

Alarm=interval

コマンドラインからStall Messages画面の警告の間隔(秒)を設定します。これはRMU Show Statisticsコマンドをバッチ・ジョブとして実行する予定がある場合に役立ちます。

この修飾子をNotify修飾子と一緒に使用して、ストール・プロセスについてオペレータ(1名または複数)に通知します。

デフォルト値は0秒です。これは通知の無効と同じです。

Broadcast

Nobroadcast

メッセージをブロードキャストするかどうかを指定します。特定のメッセージのブロードキャストがDCL SET BROADCASTによって有効化されている場合、Broadcast修飾子がデフォルトです。ブロードキャストがDCL SET BROADCAST=noneコマンドによって無効化されている場合は、RMU Show StatisticsコマンドにBroadcast修飾子を指定しても、ブロードキャスト・メッセージは表示されません。

ブロードキャストがDCL SET BROADCASTコマンドによって有効になっているが、Performance Monitorを実行するときにブロードキャスト・メッセージを表示したくない場合は、Nobroadcast修飾子を指定します。

Cluster=(node-list)

Nocluster

統計の収集と表示を実行するリモート・ノードのリストを指定します。収集された統計は、現在のノードの情報とマージされ、通常の統計画面を使用して表示されます。

Cluster修飾子の使用方法を次にまとめています。

Cluster修飾子には最大95個の異なるクラスタ・ノードを指定できます。Oracle Rdbでは1つのデータベースで96のノードしかサポートできないため、クラスタ・ノードの最大数は95です。現在のノードは、統計収集を実行するノードのリストに常に含まれます。

指定したリモート・ノードでRMU Show Statisticsコマンドを実行する必要はありません。また、そのリモート・ノードでデータベースを開く必要もありません。これらのイベントはこの機能によって自動的に処理されます。

次の例は、2つのリモート・ノードで統計の収集および表示を開始するためのCluster修飾子の使用を示します。


$ RMU /SHOW STATISTICS /CLUSTER=(BONZAI, ALPHA4) MF_PERSONNEL

リモート・ノードを実行時にオンラインで追加または削除することもできます。ToolsメニューのCluster Statisticsオプションを使用します。Toolsメニューは、画面メニュー・オプションの感嘆符(!)を使用すると表示されます。

クラスタ統計の収集および表示機能の詳細は、『RMU Show Statistic DBA Handbook』(サービス契約に基づいてMetaLinkで使用可能)を参照してください。

Configure=file-spec

RMU Show Statisticsコマンドで処理するために、人が読み取れる構成ファイルの名前を指定します。この構成ファイルは任意のエディタを使用して作成できます。あるいは、現在の実行時構成設定を使用してRMU Show Statisticsコマンドから自動的に生成できます。デフォルトの構成ファイルのタイプは.cfgです。

Configure=file-spec修飾子を指定すると、データベースまたはバイナリ入力ファイルが開かれる前に、構成ファイルがRMU Show Statisticsコマンドによって処理されます。この修飾子を指定しないと、すべての変数はコマンドライン修飾子と論理名に基づいてデフォルトになります。

構成ファイルは2回に分けて処理されます。1回目は、データベースが開く前に行われ、構成ファイル・エントリのほとんどを処理します。2回目は、データベースが開いてから行われ、データベース固有の変数(CUSTOMER_LINE_nなど)を処理します。

構成ファイルの詳細は、『RMU Show Statistic DBA Handbook』(サービス契約に基づいてMetaLinkで使用可能)を参照してください。

Cycle=seconds

Nocycle

現在選択されているメニュー項目に対応する一連の画面を、循環して表示し続けるようにPerformance Monitorに指示します。各メニューが指定の秒数表示されます。

Cycle修飾子を指定するときは、必要に応じて画面モードまたはサブメニューを変更することができます。選択内容に対応するメニューの循環表示が、現在選択されている任意のメニュー・レベルで継続します。

