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DM_MIB(5)

名前

DM_MIB-ドメインの管理情報ベース

形式

#include <fml32.h>
#include <tpadm.h> /* MIB ヘッダ、DOMAINS を含む */

Domains 関連の新しい用語

BEA Tuxedo リリース 7.1 では、Domains 用の MIB でクラスおよび属性の新しい用語を使用して、ドメイン間の相互作用を説明しています。新しい用語は DMCONFIG ファイルの構文にも適用されています。

「ドメイン」という用語の多用を避け、動作をより明確に記述する用語を使用するように改善されました。たとえば、「アクセス・ポイント」いう用語は、別のオブジェクトにアクセスするために通るオブジェクトを定義します。したがって、リモート・ドメインにはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通ってアクセスし、リモート・ドメインはローカル・ドメインにローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通ってアクセスします。次の表は、用語「ドメイン」の多用を避けた場合に、DMCONFIG セクション名がどのように変更されるかを反映しています。

DMCONFIG セクション名

変更後のセクション名

DM_LOCAL_DOMAINS

DM_LOCAL

DM_REMOTE_DOMAINS

DM_REMOTE


 

これらのセクション内で、以下のパラメータ名が変化しています。

パラメータ名

変更後のパラメータ名

DOMAINID

ACCESSPOINTID

MAXRDOM

MAXACCESSPOINT

MAXRDTRAN

MAXRAPTRAN


 

これらの DMCONFIG セクションに相当する DM_MIB クラスは、それぞれ T_DM_LOCALT_DM_REMOTE です。

一定のコンフィギュレーションでは、キュー・スペースとキュー名など、利用可能なサービスとリソースの両方をインポートおよびエクスポートしなければなりません。その場合、DMCONFIG セクション名 DM_LOCAL_SERVICES および DM_REMOTE_SERVICES は、必要なアクティビティを正確に記述していません。これらのセクション名をそれぞれ DM_EXPORT および DM_IMPORT に置き換えることにより、実行されるアクションが正確に記述されます。つまり、単一 BEA Tuxedo ドメインから見て、リソースはローカル・アクセス・ポイントを通してドメインからエクスポートされ、リモート・アクセス・ポイントを通してドメインにインポートされます。次の表は、これらの DMCONFIG セクション名の変更を示しています。

DMCONFIG セクション名

変更後のセクション名

DM_LOCAL_SERVICES

DM_EXPORT

DM_REMOTE_SERVICES

DM_IMPORT


 

これらのセクション内で、以下のパラメータ名が変化しています。

パラメータ名

変更後のパラメータ名

LDOM

LACCESSPOINT

RDOM

RACCESSPOINT


 

これらの DMCONFIG セクションに相当する DM_MIB クラスは、それぞれ T_DM_EXPORTT_DM_IMPORT です。

下位互換性

BEA Tuxedo リリース 7.1 で採用されたドメイン関連の新しい用語は、以前と比べてより正確な表現になりました。ただし、ドメイン関連のマニュアルやエラー・メッセージへの影響はわずかです。新しい用語は、DM_MIB クラス、リファレンス・ページ、エラー・メッセージ、DMCONFIG ファイル構文、および各種 DMCONFIG エラー・メッセージで使用されています。

下位互換性のため、このリリースより前に使用されていた DMCONFIG 用語と Domains 用の MIB の新しい用語との間でエイリアスが提供されています。リリース 7.1 では、dmloadcf は両方の DMCONFIG 用語を使用できます。ただし、dmunloadcf は、デフォルトで新しいドメイン関連の用語を使用する DMCONFIG ファイルを生成します。以前のドメイン関連の用語を使用する DMCONFIG ファイルを生成するには、dmunloadcf-c オプションを使用します。

機能説明

Domains 用の MIB は、ドメインがドメイン・ゲートウェイおよびドメイン・ゲートウェイ管理サーバを使用して、サービスをインポートまたはエクスポートする際に使用するクラスのセットを定義します。このリファレンス・ページは、読者が BEA Tuxedo システムの Domains 機能を十分に理解していることを想定しています。

管理要求をフォーマットしたり管理応答の意味を解釈するには、DM_MIB(5) を共通の MIB リファレンス・ページ MIB(5) とともに使用する必要があります。

DM_MIB で記述されたクラスや属性を利用して MIB(5) の手順に従ってフォーマットした要求は、アクティブなアプリケーション中に存在するさまざまな ATMI インターフェイスを利用して管理サービスを要求するために使用できます。DM_MIB(5) のすべてのクラス定義に関連する追加情報については、「DM_MIB(5) に関する追加情報」を参照してください。

DM_MIB(5) には次のクラスがあります。

DM_MIB クラス

クラス名

属性

T_DM_ACL

ドメイン・アクセス制御リスト

T_DM_CONNECTION

2 つのドメイン間の接続状態

T_DM_EXPORT

エクスポートされるリソース

T_DM_IMPORT

インポートされるリソース

T_DM_LOCAL

ローカル・アクセス・ポイント

T_DM_OSITP

アクセス・ポイントの OSI TP 4.0以降固有のコンフィギュレーション

T_DM_PASSWORD

ドメイン・パスワード・エントリ

T_DM_PRINCIPAL_MAP

プリンシパル・マッピング・エントリ

T_DM_REMOTE

リモート・アクセス・ポイント

T_DM_RESOURCES

グローバル・ドメイン・コンフィギュレーション情報

T_DM_ROUTING

アクセス・ポイント・ルーティング基準

T_DM_RPRINCIPAL

リモート・プリンシパル・エントリ

T_DM_SNACRM

ローカル・アクセス・ポイントの SNA-CRM 固有のコンフィギュレーション

T_DM_SNALINK

リモート・アクセス・ポイントの SNAX 固有のコンフィギュレーション

T_DM_SNASTACK

特定の SNA CRM によって使用される SNA スタック

T_DM_TDOMAIN

アクセス・ポイントの Tdomain 固有のコンフィギュレーション

T_DM_TOPEND

アクセス・ポイントの BEA TOP END 固有のコンフィギュレーション

T_DM_TRANSACTION

ローカル・アクセス・ポイントと関連するトランザクション・エントリ


 

それぞれのクラスの説明は、4 つのセクションで構成されます。

属性表の形式

属性表はクラス内の属性をリストし、さらに管理者、オペレータ、一般ユーザが属性を使用してアプリケーションとインターフェイスをとる方法を示しています。

属性表の各属性記述には 5 つの構成要素 (名前、タイプ、パーミッション、値、デフォルト値) があります。各項目については MIB(5) で説明します。

TA_FLAG値

MIB(5) は、共通の TA_FLAGS 属性を定義します。共通およびコンポーネント MIB 固有のフラグ値の両方が入った long 値フィールドです。ここでは、DM_MIB 固有のフラグ値は定義していません。

FML32 フィールド・テーブル

このマニュアル・ページに記述する属性のフィールド・テーブルは、システムにインストールした BEA Tuxedo システム・ソフトウェアのルート・ディレクトリからの相対パスで指定される udataobj/tpadm ファイルにあります。${TUXDIR}/udataobj ディレクトリは FLDTBLDIR 環境変数で指定されるコロンで区切ったリストに、またフィールド・テーブル名 tpadmFIELDTBLS 環境変数で指定されるカンマで区切ったリストに、アプリケーションによって指定されなければなりません。

相互運用性

この MIB のヘッダ・ファイルやフィールド・テーブルには、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のサイト (ネイティブおよびワークステーションの両方) でのみアクセスできます。リリース 5.0 以前のサイトがアプリケーションでアクティブの場合、これらのサイトでゲートウェイ・グループがグローバル情報を更新すること (「SET」操作) はできません。

リリース 5.0 以前のサイトのローカル情報アクセスは利用できません。アクセス中のクラスがグローバル情報も持っている場合、グローバル情報のみが返されます。それ以外の場合は、エラーが返されます。

移植性

BEA Tuxedo システムの MIB を使用した管理作業をサポートするために必要な既存の FML32 および ATMI 関数、さらにこのリファレンス・ページで定義するヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルは、すべてのサポート対象ネイティブ・プラットフォームおよびワークステーション・プラットフォームで利用可能です。

T_DM_ACL クラスの定義

概要

T_DM_ACL クラスはドメインのアクセス制御情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_ACL クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACLNAME (r) (k) (*)

string

rw-r--r--

string [1..15]

N/A

TA_DMRACCESSPOINTLIST(*)

string

rw-r--r--

string [0..1550]

""

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW|INV}"

N/A

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMACLNAME:string [1..15]

アクセス制御リスト名。ドメイン・コンフィギュレーションの T_DM_ACL エントリ名の範囲内で一意です。

TA_DMRACCESSPOINTLIST:string [0..1550]

このアクセス制御リストと関連するリモート・ドメイン・アクセス・ポイントのリスト。TA_DMRACCESSPOINTLIST は、カンマで区切ったリモート・アクセス・ポイント名のリストです (つまり、有効な T_DM_REMOTE オブジェクトの TA_DMRACCESSPOINT 属性の値)。リストには、50 までのリモート・アクセス・ポイント識別子要素が含まれます。この属性を "*" に設定すると、コンフィギュレーション内のすべてのリモート・ドメインがこのエントリと関連することを意味します。"" は、このエントリと関連するリモート・アクセス・ポイントがないことを意味します。デフォルトは、"" です。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_ACL オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが定義され、非アクティブです。このクラスでは、有効な状態は VALid だけです。ACL グループがアクティブになることはありません。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_ACL オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は、"INValid" 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は "VALid" になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は、"VALid" 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は "INValid" になります。


 

制限事項

なし

T_DM_CONNECTION クラスの定義

概要

T_DM_CONNECTION クラスは、ドメイン・アクセス・ポイント間の接続状態を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_CONNECTION クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMLACCESSPOINT(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMRACCESSPOINT(k)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTYPE

string

r--r--r--

"{TDOMAIN | TOPEND}"

N/A

TA_STATE(k)(*)

string

rwxr-xr--

GET:"{ACT | SUS | INI | INA | UNK}"

SET:"{ACT | INA}"

N/A


N/A

TA_DMTYPE=TDOMAIN: のとき使用可能な属性

TA_DMCURENCRYPTBITS

string

r--------

"{0 | 40 | 56 | 128}" 注 1

"0"

(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

注 1リンク・レベルの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性のために用意されています。

属性の意味

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

ドメイン間の接続を識別するローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

GET 操作や SET 操作の実行時には、特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをこの属性に対して指定する必要があります。

TA_DMRACCESSPOINT:string[1..30]

