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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-03
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データ・ストアのサイズの指定

この項の内容は次のとおりです。

一時メモリーおよび永続メモリー

TimesTenは、連続した単一のメモリー領域内に2つの個別のメモリー・パーティションを作成してデータ・ストア領域を管理します。1つのパーティションには永続データが格納され、もう1つには一時データが格納されます。

データ・ストアがメモリーに格納されている場合にデータ・ストアのサイズを制御する接続属性には、PermSizeおよびTempSizeがあります。PermSize属性は永続データ・パーティションのサイズを指定し、TempSize属性は一時データ・パーティションのサイズを指定します。

これらの属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のデータ・ストア属性に関する説明を参照してください。

データ・ストアのサイズ変更

永続データ・パーティションおよび一時データ・パーティションのサイズは、データ・ストアをメモリーにロードする際に設定され、データ・ストアがメモリーに格納されている間は変更できません。いずれかのパーティションのサイズを変更するには、メモリーからデータ・ストアをアンロードし、PermSize属性またはTempSize属性の値を変更して再度接続する必要があります。ttStatusユーティリティを使用すると、データ・ストアに接続するプロセスを検索し、停止することができます。データ・ストアのサイズ変更の完了後、データ・ストアをメモリーにリロードします。

データ・ストアがレプリケーション用に設定されている場合は、レプリケーション・エージェントを停止する必要もあります。データ・ストアのすべてのレプリカに対してデータ・ストアのサイズを再設定する必要があります。データ・ストアのサイズを変更した後、データ・ストアをメモリーにリロードし、レプリケーション・エージェントおよびキャッシュ接続(接続していた場合)を再起動します。

メモリーからデータ・ストアをアンロードするには、データ・ストアへのすべてのアクティブな接続をクローズし、データ・ストアのRAMポリシーを「manual」または「inUse」に設定する必要があります。RAMポリシーの設定の詳細は、「RAMポリシーの指定」を参照してください。

また、データ・ストアを保持できる十分な大きさの共有メモリー・セグメントがあることを確認する必要もあります。通常、この共有メモリー・セグメントの最小サイズは、次の式で計算します。

      PermSize + TempSize + LogBuffSize +7MB overhead

詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインストールの前提条件に関する説明および『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』の属性TempSizeおよびPermSizeに関する説明を参照してください。

メモリー不足の警告受信

TimesTenには、メモリー不足の警告を発行するタイミングを指定するPermWarnThresholdおよびSqlQueryTimeoutの2つの一般接続属性が用意されています。いずれの属性も、パーセントで値を指定します。

メモリー不足の警告を受信するには、アプリケーションで組込みプロシージャttWarnOnLowMemoryをコールする必要があります。

また、これらの属性によって、SNMP警告のしきい値も設定されます。『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のSNMPトラップを使用した診断に関する説明を参照してください。