Cycle修飾子に指定する値は、Time修飾子に指定する値以上であることが必要です。また、リフレッシュ間隔をCycle修飾子の指定値以上に手動で変更する(Set_rate画面メニュー・オプションを使用)と、循環表示はSet_rateに指定した間隔で実行されます。

Cycle修飾子を指定しない場合、または秒数を指定しない場合、画面の循環表示は実行されません。

Dbkey_Log=file-spec

アタッチしている様々なプロセスによって所定の処理期間にアクセスされたレコードを記録します。file-specは、アクセスされたすべてのdbkeyが記録されるファイルの名前です。

dbkeyログのヘッダー・リージョンには4つの行が含まれます。1行目は、ログ・ファイルを作成したRMU Show Statisticユーティリティを示します。2行目はデータベースを示します。3行目は、dbkeyログが作成された日時を示します。4行名は列の見出し行です。

dbkeyログの本体には6つの列があります。1列目にはdbkeyプロセスIDとストリームIDが含まれます。2列目〜6列目には、データ・ページ、スナップショット・ページ、SPAMページ、AIPページおよびABMページそれぞれの最近アクセスされたdbkeyが含まれます。

新たにアクセスされたdbkeyごとに1つのメッセージのみが記録されます。ただし、dbkeyの一部が変更されていない場合でもすべてのdbkey値が表示されます。

dbkey情報の書込みは、Time修飾子またはSet_rate画面メニュー・オプションで決められた現在の画面リフレッシュ間隔で行われます。リフレッシュ間隔を長くすると、ファイルのサイズが小さくなりますが、記録されないdbkeyメッセージの数が増加します。リフレッシュ間隔を短くすると、生成されるログ・ファイルが大きくなりますが、より細かい粒度のdbkeyメッセージが含まれるようになります。

dbkeyメッセージをdbkeyログに記録するためにDbkey Information画面を表示する必要はないことに注意してください。dbkeyログは表示されている画面に関係なく管理されます。

次のようにDbkey_Log修飾子を使用してdbkeyロギング・サーバーを構築できます。


$ RMU/SHOW STATISTICS/NOHISTOGRAM/TIME=1 -
_$ /NOINTERACTIVE/DBKEY_LOG=DBKEY.LOG MF_PERSONNEL -
_$ /NOBROADCAST/UNTIL="15:15:00"

Deadlock_Log=file-spec

プロセスの最後のデッドロックを記録します。ロック・デッドロックを発生するたび記録する方法はありません。

この修飾子のfile-specは、すべてのロック・デッドロック・メッセージを記録するファイルの名前です。ロック・デッドロック・メッセージは、Lock Timeout History画面やLock Deadlock History画面のような人が読める形式で書き込まれます。

ロック・デッドロック・ログのヘッダー・リージョンには次の3つの行が含まれます。

ストール・ログの本体には次の3つの列があります。

次に例を示します。


2EA00B52:34 14:25:46.14 - waiting for page 5:751 (PR)

特定のプロセスについて記録できなかったロック・デッドロックがある場合(通常は記録間隔が長すぎるため)、記録できないロック・デッドロックの数がメッセージの後にカッコに囲まれて表示されます。次に例を示します。


2EA00B52:34 14:25:46.14 - waiting for page 5:751 (PR) [1 missed]

各デッドロックについて1つのメッセージのみが記録されます。

ロック・デッドロック・メッセージは指定した画面リフレッシュ間隔で書き込まれます。リフレッシュ間隔は、Time修飾子の指定またはオンラインでのSet_rate画面メニュー・オプションの使用によって決まります。リフレッシュ間隔を長くすると、ファイルのサイズが小さくなりますが、記録されないデッドロック・メッセージの数が増加します。リフレッシュ間隔を短くすると、生成されるログ・ファイルが大きくなりますが、より細かい粒度のデッドロック・メッセージが含まれるようになります。

