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DM_MIB(5)
名前
DM_MIB-ドメインの管理情報ベース
形式
#include <fml32.h>
#include <tpadm.h> /* MIB ヘッダ、DOMAINS を含む */
Domains 関連の新しい用語
BEA Tuxedo リリース 7.1 では、Domains 用の MIB でクラスおよび属性の新しい用語を使用して、ドメイン間の相互作用を説明しています。新しい用語は DMCONFIG ファイルの構文にも適用されています。
「ドメイン」という用語の多用を避け、動作をより明確に記述する用語を使用するように改善されました。たとえば、「アクセス・ポイント」いう用語は、別のオブジェクトにアクセスするために通るオブジェクトを定義します。したがって、リモート・ドメインにはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通ってアクセスし、リモート・ドメインはローカル・ドメインにローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通ってアクセスします。次の表は、用語「ドメイン」の多用を避けた場合に、DMCONFIG セクション名がどのように変更されるかを反映しています。
DMCONFIG セクション名 |
変更後のセクション名 |
---|---|
DM_LOCAL_DOMAINS |
DM_LOCAL |
DM_REMOTE_DOMAINS |
DM_REMOTE |
これらのセクション内で、以下のパラメータ名が変化しています。
パラメータ名 |
変更後のパラメータ名 |
---|---|
DOMAINID |
ACCESSPOINTID |
MAXRDOM |
MAXACCESSPOINT |
MAXRDTRAN |
MAXRAPTRAN |
これらの DMCONFIG セクションに相当する DM_MIB クラスは、それぞれ T_DM_LOCAL と T_DM_REMOTE です。 一定のコンフィギュレーションでは、キュー・スペースとキュー名など、利用可能なサービスとリソースの両方をインポートおよびエクスポートしなければなりません。その場合、DMCONFIG セクション名 DM_LOCAL_SERVICES および DM_REMOTE_SERVICES は、必要なアクティビティを正確に記述していません。これらのセクション名をそれぞれ DM_EXPORT および DM_IMPORT に置き換えることにより、実行されるアクションが正確に記述されます。つまり、単一 BEA Tuxedo ドメインから見て、リソースはローカル・アクセス・ポイントを通してドメインからエクスポートされ、リモート・アクセス・ポイントを通してドメインにインポートされます。次の表は、これらの DMCONFIG セクション名の変更を示しています。
DMCONFIG セクション名 |
変更後のセクション名 |
---|---|
DM_LOCAL_SERVICES |
DM_EXPORT |
DM_REMOTE_SERVICES |
DM_IMPORT |
これらのセクション内で、以下のパラメータ名が変化しています。
パラメータ名 |
変更後のパラメータ名 |
---|---|
LDOM |
LACCESSPOINT |
RDOM |
RACCESSPOINT |
これらの DMCONFIG セクションに相当する DM_MIB クラスは、それぞれ T_DM_EXPORT と T_DM_IMPORT です。 下位互換性 BEA Tuxedo リリース 7.1 で採用されたドメイン関連の新しい用語は、以前と比べてより正確な表現になりました。ただし、ドメイン関連のマニュアルやエラー・メッセージへの影響はわずかです。新しい用語は、DM_MIB クラス、リファレンス・ページ、エラー・メッセージ、DMCONFIG ファイル構文、および各種 DMCONFIG エラー・メッセージで使用されています。 下位互換性のため、このリリースより前に使用されていた DMCONFIG 用語と Domains 用の MIB の新しい用語との間でエイリアスが提供されています。リリース 7.1 では、dmloadcf は両方の DMCONFIG 用語を使用できます。ただし、dmunloadcf は、デフォルトで新しいドメイン関連の用語を使用する DMCONFIG ファイルを生成します。以前のドメイン関連の用語を使用する DMCONFIG ファイルを生成するには、dmunloadcf の -c オプションを使用します。 機能説明 Domains 用の MIB は、ドメインがドメイン・ゲートウェイおよびドメイン・ゲートウェイ管理サーバを使用して、サービスをインポートまたはエクスポートする際に使用するクラスのセットを定義します。このリファレンス・ページは、読者が BEA Tuxedo システムの Domains 機能を十分に理解していることを想定しています。 管理要求をフォーマットしたり管理応答の意味を解釈するには、DM_MIB(5) を共通の MIB リファレンス・ページ MIB(5) とともに使用する必要があります。 DM_MIB で記述されたクラスや属性を利用して MIB(5) の手順に従ってフォーマットした要求は、アクティブなアプリケーション中に存在するさまざまな ATMI インターフェイスを利用して管理サービスを要求するために使用できます。DM_MIB(5) のすべてのクラス定義に関連する追加情報については、「DM_MIB(5) に関する追加情報」を参照してください。 DM_MIB(5) には次のクラスがあります。
それぞれのクラスの説明は、4 つのセクションで構成されます。
属性表の形式
属性表はクラス内の属性をリストし、さらに管理者、オペレータ、一般ユーザが属性を使用してアプリケーションとインターフェイスをとる方法を示しています。
属性表の各属性記述には 5 つの構成要素 (名前、タイプ、パーミッション、値、デフォルト値) があります。各項目については MIB(5) で説明します。
TA_FLAG値
MIB(5) は、共通の TA_FLAGS 属性を定義します。共通およびコンポーネント MIB 固有のフラグ値の両方が入った long 値フィールドです。ここでは、DM_MIB 固有のフラグ値は定義していません。
FML32 フィールド・テーブル
