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Jolt に関する背景情報

この節では、Jolt コンポーネントに関するその他の情報を説明します。

Jolt サーバ

Jolt サーバは、1 つまたは複数のハンドラを扱うリスナです。

Jolt サーバ・リスナ (JSL: Jolt Server Listener)。JSL は、IP/ポートの組み合わせで設定し、クライアントをサポートします。JSL は、Jolt サーバ・ハンドラ (JSH: Jolt Server Handler) と動作して、クライアントが BEA Jolt システムのバックエンドへ接続できるようにします。JSL は BEA Tuxedo サーバとして実行されます。

Jolt サーバ・ハンドラ (JSH: Jolt Server Handler)。Tuxedo サーバ・マシンで実行されるプログラム。リモート・クライアント用のネットワーク接続ポイントを提供します。JSH は、JSLと動作し、クライアントが BEA Jolt システムのバックエンドに接続できるようにします。JSL に対し、最大 32,767 までの JSH を利用できます。詳細については、表の「JSL のコマンド行オプション」-M コマンド行オプションの説明を参照してください。

システム管理者の作業。システム管理者は、BEA Jolt のサーバ・コンポーネントに関して、以下の作業を行う必要があります。

JSL を起動する

UBBCONFIG ファイルにあるすべての管理プロセスとサーバ・プロセスを開始するには、次の手順に従います。

  1. tmloadcf と入力します。

    このコマンドにより、コンフィギュレーション・ファイルが解析され、バイナリ形式のコンフィギュレーション・ファイルがロードされます。

  2. tmboot -y と入力します。

    このコマンドにより、コンフィギュレーション・ファイルで指定されたアプリケーションがアクティブになります。

    オプションを指定しない場合は、TUXCONFIG ファイルを上書きしてもよいかどうかを確認するメッセージが表示されます。

tmloadcftmboot については、『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』 または『BEA Tuxedo コマンド・リファレンス』を参照してください。

JSL をシャットダウンする

Jolt サーバに対してシャットダウンを要求するには、BEA Tuxedo の次のコマンドを入力します。

 tmshutdown -y

シャットダウン中には次の制約があります。

JSL を再起動する

BEA Tuxedo は JSL を監視し、障害が発生した場合は JSL を再起動します。BEA Tuxedo がリスナ・プロセスを再起動すると、次のイベントが発生します。

JSL を設定する

JSL は、Jolt から JSH へ接続要求を分散する BEA Tuxedo サーバです。BEA Tuxedo は、JSL と JREPSVR が置かれているホスト・マシンで実行されていなければなりません。

注記 JSL による JSH のポート選択方法は、BEA Tuxedo ワークステーション・サーバ・リスナ (WSL: Workstation Server Listner) の場合のプロセスとは異なります。 JSL ポートを正しく設定する方法については、「UBBCONFIG ファイルを作成する」の「SERVERS セクション」を参照してください。

JSL のコマンド行オプション

サーバ側では、コマンド行からの情報の取得が必要な場合があります。CLOPT パラメータを使用すると、コマンド行オプションを指定して、サーバに設定されたデフォルト値を変更することができます。次の表では、JSL のコマンド行オプションを説明します。

JSL のコマンド行オプション

オプション

説明

[-a]

Jolt 接続プールのセキュリティ・コンテキストを有効または無効にします。WebLogic Server と Jolt の間で認証の伝搬をインプリメントする場合は、このオプションを有効にしてください。ID の伝搬をインプリメントする場合は、このオプションを設定して、Jolt サービス・ハンドラ (JSH: Jolt Service Handler) を起動する必要があります。-a オプションを設定しないで SecurityContext を有効にすると、JSH はこのリクエストを受け付けません。SecurityContext 属性が有効な場合、Jolt クライアントは呼び出し元のユーザ名を JSH に渡します。

JSH は、呼び出し元の ID が付いたメッセージを取得すると、impersonate_user() を呼び出してそのユーザの appkey を取得します。JSH は appkey をキャッシュし、呼び出し元が次に要求したときに appkey をキャッシュから取り出してリクエストがサーバに転送されるようにします。キャッシュは、JSH ごとに維持されます。つまり、同じ JSH に接続されたすべてのセッション・プールに対して 1 つのキャッシュが維持されます。

[-c compression_
threshold
]

Jolt クライアントと Jolt サーバ (JSH) の間で送受信されるアプリケーション・データがネットワーク上で転送されるときに、圧縮されるようにします。

compression_threshold には、バイト数 (0 〜 2,147,483,647) を指定します。指定されたしきい値を超えるメッセージは、転送前に圧縮されます。

デフォルトでは圧縮は行われません。つまり、圧縮のしきい値が指定されていないため、BEA Jolt によるクライアントまたはサーバ上のメッセージの圧縮は行われません。

[-d device_name]

トランスポート層インターフェイスを使用するプラットフォームのデバイスを指定します。デフォルト値はありません。必須のコマンド行オプションです (ただし、ソケットの場合は省略可能)。

[-H external netaddr]

ネットワーク・アドレスの変換が行われる場合に、Jolt クライアントがアプリケーションに接続するために使用するネットワーク・アドレス・マスクを指定します。JSL プロセスでは、このアドレスを使用して、このアドレスで接続しようとするクライアントをリッスンします。外部アドレス・マスクが 0x0002MMMMdddddddd で、JSH のネットワーク・アドレスが 0x00021111ffffffff の場合、結果の (または外部の) ネットワーク・アドレスは 0x00021111dddddddd になります。先頭に「//」が付いたネットワーク・アドレスは、IP ベースであることを示し、JSH ネットワーク・アドレスから TCP/IP ポート番号がコピーされて、新しいネットワーク・アドレスを構成します。

