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ワークステーション・リスナ (WSL) をサーバとして定義する

ワークステーション・クライアントがアプリケーションにアクセスするときは、1 つの WSL プロセスと 1 つ以上の WSH プロセスのサービスが介在します。WSL は、複数のワークステーション・クライアントをサポートできます。つまり、すべてのワークステーション・クライアントは、WSL のコマンド行で指定される同一のネットワーク・アドレスでアプリケーションと接続します。リスナは、1 つまたは複数のワークステーション・ハンドラ・プロセスをスケジューリングします。

WSH プロセスは、アプリケーションの管理ドメインで、リモート・ワークステーション上のクライアントの代理として機能します。WSH は多重化スキーマによって、複数のワークステーション・クライアントを同時にサポートします。

アプリケーションにワークステーション・クライアントを参加させるには、UBBCONFIG ファイルの SERVERS セクションにワークステーション・リスナ (WSL) のプロセスを指定する必要があります。サーバを指定する場合と同じ構文を使用してください。

WSL プロセスに情報を渡す

WSL プロセスに情報を渡すには、コマンド行オプション文字列 (CLOPT) を使用します。CLOPT パラメータの形式は、次のとおりです。

CLOPT="[ -A ] [servopts_options] -- -n netaddr [-d device]
[-w WSHname][-t timeout_factor][-T Client_timeout]
[-m minh][-M maxh][-x mpx_factor ]
[-p minwshport][-P maxwshport]
[-I init_timeout][-c compression_threshold]
[-k compression_threshold]
[-z bits][-Z bits][-H external_netaddr]
[-N network_timeout][-K{client|handler|both|none}]"

-A オプションを指定すると、WSL は起動時にすべてのサービスを提供します。デフォルトでは、このオプションが用意されていますが、ここでは、システム提供のサーバとアプリケーション・サーバの違いを強調するために示してあります。アプリケーション・サーバの起動時には、利用可能なサービスのサブセットだけが提供される場合もあります。

二重ダッシュ (--) は、起動後に WSL に渡されるパラメータ・リストの開始位置を示します。

CLOPT でのコマンド行オプションの使用

以下のコマンド行オプションは、CLOPT 文字列の二重ダッシュ (--) の後に指定することができます。

注記 CLOPT コマンド行オプションの総合一覧については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の servopts(5) を参照してください。

コマンド行オプション

指定内容

-n netaddr

(必須)

WSC がリスナに接続するためのネットワーク・アドレス。WSC は、-n の後に指定されている値に対し、適切な環境変数 (WSNADDR) を設定する必要があります。

[-d device]

(一部のトランスポート・インターフェイスでは必須)

ネットワーク・デバイス名を指定します。

これは、一部のトランスポート・インターフェイスでのみ必要なオプション・パラメータです。たとえば、ソケットではこのパラメータは必要ありません。

[-t timeout]

クライアントが WSH に接続するまでの時間。

システムは timeout の値と SCANUNIT パラメータの値を乗算して、接続までの時間を算出します。

デフォルト値は、セキュリティなしのアプリケーションでは 3、セキュリティ付きアプリケーションでは 6 です。このコンテキストでは、次のいずれかのパラメータが設定されているアプリケーションは、セキュリティ付きであると見なされます。

[-w name]

このリスナに対して起動する WSH プロセスの名前。デフォルト値は WSH、つまり提供されているハンドラの名前です。buildwsh(1) コマンドで別のハンドラ・プロセスを作成した場合は、その名前をここで指定します。

[-m number]

起動し、常に利用可能にしておくハンドラの最小数。デフォルト値は 0 です。

[-M number]

起動できるハンドラの最大数。デフォルト値は、マシンの MAXWSCLIENTS を多重係数 (-x で指定) で割った値です。

[-x number]

WSH が同時に多重化できるクライアントの最大数。この値は 0 より大きくなければなりません。デフォルト値は 10 です。

[-T client_timeout]

クライアントが、接続を切断されないままアイドル状態でいられる時間 (分)。クライアントがこの時間内に要求を行わなかった場合、WSH はクライアント接続を切断します。この引数を指定しない場合、または 0 が指定されている場合、タイムアウトは発生しません。

[-p minwshport] and [-P maxwshport]

このリスナ・サーバに関連付けられている WSH が使用できるポート番号の範囲。0 〜 65535 の範囲のポート番号を指定してください。デフォルト値は、minwshport が 2048、maxwshport が 65535 です。

[-z] および [-Z]

WSL 側で、リンク・レベルの暗号化のために使用できるビットの範囲ビットの最小値を指定するには -z を使用し、最大値を指定するには -Z を指定します。

[-N network_timeout]

ワークステーション・クライアントが WSL/WSH からの応答を受け取るまでの最小待機時間 (秒)。デフォルト値は 0、つまりタイムアウトが発生しないことを示します。

[-K {client | handler | both | none}]

ワークステーション・ハンドラとワークステーション・クライアントの間で、指定された時間内にトラフィックが発生しなかった場合、これらの間で接続を確立するかどうかを指定します。


 

関連項目

 

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