ドメイン間の接続を識別するリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

GET 操作や SET 操作の実行時に、TA_DMRACCESSPOINT の値が指定されていないと、TA_DMLACCESSPOINT で指定されるローカル・アクセス・ポイントに対するすべての T_DM_CONNECTION エントリが選択されます。

TA_DMTYPE:"{TDOMAIN | TOPEND}"

ドメインのタイプ。"TDOMAIN" または "TOPEND" です。

TA_STATE:

GET:"{ACTive | SUSpended | INItializing | INActive | UNKnown}"

GET 操作は、接続の実行時情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"ACTive"

接続はアクティブです。

"SUSpended"

接続は待機中です。

"INItializing"

接続は初期化中です。

"INActive"

指定されたドメイン・アクセス・ポイントの接続が解除されます。この状態は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイでしか返されません。

"UNKnown"

指定されたドメイン・アクセス・ポイントの接続状態は不明です。


 

SET:"{ACTive | INActive}"

SET 操作は、接続に対する実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"ACTive"

指定されたドメイン・アクセス・ポイントを接続します。現在の状態が "SUSpended" または "INActive" の場合、SET:"ACTive" で接続は "INItializing" になります。それ以外の場合、状態は変わりません。

"INActive"

指定されたドメイン・アクセス・ポイントの接続を解除し、オブジェクトを削除します。


 

TA_DMTYPE=TDOMAIN のとき使用可能な属性

TA_DMCURENCRYPTBITS: "{0 | 40 | 56 | 128}"

この接続で使用する暗号化レベル。"0" は暗号化を行わないことを示します。"40""56"、および "128" は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイでしか利用できません。それ以外のゲートウェイでは、この値は "0" に設定します。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性のために用意されています。

制限事項

ドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバと TA_DMLACCESSPOINT で指定されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイがアクティブでなければ、そのアクセス・ポイントへの接続で GET または SET 操作を実行することはできません。

T_DM_EXPORT クラスの定義

概要

T_DM_EXPORT クラスは、ローカル・アクセス・ポイントを通して 1 つ以上のリモート・ドメインにエクスポートされるローカル・リソースを表します。

属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMRESOURCENAME(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_DMLACCESSPOINT(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

* (すべての意)

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMACLNAME

string

rw-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_DMCONV

string

rw-r--r--

"{Y | N}"

"N"

TA_DMRESOURCETYPE

string

rw-r--r--

"{SERVICE | QSPACE | QNAME}"

"SERVICE"

TA_DMREMOTENAME

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTYPE=SNAX|OSITPX|TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMINBUFTYPE

string

rw-r--r--

string[0..513]

N/A

TA_DMOUTBUFTYPE

string

rw-r--r--

string[0..513]

N/A

TA_DMTYPE=OSITPX のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMCOUPLING(r)

string

rw-r--r--

"{TIGHT|LOOSE}"

"LOOSE"

TA_DMINRECTYPE(r)

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_DMOUTRECTYPE(r)

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_DMTYPE=TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMTE_PRODUCT

string

rw-r--r--

string[1..32]


TA_DMTE_FUNCTION

string

rw-r--r--

string[1..8]


TA_DMTE_TARGET

string

rw-r--r--

string[1..8]

Spaces

TA_DMTE_QUALIFIER

long

rw-r--r--

0 <= num <= MAXLONG

0 (ゼロ)

TA_DMTE_RTQGROUP

string

rw-r--r--

string[1..32]


TA_DMTE_RTQNAME

string

rw-r--r--

string[1..8]


(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMRESOURCENAME:string[1..15]

リソース・タイプ SERVICE (サービス名)、QSPACE (キュー・スペース名)、および QNAME (キュー名) のエントリに対するローカル・リソース名。SERVICE エントリの場合、この属性の値は、アクティブ T_SVCGRP オブジェクトの TA_SERVICENAME 属性の値と対応します。このリソースは、同じ名前または TA_DMREMOTENAME あるいは TA_DMTE* で定義されるエイリアスで、ほかのドメインにエクスポートされます。

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

ローカル・アクセス・ポイント名。この属性を "*" に設定すると、すべてのローカル・アクセス・ポイントでリソースを利用できることを意味します。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_EXPORT オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_EXPORT オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。


 

TA_DMACLNAME:string[1..15]

このローカル・サービスでセキュリティのために使用する T_DM_ACL オブジェクトの名前。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QSPACE" であれば、このオプションの属性を指定できます。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QNAME" の場合は使用できません。

TA_DMCONV:"{Y | N}"

このローカル・サービスが会話サービスであるかどうかを指定します。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるときは、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" または "QNAME" のエントリに対して、この属性を "N" に設定する必要があります。

TA_DMRESOURCETYPE:"{SERVICE | QSPACE | QNAME}"

このエントリが "SERVICE""QSPACE"、または "QNAME" のいずれに対するものかを指定します。デフォルトは "SERVICE" です。

TA_DMREMOTENAME:string[1..30]

タイプ "SERVICE" または "QSPACE" のエントリに対して、この属性は TOPEND 以外のリモート・アクセス・ポイントを通してエクスポートされる名前を指定します。

TA_DMTYPE=SNAX| OSITPX| TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMINBUFTYPE:string[0..513]

type[:subtype]―入力バッファ・タイプ。オプションで後にサブタイプが続きます。この属性が存在すると、受け付けられるバッファ・タイプおよびサブタイプが定義されます。この属性は、UDT アプリケーション・コンテキストで OSITPX を使用してリモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、または SNAX を使用するとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" のエントリに対して定義しなければなりません。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" であれば、このオプションの属性を指定できます。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

BEA TOP END サービスおよびキュー名のエントリでは、有効なタイプの値は FML32CARRAY、および X_OCTET です。

TA_DMOUTBUFTYPE:string[0..513]

type[:subtype]出力バッファ・タイプ。オプションで後にサブタイプが続きます。この属性が存在すると、サービスによって出力されるバッファ・タイプおよびサブタイプが定義されます。この属性は、UDT アプリケーション・コンテキストで OSITPX を使用してリモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、または SNAX を使用するとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" のエントリに対して定義しなければなりません。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" であれば、このオプションの属性を指定できます。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" または "QNAME" の場合は使用できません。

BEA TOP END サービスおよびキュー名のエントリでは、有効なタイプの値は FML32CARRAY、および X_OCTET です。

TA_DMTYPE=OSITPX のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMCOUPLING: string"{TIGHT|LOOSE}"

オプション。このパラメータの有効な値は、"TIGHT" または "LOOSE" です。

TA_DMINRECTYPE および TA_DMOUTRECTYPE: string[1..78]

オプション。これらのパラメータに対する入力は、type[:subtype] フィールドを含む TA_DMINBUFTYPE および TA_DMOUTBUFTYPE と同じです。

TA_DMTYPE=TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMTE_PRODUCT:string[1..32]

BEA TOP END 製品名。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" および "QNAME" であれば、この属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

TA_DMTE_FUNCTION:string[1..8]

BEA TOP END 関数名。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" であれば、この属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

TA_DMTE_TARGET:string[1..8]

BEA TOP END メッセージ・センシティブ・ルーティング (MSR) ターゲット。この属性は、TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE""QSPACE"、または "QNAME" のエントリに対してオプションです。

TA_DMTE_QUALIFIER:0 <= num <= MAXLONG

BEA TOP END 関数修飾子。この属性は、TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" のエントリに対してオプションです。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

TA_DMTE_RTQGROUP:string[1..32]

BEA TOP END リカバリ可能トランザクション・キューイング (RTQ) キュー・グループ名。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" に対してこの属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" の場合は使用できません。

TA_DMTE_RTQNAME:string[1..8]

BEA TOP END キュー名。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" に対してこの属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" の場合は使用できません。

制限事項

このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時、および特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを TA_DMLACCESSPOINT 属性で指定する場合、アクセス・ポイントが T_DM_LOCAL クラス内に存在しなければなりません。存在しない場合、TA_DMLACCESSPOINT 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。

T_DM_IMPORT クラスの定義

概要

T_DM_IMPORT クラスは、1 つまたは複数のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通してインポートされ、1 つまたは複数のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通してローカル・ドメインで利用可能になるリモート・リソースを表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_IMPORT クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMRESOURCENAME(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..15]


TA_DMLACCESSPOINT(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

*
(すべての意)

TA_DMRACCESSPOINTLIST(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..92]

*
(すべての意)

TA_STATE(r)

string

rwxr-xr--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMAUTOTRAN

string

rw-r--r--

"{Y | N}"

"N"

TA_DMCONV

string

rw-r--r--

"{Y | N}"

"N"

TA_DMLOAD

short

rw-r--r--

1 <= num <= 32,767

50

TA_DMPRIO

short

rw-r--r--

1 <= num <= 100

50

TA_DMRESOURCETYPE

string

rw-r--r--

"{SERVICE | QSPACE | QNAME}"

"SERVICE"

TA_DMREMOTENAME

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMROUTINGNAME

string

rw-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_DMTRANTIME

long

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

30

TA_DMTYPE=SNAX|OSITPX|TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMINBUFTYPE

string

rw-r--r--

string[0..256]

N/A

TA_DMOUTBUFTYPE

string

rw-r--r--

string[0..256]

N/A

TA_DMTYPE=OSITPX: のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMAUTOPREPARE(r)

string

rw-r--r--

"{Y|N}"

"N"

TA_DMINRECTYPE(r)

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_DMOUTRECTYPE(r)

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_DMTPSUTTYPE(r)

string

rw-r--r--

"{INTEGER|PRINTABLESTRING}"

""

TA_DMREMTPSUT(r)

string

rw-r--r--

string[0..64]

""

TA_DMTYPE=TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMTE_PRODUCT

string

rw-r--r--

string[1..32]


TA_DMTE_FUNCTION

string

rw-r--r--

string[1..8]


TA_DMTE_TARGET

string

rw-r--r--

string[1..8]

空白

TA_DMTE_QUALIFIER

long

rw-r--r--

0 <= num <= MAXLONG

0 (ゼロ)

TA_DMTE_RTQGROUP

string

rw-r--r--

string[1..32]


TA_DMTE_RTQNAME

string

rw-r--r--

string[1..8]


(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMRESOURCENAME:string[1..15]

リソース・タイプ SERVICE (サービス名)、QSPACE (キュー・スペース名)、および QNAME (キュー名) のエントリに対するリモート・リソースの名前。このリソースは、同じ名前または TA_DMREMOTENAMETA_DMTE* で定義されたエイリアスのリモート・ドメインからインポートされます。

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

このインポートされたリソースを利用できるようにするためのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。この属性を "*" に設定すると、すべてのローカル・アクセス・ポイントを通してリソースを利用できます。

TA_DMRACCESSPOINTLIST:string[1..92]

このリソースをインポートするリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを識別します。TA_DMRACCESSPOINTLIST は、カンマで区切ったフェイルオーバー・ドメインのリストです。30 文字以内のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを 3 つまで指定できます。この属性を "*" に設定すると、すべてのリモート・アクセス・ポイントからリソースをインポートできます。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_IMPORT オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_IMPORT オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "ACTive" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "ACTive" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

TA_DMAUTOTRAN:"{Y | N}"

まだトランザクション内にないリソースに対して要求が受信されると、この属性は自動的にこのリソースに対してトランザクションを開始します。デフォルトは "N" です。

TA_DMCONV:"{Y | N}"

このサービスが会話サービスであるかどうかを指定する Boolean 型の値 ("Y" または "N")。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるときは、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" または "QNAME" のエントリに対して、この属性を "N" に設定する必要があります。

TA_DMLOAD:1 <= num <= 32,767

サービス負荷。

TA_DMPRIO:1 <= num <= 100

キューから取り出す際の優先順位。優先順位の高い要求からサービスが提供されます。

TA_DMRESOURCETYPE:"{SERVICE | QSPACE | QNAME}"

このエントリが "SERVICE""QSPACE"、または "QNAME" のいずれに対するものかを指定します。デフォルトは "SERVICE" です。

TA_DMREMOTENAME:string[1..30]

タイプ "SERVICE" または "QSPACE" のエントリに対して、この属性は TOPEND でないリモート・アクセス・ポイントを通してインポートされる名前を指定します。

TA_DMROUTINGNAME:string[1..15]

この "SERVICE" または "QSPACE" のルーティング基準として使用する T_DM_ROUTING オブジェクトの名前。

TA_DMTRANTIME:1 <= num <= 32,767

この "SERVICE" または "QSPACE" に対して自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値 (秒)。トランザクション・モード以外の要求が受信され、TA_DMAUTOTRAN 属性が "Y" のとき、トランザクションが自動的に開始されます。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブな要求には反映されません。

TA_DMTYPE=SNAX| OSITPX| TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMINBUFTYPE:string[0..256]

type[:subtype]- 入力バッファ・タイプ。オプションで後にサブタイプが続きます。この属性が存在すると、受け付けられるバッファ・タイプおよびサブタイプが定義されます。この属性は、UDT アプリケーション・コンテキストで OSITPX を使用してリモート・アクセス・ポイントにアクセスが許可されるとき、または SNAX を使用するとき、DMRESOURCETYPE="SERVICE" のエントリに対して定義する必要があります。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" であれば、このオプションの属性を指定できます。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

BEA TOP END サービスおよびキュー名のエントリでは、有効なタイプの値は FML32CARRAY、および X_OCTET です。

TA_DMOUTBUFTYPE:string[0..256]

type[:subtype]- 出力バッファ・タイプ。オプションで後にサブタイプが続きます。この属性が存在すると、サービスによって出力されるバッファ・タイプおよびサブタイプが定義されます。この属性は、UDT アプリケーション・コンテキストで OSITPX を使用してリモート・アクセス・ポイントにアクセスが許可されるとき、または SNAX を使用するとき、DMTYPE="SERVICE" のエントリに対して定義する必要があります。TOPEND リモート・アクセス・ポイントからアクセスが許可されるとき、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" であれば、このオプションの属性を指定できます。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" または "QNAME" の場合は使用できません。

BEA TOP END サービスおよびキュー名のエントリでは、有効なタイプの値は FML32CARRAY、および X_OCTET です。

TA_DMTYPE=OSITPX のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMAUTOPREPARE: string"{Y|N}"

オプション。このパラメータの有効な値は、"Y" または "N" です。

TA_DMINRECTYPE および TA_DMOUTRECTYPE: string[1..78]

オプション。これらのパラメータに対する入力は、type[:subtype] フィールドを含む TA_DMINBUFTYPE および TA_DMOUTBUFTYPE と同じです。

TA_DMTPSUTTYPE: string"{INTEGER|PRINTABLESTRING"}

オプション。このパラメータに対する入力は、"INTEGER" または "PRINTABLESTRING" です。

TA_DMREMTPSUT: string[1..64]

オプション。TA_DMTPSUTTYPE パラメータが "INTEGER" に設定されている場合、このパラメータには MINLONG から MAXLONG までの範囲内の整数値を指定する必要があります。TA_DMTPSUTTYPE パラメータが "PRINTABLESTRING" に設定されている場合、このパラメータには PRINTABLESTRING 形式の TPSU-Title を 64 文字以内で指定する必要があります。

TA_DMTYPE=TOPEND のリモート・アクセス・ポイントから使用可能な属性

TA_DMTE_PRODUCT:string[1..32]

BEA TOP END 製品名。TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" であれば、この属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

TA_DMTE_FUNCTION:string[1..8]

BEA TOP END 関数名。TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" であれば、この属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" の場合は使用できません。

TA_DMTE_TARGET:string[1..8]

BEA TOP END メッセージ・センシティブ・ルーティング (MSR) ターゲット。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE ="SERVICE""QSPACE"、または "QNAME" のエントリに対してオプションです。

TA_DMTE_QUALIFIER:0 <= num <= MAXLONG

BEA TOP END 関数修飾子。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" および "QNAME" のエントリに対してオプションです。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" のエントリに対しては使用できません。

TA_DMTE_RTQGROUP:string[1..32]

BEA TOP END リカバリ可能トランザクション・キューイング (RTQ) キュー・グループ名。TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" であれば、この属性を指定する必要があります。この属性は、TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" の場合は使用できません。

TA_DMTE_RTQNAME:string[1..8]

BEA TOP END RTQ キュー名。TA_DMRESOURCETYPE="QSPACE" であれば、この属性を指定する必要があります。TA_DMRESOURCETYPE="SERVICE" または "QNAME" の場合は使用できません。

制限事項

なし

T_DM_LOCAL クラスの定義

概要

T_DM_LOCAL クラスは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントは、リモート・ドメインにエクスポートされるローカル・サービスへのアクセス制御、およびリモート・ドメインからインポートされるリモート・サービスへのアクセス制御に使用されます。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_LOCAL クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMACCESSPOINTID(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMSRVGROUP(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTYPE

string

rw-r--r--

"{TDOMAIN | OSITPX | SNAX | TOPEND}"

"TDOMAIN"

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMAUDITLOG

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMBLOCKTIME

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

TA_BLOCKTIME in T_DOMAIN注 1

TA_DMMAXRAPTRAN

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

16

TA_DMMAXTRAN

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

TA_MAXGTT in T_DOMAIN 注 2

TA_DMSECURITY

string

rw-r--r--

"{NONE | APP_PW | DM_PW | DM_USER_PW | CLEAR | SAFE | PRIVATE}"

"NONE"

TA_DMTLOGDEV

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMTLOGNAME

string

rw-r--r--

string[1..30]

"DMTLOG"

TA_DMTLOGSIZE

long

rw-r--r--

1 <= num <= 2048

100

TA_DMTYPE=TDOMAIN|TOPEND のとき使用可能な属性

TA_DMCONNECTION_POLICY

string

rwxr--r--

"{ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}"

"ON_DEMAND"

TA_DMRETRY_INTERVAL

long

rwxr--r--

0 <= num <= MAXLONG

60

TA_DMMAXRETRY

long

rwxr--r--

0 <= num <= MAXLONG

0

TA_DMCONNPRINCIPALNAME

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_DMMACHINETYPE

string

rw-r--r--

string[0..15]

""

TA_DMTYPE=OSITPX|TOPEND のとき使用可能な属性

TA_DMBLOB_SHM_SIZE

long

rw-r--r--

1 <= num <= MAXLONG

1000000

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

注 1 T_DOMAIN クラスの TA_BLOCKTIME の現在の値

注 2 T_DOMAIN クラスの TA_MAXGTT の現在の値

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT:string[1..30]

この T_DM_LOCAL エントリの名前。ドメイン・コンフィギュレーション内の T_DM_LOCAL および T_DM_REMOTE エントリ名の範囲内で一意な識別子です。

TA_DMACCESSPOINTID:string[1..30]

ドメイン・アクセス・ポイント識別子。この識別子は、すべてのローカル・ドメイン・アクセス・ポインおよびリモート・ドメイン・アクセス・ポイントで一意な値です。

TA_DMSRVGROUP:string[1..30]

ローカル・ドメインの管理サーバとゲートウェイ・プロセスが存在するグループ名。

TA_DMTYPE:"{TDOMAIN | OSITPX | SNAX | TOPEND}"

ドメインのタイプを指定します。BEA Tuxedo システムのドメインの場合は "TDOMAIN"、OSI TP 4.0 以降のドメインの場合は "OSITPX"、SNA ドメインの場合は "SNAX"、BEA TOP END ドメインの場合は "TOPEND" を指定します。ほかの属性が存在するかどうかは、この属性の値に依存します。

TA_STATE:

GET: "{VALid}"

GET 操作は、T_DM_LOCAL オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET: "{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_LOCAL オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

TA_DMAUDITLOG:string[1..78]

このローカル・ドメインに対する監査ログ・ファイルの名前。

TA_DMBLOCKTIME:0 <= num <= 32,767

ブロッキング・コールの最大待ち時間を指定します。この値は、T_DOMAIN オブジェクトに指定した SCANUNIT パラメータの乗数を設定します。SCANUNIT * TA_BLOCKTIME の値は、SCANUNIT 以上 32,768 秒未満でなければなりません。この属性を指定しない場合、T_DOMAIN オブジェクトで指定した TA_BLOCKTIME 属性の値がデフォルトとして使用されます。タイムアウトの発生は、関連する要求が失敗したことを示します。トランザクション内で要求が発行されると必ず、T_DOMAIN でトランザクションに対して指定したタイムアウトが使用されます。

TA_DMMAXRAPTRAN:0 <= num <= 32,767

単一トランザクションに関与できるリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの最大数。

TA_DMMAXTRAN:0 <= num <= 32,767

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントで同時に開始できるトランザクションの最大数。数値には、T_DOMAIN.TA_MAXGTT 以上の値を指定します。

TA_DMSECURITY:"{NONE | APP_PW | DM_PW | DM_USER_PW | CLEAR | SAFE | PRIVATE}"

このドメインで有効なセキュリティのタイプ。この属性は次のいずれかに設定する必要があります。

"NONE"

セキュリティは有効になりません。

"APP_PW"

この値は、TA_DMTYPE="TDOMAIN" の場合のみ有効です。アプリケーション・パスワードのセキュリティが有効になります。

"DM_PW"

この値は、TA_DMTYPE="TDOMAIN" または
"OSITPX" の場合のみ有効です。ドメイン・パスワードのセキュリティが有効になります。

"DM_USER_PW"

