ヘッダーをスキップ
Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド
リリース7.0
E05172-03
  目次へ
目次
索引へ
索引

前へ
前へ
次へ
次へ
 

TimesTenおよびOracleの設定

キャッシュ・グループを作成する前に、TimesTenおよびOracleの環境を設定する必要があります。次のタスクを実行します。

Oracle Real Application Clusters(RAC)環境でCache Connect to Oracleを使用する場合は、「RAC環境でのCache Connectの実装」を参照してください。

TimesTenホストへのOracleクライアントのインストール

Cache Connect to Oracle機能は、Oracleデータベースとの通信にOracle共有ライブラリを使用します。これらのライブラリは、TimesTenをインストールしたマシンにOracleクライアントをインストールすることでインストールできます。

Oracle 9iクライアントまたはOracle Database 10gクライアントをインストールします。OracleクライアントのリリースとOracleサーバーのリリースは異なっていてもかまいません。Cache Connectでは、Oracleクライアントおよびサーバーの次のリリースがサポートされています。

「Oracleクライアント/サーバーの各リリースに対するCache Connectのサポート」を参照してください。

HP-UX、SolarisおよびLinuxでは、ORACLE_HOME環境変数を設定する必要があります(『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のORACLE_HOME環境変数に関する説明を参照)。

Oracleクライアントのインストール時に、インストール・タイプApplication Userを選択します。Cache Connect to Oracleを使用するためにディレクトリ・サービスを設定する必要はないため、インストール手順のこの部分は省略できます。

Oracleクライアントをインストールした後、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』の説明に従ってTimesTenをインストールします。


注意: Oracleクライアントをインストールする前にTimesTenをインストールした場合、システム(Windows)を再起動するか、またはTimesTen(UNIX)を再起動する必要があります。

必要なOracleアカウントの作成

Cache Connect to Oracleを使用する前に、データベース管理者からOracleアカウントを取得する必要があります。データベース管理者として作業を行っている場合は、Oracleサーバー上でコマンド・プロンプト・ウィンドウを開いてSQL*Plusを起動し、システム管理者としてログインします。

sqlplus system/password@Oracle_Service_Name

たとえば、接続文字列system1によって識別されるOracleデータベースにtestuserの新しいOracleアカウントを作成するには、次のように入力します。

sqlplus system/manager@system1

SQL> CREATE USER testuser IDENTIFIED BY mypsswrd;

SQL> GRANT connect, resource, create any trigger TO testuser;

SQL> COMMIT;

SQL> EXIT

この章の後半では、パスワードmypsswrdおよびsystem1に対するOracleアカウントを持つOracleユーザーtestuserについてのキャッシュ・グループの処理例を示します。

TimesTenアカウントの作成

インスタンス管理者として、ttIsqlユーティリティを使用してインスタンス・データ・ストアTT_instanceに接続します。インスタンス・データ・ストアは、管理タスクを実行できるデータ・ストア接続をインスタンス管理者に提供するために、インストール時にTimesTenによって定義されます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインスタンス・データ・ストアに関する説明を参照してください。

次に、CREATE USERおよびGRANT文を使用して、ADMINおよびDDL権限を持つtestuserというユーザーを作成します。

ttIsql TT_instance

Command> CREATE USER testuser IDENTIFIED BY 'mypsswrd';

Command> GRANT ADMIN, DDL TO testuser;

TimesTenのアクセス制御の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のアクセス制御に関する説明を参照してください。

TimesTen DSNの作成

Windowsの場合は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデータ・ストアの作成に関する説明に従って、cgDSNという単純なTimesTenシステム・データソース(システムDSN)を作成します。

cgDSNに対して、次の設定を行います。

他のすべての設定には、デフォルト値を使用します。

UNIXプラットフォームの場合は、odbc.iniファイルに次の設定が必要です。

[cgDSN]

Datastore=/temp/cgds

PermSize=16

TempSize=16

UID=testuser

OracleId=system1

OraclePwd=mypsswrd

DatabaseCharacterSet= Oracleデータベース・キャラクタ・セット
     (Windowsの説明を参照)

キャッシュ・グループに対するDSN定義の詳細は、「キャッシュされた表のDSN定義」を参照してください。