このマニュアル・ページに記述する属性のフィールド・テーブルは、システムにインストールした BEA Tuxedo システム・ソフトウェアのルート・ディレクトリからの相対パスで指定される udataobj/tpadm ファイルにあります。${TUXDIR}/udataobj ディレクトリは FLDTBLDIR 環境変数で指定されるコロンで区切ったリストに、またフィールド・テーブル名 tpadm は FIELDTBLS 環境変数で指定されるカンマで区切ったリストに、アプリケーションによって指定されなければなりません。
相互運用性
この MIB のヘッダ・ファイルやフィールド・テーブルには、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のサイト (ネイティブおよびワークステーションの両方) でのみアクセスできます。リリース 5.0 以前のサイトがアプリケーションでアクティブの場合、これらのサイトでゲートウェイ・グループがグローバル情報を更新すること (「SET」操作) はできません。
リリース 5.0 以前のサイトのローカル情報アクセスは利用できません。アクセス中のクラスがグローバル情報も持っている場合、グローバル情報のみが返されます。それ以外の場合は、エラーが返されます。
移植性
BEA Tuxedo システムの MIB を使用した管理作業をサポートするために必要な既存の FML32 および ATMI 関数、さらにこのリファレンス・ページで定義するヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルは、すべてのサポート対象ネイティブ・プラットフォームおよびワークステーション・プラットフォームで利用可能です。
T_DM_ACL クラスの定義
概要
T_DM_ACL クラスはドメインのアクセス制御情報を表します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが定義され、非アクティブです。このクラスでは、有効な状態は VALid だけです。ACL グループがアクティブになることはありません。 |
制限事項
なし
T_DM_CONNECTION クラスの定義
概要
T_DM_CONNECTION クラスは、ドメイン・アクセス・ポイント間の接続状態を表します。
属性表
注 1リンク・レベルの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性のために用意されています。 属性の意味
"ACTive" |
指定されたドメイン・アクセス・ポイントを接続します。現在の状態が "SUSpended" または "INActive" の場合、SET:"ACTive" で接続は "INItializing" になります。それ以外の場合、状態は変わりません。 |
"INActive" |
指定されたドメイン・アクセス・ポイントの接続を解除し、オブジェクトを削除します。 |
TA_DMTYPE=TDOMAIN のとき使用可能な属性
注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性のために用意されています。
制限事項
ドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバと TA_DMLACCESSPOINT で指定されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイがアクティブでなければ、そのアクセス・ポイントへの接続で GET または SET 操作を実行することはできません。
T_DM_EXPORT クラスの定義
概要
T_DM_EXPORT クラスは、ローカル・アクセス・ポイントを通して 1 つ以上のリモート・ドメインにエクスポートされるローカル・リソースを表します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。 |
TA_DMTYPE=SNAX| OSITPX| TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性
TA_DMTYPE=OSITPX のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性
TA_DMTYPE=TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性
制限事項
このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時、および特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを TA_DMLACCESSPOINT 属性で指定する場合、アクセス・ポイントが T_DM_LOCAL クラス内に存在しなければなりません。存在しない場合、TA_DMLACCESSPOINT 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。
T_DM_IMPORT クラスの定義
概要
T_DM_IMPORT クラスは、1 つまたは複数のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通してインポートされ、1 つまたは複数のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通してローカル・ドメインで利用可能になるリモート・リソースを表します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
TA_DMTYPE=SNAX| OSITPX| TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性
TA_DMTYPE=OSITPX のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性
TA_DMTYPE=TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性
制限事項
なし
T_DM_LOCAL クラスの定義
概要
T_DM_LOCAL クラスは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントは、リモート・ドメインにエクスポートされるローカル・サービスへのアクセス制御、およびリモート・ドメインからインポートされるリモート・サービスへのアクセス制御に使用されます。
属性表
