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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-03
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クライアント/サーバー通信

TimesTen Clientの接続ごとに、1つのサーバー・プロセスが必要です。デフォルトでは、サーバー・プロセスは、クライアントが接続をリクエストした時点で生成されます。サーバー・マシン上のttendaemon.optionsファイルに-serverPoolオプションを設定すると、サーバー・プロセスの予約プールを事前に生成できます。詳細は、「TimesTen Serverプロセスの事前生成」を参照してください。

TimesTen ClientおよびTimesTen Serverを使用する場合、TimesTen ClientでTimesTen Serverと通信するには、次の3つの方法があります。

TCP/IP通信

デフォルトでは、TimesTen Clientは、TCP/IPソケットを使用してTimesTen Serverデーモンと通信します。これは、TimesTen ClientとTimesTen Serverが異なるマシンにインストールされている場合に使用可能な唯一の通信形式です。

共有メモリー通信

TimesTen ClientおよびTimesTen Serverの両方が同じマシンにインストールされている場合、TimesTen Client ODBCドライバを使用しているアプリケーションでは、プロセス間通信(IPC)用の共有メモリー・セグメントを使用することで、パフォーマンスを向上できます。ただし、共有メモリー・セグメントを使用すると、パフォーマンスは向上しますが、消費されるメモリーが増大します。通信に共有メモリー・セグメントを使用するには、ttendaemon.optionsファイルでサーバー・オプションを設定する必要があります。詳細は、「クライアント/サーバーIPCでの共有メモリーの使用方法」を参照してください。また、論理サーバーのネットワーク・アドレスとしてttShmHostを定義する必要もあります。詳細は、「WindowsでのクライアントDSNの作成および構成」または「UNIXでのクライアントDSNの作成および構成」を参照してください。


注意: TimesTenでは、共有メモリーのIPC対応サーバーの最大16の異なるインスタンスがサポートされています。アプリケーションで16を超えて異なる共有メモリー・セグメントに接続しようとすると、ODBCエラー「Cannot connect to more than 16 SHMIPC-enabled TimesTen Servers」が戻されます。

UNIXドメイン・ソケット通信

特定のUNIXプラットフォームでは、TimesTen ClientとTimesTen Serverが同一のマシンにインストールされている場合、通信用にUNIXドメイン・ソケットを使用できます。共有メモリー・セグメントを使用すると、パフォーマンスは向上しますが、消費されるメモリーが増大します。UNIXドメイン・ソケットを使用すると、共有メモリー・セグメントの接続より少ないメモリーの消費でTCP/IPのパフォーマンスを向上させることができます。ご使用のプラットフォームでクライアントDSNを作成する方法については、この項で該当する説明を参照してください。ドメイン・ソケットを使用するには、論理サーバーのネットワーク・アドレスとしてttLocalHostを定義する必要があります。詳細は、「UNIXでのクライアントDSNの作成および構成」を参照してください。