この値は、TA_DMTYPE="SNAX" の場合のみ有効です。プリンシパル名の変換が有効になります。

"CLEAR"

この値は、TA_DMTYPE="TOPEND" の場合のみ有効です。ローカル・ドメインと BEA TOP END システムの間で BEA TOP END セキュリティが有効になります。ネットワーク・メッセージはプレーン・テキストで送信されます。

"SAFE"

この値は、TA_DMTYPE="TOPEND" の場合のみ有効です。ローカル・ドメインと BEA TOP END システムの間で BEA TOP ENDセキュリティが有効になります。ネットワーク・メッセージはチェックサムによって保護されます。

"PRIVATE"

この値は、TA_DMTYPE="TOPEND" の場合のみ有効です。ローカル・ドメインと BEA TOP END システムの間で BEA TOP END セキュリティが有効になります。ネットワーク・メッセージは暗号化されます。

TA_DMTLOGDEV:string[1..78]

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン TLOG を収めたデバイス (raw スライス) またはファイル。TLOG は、BEA Tuxedo システムの VTOC テーブルとしてデバイスに格納されています。高信頼性を得るため、デバイス (raw スライス) の使用をお勧めします。

TA_DMTLOGNAME:string[1..30]

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン TLOG 名。同じデバイス上に複数の TLOG がある場合は、それぞれの TLOG が一意の名前を持っていなければなりません。

TA_DMTLOGSIZE:1 <= num <= 2048

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TLOG のサイズ (ページ数)。サイズは、TA_DMTLOGDEV で識別されるデバイスで利用可能なスペースによって制限されます。

TA_DMTYPE = TDOMAIN | TOPEND のとき使用可能な属性

TA_DMCONNECTION_POLICY:"{ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}"

ローカル・ドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインに対して接続を試行するときの条件を指定します。指定可能な値は、"ON_DEMAND""ON_STARTUP"、または "INCOMING_ONLY" のいずれかです。

"ON_DEMAND"

クライアントがリモート・サービスを要求したとき、または管理コマンド "connect" が実行されたときのいずれかで、接続が試行されます。TA_DMCONNECTION_POLICY のデフォルト設定は、"ON_DEMAND" です。"ON_DEMAND" 接続方針では、TA_DMCONNECTION_POLICY を明示的に利用できなかった以前のリリースと同等の振る舞いが行われます。この接続方針が指定されていると、再接続は行われません。

"ON_STARTUP"

ドメイン・ゲートウェイは、ゲートウェイ・サーバの初期化時にリモート・ドメイン・アクセス・ポイントとの接続を試みます。そのリモート・ドメイン・アクセス・ポイントへの接続が確立された場合にのみ、リモート・サービス (このローカル・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイによって宣言されたサービス) は宣言されます。つまり、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントへの接続が確立されていないと、リモート・サービスは中断されます。デフォルトでは、失敗した接続が 60 秒おきに再試行されます。TA_DMMAXRETRY および TA_DMRETRY_INTERVAL 属性を使用して、再接続の間隔を変更することもできます。

"INCOMING_ONLY"

ドメイン・ゲートウェイは起動時にリモート・ドメイン・アクセス・ポイントへの接続を試みません。そのため、初期のリモート・サービスは中断されています。ドメイン・ゲートウェイは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントからの受信時接続で利用できます。また、リモート・サービスは、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイが受信時接続を受信したときに宣言されます。接続方針が "INCOMING_ONLY" に指定されていると、再接続は行われません。

TA_DMRETRY_INTERVAL: 0 <= num <= MAXLONG

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントへの自動接続が試行される間隔を秒単位で指定します。最小値は 0 であり、最大値は 2147483647 です。デフォルト値は 60 です。TA_DMMAXRETRY が 0 に設定されている場合、TA_DMRETRY_INTERVAL は指定できません。

この属性は、TA_DMCONNECTION_POLICY 属性が "ON_STARTUP" に設定されている場合のみ有効です。その他の接続方針では、自動再接続処理機能は無効です。

TA_DMMAXRETRY: 0 <= num <= MAXLONG

ドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメイン・アクセス・ポイントへ再接続を試みる回数を指定します。最小値は 0 であり、最大値は MAXLONG です。MAXLONG を指定すると、再接続処理が無限に繰り返されるか、または接続が確立されるまで繰り返されます。接続方針が "ON_STARTUP" の場合、TA_DMMAXRETRY のデフォルトは MAXLONG です。この属性に 0 を指定すると、自動再接続は行われません。その他の接続方針では、自動再接続処理機能は無効です。

TA_DMMAXRETRY 属性は、接続方針が "ON_STARTUP" の場合のみ有効です。

TA_DMCONNPRINCIPALNAME:string[0..511]

接続プリンシパル名識別子。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントへの接続を確立するとき、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのアイデンテイティを確認するために使用するプリンシパル名です。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行する TDOMAIN タイプのドメインだけに適用されます。

TA_DMCONNPRINCIPALNAME 属性には、最大 511 文字を指定できます (最後のヌル文字を除く)。この属性を指定しないと、接続プリンシパル名はデフォルトにより、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 文字列になります。

デフォルトの認証プラグインの場合、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMCONNPRINCIPALNAME 属性に値を割り当てるときは、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 属性に割り当てられる値と同じでなければなりません。これらの値が一致しないと、ローカル・ドメイン・ゲートウェイ・プロセスが起動せず、次の userlog(3c) メッセージが生成されます。

ERROR: Unable to acquire credentials.

TA_DMMACHINETYPE: string[0..15]

ドメインをグループ化し、ドメイン間のメッセージの符号化と復号化を省略できるようにします。

domains can be bypassed.TA_DMMACHINETYPE が指定されていない場合、デフォルトで符号化や復号化が実行されます。接続の T_DM_LOCAL クラスと T_DM_REMOTE クラスの TA_DMMACHINETYPE フィールドに同じ値を設定した場合、データの符号化と復号化は省略されます。TA_DMMACHINETYPE の値には、15 文字までの文字列値を設定できます。この値は比較のためだけに使用します。

この属性は TA_DMTYPE=TDOMAIN の場合のみ有効です。

TA_DMTYPE = OSITPX | TOPEND のとき使用可能な属性

TA_DMBLOB_SHM_SIZE:1 <= num <= MAXLONG

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのエントリだけに関連します。OSITPX または TOPEND に固有の、大きなバイナリ・オブジェクト・ログ情報を格納するために割り当てられる共用メモリの容量を指定します。

制限事項

TA_DMLACCESSPOINT 属性で指定されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブのとき、SET を実行して TA_STATEINValid にしたり、次の属性を更新することはできません。TA_DMACCESSPOINTIDTA_DMMAXRAPTRANTA_DMMAXTRANTA_DMSRVGROUPTA_DMTYPETA_DMTLOGDEVTA_DMTLOGNAMETA_DMTLOGSIZETA_DMMACHINETYPE、または TA_DMCODEPAGE

T_DM_OSITPX クラスの定義

概要

T_DM_OSITPX クラスは、特定のローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する OSI TP (4.0 以降) プロトコル関連のコンフィギュレーション情報を定義します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_OSITPX クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMAET(r)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMNWADDR(r)

string

rw-r--r--

string[1..631]

N/A

TA_DMTSEL

string

rw-r--r--

string[1..66]

N/A

TA_DMDNSRESOLUTION

string

rw-r--r--

"{STARTUP | RUNTIME}"

"STARTUP"

TA_DMMAXENCRYPTBITS

short

rw-r--r--

"{0}"

"0"

TA_DMMINENCRYPTBITS

short

rw-r--r--

"{0}"

"0"

TA_DMMULTIPLEXING

string

rw-r--r--

0<= num <= 32767

0

TA_DMPSEL

short

rw-r--r--

string[1..10]

""

TA_DMSSEL

short

rw-r--r--

string[1..34]

""

TA_DMTAILORPATH

short

rw-r--r--

string[1..78]

""

TA_DMXATMIENCODING

string

rw-r--r--

"{CAE | PRELIMINARY | OLTP_TM2200 | NATIVE_A_SERIES}"

"CAE"

TA_DMEXTENSIONS

short

rw-r--r--

string[1..78]

""

TA_DMOPTIONS

short

rw-r--r--

"{SECURITY_SUPPORTED}"

""

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT:string[1..30]

このエントリが提供するプロトコル固有のコンフィギュレーション情報の対象であるローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。このフィールドは、ドメイン・アクセス・ポイントに対してプロトコル非関連のコンフィギュレーションを定義する T_DM_LOCAL または T_DM_REMOTE エントリで与えられるドメイン・アクセス・ポイント名と一致します。

TA_STATE:

GET: "{VALid}"

GET 操作は、T_DM_OSITPX オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET: "{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_OSITPX オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しい T_DM_OSITPX オブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存の T_DM_OSITPX オブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

T_DM_OSITPX オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

TA_DMAET: string[1..78]

ドメイン・アクセス・ポイントのアプリケーション構成要素タイトル。この属性は、アプリケーション・プロセス・タイトルをオブジェクト識別子として含みます。オブジェクト識別子の後には、次に示すように、アプリケーション構成要素修飾子が整数値として続きます。

{object identifier},{integer qualifier}

TA_DMNWADDR: string[1..631]

このアクセス・ポイントで使用するネットワーク・アドレスのリスト。セミコロンで区切ります。この属性では次の形式を使用します。

address[,{IP|CONS|CLNS}][;address[,{IP|CONS|CLNS}]...]

