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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース6.0
B25767-02
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UNIXでのDSNの作成

この項では、UNIXでTimesTenデータ・ストアを設定する方法について説明します。作業を始める前に、データ・ストアの設定時に検討する必要がある事項を確認するために、「TimesTenのODBCおよびJDBCドライバ」を参照してください。

データ・ストアの定義の例は、「DSNの例」を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

ユーザーODBC.INIファイルの作成

UNIXの場合、ユーザーDSNは、$HOME/.odbc.iniファイルまたはODBCINI環境変数に指定したファイルで定義します。このファイルは、「ユーザーODBC.INIファイル」と呼ばれます。システムDSNは、TimesTenがrootユーザーによってインストールされた場合はvar/TimesTen/sys.odbc.iniファイル、TimesTenがroot以外のユーザーによってインストールされた場合はinstall_dir/info/sys.odbcで定義します。このファイルは、「システムODBC.INIファイル」と呼ばれます。

システムODBC.INIファイルは、TimesTenをマシンにインストールすると作成されます。ユーザーODBC.INIファイルはユーザーが独自に作成する必要があります。

構成ファイルの詳細は、このマニュアルの「UNIX構成ファイル」を参照してください。

DSNの指定

ODBC.INIファイルでデータソース名を指定します。DSNは、DSN定義の最初に大カッコで囲み1行で指定します。次に例を示します。

[AdminDS] 

ODBCドライバの指定

注意: JDBCユーザーは、JDBCドライバで使用するODBCドライバを指定する必要があります。「TimesTen JDBCドライバ」を参照してください。

TimesTenドライバを設定するには、ODBC.INIファイルでDRIVERパラメータを指定します。次に例を示します。

[AdminDS] 
DRIVER=install_dir/lib/libtten.so 
 

TimesTen ODBCドライバのリストは、「TimesTen ODBCドライバ」を参照してください。

データ・ストアのパス名の指定

ODBC.INIファイルでデータ・ストアのパス名を指定します。次に例を示します。

DataStore=/users/robin/FixedDs 
 

ここで、FixedDsはデータ・ストア・ファイルの接頭辞です。詳細は、「データソース名」を参照してください。

注意: UNIXの場合、データ・ストアのパス名では、NFSマウントされたファイル・システムは参照できません。

データ・ストア属性の設定

ODBC.INIファイルでデータ・ストア属性を指定します。ODBC.INIファイルに指定されていない属性に対しては、デフォルト値が使用されます。『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』のデータ・ストア属性に関する章を参照してください。例は、「DSNの例」を参照してください。

データ・ストアのパス名での環境変数の使用方法

データ・ストアのパス名およびログ・ファイルのパス名の指定に環境変数を使用できます。たとえば、データ・ストアの場所に$HOME/AdminDを指定できます。

環境変数は、$varnameまたは$(varname)で表現できます(カッコはオプション)。データ・ストアのパス名のバックスラッシュ(\)は、後続の文字をエスケープします。

注意: 環境変数の展開では、データ・ストアに接続しているプロセスの環境を使用します。異なるプロセスでは、同じ環境変数に対して異なる値を指定できるため、データ・ストアのパス名を様々に展開することができます。環境変数は、ユーザーODBC.INIファイルでのみ使用できます。システムODBC.INIファイルでは指定できません。