用途
lssnapコマンドは、NDMPホスト上のスナップショットをリストする場合に使用します。
前提条件
lssnapコマンドを使用するには、デバイス情報の問合せおよび表示(query and display information about devices)権を備えている必要があります。
構文
lssnap::=
lssn•ap [ --short/-s | --long/-l ] [ --noheader/-H ] [ --reserve/-r ] [ --host/-h hostname[,hostname]... ] [ --fs/-f filesystem-name[,filesystem-name]... ] [ --numberformat/-n numberformat ] [ snapshot-name ]...
意味
短い形式でスナップショット・データが表示されます。このオプションはデフォルトです。
長い形式でスナップショット・データが表示されます。
データのリスト時に列ヘッダーが表示されません。
予約領域が表示されます。
NDMPホストを指定します。ホスト名を指定しない場合は、Oracle Secure Backupはhost変数の値を使用します。
スナップショットが取得されたファイル・システムを指定します。
概数の表示形式を指定します。numberformatプレースホルダの詳細は、「numberformat」を参照してください。
リストするスナップショットの名前を指定します。
出力
表2-18で、lssnapコマンドの出力について説明します。
表2-18 lssnapの出力
| ラベル | 意味 |
|---|---|
|
File system |
スナップショットで取得されたファイル・システム。 |
|
Max snapshots |
このボリュームで許可するスナップショットの最大数。 |
|
Reserved space |
すべてのスナップショットの総予約領域。 |
|
% reserved space |
現在、全スナップショットによって使用されている予約領域の割合。 |
|
Snapshot |
スナップショットの名前。 |
|
Of |
ファイル・システムの名前。 |
|
Taken at |
スナップショットの日時。 |
|
Used % |
当該ボリュームで使用される予約ディスク領域に対して、このスナップショットによって消費される領域が占める割合。この値は、「スナップショット・サイズ x 100% / 予約領域」で算出します。 |
|
Total % |
当該ボリュームの総ディスク領域に対して、このスナップショットによって消費される領域が占める割合。この値は、「スナップショット・サイズ x 100% / ボリュームの総ディスク領域」で算出します。 |
|
Busy |
スナップショットがビジーかどうか。値は |
|
Dependency |
スナップショットに別の処理エンティティ(SnapMirrorなど)への依存性があるかどうか。値は |
例
例2-74では、NDMPアクセス・ホストbr_filer上のスナップショットを表示しています。この例では、lucy.0スナップショットにより、/vol/vol0のスナップショットに割り当てられた領域の3%(44.8GBの3%)、ボリューム/vol/vol0の総ディスク領域の1%(104GBの1%)が使用されています。
例2-74 スナップショットの表示
ob> lssnap --long --host br_filer
File system /vol/vol0:
Max snapshots: 255
Reserved space: 44.8 GB
% reserved space: 30
Snapshot: lucy.0
Of: /vol/vol0
Taken at: 2005/03/28.20:52
Used %: 3
Total %: 1
Busy: no
Dependency: no
Snapshot: myhost_snap1
Of: /vol/vol0
Taken at: 2004/08/21.11:30
Used %: 12
Total %: 7
Busy: no
Dependency: no