Time=1またはTime=50修飾子を使用すると、適切なログが生成され、同時にシステムへの影響が最小限に抑えられます。

影響を受けるLockIDは表示されません。ロック・デッドロックが完了した後ではこの情報に意味がないためです。

RMU Show Statisticsユーティリティが実行している間に、Toolsメニュー(任意の画面で[!]キーを押すと表示される)を使用して、ロック・タイムアウトおよびロック・デッドロックのロギング機能を有効または無効にします。ただし、ロック・タイムアウト・ログとロック・デッドロック・ログは、バイナリ・ファイルの再生時には使用できないことに注意してください。

Histogram

Nohistogram

、最初の統計画面を数値表示モードで表示するか、グラフ表示モードで表示するかをOracle RMUに指示します。Histogram修飾子はグラフ表示モードを指定します。Nohistogram修飾子は数値表示モードを指定します。

Histogram修飾子がデフォルトです。

Hot_Standby_Log

ホット・スタンバイ・ログ・ファイルの名前を指定します。Toolsメニュー([!])のStart hot standby loggingオプションを使用すると、実行時にホット・スタンバイ・ログ・ファイルの名前を指定できます。

Input=file-name

前もって記録したバイナリ・ファイルを指定します。このファイルから統計を読み取ります。このファイルは、Output修飾子を指定した以前のRMU Show Statisticsセッションで作成されている必要があります。

Input修飾子にはデータベース・ファイル名を指定できません。また、Input修飾子と一緒にUntil、OutputまたはNointeractive修飾子を使用しないでください。ただし、Time修飾子を使用して表示速度を変更することはできます。これによって、オリジナル・セッションで記録され、すでに計算されている時間が変わることはありません。たとえば、Time=60でセッションを記録できます。このセッションでは、1分間に1回統計を収集します。

InputおよびTime修飾子を使用して、ファイルに収集された統計を再生できます。ファイルを再生するには次のようにします。

Input修飾子を指定しない場合は、root-file-specパラメータを指定する必要があります。

Interactive

Nointeractive

統計を端末に動的に表示します。RMU Show Statisticsコマンドを端末から実行すると、Interactive修飾子がデフォルトになります。Nointeractive修飾子をOutput修飾子と一緒に使用すると、端末表示を行わずにバイナリ統計ファイルを生成することができます。RMU Show Statisticsコマンドをバッチ・ジョブで実行すると、Nointeractive修飾子がデフォルトになります。

対話型セッションでは、メニュー・インタフェースまたは事前定義済の制御文字を使用して、表示オプションを選択できます(事前定義済制御文字の詳細は、Performance Monitorオンライン・ヘルプを参照してください)。

メニュー・オプションを選択するには、[↑]キーと[↓]キーを使用してから[Return]キーまたは[Enter]キーを押します。メニューを取り消すには[Ctrl]を押しながら[Z]を押します。

Lock_Timeout_Log=file-spec

プロセスの最後のロック・タイムアウト・メッセージを記録します。ロック・タイムアウトを発生するたび記録する方法はありません。ロック・タイムアウト・メッセージは、人が読める形式で書き込まれます。

ロック・タイムアウト・ログのヘッダー・リージョンには次の3つの行が含まれます。

ストール・ログの本体には次の3つの列があります。

次に例を示します。


2EA00B52:34 14:25:46.14 - waiting for page 5:751 (PR)

特定のプロセスについて記録できなかったロック・タイムアウトがある場合(通常は記録間隔が長すぎるため)、記録できないロック・タイムアウトの数がメッセージの後にカッコに囲まれて表示されます。次に例を示します。


2EA00B52:34 14:25:46.14 - waiting for page 5:751 (PR) [1 missed]

各ロック・タイムアウトについて1つのメッセージのみが記録されます。

ロック・タイムアウト・メッセージは指定した画面リフレッシュ間隔で書き込まれます。リフレッシュ間隔は、Time修飾子の指定またはオンラインでのSet_rate画面メニュー・オプションの使用によって決まります。リフレッシュ間隔を長くすると、ファイルのサイズが小さくなりますが、記録されないロック・タイムアウト・メッセージの数が増加します。リフレッシュ間隔を短くすると、生成されるログ・ファイルが大きくなりますが、より細かい粒度のロック・タイムアウト・メッセージが含まれるようになります。

