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JoltBeans クラス・ライブラリの使い方
ここでは、以下の操作を行うためのアプレットの作成方法を説明します。
次の図は、JoltBeans を含む完全な Java フォームの例です。このアプレットは BANKAPP の INQUIRY サービスのクライアント機能を実装しています。このサンプルを実行するには、BEA Tuxedo サーバが実行されていなければなりません。
照会アプレットの例
Java フォームで必要となる各項目の例については、図の「Visual Cafe 3.0 のフォーム・デザイナ」 を参照してください。図の各項目については、次の表の「フォームに必要なコンポーネント」で説明します。
サンプル・フォームの作成 この例は、Visual Cafe 3.0 の統合開発環境で作成されたサンプル・フォームです。この例では、口座 ID (Account ID) を入力し、BEA Tuxedo サービスを使って口座残高を表示するためのアプレットの作成方法を説明します。 このサンプルを作成するには、次のような基本的な手順に従います。
これらの手順は、次の節でさらに詳しく説明されます。
注記 以前の Visual Cafe のバージョンに用意されていたグラフィカル・インターフェイスは、Visual Cafe 3.0 のインターフェイスとは異なります。このサンプル・アプレットは、以前のバージョンの Visual Cafe を使って作成することもできますが、 [Interaction Wizard] での手順が若干異なります。
JoltBeans をフォーム・デザイナ上に配置する
Visual Cafe におけるフォーム・デザイナ
図の「Visual Cafe 3.0 のフォーム・デザイナ」は、フォーム・デザイナのパレットに配置された JoltBeans がどのように表示されるかを示しています。 Visual Cafe 3.0 のフォーム・デザイナ
図の「JoltTextField のプロパティ・リストとカスタム・プロパティ・エディタの例」は、テキスト・フィールドのプロパティ・リストにある JoltFieldName を選択すると、カスタム・プロパティ・エディタがどのように表示されるかを示しています。 注記 JoltBeans のプロパティの設定と変更の詳細については、「Jolt リポジトリの使用とプロパティ値の設定」を参照してください。 次の図は、設定する必要があるプロパティ値を指定しています。太字で示した値は必須値、普通の文字で示した値は推奨値、イタリック体は設定によって変わる必須値の例です。
注記 この例では、occurrenceIndex のデフォルト値 0 は両方の JoltTextField に有効です。 JoltBean のプロパティについての一般的な説明については、次の図の「JoltTextField のプロパティ・リストとカスタム・プロパティ・エディタの例」および「Jolt リポジトリの使用とプロパティ値の設定」を参照してください。 JoltTextField のプロパティ・リストとカスタム・プロパティ・エディタの例
カスタム・プロパティ・エディタが表示されます。 変更内容は、図の「JoltFieldName を変更した JoltTextField プロパティ・リスト」のプロパティ・リストと図の「プロパティが変更されたアプレット・フォーム・デザイナの例」のテキスト・フィールドに反映されます。 注記 カスタム・プロパティ・エディタに表示されるプロパティはローカルにキャッシュされます。そのため、元のデータベースが変更された場合は、[Refresh] ボタンを押さないと、最新の使用可能なプロパティが表示されません。 JoltFieldName を変更した JoltTextField プロパティ・リスト
次の図の「プロパティが変更されたアプレット・フォーム・デザイナの例」は、Bean のプロパティ・リストのフィールドにテキストを追加した後、ボタンやテキストフィールドのテキストがどのように変わるかを示します。 プロパティが変更されたアプレット・フォーム・デザイナの例
JoltBeans の関連付け
すべての Bean がフォーム上に配置され、プロパティを設定した後、それらのイベントを関連付けます。図の「JoltBeans を関連付ける順序」は、Bean を関連付ける際の手順の例を示しています。
Bean を関連付けると、さまざまなフォームの Bean 間のイベント・ソースとイベント・リスナの関係を確立できます。たとえば、JoltServiceBean はボタンの ActionEvent のリスナであり、このイベントをリッスンしたときに callService() を呼び出します。Visual Cafe の Interaction Wizard を使って Bean どうしを関連付けてください。
次の図は、このサンプル・アプレットを作成するための、Bean を関連付ける順序を示しています。図中の数は、次に説明する手順の番号を示しています。
JoltBeans を関連付ける順序
以下の手順は、「JoltBeans を関連付ける順序」に示した番号に対応しています。これらの手順は、次の節でさらに詳しく説明します。 手順 2 : propertyChange を使用して JoltSessionBean を JoltServiceBean に関連付ける 手順 3 : JoltInputEvent を使用して入力項目 accountID の JoltTextField を JoltServiceBean に関連付ける 手順 5 : JoltOutputEvent を使用して JoltServiceBean を Balance の JoltTextField に関連付ける 手順 7 :アプレットをコンパイルする (図には表示されていません)。 手順 1 : JoltSessionBean とログオンを関連付ける
アプレットを Jolt Session Bean に関連付ける
