BEA Logo BEA Tuxedo Release 8.0

  BEA ホーム  |  イベント  |  ソリューション  |  パートナ  |  製品  |  サービス  |  ダウンロード  |  ディベロッパ・センタ  |  WebSUPPORT

 

   Tuxedo ホーム   |   BEA Tuxedo Domains コンポーネント   |   先頭へ   |   前へ   |   次へ   |   目次

 


Domains で TMS 機能を使用する

BEA Tuxedo システムの TMS は、X/Open XA 準拠のリソース・マネージャを使用するサーバ・グループと暗黙的に関連付けられた特別なサーバです。TMS サーバは、分散型の 2 フェーズ・コミット・プロトコルに伴うアプリケーション・サーバでの遅延を解消します。つまり、TMS は、TMS サービスに対して特殊なサービス要求を発行することにより、トランザクションのコミットを調整します。このサービスは、すべての TMS サーバで提供されます。

一方、Domains 環境では、GWTDOMAIN ゲートウェイは XA 準拠のリソース・マネージャと関連付けられていません。X/Open のトランザクション処理委員会 (TPWG: Transaction Processing Working Group) は、高度な XA インターフェイスを提案しましたが、このインターフェイスは、非同期性が高く、非ブロッキング・モデル型のゲートウェイには不適切なため、BEA Tuxedo システムでは使用されていません。Domains ゲートウェイは、専用の TMS サーバは使用しませんが、トランザクション・マネージャ・サーバ (TMS: Transaction Manager Servers) と同等の機能、つまり、ドメイン間で実行されるトランザクションの 2 フェーズ・コミットを調整します。

ゲートウェイによる Domains 間でのトランザクションの調整方法

  1. ドメイン・ゲートウェイは、TMS サービスを宣言し、そのサービスに関連するすべての操作を行います。このサービスに送信されたメッセージは、適切なゲートウェイ・グループによって使用されるキューに登録され、ゲートウェイはグループに対応付けられたトランザクションを管理します。

  2. ゲートウェイは、ドメイン内の別のグループによって調整されるトランザクショ ンの下位として位置付けることもできます。この場合、ゲートウェイは、ほかの リモート・ドメインで実行されるトランザクションよりも上位になります。リ モート・ドメインによって調整されるトランザクションの下位として働く場合、 ゲートウェイは、トランザクションがアクセスするローカル・ドメインのすべて のグループのためのコーディネータとして働きます。次の図では、下位とコー ディネータの両方として機能しているゲートウェイを示します。

    別の Domain グループの下位ゲートウェイまたはコーディネータとしてのゲートウェイ


     

  3. このゲートウェイは、ドメイン内のトランザクションのコーディネータとして、 特定のクライアントに対するトランザクションのコミットを管理します。その様 子を次の図に示します。

    ゲートウェイによって管理されるクライアントのコミット


     

  4. ゲートウェイは、AUTOTRAN 機能を使用して、転送サービスを使用する特定のク ライアントまたはサーバのためにトランザクションのコミットを管理します。こ の組み合わせが使用された場合には、転送チェーンの最後のサーバ (Domains ゲートウェイ) がコミットを発行し、トランザクションのコーディネータになり ます(ドメイン・ゲートウェイは、常に転送チェーンの最後のサーバとして機能 します)。

  5. ゲートウェイは、AUTOTRAN 機能で指定されたリモート・サービスに対してトラ ンザクションを自動的に開始および終了します。この機能は、アプリケーション 管理者がリモート・サービスとのネットワーク・コミュニケーションの信頼性を 強化したいときに必要です。管理者がこの機能を指定するには、対応するリモー ト・サービス定義の中のパラメータ AUTOTRANY を設定します。

    詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の DMCONFIG(5)DM_REMOTE_SERVICES セクションを参照してください。

  6. ゲートウェイは、BEA Tuxedo システムのトランザクション・プロトコルを、リ モート・ドメインとの相互運用に使用されるネットワーク・トランザクション・ プロトコルにマッピングします。実際のマッピング方法は、使用する Domains の インスタンスによって決まります。つまり、TDomains、SNA、または OSI TP で す。

 

先頭へ戻る 前のトピックへ 次のトピックへ