Time=1またはTime=50修飾子を使用すると、適切なログが生成され、同時にシステムへの影響が最小限に抑えられます。

影響を受けるLockIDは表示されません。ロック・タイムアウトが完了した後ではこの情報に意味がないためです。

ストール・メッセージをストール・ログに記録するためにLock Timeout HistoryまたはLock Deadlock History画面を表示する必要はないことに注意してください。これらのログは表示されている画面に関係なく管理されます。

RMU Show Statisticsユーティリティが実行している間に、Toolsメニュー(任意の画面で[!]キーを押すと表示される)を使用して、ロック・タイムアウトおよびロック・デッドロックのロギング機能を有効または無効にします。ただし、ロック・タイムアウト・ログとロック・デッドロック・ログは、バイナリ・ファイルの再生時には使用できないことに注意してください。

Log

Nolog

バイナリ統計ファイルの作成を出力ファイルに記録します。このバイナリ統計ファイルが作成されるのは、Output修飾子を使用した場合のみです。Nolog修飾子を使用すると、どの操作も出力ファイルに記録されません。

デフォルトは、DCL確認スイッチの現在の設定です。DCL確認スイッチの変更方法の詳細は、DCLヘルプの「HELP SET VERIFY」を参照してください。

Interactive修飾子を使用すると、Log修飾子は無視されます。

Logical_Area

Nological_Area

RMU Show Statisticsコマンドが、論理領域の統計情報を表示するために必要な容量の仮想メモリーを獲得するように指定します。Logical_Area修飾子がデフォルトです。

デフォルトでは、RMU Show Statisticsコマンドによって、1つの論理領域当たり約13,000バイトの仮想メモリーが消費されます。(論理領域の数は、領域の実際の数ではなく最大の論理領域識別子によって判別されます。)このため、論理領域の統計情報を確認する必要がない場合でも、RMU Show Statisticsコマンドによって大容量の仮想メモリーが消費されることがあります。

NoLogical_Area修飾子を使用して、論理領域の統計情報を表示しないことを指定します。NoLogical_Area修飾子を指定すると、論理領域の統計情報を表示するための仮想メモリーは獲得されません。

NoLogical_Area修飾子を指定するときは、Nolog修飾子も指定しないでください。Nolog修飾子を指定すると、論理領域の統計情報が収集されるためです。

対応する構成変数はありません。この修飾子は実行時には変更できません。論理領域の画面の読解方法の詳細は、『RMU Show Statistic DBA Handbook』(サービス契約に基づいてMetaLinkで使用可能)を参照してください。

Notify

Notify=[No]All

Notify=operator-classes

Nonotify

指定した警告期間をストール・プロセスが超えると、ブロードキャスト・メッセージを発行し、メッセージを受信する端末でブザーを鳴らして、指定したシステム・オペレータ(1名または複数)に通知します。

有効なオペレータ・クラスは、CENTRAL、CLUSTER、DISKS、OPCOM、SECURITYおよびOPER1〜OPER12です。

様々な形式のNotify修飾子は次のように機能します。

指定したシステム・オペレータに通知されるのは、警告のしきい値を最初に超過したときだけです。たとえば、3つのプロセスが警告のしきい値を超えても、指定したオペレータに通知されるのは1回だけです。その後で別のプロセスが警告のしきい値を超えても、他のプロセスがまだ表示されているときは、指定したシステム・オペレータに通知されません。

ただし、最も長いストールが解決した後で、新しいプロセスが最新のストールになり、警告のしきい値を超えると、新しいプロセスについては指定したシステム・オペレータに通知されます。

オペレータ通知メッセージを受け取るには、次の3つのOpenVMS DCLコマンドを発行する必要があります。

  1. $ SET TERM /BROADCAST

  2. $ SET BROADCAST=OPCOM

  3. $ REPLY /ENABLE=(operator-classes)

REPLY /ENABLEコマンドに指定したoperator-classesは、RMU Show StatisticsコマンドのNotify修飾子の指定と一致する必要があります。