外部 IP アドレス・マスクは、次の形式で指定されます。

-H //external ip address:MMMM

(BEA Tuxedo 6.4 および 6.5 の JSL では省略可能)

[-I init-timeout]

Jolt クライアントが JSH を介して初期化を完了するまでの時間 (秒単位) を指定します。この時間を過ぎると、JSL によるタイムアウトが発生します。デフォルト値は 60 秒です(省略可能)。

[-j connection_mode]


コネクション・モードの種類は次のとおりです。

RETAINED - セッションの確立中、完全にネットワーク接続は保持されます。

RECONNECT - クライアントが接続を確立した後でアイドル状態が続き、タイムアウトが発生したために接続が切断された場合に、複数の要求を受け取るとセッション中に再接続を行います。

ANY - サーバは、クライアントが RETAINED または RECONNECT の接続をセッションで確立することを許可します。

デフォルトは ANY です。つまり、オプションが何も指定されていない場合、サーバはクライアントが RETAINED または RECONNECT の接続を要求することを許可します(省略可能)。

[-m minh]

一度に JSL と共に利用できる JSH の最小数を指定します。このパラメータに指定できる値の範囲は 0 〜 255 です。デフォルトは 0 です (省略可能)。

[-M maxh]

一度に JSL と共に利用できる JSH の最大数を指定します。このオプションを指定しない場合、このパラメータにはデフォルト値として、MAXWSCLIENTS-x 多重係数 (小数点以下切り上げ) で割った値が指定されます。オプションを指定する場合、-M オプションには 1 〜 32,767 の値を指定できます (省略可能)。

[-n netaddr]

BEA Tuxedo 6.4、BEA Tuxedo 6.5、および WebLogic Enterprise 4.2 で BEA Jolt リスナが使用するネットワーク・アドレスを指定します。

TCP/IP アドレスは、次のいずれかの形式で指定されます。

"//host.name:port_number"
"//
#.#.#.#:port_number"

最初の形式の場合、ドメインはローカル名を解決する手法 (通常は DNS) を使用して hostname のアドレスを検索します。hostname にはローカル・マシン名を指定し、名前解決の機能でローカル・マシンのアドレスに明確に解決されなければなりません。

2 番目の形式の場合、「#.#.#.#」にはドット区切りの 10 進数を指定します。ドット区切りの形式の各 # には 0 から 255 までの数値を指定します。このドット区切りの 10 進数は、ローカル・マシンの IP アドレスを表します。上記の 2 つの形式のどちらの場合でも port_number には、ドメイン・プロセスが要求をリッスンする TCP ポート番号を指定します。port_number には 0 〜 65535 の数値か、または名前を指定できます。

[-T Client-timeout]

クライアントがアイドル状態でいられる期間 (分単位) を指定します。ここで指定した期間内にクライアントから要求が発行されないと、JSH によりクライアントの接続は切断され、セッションは終了します。引数が指定されていない場合、セッションでタイムアウトは発生しません。

-j ANY オプションまたは -j RECONNECT オプションを使用する場合は、常に -T でアイドル・タイムアウト値を指定します。-T が指定されず、接続が一時停止になっている場合、JSH が自動的にセッションを終了することはありません。クライアントがセッションを異常終了すると、セッションは完全に終了しません。

パラメータを指定しないと、デフォルトではタイムアウトの指定なしになります (省略可能)。

[-w JSH]

このコマンド行オプションは、Jolt サーバ・ハンドラを示します。デフォルトは JSH です (省略可能)。

[-x mpx-factor]

1 つの JSH で扱えるクライアントの数を指定します。このパラメータを使用して、各 JSH プロセスでの多重化のレベルを制御してください。UNIX および Windows 2000 の場合、このパラメータには 1 〜 32767 の範囲の値を指定できます。デフォルト値は 10 です (省略可能)。

[-Z 0|56|128]

Jolt クライアントと JSH の間にネットワーク・リンクが確立されている場合、このオプションを使用して特定のレベルまでの暗号化を行うことができます。初期値の 0 は、DH ノードの暗号化も RC4 形式の暗号化も行わないことを示します。56 および 128 は、暗号化キーの長さ (ビット単位) を示します。キーを生成するには、DH 形式による鍵暗号が必要です。セッション・キーは、ネットワーク経由で転送されません。デフォルト値は0 です。


 

セキュリティ機能と暗号化

認証データと鍵暗号データは、Diffie-Hellman (DH) 形式の鍵暗号機能で暗号化され、Jolt クライアントと JSL/JSH の間で送受信されます。以降のすべての鍵暗号は、RC4 形式で暗号化されます。国際版のパッケージでは、DES 形式の鍵暗号と 128 ビットの暗号化キーを使用します。128 ビットのうち、40 ビットが暗号化され、88 ビットがエクスポーズされます。

128 ビットの暗号化を使ったプログラムは、米国政府の正式な承認なく米国以外の国へ輸出することはできません。社内のイントラネットが米国以外の国にも拡張されており、海外にも社内クライアントがいる場合は、この暗号化を使用することはできません。

 

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