注 1 T_DOMAIN クラスの TA_BLOCKTIME の現在の値 注 2 T_DOMAIN クラスの TA_MAXGTT の現在の値 属性の意味
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"OSITPX" の場合のみ有効です。ドメイン・パスワードのセキュリティが有効になります。
TA_DMTYPE = TDOMAIN | TOPEND のとき使用可能な属性
TA_DMTYPE = OSITPX | TOPEND のとき使用可能な属性
制限事項
TA_DMLACCESSPOINT 属性で指定されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブのとき、SET を実行して TA_STATE を INValid にしたり、次の属性を更新することはできません。TA_DMACCESSPOINTID、TA_DMMAXRAPTRAN、TA_DMMAXTRAN、TA_DMSRVGROUP、TA_DMTYPE、TA_DMTLOGDEV、TA_DMTLOGNAME、TA_DMTLOGSIZE、TA_DMMACHINETYPE、または TA_DMCODEPAGE。
T_DM_OSITPX クラスの定義
概要
T_DM_OSITPX クラスは、特定のローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する OSI TP (4.0 以降) プロトコル関連のコンフィギュレーション情報を定義します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
注記 この属性はローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義する場合にのみ関連し、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対しては無視されます。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントのインスタンスに対する GET 呼び出しでは、この属性はヌル文字列に設定されます。
注記 この属性はローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義する場合にのみ関連し、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対しては無視されます。
TA_DMXATMIENCODING:"{CAE | PRELIMINARY | OLTP_TM2200|NATIVE_A_SERIES}"
注記 この属性はリモート・ドメイン・アクセス・ポイントにのみ関連し、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対しては無視されます。
制限事項
以下のシナリオでは、このクラスのインスタンスを削除または更新することはできません。
このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、TA_DMACCESSPOINT 属性で指定される特定のドメイン・アクセス・ポイントが、T_DM_LOCAL クラスか T_DM_REMOTE クラスのいずれかに存在しなければなりません。アクセス・ポイントが存在しない場合、TA_DMACCESSPOINT 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。
T_DM_PASSWORD クラスの定義
概要
T_DM_PASSWORD クラスは、タイプ TDOMAIN のアクセス・ポイントを通るドメイン間認証に対するコンフィギュレーション情報を表します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
制限事項
任意のドメイン・ゲートウェイ管理サーバ (GWADM) の実行中は、パスワードを再暗号化する (SET TA_STATE を "RECrypt" に設定する) ことはできません。
T_DM_PRINCIPAL_MAP クラスの定義
概要
T_DM_PRINCIPAL_MAP クラスは、タイプ SNAX のアクセス・ポイントを介してプリンシパル名を外部プリンシパル名との間でマッピングするためのコンフィギュレーション情報を表します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。 |
制限事項
BEA Tuxedo リリース 7.1 では、T_DM_PRINCIPAL_MAP クラスは SNAX ドメイン・ゲートウェイ・タイプにのみ適用されます。
T_DM_REMOTE クラスの定義
概要
T_DM_REMOTE クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントのコンフィギュレーション情報を表します。1 つまたは複数のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通してエクスポートされるローカル・リソースは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通してリモート・ドメインでアクセス可能になります。同様に、リモート・リソースはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通してリモート・ドメインからインポートされます。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。 |
TA_DMTYPE が SNAX および OSITPX のとき使用可能な属性
TA_DMTYPE が TDOMAIN および OSITPX のとき使用可能な属性
TA_DMTYPE=TDOMAIN のとき使用可能な属性
制限事項
この要求と同じドメイン・タイプのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイ管理サーバ (GWADM) がアクティブのとき、SET を実行して TA_STATE を INValid にしたり、次の属性を更新することはできません。TA_DMACCESSPOINTID、TA_DMTYPE、TA_DMMACHINETYPE、または TA_DMCODEPAGE。