オペレータ通知メッセージは、次のサンプル・メッセージのように表示されます。


%%%%%%%%%%%  OPCOM  19-DEC-1994 08:56:39.27  %%%%%%%%%%%
                     (from node MYNODE at 19-DEC-1994 08:56:39.30)
Message from user SMITH on MYNODE
Rdb Database USER2:[SMITH.WORK.AIJ]MF_PERSONNEL.RDB;1 Event Notification
Process 2082005F:1 exceeded 5 second stall: waiting for record 51:60:2  (EX)

システム・オペレータ通知メッセージには4つの行があります。1行目には、OPCOMブロードキャスト・ヘッダー・メッセージが含まれます。2行目は、メッセージを送信したRMU Show Statisticsコマンドを実行しているプロセスを示します。3行目は、監視されているデータベースを示します。4行目は、警告のトリガーとなったプロセス、警告期間およびストール・メッセージを示します。

Stall Messages画面の警告期間を設定するには、Alarm=Interval修飾子を使用します。

Nointeractive修飾子を指定すると、ブザーによる通知が無効になりますが、ブロードキャスト・メッセージは有効なままです。

Opcom_Log=filename

Noopcom_Log

アタッチしているデータベース・プロセスによってブロードキャストされるOPCOMメッセージの送信先ファイルの名前を指定します。

OPCOMメッセージを記録しているとき、特定のプロセスのいくつかのメッセージを記録できないことがあります。その場合は、n missedというメッセージがログ・ファイルに記録されます。

Option=Verbose修飾子を指定すると、特定のオペレータ・クラスのOPCOMメッセージを記録できます。Option=Verbose修飾子によって記録されるのは、RMU Show Statisticsユーティリティを実行するプロセスで受信できるメッセージのみです。たとえば、オペレータ・クラスCentralの受信がプロセスで有効になっている場合に、Opcom_Log=opcom.logを指定すると、Option=Verbose修飾子によってすべてのCentralオペレータ・メッセージが記録されます。逆に、Opcom_Log=opcom.log修飾子のみを指定すると、このノードで生成されるデータベース固有のOPCOMメッセージがすべて記録されます。出力がOpenVMSから直接取得されるため、オペレータ固有のログ・ファイル出力形式はデータベース固有の内容とは異なります。次の例は、ClusterおよびCentralオペレータ・クラスのオペレータ固有ログ・ファイルの内容を示します。


 Oracle Rdb X7.1-00 Performance Monitor OPCOM Log
 Database KODA_TEST:[R_ANDERSON.TCS_MASTER]TCS.RDB;2
 OPCOM Log created 11-JUN-1999 10:52:07.53
11-JUN-1999 10:52:23.85)  Message from user RDBVMS on ALPHA4  Oracle Rdb X7.1-00
Event Notification for Database  _$111$DUA368:[BBENTON.TEST]MF_PERSONNEL.RDB;1
AIJ Log Server terminated
11-JUN-1999 10:52:25.49)  Message from user RDBVMS on ALPHA4  Oracle Rdb X7.1-00
Event Notification for Database  _$111$DUA368:[BBENTON.TEST]MF_PERSONNEL.RDB;1
AIJ Log Roll-Forward Server started
11-JUN-1999 10:52:26.06)  Message from user RDBVMS on ALPHA4  Oracle Rdb X7.1-00
Event Notification for Database  _$111$DUA368:[BBENTON.TEST]MF_PERSONNEL.RDB;1
AIJ Log Roll-Forward Server failed
   .
   .
   .
11-JUN-1999 10:54:21.09)  Message from user RDBVMS on ALPHA4  Oracle Rdb X7.1-00
Event Notification for Database  _$111$DUA368:[BBENTON.TEST.JUNK]T_
PERSONNEL.RDB;1    AIJ Log Server started
11-JUN-1999 10:54:21.13)  Message from user RDBVMS on ALPHA4  Oracle Rdb X7.1-00
Event Notification for Database  _$111$DUA368:[BBENTON.TEST.JUNK]T_
PERSONNEL.RDB;1    Opening "$111$DUA368:[BBENTON.TEST.JUNK]TEST1.AIJ;2"

