用途
obtar -z
は、バックアップ・イメージのボリューム・ラベルを表示する場合に使用します。また、-z
オプションは、obtar -t
およびobtar -g
とともに使用してボリューム・ラベルを表示することや、obtar -c
とともに使用してボリューム・ラベルを作成することができます。
構文
obtar -z::=
obtar -z [ -fdevice
] [ -Ffile-number
]
意味
obtar -z
には多くのオプションを指定できます。この項では、使用する可能性が最も高いオプションについて説明します。obtar -z
のその他のオプションについては、「obtarのオプション」を参照してください。
device
バックアップ・イメージのファイルまたはデバイスの名前を指定します。-f
を省略すると、TAPE
環境変数に設定されたデバイス(設定されている場合)からデータが読み取られます。
file-number
バックアップ・イメージのファイル番号を指定します。このバックアップ・イメージ番号を省略すると、ボリュームの現行位置にあるバックアップ・イメージが読み取られます。
例
例4-29では、デバイスtape1
にロードされたボリューム上にある4番目のバックアップ・イメージのボリューム・ラベルを表示しています。
例4-29 ボリューム・ラベルの表示
# obtar -z -f tape1 -F 4 Volume label: Volume ID: VOL000105 Volume sequence: 1 Volume set owner: jane Volume set created: Tue Mar 2 10:13:14 2002 Backup image label: File number: 4 File section: 1 Owner: jane Client host: chicago Backup level: 0 S/w compression: no Archive created: Tue Mar 2 10:13:14 2002
obtar -z
を使用すると、バックアップ・イメージが読み取られます。バックアップ・イメージが読み取られると、ボリューム位置は常に、読み取られたばかりのバックアップ・イメージの後ろから次のバックアップ・イメージのラベルの前までの間に設定されます。たとえば、例4-29に示したobtar -z
コマンドの後で、例4-30に示すように別のobtar -z
コマンドを入力すると、バックアップ・イメージ5(存在する場合)のラベルが表示されます。
例4-30 ボリューム・ラベルの表示
# obtar -zf tape0 Volume label: Volume ID: VOL000003 Volume sequence: 1 Volume set owner: gms Volume set created: Wed May 01 14:08:23 2000 Backup image label: File number: 5 File section: 1 Owner: gms Client host: campy Backup level: 0 S/w compression: no Archive created: Wed May 01 14:08:23 2000