T_DM_ACL、T_DM_IMPORT、T_DM_OSITPX、T_DM_ROUTING、または T_DM_TDOMAIN クラスのインスタンスによって T_DM_REMOTE クラスのインスタンスが参照される場合、T_DM_REMOTE クラスのインスタンスを削除することはできません。
T_DM_RESOURCES クラスの定義
概要
T_DM_RESOURCES クラスは、ドメイン固有のコンフィギュレーション情報を表します。
属性表
属性 |
タイプ |
パーミッション |
値 |
デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
TA_DMVERSION(r) |
string |
rw-r--r-- |
string[1..30] |
N/A |
(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要 |
制限事項
なし
T_DM_ROUTING クラスの定義
概要
T_DM_ROUTING クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通して要求をドメインにルーティングするためのルーティング基準情報を表します。
属性表
"root_element[/child_element][/child_element][/...]
[/@attribute_name]"
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。 |
制限事項
T_DM_IMPORT クラスのインスタンスによって T_DM_ROUTING クラスのインスタンスが参照される場合、T_DM_ROUTING クラスのインスタンスを削除することはできません。
T_DM_RPRINCIPAL クラスの定義
概要
T_DM_RPRINCIPAL クラスは、リモート・プリンシパル名のパスワード・コンフィギュレーション情報を表します。
属性表
注記 TA_DMRACCESSPOINT と TA_DMRPRINNAME の組み合わせは、ドメイン・コンフィギュレーション内の TA_DM_RPRINCIPAL エントリの範囲内で一意でなければなりません。
注記 TA_DMRACCESSPOINT と TA_DMRPRINNAME の組み合わせは、ドメイン・コンフィギュレーション内の TA_DM_RPRINCIPAL エントリの範囲内で一意でなければなりません。
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。 |
制限事項
BEA Tuxedo リリース 7.1 では、T_DM_RPRINCIPAL クラスは SNAX ドメイン・ゲートウェイ・タイプにのみ適用されます。
T_DM_SNACRM クラスの定義
概要
T_DM_SNACRM クラスは、名前を指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する SNA-CRM 固有のコンフィギュレーションを定義します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。 |
制限事項
参照されるローカル・アクセス・ポイントに対するドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブのとき、T_DM_SNACRM クラスのインスタンスを削除または更新することはできません。
このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、TA_DMLACCESSPOINT で指定されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが T_DM_LOCAL クラス内に存在しなければなりません。アクセス・ポイントが存在しない場合、TA_DMLACCESSPOINT 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。
T_DM_SNALINK クラスの定義
概要
T_DM_SNALINK クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する SNAX 固有のコンフィギュレーション情報を表します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。 |
制限事項
以下の条件下では、T_DM_SNASTACK クラスのインスタンスを参照する T_DM_SNALINK クラスのインスタンスを削除または更新することはできません。T_DM_SNASTACK クラスのインスタンスが参照する T_DM_SNACRM クラスのインスタンスがローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを参照し、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブである。
このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、次のことが必要です。
T_DM_SNASTACK クラスの定義
概要
T_DM_SNASTACK クラスは、特定の SNA CRM によって使用される SNA スタックを定義します。
属性表
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。 |
制限事項
このクラスのインスタンスが参照する T_DM_SNACRM オブジェクトがローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを参照し、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブのとき、このクラスのインスタンスを削除または更新することはできません。
このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、TA_DMSNACRM 属性で指定されるSNA CRM名が、T_DM_SNACRM クラス内に存在しなければなりません。名前が存在しない場合、TA_DMSNACRM 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。
T_DM_TDOMAIN クラスの定義
概要
