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Domains 環境でのトランザクションの管理
アプリケーション・プログラマは、トランザクションでリモート・サービスの実行を要求することができます。また、リモート・ドメインのユーザが、トランザクションでローカル・サービスの実行を要求することもできます。Domains は、リモート・トランザクションをローカル・トランザクションにマッピングしたり、これらのトランザクションが正しく終了 (コミットまたはロールバック) されるように調整する役割を果たします。
BEA Tuxedo のシステム・アーキテクチャでは、トランザクション・マネージャ・サーバ (TMS: Transaction Manager Server) という別個のプロセスにより、特定のグループにアクセスするトランザクション・ブランチのコミットや回復が調整されます。ただし、Domains 環境で、受信したトランザクションのコミット操作を処理するには、ゲートウェイから TMS サーバに別途メッセージを送信しなければなりません。Domains のアーキテクチャを単純化し、送信メッセージの数を抑えるため、TMS コードは、ゲートウェイ・コードと統合されています。これで、ドメイン・ゲートウェイは、BEA Tuxedo システムで使用されるトランザクション・プロトコルを処理できます。BEA Tuxedo のトランザクション・プロトコルを使用するには、ゲートウェイで TMS サービスが宣言されていなければなりません。この宣言は、最初のゲートウェイの起動時に実行されます。いったん TMS サービスが宣言されると、ゲートウェイ・グループ宛てのトランザクション・コントロール・メッセージは、すべてゲートウェイのキューに登録されます。
Domains のゲートウェイ・グループは、TUXCONFIG ファイルで定義されており、TMSNAME、TMSCOUNT、OPENINFO、CLOSEINFO の 4 つのパラメータは指定されません。これらのパラメータは、XA 対応のリソース・マネージャを使用するゲートウェイ・グループにのみ適用されるためです。Domains ゲートウェイは、このリソース・マネージャを使用しません。
ドメインのコミット・プロトコルは厳密な階層構造になっています。トランザクション・ツリーを水平に構成することはできません。上位ドメインが認識するのは、すぐ下の下位ドメインだけであり、各ドメインがトランザクション・ツリー全体を把握しているわけではないためです。ツリーを水平に構成すると、トランザクションに参加しているすべてのドメインにルート・ドメインを完全に接続することも必要になります。
トランザクション管理機能
ドメイン・ゲートウェイには、トランザクションを管理するための 4 つの機能が用意されています。これらの機能については、以下の節を参照してください。
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