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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-03
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DSNの例

この項では、データ・ストアの設定方法に関する追加の例を示します。

例ごとに、Windowsの「ODBC データソース アドミニストレータ」の設定およびその設定に対応するUNIXのODBC.INIエントリについて説明します。

一時データ・ストアの設定

例1.1

この例では、一時データ・ストアを設定する方法について説明します。

Windowsの場合、「TimesTen ODBC Setup」ダイアログ・ボックスで一時データ・ストアを設定できます。図1.7および図1.8を参照してください。

図1.7 データ・ストア
一時データ・ストア用に設定されている「Data Store」タブ[説明]
図1.8 初期接続属性
TempDSデータ・ストア用の初期接続属性[説明]

UNIXで一時データ・ストアを設定するには、ODBC.INIファイルで次のエントリを作成します。すべてのUNIXプラットフォームで使用できるドライバのリストは、「TimesTenのODBCおよびJDBCドライバ」の「TimesTen ODBCドライバ」に示されている表を参照してください。

大カッコで囲まれたテキストは、データソース名です。

[TempDs]

Driver=install_dir/lib/libtten.so

DataStore=/users/robin/TempDs

#this is a temporary data store

Temporary=1

#create data store if it is not found

AutoCreate=1

#log data store updates to disk

Logging=1

LogPurge=1

DatabaseCharacterSet=US7ASCII


注意: 一時データ・ストアはバックアップできません。

単一のデータ・ストアに対する複数DSNの作成

異なる接続属性を持ち、同じデータ・ストアを参照する複数のDSNを作成できます。

例1.2

この例では、AdminDSNおよびGlobalDSNの2つのDSNを作成します。これらのDSNは、接続キャラクタ・セット以外は同じです。US7ASCIIキャラクタ・セットを使用するアプリケーションは、AdminDSNを使用することによってTTDSデータ・ストアに接続できます。マルチバイト文字を使用するアプリケーションは、GlobalDSNを使用してTTDSデータ・ストアに接続できます。

Windowsの場合、ODBCデータソース・アドミニストレータを使用して、図1.9に示すようにAdminDSNを定義します。AdminDSNは、AL32UTF8データベース・キャラクタ・セットを使用して作成されます。図1.10は、US7ASCIIがAdminDSNの接続キャラクタ・セットであることを示しています。

図1.9 TTDSデータ・ストアを使用したAdminDSNの作成
TTDSデータ・ストアを使用したAdminDSNの作成[説明]
図1.10 AdminDSNの接続キャラクタ・セットの設定
AdminDSNの接続キャラクタ・セットの設定[説明]

図1.11に示すように、GlobalDSNもAL32UTF8データベース・キャラクタ・セットを使用して作成されます。図1.12は、GlobalDSNの接続キャラクタ・セットがAL32UTF8であることを示しています。

図1.11 TTDSデータ・ストアを使用したGlobalDSNの作成
TTDSデータ・ストアを使用したGlobalDSNの作成[説明]
図1.12 GlobalDSNの接続キャラクタ・セットの設定
GlobalDSNの接続キャラクタ・セットの設定[説明]

例1.3は、UNIXでDSNを指定する方法を示しています。この例では、Solaris用のTimesTen Data Manager ODBCドライバを使用します。

例1.3

大カッコで囲まれたテキストは、データソース名です。

[AdminDSN]

Driver=install_dir/lib/libtten.so

Datastore=/data/TTDS

DatabaseCharacterSet=AL32UTF8

ConnectionCharacterSet=US7ASCII

[GlobalDSN]

Driver=install_dir/lib/libtten.so

DataStore=/data/TTDS

DatabaseCharacterSet=AL32UTF8

ConnectionCharacterSet=AL32UTF8

DSNを使用しない、データ・ストアへの接続

ttIsqlユーティリティを使用すると、事前に定義したデータソース名を使用せずにデータ・ストアに接続できます。この場合、次の内容を指定します。

Windowsの場合、ドライバ属性の値はTimesTen ODBCドライバの名前にする必要があります。たとえば、TimesTen Data Manager 7.0などです。

UNIXの場合、ドライバ属性の値はTimesTen ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイルのパス名にする必要があります。このファイルは、install_dir/libディレクトリにあります。

例1.4

C:\ ttIsql

ttIsql <c> 1996-2006, Oracle. All rights reserved.

Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.

All commands must end with a semicolon character.

Command> connect "Driver=TimesTen Data Managers7.0;
           DataStore=C:\sales\admin";