T_DM_TDOMAIN クラスは、ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する Tdomain 固有のコンフィギュレーションを定義します。
属性表
注 1リンク・レベルの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性のために用意されています。 属性の意味
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
"NEW" |
新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。 |
unset |
既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。 |
"INValid" |
オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。 |
注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイだけに適用され、それ以前のリリースの BEA Tuxedo システムを実行するゲートウェイでは無視されます。
注記 この属性が変更されても、既に確立されている接続に影響はありません。
注記 この属性が変更されても、既に確立されている接続に影響はありません。
制限事項
以下のシナリオでは、このクラスのインスタンスを削除する、またはこのクラスのインスタンスの TA_DMNWDEVICE 属性を更新することはできません。
T_DM_TOPEND クラスの定義
概要
T_DM_TOPEND クラスは、BEA TOP END システムに固有のローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントのコンフィギュレーションを定義します。
属性表
注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 を実行するゲートウェイだけに適用され、それ以前のリリースの BEA Tuxedoシステムを実行するゲートウェイでは無視されます。
注記 ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通してアクセス可能なリモート・ドメイン・アクセス・ポイントはすべて、同じ BEA TOP END システム名を持っていなければなりません。
"VALid" |
オブジェクトが存在します。 |
T_DM_TRANSACTION クラスの定義
概要
T_DM_TRANSACTION クラスは、ドメインにまたがるトランザクションに関する実行時情報を表します。このオブジェクトを使用して、トランザクションに関与しているリモート・ドメイン・アクセス・ポイント、親ドメイン・アクセス・ポイント、トランザクション状態、およびその他の情報を見つけることができます。
GET 操作では、特定のトランザクションを選択するために、属性 TA_DMTPTRANID、TA_DMTXACCESSPOINT、および TA_DMTXNETTRANID を指定できます。
属性表
"INValid" |
指定されたトランザクション・オブジェクトを破棄します。状態の変更は、"HCOmmit"、"HABort"、および "HEUristic" 状態でのみ可能です。TA_DMTPTRANID 属性値が指定されないと、指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのすべてのヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄されます。 |
注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイだけで利用可能であり、それ以前のリリースの BEA Tuxedoシステムを実行するゲートウェイではヌル文字列 "" に設定されます。
ブランチごとの属性
制限事項
このオブジェクトは管理者が明示的に作成するのではなく、マルチ・ドメイン・トランザクションの開始時に作成されます。管理者はこのオブジェクトに対して、状態を "INValid" にしか設定できません。状態を "INValid" に設定すると、ヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄されます。ほかの属性を設定することはできません。トランザクション状態が "INValid" に設定された場合、返されるバッファの状態は、ヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄される前のトランザクション状態であり、破棄後の状態ではありません。
GET および SET 操作の実行時には、特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを TA_DMLACCESSPOINT 属性に対して指定する必要があります。
GET 操作や SET 操作の実行時には、TA_DMLACCESSPOINT 属性で識別されるローカル・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブでなければなりません。そうでないと、"not defined" エラーが返されます。
DM_MIB(5) に関する追加情報
ファイル
${TUXDIR}/include/tpadm.h
${TUXDIR}/udataobj/tpadm
関連項目
tpacall(3c)、tpalloc(3c)、tpcall(3c)、tpdequeue(3c)、tpenqueue(3c)、tpgetrply(3c)、tprealloc(3c)、FML 関数の紹介、Fadd、Fadd32(3fml)、Fchg、Fchg32(3fml)、Ffind、Ffind32(3fml)、MIB(5)、TM_MIB(5)
『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』
『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』
『C 言語を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』
『FML を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』
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