Options=[keywords]

次のキーワードをOptions修飾子で使用できます。

Output=file-spec

統計を書き込むバイナリ統計ファイルを指定します。ただし、Stall Messages画面の情報はこのファイルには記録されません。Stall Messages画面の情報はきわめて動的であるため、Input修飾子を使用して再生できません。

注意

Stall Messages画面の統計はバイナリ出力ファイルには収集されません。

バイナリ出力ファイルの形式(Oracle Rdbリリース6.1で変更)の詳細は、『Oracle Rdb7 Guide to Database Performance and Tuning』を参照してください。

Prompt_Timeout=seconds

Noprompt_Timeout

ユーザー・プロンプトのタイムアウト間隔(秒)を指定できます。デフォルト値は60秒です。

Noprompt_Timeout修飾子またはPrompt_Timeout=0を指定すると、RMU Show Statisticsコマンドではユーザー・プロンプトのタイムアウトは行われません。これによってデータベースが異常終了する可能性があることに注意してください。

注意

プロンプトへの応答が常に適切なタイミングで行われることが確かでないかぎり、Noprompt_Timeout修飾子またはPrompt_Timeout= 0修飾子の使用はお薦めしません。

Prompt_Timeout修飾子に0よりも大きい10秒未満の値を指定すると、値10が使用されます。ユーザー・プロンプトのタイムアウト間隔は、PROMPT_TIMEOUT構成変数を使用して指定することもできます。

Reopen_Interval=minutes

指定した期間が経過すると、現在の出力ファイルが閉じて新しい出力ファイルが開きます。ユーザーがPerformance Monitorを終了する必要はありません。新しい出力ファイルのファイル名は元の出力ファイルと同じになりますが、バージョン番号が1つ増分されます。

この修飾子を使用すると、Performance Monitorが実行しているときに、出力ファイルに書き込まれたデータを見ることができます。

指定した期間が終わったときにデータベース・アクティビティがない場合は、現在の出力ファイルは閉じず、新しい出力ファイルも作成されません。

DCL PURGEコマンドは不注意に使用しないでください。また、DCL SET FILE/VERSION_LIMITコマンドを使用すると、古いバージョンの出力ファイルが自動的に削除されることに注意してください。

Reopen_Interval修飾子の使用が有効になるのは、Output修飾子も指定する場合のみです。

Reset

Performance Monitorで表示を0にリセットすることを指定します。Reset修飾子には、対話型画面のリセット・オプションの選択と同じ効果があります(Reset修飾子を指定したときは、値が最初に表示される前にリセットされる点が異なります)。

この修飾子では、ユーザーの出力デバイスに表示されている値しかリセットされないことに注意してください。データベース・グローバル・セクションの値はリセットされません。また、出力ファイルに収集されたデータにも影響しません。

Performance Monitorのデフォルト動作では、データベースが開いてから行われた値の変更それぞれが表示されます。Performance Monitorが起動された後に行われた値の変更のみを表示するには、Reset修飾子を指定するか、統計が最初に表示されるとすぐに画面のリセット・オプションを選択します。

Reset修飾子は、バイナリ出力ファイル(Output修飾子を指定すると作成される)に書き込まれる値には影響しません。Performance Monitorを(Output修飾子を指定して)起動してから監視セッションが終了するまでに行われた値の変更のみを表示するように再生するには、出力ファイルを再生するときにReset修飾子を指定します。

Screen=screen-name

表示する最初の画面を指定します。これは、Performance Monitorを使用してストール・プロセスを対話的に監視するときに特に役立ちます。たとえば、次のコマンドによって、超過したストールについてシステム・オペレータが自動的に警告されます。


$ RMU/SHOW STATISTICS/ALARM=5/NOTIFY=OPER12/SCREEN="Stall Messages" -
_$ MF_PERSONNEL

screen-name引数の構文について次に説明します。

Nointeractive修飾子を指定すると、Screen修飾子は無視されます。

Stall_Log=file-spec

指定したファイルにストール・メッセージを書き込むことを指定します。これが役立つのは、多数のストール・メッセージが生成されていることに気付いたが、問題をすぐに調査して解決するためのリソースが手元にないときです。Stall_Log修飾子で生成されるファイルは、問題を追跡して解決するために後から確認できます。