「[ComponentShown] イベントを選択する」に示すような [Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます。 「What event in JApplet1 do you want to start the interaction?」というメッセージが表示されます。 [ComponentShown] イベントを選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「[Logon to the TUXEDO System] を選択する」を参照)。 「What do you want to happen when Japplet1 fires componentShown event?」というメッセージが表示されます。 [Logon to the TUXEDO System] を選択する
「手順 1 : JoltSessionBean とログオンを関連付ける」を終了すると、アプレットを最初に開いたときに送信されるイベント (例 : ComponentShown) で、JoltSessionBean の logon() メソッドをトリガできるようになります。
手順 2 : propertyChange を使用して JoltSessionBean を JoltServiceBean に関連付ける
JoltSessionBean を JoltServiceBean に関連付ける
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「[propertyChange] イベントを選択する」 を参照)。 「What event in joltSessionBean1 do you want to start the interaction?」というメッセージが表示されます。 [propertyChange] イベントを選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「[Handle a Jolt property change event...] を選択する」 を参照)。 「What do you want to happen when joltSessionBean1 fires propertyChange event?」というメッセージが表示されます。 [Handle a Jolt property change event...] を選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「[joltSesssionBean1] を選択する」 を参照)。 「How do you want to supply the parameter to this method?」というメッセージが表示されます。 使用可能なオブジェクトとアクションの一覧が表示されます。 [joltSesssionBean1] を選択する
「手順 2 : propertyChange を使用して JoltSessionBean を JoltServiceBean に関連付ける」を終了すると、logon() 完了時に JoltSessionBean が propertyChange イベントを送信できるようになります。JoltServiceBean はこのイベントをリッスンし、サービスをこのセッションに関連付けます。
手順 3 : JoltInputEvent を使用して入力項目 accountID の JoltTextField を JoltServiceBean に関連付ける
次の図のように、[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます。
「What event in accountId do you want to start the interaction?」というメッセージが表示されます。
[dataChanged] イベントを選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「オブジェクトとして [inquiry]、アクションとして [Handle a Jolt input event] を選択する」を参照)。 「What do you want to happen when accountId fires data Changed event?」というメッセージが表示されます。 オブジェクトとして [inquiry]、アクションとして [Handle a Jolt input event] を選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「オブジェクトとして [accountId]、アクションとして [Get the current Jolt Input Event] を選択する」 を参照)。 「How do you want to supply the parameter to this method?」というメッセージが表示されます。 使用可能なオブジェクトとアクションの一覧が表示されます。 オブジェクトとして [accountId]、アクションとして [Get the current Jolt Input Event] を選択する
「手順 3 : JoltInputEvent を使用して入力項目 accountID の JoltTextField を JoltServiceBean に関連付ける」を終了すると、最初のテキスト・フィールドに口座番号を入力できるようになります。JoltTextField の JoltFieldName プロパティが ACCOUNT_ID に設定されます。このテキストボックスの内容が変更されると JoltInputEvent が JoltServiceBean に送信されます。JoltServiceBean は、このテキスト・ボックスから JoltInputEvent をリッスンします。JoltInputEvent オブジェクトには、このフィールドの名前、値、およびオカレンス・インデックスが含まれます。
手順 4 : JoltAction を使用してボタンを JoltServiceBean に関連付ける
次の図のように、[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます。
