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ログ機能によるトランザクションのトラッキング

ログ機能は、2 フェーズ・コミット・プロトコルの進行をトラッキングするために使用します。ログの情報から、ネットワーク障害やマシンのクラッシュが発生したときに、トランザクションが完了したかどうかを確認できます。

ドメインをまたがるトランザクションが確実に処理されるようにするため、ドメイン・ゲートウェイでは、ローカル識別子とリモート識別子のマッピングが記録されます。このマッピング情報に加え、Domains のトランザクション管理機能により、異なるコミット・プロトコル・フェーズで決定された処理と、トランザクションに関連するリモート・ドメインの情報が記録されます。OSI TP の場合、XAP-TP インターフェイスにより、OSI TP プロトコル・マシンの回復に必要な情報が記録されます。blob (バイナリ・ラージ・オブジェクト) と呼ばれるこの情報は、コミット情報と同じログ・レコードに記録され、回復を行うときに使用されます。

Domains のログ・レコードの構造は、BEA Tuxedo システムの TLOG の構造とは異なります。TLOG レコードのサイズは決まっており、単一のページに格納されています。一方、Domains のログ・レコードのサイズは可変であり、レコードの大きさによっては、複数のページが必要な場合もあります。Domains のログ・メカニズムである DMTLOG では、さまざまなサイズのログ・レコードを格納できます。

TMS がドメイン・ゲートウェイ・グループより上位の場合は、コミットの調整のために BEA Tuxedo の TLOG が必要です。

ログ機能のしくみ

ログは、GWADM 管理サーバによって記録されます。ログへの書き込みは、GWTDOMAIN プロセスによって要求されますが、実際の書き込みは、GWADM プロセスによって実行されます。

各ドメイン・ゲートウェイ・グループには、DMTLOG というログ・ファイルを作成する必要があります。DMTLOG ファイルは、DMCONFIG ファイルの DM_LOCAL_DOMAINS セクションで定義されます。DMTLOG ファイルを作成するには、DMTLOGDEV パラメータにエントリを追加します。

DMTLOGDEV=string

string はログ・ファイルの名前です。さらに、次の 2 つのオプション・パラメータのどちらか、または両方を設定できます。

詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の DMCONFIG(5) を参照してください。

管理者は、実行時管理ユーティリティ (dmadmin) を使用して DMTLOG を作成することもできます。詳細については、『BEA Tuxedo コマンド・リファレンス』の dmadmin(1) を参照してください。

ドメイン・ゲートウェイ・グループの起動時に、DMTLOG が作成されていないと、ゲートウェイ・サーバは、BDMCONFIG ファイルの情報に基づき、ログを自動的に作成します。

BDMCONFIG ファイルでログ・デバイスが指定されない限り、ドメイン・ゲートウェイ・グループは、要求をトランザクション・モードで実行できず、ゲートウェイ・グループは TMS サービスを提供できません。

コミット・プロトコルを調整するため、Domains ゲートウェイでは、次の 2 つのログ・レコードが必要です。

トランザクションがすべてのマシンでコミットされると、そのトランザクションのログは削除されます。

OSI TP プロトコルを使用する場合は、次の 2 つのヒューリスティックなレコードが記録されます。

ヒューリスティックなログ・レコードは、管理者によって明示的に削除されない限り、削除されません。この特性は、クラッシュ時の回復処理で正しい情報を取得し、管理者に対して診断情報を提供するために必要です。

管理者は、forgettran コマンド (tmadmin(1) で実行) を使用して、不要になったヒューリスティック・レコードを削除することができます。

 

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