ストール・メッセージは、Stall Messages画面と似た形式でファイルに書き込まれます。ストール・メッセージがファイルに書き込まれる間隔は、画面リフレッシュ間隔と同じです。(リフレッシュ間隔は、Time修飾子か、Performance MonitorのSet_rate画面メニュー・オプションで設定します。)リフレッシュ間隔を長く指定すると、ファイルのサイズが小さくなりますが、記録されないストール・メッセージの数が増加します。リフレッシュ間隔を短く指定すると、大きなログ・ファイルが生成されますが、生成されたストール・メッセージがより多く含まれます。

ストール・メッセージをログ・ファイルに記録するためにStall Messages画面を表示する必要はありません。ストール・ログは表示されている画面に関係なく管理されます。

デフォルトでは、ストール・メッセージはファイルに記録されません。

Time=integer

統計収集間隔(秒)を指定します。この修飾子を省略すると、サンプル収集は3秒間隔で行われます。integerの範囲は通常は、1〜180(1秒〜3分)です。ただし、Time修飾子に負の数を指定した場合、RMU Show Statisticsコマンドは、その絶対値に1/100を掛けた値を秒数として解釈します。たとえば、Time=-20では、20/100すなわち1/5秒の間隔が指定されます。

RMU Show Statisticsコマンドを対話的に実行している場合は、指定した間隔で画面表示が更新されます。

Output修飾子も使用すると、指定した間隔でバイナリ統計レコードが出力ファイルに書き込まれます。統計レコードがこのファイルに書き込まれないのは、最後のレコードが書き込まれてからデータベース・アクティビティが行われていない場合です。

Until=date-time

統計収集を終了する日時を指定します。この時点に到達すると、RMU Show Statisticsコマンドが終了し、制御がシステム・コマンド・レベルに返されます。RMU Show Statisticsコマンドをバッチ・ジョブで実行するときは、指定時刻にバッチ・ジョブが終了します。

Until修飾子の使用例を次に示します。


$ DEFINE LIB$DT_INPUT_FORMAT "!MAU !DB, !Y4 !H04:!M0:!S0.!C2"
$ RMU/SHOW STATISTICS /UNTIL="JUNE 16, 1996 17:00:00.00" -
_$ MF_PERSONNEL

これにより、RMU Show Statisticsコマンドの実行が1996年6月16日午後5時に停止します。デフォルトの今日の日付を使用する場合は、日付を省略できます。

日時を指定するために絶対値またはデルタ値を使用できます。

Until修飾子を使用しない場合、RMU Show Statisticsコマンドは手動で終了するまで実行し続けます。対話型セッションでは、[Ctrl]を押しながら[Z]を押すか、メニューでExitを選択してコマンドを終了します。RMU Show StatisticsコマンドをNointeractive修飾子を付けて端末から実行しているときは、[Ctrl]を押しながら[C]または[Ctrl]を押しながら[Y]を押してからExitを選択して、コマンドを終了します。RMU Show Statisticsコマンドをバッチ・ジョブで実行しているときは、バッチ・ジョブを削除してコマンドを終了します。


使用上の注意


例1

次の例は、RMU Show Statisticsコマンドの結果を出力ファイルに送ります。


$ RMU/SHOW STATISTICS MF_PERSONNEL/OUTPUT=PERS.LOG

例2

次の例は、前の例で作成されたバイナリ結果を書式設定して、人が理解できる表示を生成します。


$ RMU/SHOW STATISTICS/INPUT=PERS.LOG

例3

次のDCLスクリプトは、オペレータ通知機能を使用する超過ストール通知サーバーを作成する方法の詳細な例です。このスクリプトを実行するには、スクリプトを実行したいノード上の任意のキューに送信します。次のパラメータを指定します。