リストには、アドレスとその後にオプションのアドレス・タイプを指定します。オプションのアドレス・タイプを指定していない場合は、デフォルト値として IP が設定されます。アドレス・タイプが IP の場合、ネットワーク・アドレスは次のいずれかの形式で指定します。

//hostname[:port_number]

#.#.#.#[:port_number]

port_number を指定していない場合は、デフォルト値として RFC 1006 ポート "102" が使用されます。アドレス・タイプが CONS または CLNS の場合は、たとえば、X121、または先頭に 0x が付く 1 〜 20 の 16 進数オクテットで構成される NSAP アドレスのいずれかを使用できます。

0x9900010012000001234abcde9900

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、最大 8 個の待機用アドレスを指定できます。 リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの場合は、目的のドメインの優先アドレスを指定し、その後に最大 7 個の代替アドレスを優先順位の高い順に指定します。代替アドレスは、最初のアドレスが使用できない場合に使用されます。

TA_DMTSEL: string[1..66]

このドメイン・アクセス・ポイントで使用する Transport Service Access Point アドレス。1 〜 32 の ASCII 非制御文字か、先頭に 0x が付く 1 〜 32 の 16 進数オクテットのいずれかで指定します。

TA_DMDNRESOLUTION: "{STARTUP | RUNTIME}"

アドレス解決のために DNS が使用される際の、ホスト名形式のネットワーク・アドレスを定義します。これが STARTUP (デフォルト) に設定されている場合、ゲートウェイの起動時にホスト名が実 IP アドレスに解決されます。

注記 この属性はローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義する場合にのみ関連し、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対しては無視されます。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントのインスタンスに対する GET 呼び出しでは、この属性はヌル文字列に設定されます。

TA_DMMAXENCRYPTBITS: "{0}"

この属性は現在使用されていません。これは今後の OSITPX への拡張用に予約されており、最大暗号化レベルのネゴシエートに使用される予定です。

TA_DMMINENCRYPTBITS: "{0}"

この属性は現在使用されていません。これは今後の OSITPX への拡張用に予約されており、最小暗号化レベルのネゴシエートに使用される予定です。

TA_DMMULTIPLEXING: 0 <= num <= 32767

この属性は現在使用されていません。これは今後の OSITPX への拡張用に予約されており、目的のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対して実行する多重化のレベルの指定に使用される予定です。

TA_DMPSEL: string[1..10]

これはオプションの属性です。このドメイン・アクセス・ポイントで使用する Presentation Service Access Point アドレスを指定します。1 〜 4 の ASCII 非制御文字か、先頭に 0x が付く 1 〜 4 の 16 進数オクテットのいずれかで指定します。

TA_DMSSEL: string[1..34]

これはオプションの属性です。このドメイン・アクセス・ポイントで使用する Session Service Access Point アドレスを指定します。1 〜 16 の ASCII 非制御文字か、先頭に 0x が付く 1 〜 16 の 16 進数オクテットのいずれかで指定します。

TA_DMTAILORPATH: string[1..78]

これはオプションの属性です。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの OSI TP スタックの調整に使用する OSI TP 指定ファイルのフルパス名を指定します。この属性に値を指定していない場合、または値をヌル文字列に設定している場合は、OSI TP スタックは調整パラメータのデフォルト値を使用して実行されます。

注記 この属性はローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義する場合にのみ関連し、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対しては無視されます。

TA_DMXATMIENCODING:"{CAE | PRELIMINARY | OLTP_TM2200|NATIVE_A_SERIES}"

リモート・システムとの通信に使用する XATMI プロトコルのバージョンを指定します。このパラメータは RDROM の記述でのみ有効です。有効な値は次のとおりです。

"CAE"

"PRELIMINARY"

"OLTP_TM2200"

"NATIVE_A_SERIES"

注記 この属性はリモート・ドメイン・アクセス・ポイントにのみ関連し、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対しては無視されます。

TA_DMEXTENSIONS: string[1..78]

これはオプションの属性です。これは今後の OSITPX への拡張用に予約されている文字列で、LDOM または RDOM セクションへの新しいパラメータの追加で使用される予定です。

TA_DMOPTIONS: "{SECURITY_SUPPORTED}"

これはオプションの属性です。DM_OSITPX 構造体のビット・マスク・フィールドです。このパラメータは RDOM の記述でのみ有効です。有効な値は SECURITY_SUPPORTED です。

制限事項

以下のシナリオでは、このクラスのインスタンスを削除または更新することはできません。

このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、TA_DMACCESSPOINT 属性で指定される特定のドメイン・アクセス・ポイントが、T_DM_LOCAL クラスか T_DM_REMOTE クラスのいずれかに存在しなければなりません。アクセス・ポイントが存在しない場合、TA_DMACCESSPOINT 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。

T_DM_PASSWORD クラスの定義

概要

T_DM_PASSWORD クラスは、タイプ TDOMAIN のアクセス・ポイントを通るドメイン間認証に対するコンフィギュレーション情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_PASSWORD クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMLACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMRACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMLPWD(r)

string

-w-------

string[1..30]

N/A

TA_DMRPWD(r)

string

-w-------

string[1..30]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV | REC}"

N/A

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

パスワードが適用されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

TA_DMRACCESSPOINT:string[1..30]

パスワードが適用されるリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

TA_DMLPWD:string[1..30]

TA_DMLACCESSPOINT で識別されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントと TA_DMRACCESSPOINT で識別されるリモート・ドメイン・アクセス・ポイント間の接続の認証に使用されるローカル・パスワード。

TA_DMRPWD:string[1..30]

TA_DMLACCESSPOINT で識別されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントと TA_DMRACCESSPOINT で識別されるリモート・ドメイン・アクセス・ポイント間の接続の認証に使用されるリモート・パスワード。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、選択した T_DM_PASSWORD オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid | RECrypt}"

SET 操作は、選択した T_DM_PASSWORD オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。

"RECrypt"

新しい暗号化キーを使用して、すべてのパスワードを再暗号化します。T_DM_PASSWORD および T_DM_TOPEND クラスのすべてのパスワード・インスタンスに適用されます。


 

制限事項

任意のドメイン・ゲートウェイ管理サーバ (GWADM) の実行中は、パスワードを再暗号化する (SET TA_STATE"RECrypt" に設定する) ことはできません。

T_DM_PRINCIPAL_MAP クラスの定義

概要

T_DM_PRINCIPAL_MAP クラスは、タイプ SNAX のアクセス・ポイントを介してプリンシパル名を外部プリンシパル名との間でマッピングするためのコンフィギュレーション情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_PRINCIPAL_MAP クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMLACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMRACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMPRINNAME(r)(k)(*)

string

rw-------

string[1..30]

N/A

TA_DMRPRINNAME(r)(k)(*)

string

rw-------

string[1..30]

N/A

TA_DMDIRECTION(k)

string

rw-r-----

"{IN | OUT | BOTH}"

"BOTH"

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

プリンシパル・マッピングが適用されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイント。

TA_DMRACCESSPOINT:string[1..30]

プリンシパル・マッピングが適用されるリモート・ドメイン・アクセス・ポイント。

TA_DMPRINNAME:string[1..30]

プリンシパル・マッピングにおけるローカル・プリンシパル名。

TA_DMRPRINNAME:string[1..30]

プリンシパル・マッピングにおけるリモート・プリンシパル名。

TA_DMDIRECTION:"{IN | OUT | BOTH}"

プリンシパル・マッピングが適用される方向。

"IN"

これは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントとローカル・ドメイン・アクセス・ポイント経由の BEA Tuxedo ドメインへの Incoming であることを示します。

"OUT"

これは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントとリモート・ドメイン・アクセス・ポイント経由の BEA Tuxedo ドメインからの OUTgoing であることを示します。

"BOTH"

INcoming と OUTgoing の両方に適用されます。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、選択した T_DM_PRINCIPAL エントリに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_PRINCIPAL エントリに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

制限事項

BEA Tuxedo リリース 7.1 では、T_DM_PRINCIPAL_MAP クラスは SNAX ドメイン・ゲートウェイ・タイプにのみ適用されます。

T_DM_REMOTE クラスの定義

概要

T_DM_REMOTE クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントのコンフィギュレーション情報を表します。1 つまたは複数のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通してエクスポートされるローカル・リソースは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通してリモート・ドメインでアクセス可能になります。同様に、リモート・リソースはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通してリモート・ドメインからインポートされます。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_REMOTE クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMACCESSPOINTID(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTYPE(k)

string

rw-r--r--

"{TDOMAIN | OSITPX | SNAX | TOPEND}"

"TDOMAIN"

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMPRIORITY_TYPE

string

rw-r--r--

"{LOCAL_RELATIVE |
LOCAL_ABSOLUTE |
GLOBAL}"

"LOCAL_
RELATIVE"

TA_DMINPRIORITY

string

rw-r--r--

-99<=num<=99

0 or 50
(see text)

TA_DMTYPE=SNAX および OSITPX のとき使用可能な属性

TA_DMCODEPAGE

string

rw-r--r--

string[1..20]

N/A

TA_DMTYPE=TDOMAIN and OSITPX のとき使用可能な属性

TA_DMACLPOLICY

string

rwxr--r--

"{LOCAL |
GLOBAL}"

"LOCAL"

TA_DMLOCALPRINCIPALNAME

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_DMTYPE=TDOMAIN のとき使用可能な属性

TA_DMCONNPRINCIPALNAME

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_DMCREDENTIALPOLICY

string

rwxr--r--

"{LOCAL |
GLOBAL}"

"LOCAL"

TA_DMMACHINETYPE

string

rw-r--r--

string[0..15]

""

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT:string[1..30]

この T_DM_REMOTE エントリの名前。TA_DMACCESSPOINT は、ドメイン・コンフィギュレーション内の T_DM_LOCAL および T_DM_REMOTE エントリ名の範囲内で一意な識別子です。

TA_DMACCESSPOINTID:string[1..30]

アクセス・ポイント識別子。この識別子は、すべてのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントおよびリモート・ドメイン・アクセス・ポイントで一意な値です。

TA_DMTYPE:"{TDOMAIN | OSITPX | SNAX | TOPEND}"

ドメインのタイプを指定します。BEA Tuxedo システムのドメインの場合は "TDOMAIN" 、OSI TP 4.0 以降のドメインの場合は "OSITPX" 、SNA ドメインの場合は "SNAX" 、BEA TOP END ドメインの場合は "TOPEND" を指定します。ほかの属性が存在するかどうかは、この属性の値に依存します。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_REMOTE オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_REMOTE オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。


 

TA_DMPRIORITY_TYPE = {LOCAL_RELATIVE | LOCAL_ABSOLUTE | GLOBAL}

TA_DMINPRIORITY = number

このリモート・ドメインのメッセージの優先順位に関する処理を指定します。このパラメータは、BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアを実行しているドメインに適用されます。LOCAL_RELATIVE および LOCAL_ABSOLUTE パラメータは、すべてのドメイン・タイプに適用できます。ただし、GLOBAL パラメータは TDOMAIN のドメイン・タイプにしか適用されません。

LOCAL_RELATIVE パラメータは、tpsprio 呼び出しなどによってリモート・ドメインからの要求の優先順位がローカル・ドメインに伝達されないことを意味します。TA_DMINPRIORITY を設定すると、リモート・ドメインから受信する要求の優先順位には TA_DMINPRIORITY の値を基準にして値が設定されます。TA_DMINPRIORITY の値は -99 〜 +99 です (-99 と +99 を含む)。TA_DMINPRIORITY が設定されていない場合は、0 がデフォルト値になります。TA_DMINPRIORITY の設定値により、サービスのデフォルトの優先順位は、 設定値の符号に応じて最大 100、最小 1 まで増減します。最も高い優先順位は 100 です。リモート・ドメインに対する要求では、要求の優先順位も一緒にリモート・ドメインに送信されます。

