ヘッダーをスキップ
Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05170-03
  目次へ
目次
索引へ
索引

前へ
前へ
次へ
次へ
 

ttCkptBlocking

説明

ブロッキング・チェックポイントを実装します。チェックポイント処理は、データ・ストアの現在の状態をディスクに記録し、ログ・ファイルを削除するために行われます。このチェックポイントでは、データ・ストアへの排他アクセスを必要とするため、チェックポイントの実行中は他のアプリケーションがデータ・ストアからブロックされる可能性があります。

このプロシージャが呼び出されると、現行のトランザクションがコミットまたはロールバックされたときに、TimesTenはブロッキング・チェックポイントを実行します。その時点で他のトランザクションが進行中であれば、チェックポイントを実行する接続は、他のトランザクションがコミットまたはロールバックされるまで待機します。チェックポイント接続の待機中は、起動する他の新しいトランザクションは、チェックポイントを実行しているトランザクションの後のキューに入ります。その結果、長時間実行するトランザクションがあると、他の多数のトランザクションを待機させることとなります。したがって、このブロッキング・チェックポイントの使用には注意が必要です。非ブロッキング・チェックポイントを実行するには、ttCkptプロシージャを使用します。詳細は、「ttCkpt」を参照してください。

ブロッキング・チェックポイントを使用している場合、ログ・ファイルは必要ありません。このため、このタイプのチェックポイントは、ディスクへのロギングが無効の場合にも使用することができます。ログが存在する場合、TimesTenではリカバリ後にそのログを使用してデータ・ストアが最新状態になります。

アクセス制御

アクセス制御がTimesTenのインスタンスに対して有効である場合、このプロシージャにはADMIN権限が必要です。

構文

ttCkptBlocking (timeout, retries)

パラメータ

ttCkptBlockingには、次のオプションのパラメータがあります。

パラメータ
データ型
説明
timeout
TT_INTEGER
ttCkptBlockingがタイムアウトする前にデータ・ストア・ロックを取得するために待機する時間(秒)。timeoutの値は0から1,000,000です。指定しない場合、デフォルトで無制限になり、チェックポイントのタイムアウトは発生しません。
retries
TT_INTEGER
タイムアウトが発生した場合にttCkptBlockingがデータ・ストア・ロックを取得しようとする回数。retriesの値は0から10です。指定しない場合、デフォルトは0です。

結果セット

ttCkptBlockingは結果を返しません。

CALL ttCkptBlocking();

CALL ttCkptBlocking(1,10);

注意

このチェックポイントはコミットまたはロールバック時に実行されるため、ttCkptBlockingの呼出しは常に成功します。コミットまたはロールバックの実行時に、チェックポイント処理についての問題(ディスク領域の不足やタイムアウト)が発生すると、アプリケーションに警告が返されます。チェックポイントに問題があるコミットやロールバックは、チェックポイントが失敗したとしても成功するため、チェックポイントの問題はエラーとして扱われません。ODBCでは、リターン・コードSQL_SUCCESS_WITH_INFOを伴って警告が返されます。

分離モードの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のトランザクションの分離レベルに関する説明を参照してください。

関連項目

ttCkpt
ttCkptConfig
ttCkptHistory