$ VERIFY = F$VERIFY(0)
$ SET NOON
$!
$! Get the database name.
$!
$ IF P1 .EQS. "" THEN INQUIRE P1 "_database"
$!
$! Get the termination date/time.
$!
$ IF P2 .EQS. "" THEN INQUIRE P2 "_until"
$!
$! Get the operator classes.
$!
$ IF P3 .EQS. "" THEN INQUIRE P3 "_operators"
$!
$ RMU/SHOW STATISTICS/TIME=1/NOBROADCAST -
      /NOINTERACTIVE /UNTIL="''P2'" /ALARM=5 /NOTIFY='P3 -
      'P1
$ VERIFY = F$VERIFY(VERIFY)
$ EXIT

例4

Lock_TimeoutまたはDeadlock修飾子を使用して、Lock Event Loggingサーバーを構築します。次のOpenVMS DCLスクリプトは、MF_PERSONNELデータベースで次の15分間のロック・タイムアウトとロック・デッドロック・イベントの両方を記録するサーバーの作成方法を示します。


$ RMU/SHOW STATISTICS /NOHISTOGRAM /TIME=1 /NOINTERACTIVE -
_$ /LOCK_TIMEOUT_LOG=TIMEOUT.LOG /DEADLOCK_LOG=DEADLOCK.LOG -
_$ /NOBROADCAST /UNTIL="+15:00" MF_PERSONNEL

例5

次の例は、ストール・ログ情報を、最初はロック情報と一緒に、次はロック情報なしで表示します。


$ RMU /SHOW STATISTICS /NOINTERACTIVE /STALL_LOG=SYS$OUTPUT: -
_$ DUA0:[DB]MFP.RDB
 Oracle Rdb X7.1-00 Performance Monitor Stall Log
 Database DPA500:[RDB_RANDOM.RDB_RANDOM_TST_247]RNDDB.RDB;1
 Stall Log created  4-SEP-2001 11:27:03.96
11:27:03.96 0002B8A1:1 11:27:03.67 waiting for record 118:2:2 (PR)
   State... Process.ID Process.name... Lock.ID. Rq Gr Queue "record 118:2:2"
   Blocker: 000220A7   RND_TST_24716   0F019E52    EX Grant
   Waiting: 0002B8A1   RND_TST_24715   4500C313 PR    Wait
11:27:03.96 0002B8A8:1 11:27:02.32 waiting for record 101:3:0 (EX)
   State... Process.ID Process.name... Lock.ID. Rq Gr Queue "record 101:3:0"
   Blocker: 000220AD   RND_TST_24710   0B00176A    PR Grant
   Blocker: 000220A7   RND_TST_24716   52018A3F    PR Grant
   Waiting: 0002B8A8   RND_TST_2474    3C00B5AF EX PR Cnvrt
11:27:03.96 0002B89C:1 11:27:00.15 waiting for record 114:4:1 (PR)
   State... Process.ID Process.name... Lock.ID. Rq Gr Queue "record 114:4:1"
   Blocker: 000220A7   RND_TST_24716   180033CC    EX Grant
   Waiting: 0002B89C   RND_TST_2479    110066BA PR    Wait

$ RMU /SHOW STATISTICS /NOINTERACTIVE /STALL_LOG=SYS$OUTPUT: -
_$ DUA0:[DB]MFP.RDB /OPTIONS=NOLOG_STALL_LOCK
 Oracle Rdb X7.1-00 Performance Monitor Stall Log
 Database DPA500:[RDB_RANDOM.RDB_RANDOM_TST_247]RNDDB.RDB;1
 Stall Log created  4-SEP-2001 11:28:34.68
11:28:34.69 0002B8B8:1 11:28:33.69 waiting for logical area 146 (PR)
11:28:34.69 0002B8A8:1 11:28:32.76 waiting for record 114:4:2 (PR)
11:28:34.69 0002B8B3:1 11:28:33.06 waiting for record 114:4:2 (PR)
11:28:34.69 0002B8B0:1 11:28:31.96 waiting for record 111:7:7 (EX)