LOCAL_ABSOLUTE パラメータは、リモート・ドメインからの要求の優先順位がローカル・ドメインに伝達されないことを意味します。ただし、受信した要求の優先順位は、TA_DMINPRIORITY の絶対値に設定されます。TA_DMINPRIORITY が設定されていない場合は、デフォルト値として 50 が設定されます。TA_DMINPRIORITY の値の範囲は 1 〜 100 (1 と 100 を含む) です。100 は最も高い優先順位です。リモート・ドメインに対する要求では、要求の優先順位も一緒にリモート・ドメインに送信されます。

GLOBAL パラメータは、リモート・ドメインからの要求の優先順位がローカル・ドメインに伝達されることを意味します。特定のサービスに対するデフォルト値はローカルでは無視されます。TA_DMINPRIORITY を設定すると、リモート・ドメインから受信する要求の優先順位が TA_DMINPRIORITY の値に加算されます。受信した要求には、優先順位の合計の絶対値が設定されます。TA_DMINPRIORITY の値は -99 〜 +99 です (-99 と +99 を含む)。TA_DMINPRIORITY が設定されていない場合は、0 がデフォルト値になります。TA_DMINPRIORITY の設定値により、サービスのデフォルトの優先順位は、 設定値の符号に応じて最大 100、最小 1 まで増減します。最も高い優先順位は 100 です。TA_DMINPRIORITY を 0 に設定した場合は、リモート・ドメインから優先順位が直接受け取られます。リモート・ドメインに対する要求では、要求の優先順位も一緒にリモート・ドメインに送信されます。

値を指定していない場合は、デフォルト値として LOCAL_RELATIVE が設定され、TA_DMINPRIORITY は 0 に設定されます。

TA_DMTYPE が SNAX および OSITPX のとき使用可能な属性

TA_DMCODEPAGE:string[1..20]

このアクセス・ポイントを通して送信される要求と応答を変換する際に使用する、デフォルトの変換テーブルの名前。

TA_DMTYPE が TDOMAIN および OSITPX のとき使用可能な属性

TA_DMACLPOLICY:{LOCAL | GLOBAL}

このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するアクセス制御リスト (ACL) 方針。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行する TDOMAIN タイプのドメイン、および BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアを実行する OSITPX タイプのドメインに適用されます。

LOCAL は、ローカル・ドメインがこのリモート・ドメインから受け取ったサービス要求のアイデンティティを、このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMLOCALPRINCIPALNAME 属性で指定されるプリンシパル名に変更することを意味します。GLOBAL は、ローカル・ドメインがインバウンドのサービス要求から受け取ったクリデンシャルを使用することを意味します。 リモート・ドメインからクリデンシャルを受け取っていない場合は、クリデンシャルがないままサービス要求がサービスに転送されますが、通常これは失敗します。このパラメータを指定しないと、デフォルトの LOCAL が使用されます。

この属性は、リモート・ドメインからのクリデンシャルをローカル・ドメインで受け付けるかどうかを制御します。この属性に関連する属性として TA_DMCREDENTIALPOLICY 属性があり、これはローカル・ドメインがリモート・ドメインにクリデンシャルを送信するかどうかを制御します。

TA_DMLOCALPRINCIPALNAME: string[0..511]

接続プリンシパル名の識別子。これは、このリモート・ドメインから受け取ったサービス要求に対してローカル・ドメインが割り当てるアイデンティティです。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行する TDOMAIN タイプのドメイン、および BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアを実行する OSITPX タイプのドメインに適用されます。

TA_DMLOCALPRINCIPALNAME 属性は、このリモート・ドメインの TA_DMACLPOLICY 属性が LOCAL に設定 (またはデフォルトで設定) されている場合に有効です。TA_DMLOCALPRINCIPALNAME 属性には最大 511 文字を指定できます (最後のヌルを除く)。この属性を指定していない場合、ローカル・プリンシパル名には、このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 文字列がデフォルト値として設定されます。

TA_DMTYPE=TDOMAIN のとき使用可能な属性

TA_DMCONNPRINCIPALNAME: string[0..511]

接続プリンシパル名の識別子。これは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントへの接続を確立するときに、このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントのアイデンティティを確認するためのプリンシパル名です。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行する TDOMAIN タイプのドメインに適用されます。

TA_DMCONNPRINCIPALNAME 属性には最大 511 文字を指定できます (最後のヌルを除く)。この属性を指定していない場合、接続プリンシパル名には、このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 文字列がデフォルト値として設定されます。

デフォルトの認証プラグインで、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMCONNPRINCIPALNAME 属性に値を割り当てる場合、その値は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 属性の値と同じでなければなりません。これらの値が一致しないと、ローカル・ドメイン・ゲートウェイとリモート・ドメイン・ゲートウェイを接続しようとしても失敗し、次の userlog(3c) メッセージが生成されます。

ERROR: Unable to initialize administration key for domain domain_name.

TA_DMCREDENTIALPOLICY:{LOCAL|GLOBAL}

このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントのクリデンシャル方針。この属性は、BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアを実行する TDOMAIN タイプのドメインに適用されます。

クリデンシャル方針が LOCAL の場合、ドメインは、呼び出しに対して要求を発信したユーザのクリデンシャルをリモート・ドメインにアタッチしません。この方針が GLOBAL の場合は、ドメインは、呼び出しに対して要求を発信したユーザのクリデンシャルをリモート・ドメインにアタッチします。このパラメータを指定しないと、デフォルトのLOCAL が使用されます。

このパラメータは、ユーザのクリデンシャルをリモート・ドメインに送信するかどうかを制御します。このパラメータに関連するパラメータとして TA_DMACLPOLICY があり、これは受信したクリデンシャルをドメインで受け付けるかどうかを制御します。

TA_DMMACHINETYPE:string[0..15]

この属性を使用して、ドメインをグループ化し、ドメイン間のメッセージの符号化と復号化を省略できるようにします。TA_DMMACHINETYPE が指定されていないと、デフォルトで符号化や復号化が実行されます。TA_DMMACHINETYPE フィールドに設定した値がドメイン・コンフィギュレーション・ファイルの DM_LOCAL および DM_REMOTE セクションで共通している場合、データの符号化と復号化が省略されます。TA_DMMACHINETYPE には、15 文字までの文字列値を設定できます。この値は比較のためだけに使用します。

制限事項

この要求と同じドメイン・タイプのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイ管理サーバ (GWADM) がアクティブのとき、SET を実行して TA_STATEINValid にしたり、次の属性を更新することはできません。TA_DMACCESSPOINTIDTA_DMTYPETA_DMMACHINETYPE、または TA_DMCODEPAGE

T_DM_ACLT_DM_IMPORTT_DM_OSITPXT_DM_ROUTING、または T_DM_TDOMAIN クラスのインスタンスによって T_DM_REMOTE クラスのインスタンスが参照される場合、T_DM_REMOTE クラスのインスタンスを削除することはできません。

T_DM_RESOURCES クラスの定義

概要

T_DM_RESOURCES クラスは、ドメイン固有のコンフィギュレーション情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_RESOURCES クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMVERSION(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMVERSION:string[1..30]

ドメイン・コンフィギュレーションに対するユーザ指定の識別子。

制限事項

なし

T_DM_ROUTING クラスの定義

概要

T_DM_ROUTING クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通して要求をドメインにルーティングするためのルーティング基準情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_ROUTING クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMROUTINGNAME(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_DMBUFTYPE(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..256]

N/A

TA_DMFIELD(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMFIELDTYPE

string

rw-r--r--

"{CHAR | SHORT | LONG | FLOAT | DOUBLE | STRING}"

N/A

TA_DMRANGES(r)

string

rw-r--r--

string[1..4096]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMROUTINGNAME:string[1..15]

ルーティング基準テーブル・エントリの名前-ドメイン・コンフィギュレーションの T_DM_ROUTING エントリの範囲内で一意な識別子です。

TA_DMBUFTYPE:string[1..256]

"type1[:subtype1[,subtype2 .. . ]][;type2[:subtype3[,subtype4 . . . ]] . . . ]"

このルーティング項目が適用されるデータ・バッファのタイプおよびサブ・タイプのリスト。タイプとサブタイプの組み合わせを 32 まで使用できます。タイプは FMLFML32XMLVIEWVIEW32X_C_TYPE、または X_COMMON のいずれかでなければなりません。FMLFML32、または XML タイプにはサブタイプを指定できません。また、VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON タイプにはサブタイプが必要です ("*" は使用できません)。サブ・タイプの名前には、セミコロン (;)、カンマ (,)、コロン (:)、アスタリスク (*) といった記号は使用できません。同じルーティング基準名に対して重複するタイプとサブタイプのペアは指定できませんが、タイプとサブタイプのペアが一意であれば、複数のルーティング・エントリが同じ基準名を持つことはできます。1 つのルーティングに対して複数のバッファ・タイプを指定した場合は、それぞれのバッファ・タイプのルーティング・フィールドのデータ・タイプを同じにする必要があります。

TA_DMFIELD:string[1..30]

ルーティングが行われるフィールドの名前。

FML (および FML32) バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD に指定する FML フィールド名は、FML フィールド・テーブルで定義されている必要があります。ルーティングが実行される際に、フィールド名は FLDTBLDIR および FIELDTBLS (FML32 の場合は FLDTBLDIR32 および FIELDTBLS32) 環境変数を使用して検索されます。

VIEW (および VIEW32) バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD に指定する VIEW フィールド名は、FML VIEW テーブルで定義されている必要があります。ルーティングが実行される際に、フィールド名は VIEWDIR および VIEWFILES (VIEW32 の場合は VIEWDIR32 および VIEWFILES32) 環境変数を使用して検索されます。

バッファをその正しいリモート・ドメイン・アクセス・ポイントにルーティングするとき、該当するテーブルを使用して、バッファ内のデータ依存型ルーティング・フィールド値を取得します。

XML バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD にはルーティング要素のタイプ (または名前) あるいはルーティング要素の属性名を指定します。

XML バッファ・タイプに対する TA_DMFIELD パラメータの構文は、次のとおりです。

"root_element[/child_element][/child_element][/...]
[/@attribute_name]"

要素は XML ドキュメントまたはデータグラムの要素のタイプであると想定されます。インデックスはサポートされていません。したがって、BEA Tuxedo システムは、データ依存型ルーティングで XML バッファを処理する際に、与えられた要素タイプの最初のオカレンスだけを認識します。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングのために関連する要素の内容を取得するために使用されます。内容は UTF-8 で符号化された文字列でなければなりません。

