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サービス要求の入れ子と転送

入れ子になった要求

BEA Tuxedo システムでは、サービスがクライアントとして動作して、別のサービスを呼び出すことができます。入れ子のレベルは、2 レベルに制限されています。これは、3 層クライアント/サーバ・アーキテクチャ、つまりプレゼンテーション・ロジック層、ビジネス・ロジック層、およびデータベース層から構成されるシステムで特に有用です。このようなシステムでは、プレゼンテーション層で特定のビジネス関数が要求され、データベースに 1 つ以上の照会が行われます。入れ子は 2 レベルに制限されているため、パフォーマンスが低下することはありません。

入れ子になったサービス要求


 

入れ子になった要求の利点

入れ子になった要求を使用すると、各コード部分が限定された処理だけを行うので、コードが少なくて済み、再利用も可能になります。ただし、システムのサービスが複数のサーバに分散している場合は、要求を入れ子にするとパフォーマンスが低下する場合があります。入れ子になった要求が処理されている間、元のサービス (入れ子になった要求を発行したサービス) は、応答を待機する必要があります。つまり、応答を受信するまで、別の要求を処理することはできません。そのため、このサービスを持つサーバの要求キューに、メッセージがバックアップされます。

入れ子になったサービス要求の例

ある顧客が現金自動支払機を使って、普通口座から当座預金に預金を移すとします。振替に必要な操作は、BEA Tuxedo アプリケーションによって行われます。まず、顧客に代わって、クライアントが TRANSFER サービスへの要求を発行します。この要求は、そのサービスを提供するサーバのキューに置かれます。次に、TRANSFER サービスが WITHDRAW および DEPOSIT という 2 つのサービスを要求します。この 2 つのサービスは、別のサーバによって行われます。WITHDRAW および DEPOSIT の各サービスが TRANSFER サービスに応答を返します。最後に、TRANSFER サービスがクライアントの応答キューに対して応答を送ります。クライアントがキューから応答を取得すると、現金自動支払機の画面に振替が完了したことを通知するメッセージが表示されます。

要求の転送

入れ子になったサービス要求に代わる方法として、要求の転送があります。クライアントの要求を処理する代わりに、サービスはその要求を別のサービスに渡します。要求を受け取ったサービスは、要求を処理するか、または別のサービスに渡します。

サービス要求の転送


 

要求を転送できる回数に制限はありません。要求を転送したサービスは、その要求を受け取った別のサービスからの応答を待つ必要がありません。そのため、入れ子になった要求とは異なり、転送ではサーバがブロックされることはありません。ただし、転送は X/OPEN のプロトコル X/ATMI でサポートされていないため、アプリケーションによっては支障が出る場合があります。

関連項目

 

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