「What event in button1 do you want to start the interaction?」というメッセージが表示されます。
イベントとして [actionPerformed] を選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「オブジェクトとして [inquiry] を選択し、アクションとして [Invoke the TUXEDO Service represented by this Bean] を選択する」を参照)。 「What do you want to happen when button1 fires actionPerformed event?」というメッセージが表示されます。 オブジェクトとして [inquiry] を選択し、アクションとして [Invoke the TUXEDO Service represented by this Bean] を選択する
「手順 4 : JoltAction を使用してボタンを JoltServiceBean に関連付ける」を終了すると、JoltServiceBean の callService() メソッドを、[Inquiry] ボタンからの ActionEvent でトリガできます。
手順 5 : JoltOutputEvent を使用して JoltServiceBean を Balance の JoltTextField に関連付ける
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (次の図を参照)。
「What event in inquiry do you want to start the interaction?」というメッセージが表示されます。
[ServiceReturned] イベントを選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「オブジェクトとして [balance] を選択し、アクションとして [Handle a service returned event] を選択する」を参照)。 「What do you want to happen when inquiry fires serviceReturned event?」というメッセージが表示されます。 オブジェクトとして [balance] を選択し、アクションとして [Handle a service returned event] を選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「オブジェクトとして [inquiry]、アクションとして [Get the JoltOutputEvent object] を選択する」を参照)。 「How do you want to supply the parameter to this method?」というメッセージが表示されます。 オブジェクトとして [inquiry]、アクションとして [Get the JoltOutputEvent object] を選択する
「手順 5 :JoltOutputEvent を使用して JoltServiceBean を Balance の JoltTextField に関連付ける」を終了すると、JoltServiceBean はリモートのサービスから応答データを受信したときに JoltOutputEvent を送信することができるようになります。JoltOutputEvent オブジェクトには、出力バッファのフィールドにアクセスするためのメソッドが入っています。JoltTextField は INQUIRY サービスの結果を表示します。
手順 6 : JoltSessionBean とログオフを関連付ける
次の図のように [Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます。
「What event in JApplet1 do you want to start the interaction?」というメッセージが表示されます。
イベントとして [componentHidden] を選択する
[Interaction Wizard] ウィンドウが表示されます (図の「オブジェクトとして [joltSessionBean1]、アクションとして [Logoff from the TUXEDO system] を選択する」を参照)。 「What do you want to happen when JApplet1 fires componentHidden event?」というメッセージが表示されます。 オブジェクトとして [joltSessionBean1]、アクションとして [Logoff from the TUXEDO system] を選択する
「手順 6 : JoltSessionBean とログオフを関連付ける」を終了すると、アプレットが非表示になったときに送信されるイベント (例: componentHidden) が、JoltSessionBean の logoff() メソッドをトリガできるようになります。
手順 7 :アプレットをコンパイルする
JoltBeans を関連付けたら、アプレットをコンパイルします。例外処理をキャッチ・ブロックに設定します。メッセージ・ウィンドウに、コンパイル・エラーや例外がないかどうかを確認します。
詳細については、次の「Jolt リポジトリの使用とプロパティ値の設定」、表の「JoltBean 固有のプロパティ」、および図の「JoltServiceBean のプロパティ・エディタ」を参照してください。
サンプル・アプリケーションの実行
サンプル・アプリケーションを実行するには、BEA Tuxedo サーバが実行されていなければなりません。次に、口座番号を [Account ID] フィールドに入力します。BANKAPP データベース内にある口座番号であれば、どの口座番号を使用してもかまいません。次の 2 つの口座番号は、サンプル・アプリケーションで使用できる口座番号の例です。
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