属性は、定義された要素の XML ドキュメントまたはデータグラム属性であると想定されます。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングのために関連する属性値を取得するために使用されます。値は UTF-8 で符号化された文字列でなければなりません。

要素名と属性名を組み合わせて、最大 30 文字まで指定できます。

ルーティング・フィールドのタイプは、TA_DMFIELDTYPE 属性によって指定できます。

TA_DMFIELDTYPE:"{CHAR | SHORT | LONG | FLOAT | DOUBLE | STRING}"

TA_DMFIELD 属性で指定されるルーティング・フィールドのタイプ。タイプには CHARSHORTLONGFLOATDOUBLE、または STRING のいずれか 1 つを指定できます。この属性は、TA_DMBUFTYPEXML の場合に必要です。TA_DMBUFTYPEFMLVIEWX_C_TYPE、または X_COMMON の場合、この属性には何も指定しません。

TA_DMRANGES:string[1..4096]

TA_DMFIELD ルーティング・フィールドの範囲、および関連するリモート・アクセス・ポイント。stringの形式は、カンマで区切って並べられた範囲/グループ名の組合せのになります。範囲/グループ名の組合せの形式は下記の通りです。

"lower[-upper]:raccesspoint"

lowerupper は、符号を持つ数値、またはシングル・クォーテーション・マークに挟まれた文字列です。lower は、upper 以下でなければなりません。文字文字列の値にシングル・クォーテーション・マークを使用するためには、シングル・クォーテーション・マークの前に 2 つのバック・スラッシュを入力します (例: 'O\\'Brien')。MIN という値を使用すると、マシンの関連フィールドのデータ・タイプに対する最小値を示すことができます。また、MAX という値を使用すると、マシンの関連フィールドのデータ・タイプの最大値を示すことができます。たとえば、"MIN--5" は、-5 以下のあらゆる数字を指し、"6-MAX" は、6 以上のあらゆる数字を指します。

範囲内のメタキャラクタ "*" (ワイルドカード) は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。1 つのエントリで使用できるワイルドカード範囲は 1 つだけで、最後になければなりません (その後の範囲は無視されます)。

数値ルーティング・フィールドには数値で範囲を指定し、文字列ルーティング・フィールドには、文字列で範囲を指定する必要があります。

文字列で範囲を設定する場合は、文字列、carray、および文字フィールド型の値を一重引用符で囲みます。先頭に符号を付けることはできません。short 型および long 型の整数値は数字の文字列であり、オプションで先頭に正の符号または負の符号を付けることができます。浮動小数点数は、C コンパイラまたは atof(3) で受け入れられる形式で指定します。つまり、符号 (オプション)、数字の文字列 (オプションで小数点を追加)、e または E (オプション)、符号またはスペース (オプション)、整数という形式で指定します。

raccesspoint パラメータは、フィールドが範囲と一致する場合に要求のルーティング先となるリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを示します。raccesspoint"*" を指定すると、サービスをインポートする任意のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに要求が送られることを示します。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_ROUTING オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_ROUTING オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。


 

制限事項

T_DM_IMPORT クラスのインスタンスによって T_DM_ROUTING クラスのインスタンスが参照される場合、T_DM_ROUTING クラスのインスタンスを削除することはできません。

T_DM_RPRINCIPAL クラスの定義

概要

T_DM_RPRINCIPAL クラスは、リモート・プリンシパル名のパスワード・コンフィギュレーション情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_RPRINCIPAL クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMRACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMRPRINNAME(r)(k)(*)

string

rw-------

string[1..30]

N/A

TA_DMRPRINPASSWD(r)(*)

string

-w-------

string[0..30]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMRACCESSPOINT:string[1..30]

プリンシパルが適用可能なリモート・ドメイン・アクセス・ポイント。

注記 TA_DMRACCESSPOINTTA_DMRPRINNAME の組み合わせは、ドメイン・コンフィギュレーション内の TA_DM_RPRINCIPAL エントリの範囲内で一意でなければなりません。

TA_DMRPRINNAME:string[1..30]

リモート・プリンシパル名。

注記 TA_DMRACCESSPOINTTA_DMRPRINNAME の組み合わせは、ドメイン・コンフィギュレーション内の TA_DM_RPRINCIPAL エントリの範囲内で一意でなければなりません。

TA_DMRPRINPASSWD:string[0..8]

TA_DMRACCESSPOINT で識別されるリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通して通信するとき、プリンシパル名に対して使用されるリモート・パスワード。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_RPRINCIPAL オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_RPRINCIPAL オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

制限事項

BEA Tuxedo リリース 7.1 では、T_DM_RPRINCIPAL クラスは SNAX ドメイン・ゲートウェイ・タイプにのみ適用されます。

T_DM_SNACRM クラスの定義

概要

T_DM_SNACRM クラスは、名前を指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する SNA-CRM 固有のコンフィギュレーションを定義します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_SNACRM クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMSNACRM(k)(r)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMLACCESSPOINT(k)(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMNWADDR(r)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMNWDEVICE(r)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMSNACRM:string[1..30]

この T_DM_SNACRM エントリの名前。TA_DMSNACRM は、この SNA CRM エントリを識別するために使用されるドメイン・コンフィギュレーション内の SNA CRM エントリの範囲内で一意な識別子です。

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

この SNA CRM で使用されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイント・エントリの名前。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_SNACRM オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_SNACRM オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

TA_DMNWADDR:string[1..78]

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイと SNA CRM 間の通信のためのネットワーク・アドレスを指定します。

TA_DMNWDEVICE:string[1..78]

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイと SNA CRM 間の通信で使用するネットワーク・アドレスを指定します。

制限事項

参照されるローカル・アクセス・ポイントに対するドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブのとき、T_DM_SNACRM クラスのインスタンスを削除または更新することはできません。

このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、TA_DMLACCESSPOINT で指定されるローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが T_DM_LOCAL クラス内に存在しなければなりません。アクセス・ポイントが存在しない場合、TA_DMLACCESSPOINT 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。

T_DM_SNALINK クラスの定義

概要

T_DM_SNALINK クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する SNAX 固有のコンフィギュレーション情報を表します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_SNALINK クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMSNALINK(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMSNASTACK(r)(k)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMRACCESSPOINT(r)(k)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMLSYSID(r)

string

rw-r--r--

string[1..4]

N/A

TA_DMRSYSID(r)

string

rw-r--r--

string[1..4]

N/A

TA_DMLUNAME(r)

string

rw-r--r--

string[1..8]

N/A

TA_DMMINWIN(r)

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32767

N/A

TA_DMMODENAME(r)

string

rw-r--r--

string[1..8]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMSECTYPE

string

rw-r--r--

"{LOCAL | IDENTIFY | VERIFY | PERSISTENT | MIXIDPE}"

"LOCAL"

TA_DMSTARTTYPE

string

rw-r--r--

"{AUTO | COLD}"

"AUTO"

TA_DMMAXSNASESS

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32767

64

TA_DMMAXSYNCLVL

short

r--r--r--

0 <= num <= 2

0

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMSNALINK:string[1..30]

T_DM_SNALINK エントリの名前。この TA_DMSNALINK エントリを識別するために使用される、ドメイン・コンフィギュレーション内の SNA LINK エントリの範囲内で一意な識別子です。

TA_DMSNASTACK:string[1..30]

このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに到達するために使用される SNAX スタック・エントリの名前。

TA_DMRACCESSPOINT:string[1..30]

このエントリが SNAX コンフィギュレーション・データを提供するリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名を識別します。

TA_DMLSYSID:string[1..4]

リモート論理ユニット (LU) への SNA リンクを確立する際に使用されるローカル SYSID。

TA_DMRSYSID:string[1..4]

リモート LU への SNA リンクを確立する際に使用されるリモート SYSID。

TA_DMLUNAME:string[1..8]

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントと関連する LU 名を指定します。

TA_DMMINWIN:0 <= num <= 32767

リモートLU への winner セッションの最小数。

TA_DMMODENAME:string[1..8]

リモート LU へのセッションのセッション特性と関連する名前を指定します。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_SNALINK オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_SNALINK オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。


 

TA_DMSECTYPE:"{LOCAL | IDENTIFY | VERIFY | PERSISTENT | MIXIDPE}"

リモート LU へのセッションで使用する SNA セキュリティのタイプを指定します。この属性の有効な値は、"LOCAL""IDENTIFY""VERIFY""PERSISTENT"、および "MIXIDPE" です。

TA_DMSTARTTYPE:"{AUTO | COLD}"

宛先 LU にセッション起動のタイプを指定します。この属性を "COLD" に設定すると、LU で COLDSTART が設定されます。"AUTO" に設定すると、SNACRM はドメイン・ゲートウェイとともに、LU に対して COLDSTART または WARMSTART を選択します。

TA_DMMAXSNASESS:0 <= num <= 32767

リモート LU と確立するセッションの最大数を指定します。

TA_DMMAXSYNCLVL:0 <= num <= 2

このリモート LU に対してサポートできる最大 SYNC LEVEL。

制限事項

以下の条件下では、T_DM_SNASTACK クラスのインスタンスを参照する T_DM_SNALINK クラスのインスタンスを削除または更新することはできません。T_DM_SNASTACK クラスのインスタンスが参照する T_DM_SNACRM クラスのインスタンスがローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを参照し、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブである。

このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、次のことが必要です。

T_DM_SNASTACK クラスの定義

概要

T_DM_SNASTACK クラスは、特定の SNA CRM によって使用される SNA スタックを定義します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_SNASTACK クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMSNASTACK(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMSNACRM(r)(k)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMSTACKTYPE(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMLUNAME(r)

string

rw-r--r--

string[1..8]

N/A

TA_DMTPNAME(r)

string

rw-r--r--

string[1..8]

N/A

TA_DMSTACKPARMS(r)

string

rw-r--r--

string[1..128]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMSNASTACK:string[1..30]

この T_DM_SNASTACK エントリの名前。TA_DMSNASTACK は、ドメイン・コンフィギュレーション内の T_DM_SNASTACK エントリ名の範囲内で一意な識別子です。

TA_DMSNACRM:string[1..30]

この SNA プロトコル・スタック定義が使用される SNA CRM の T_DM_SNACRM エントリを識別します。

TA_DMSTACKTYPE:string[1..30]

使用されるプロトコル・スタックを識別します。

TA_DMLUNAME:string[1..8]

このスタック定義を使用して確立されるセッションで使用される LU 名を指定します。

TA_DMTPNAME:string[1..8]

SNA スタックと関連する TP 名を指定します。値 "*" を指定すると、どの TP 名でも使用できることを示します。

TA_DMSTACKPARMS:string[1..128]

プロトコル・スタック固有のパラメータを提供します。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_SNASTACK オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_SNASTACK オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

制限事項

このクラスのインスタンスが参照する T_DM_SNACRM オブジェクトがローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを参照し、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブのとき、このクラスのインスタンスを削除または更新することはできません。

このクラスのインスタンスを追加または更新する SET 操作の実行時には、TA_DMSNACRM 属性で指定されるSNA CRM名が、T_DM_SNACRM クラス内に存在しなければなりません。名前が存在しない場合、TA_DMSNACRM 属性に対して "not defined" エラーが返され、操作は失敗します。

T_DM_TDOMAIN クラスの定義

概要

T_DM_TDOMAIN クラスは、ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する Tdomain 固有のコンフィギュレーションを定義します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_TDOMAIN クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMNWADDR(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMNWDEVICE

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMCMPLIMIT

long

rw-rw-r--

0 <= num <= MAXLONG

MAXLONG

TA_DMFAILOVERSEQ

short

rw-rw-r--

0 <= num <= 32767

下記参照。

TA_DMMINENCRYPTBITS

string

rw-------

"{0 | 40 | 56 | 128}"注 1

"0"

TA_DMMAXENCRYPTBITS

string

rw-------

"{0 | 40 | 56 | 128}"注 1

"128"

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

注 1リンク・レベルの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性のために用意されています。

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT:string[1..30]

このエントリが Tdomain 固有のコンフィギュレーション・データを提供するローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名。

ドメイン・レベルのフェイルオーバーが使用されているとき、同じ TA_DMACCESSPOINT 属性値で複数の T_DM_TDOMAINクラス・エントリを定義することができます。

TA_DMNWADDR:string[1..78]

アクセス・ポイントと関連するネットワーク・アドレスを指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、この属性は着信に対する接続指示の受け付けに使用するアドレスを提供します。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、この属性はリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに接続する際に使用する宛先アドレスを提供します。このフィールドの値は、すべての T_DM_TDOMAIN エントリで一意でなければなりません。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_TDOMAIN オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_TDOMAIN オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。


 

TA_DMNWDEVICE:string[1..78]

使用されるネットワーク・デバイスを指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、この属性は、接続指示を受け付けるために使用されるデバイスを指定します。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、この属性は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに接続する際に使用されるデバイスを指定します。

TA_DMCMPLIMIT:0 <= num <= MAXLONG

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントだけに関連します。このアクセス・ポイントへのトラフィックを圧縮するしきい値メッセージ・サイズです。

TA_DMFAILOVERSEQ:0 <= num <= 32767

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントだけに関連します。このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、このアドレス指定セットのフェイルオーバー・シーケンスにおける位置を指定します。フェイルオーバー・シーケンス番号が指定されないと、このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する最初のエントリに、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントとして認識されている最も大きなフェイルオーバー・シーケンス番号より 10 大きな値が割り当てられます。したがって、最初のエントリは 10、2 番目のエントリは 20 というように番号が割り当てられます。

ドメイン・ゲートウェイは、特定のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、T_DM_TDOMAIN アドレス指定エントリをフェイルオーバー・シーケンス番号順に、最小番号から最大番号の方向に使用します。

注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイだけに適用され、それ以前のリリースの BEA Tuxedo システムを実行するゲートウェイでは無視されます。

TA_DMMINENCRYPTBITS: "{0 | 40 | 56 | 128}"

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントだけに関連します。この属性は、このアクセス・ポイントへの接続を確立する場合に必要な最小レベルの暗号化を指定します。"0" は暗号化を行わないことを示します。"40""56"、および "128" は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。この最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は "0" です。

値 40 ビットは下位互換性のために用意されています。

注記 この属性が変更されても、既に確立されている接続に影響はありません。

TA_DMMAXENCRYPTBITS: "{0 | 40 | 56 | 128}"

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントだけに関連します。この属性は、このアクセス・ポイントへのネットワーク・リンクを確立する場合に利用できる最大レベルの暗号化を指定します。"0" は暗号化を行わないことを示します。"40""56"、および "128" は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルトの値は "128" です。

値 40 ビットは下位互換性のために用意されています。

注記 この属性が変更されても、既に確立されている接続に影響はありません。

制限事項

以下のシナリオでは、このクラスのインスタンスを削除する、またはこのクラスのインスタンスの TA_DMNWDEVICE 属性を更新することはできません。

T_DM_TOPEND クラスの定義

概要

T_DM_TOPEND クラスは、BEA TOP END システムに固有のローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントのコンフィギュレーションを定義します。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_TOPEND クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(k)(r)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMFAILOVERSEQ

short

rw-rw-r--

0 <= num <= 32767

下記の説明参照

TA_DMNWADDR(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMTE_TP_SYSTEM(r)

string

rw-r--r--

string[1..8]


TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV | REC}"

N/A

N/A

TA_DMNWDEVICE

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMTE_PWD

string

rwx------

string[1..12]


(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT:string[1..30]

このエントリが BEA TOP END 固有のコンフィギュレーション・データを提供するローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名を指定します。

TA_DMFAILOVERSEQ:0 <= num <= 32767

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントだけに関連します。このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、このアドレス指定セットのフェイルオーバー・シーケンスにおける位置を指定します。フェイルオーバー・シーケンス番号が指定されないと、このリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する最初のエントリに、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントとして認識されている最も大きなフェイルオーバー・シーケンス番号より 10 大きな値が割り当てられます。したがって、最初のエントリは 10、2 番目のエントリは 20 というように番号が割り当てられます。

ドメイン・ゲートウェイは、特定のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、T_DM_TOPEND アドレス指定エントリをフェイルオーバー・シーケンス番号順に、最小番号から最大番号の方向に使用します。

注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 を実行するゲートウェイだけに適用され、それ以前のリリースの BEA Tuxedoシステムを実行するゲートウェイでは無視されます。

TA_DMNWADDR:string[1..78]

アクセス・ポイントと関連するネットワーク・アドレスを指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、この属性は着信に対する接続指示の受け付けに使用するアドレスを提供します。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、この属性はリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに接続する際に使用する宛先アドレスを提供します。このフィールドの値は、すべての T_DM_TOPEND エントリで一意でなければなりません。

TA_DMTE_TP_SYSTEM:string[1..8]

BEA TOP END システムの名前を指定します。

注記 ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを通してアクセス可能なリモート・ドメイン・アクセス・ポイントはすべて、同じ BEA TOP END システム名を持っていなければなりません。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、T_DM_TOPEND オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。リストされていない状態は返されません。

"VALid"

オブジェクトが存在します。


 

SET:"{NEW | INValid | RECrypt}"

SET 操作は、選択した T_DM_TOPEND オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"NEW"

新しいオブジェクトが作成されます。状態の変更は "INValid" 状態でのみ可能で、結果は "VALid" 状態になります。

unset

既存のオブジェクトを変更します。"INValid" 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

"INValid"

オブジェクトは削除されます。状態の変更は "VALid" 状態でのみ可能で、結果は "INValid" 状態になります。

"RECrypt"

新しい暗号化キーを使用して、すべてのパスワードを再暗号化します。T_DM_PASSWORD および T_DM_TOPEND クラスのすべてのパスワード・インスタンスに適用されます。


 

TA_DMNWDEVICE:string[1..78]

ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントと関連するネットワーク・デバイスを指定します。

TA_DMTE_PWD:string[1..12]

メッセージを BEA TOP END システムに送信する際に使用されるパスワードを指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント・エントリだけに関連します。

T_DM_TRANSACTION クラスの定義

概要

T_DM_TRANSACTION クラスは、ドメインにまたがるトランザクションに関する実行時情報を表します。このオブジェクトを使用して、トランザクションに関与しているリモート・ドメイン・アクセス・ポイント、親ドメイン・アクセス・ポイント、トランザクション状態、およびその他の情報を見つけることができます。

GET 操作では、特定のトランザクションを選択するために、属性 TA_DMTPTRANIDTA_DMTXACCESSPOINT、および TA_DMTXNETTRANID を指定できます。

属性表

DM_MIB(5): T_DM_TRANSACTION クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMLACCESSPOINT(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTPTRANID(k)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_STATE(r)(k)

string

rwxr-xr--

GET:"{ABD | ABY | ACT | COM | DEC | DON | HAB | HCO | HEU | REA | UNK}"

SET:"INV"

N/A

N/A

TA_DMTXACCESSPOINT(k)

string

r--r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTXNETTRANID(k)

string

r--r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMBRANCHCOUNT

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_DMBRANCHINDEX

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

ブランチごとの属性

TA_DMBRANCHNO

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_DMRACCESSPOINT

string

r--r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMNETTRANID

string

r--r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMBRANCHSTATE

string

r--r--r--

GET:"{ABD | ABY | ACT | COM | DEC | DON | HAB | HCO | HHZ | HMI | REA | UNK}"

N/A

(r) - 新しいオブジェクトを作成するとき必要
(k) - オブジェクト検索用のキー・フィールド
(*) - クラスに対するすべての SET 操作で必要なキー・フィールド


 

属性の意味

TA_DMLACCESSPOINT:string[1..30]

トランザクションと関連するローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。これは GET 操作で必須の属性です。SET 操作では TA_DMLACCESSPOINT を指定する必要があります。

TA_DMTPTRANID:string[1..78]

文字列表現にマップされた、tpsuspend(3c) から返されるトランザクション識別子。等号比較の場合を除き、ユーザはこのフィールドのデータを直接解釈することはできません。

TA_STATE:

GET: "{ABorteD | ABortonlY | ACTive | COMcalled | DECided | DONe | HABort | HCOmmit | HEUristic | REAdy | UNKnown}"

GET 操作は、T_DM_TRANSACTION オブジェクトに対する実行時情報を検索します。GET 要求に対して返される TA_STATE の意味を次に示します。記述されていない状態は返されません。

"ABorteD"

トランザクションはロールバックされます。

"ABortonlY"

トランザクションはロールバックされるように識別されています。

"ACTive"

トランザクションはアクティブです。

"COMcalled"

トランザクションはコミットの第 1 フェーズを開始しました。

"DECided"

トランザクションはコミットの第 2 フェーズを開始しました。

"DONe"

トランザクションはコミットの第 2 フェーズを完了しました。

"HABort"

トランザクションはヒューリスティックにロールバックされました。

"HCOmmit"

トランザクションはヒューリスティックにコミットされました。

"HEUristic"

トランザクションのコミットまたはロールバックはヒューリスティックに完了しました。ブランチ状態により、どのブランチがヒューリスティックに完了したかを知ることができます。

"REAdy"

トランザクションは 2 フェーズ・コミットの第 1 フェーズを完了しました。参加グループおよびリモート・ドメインのすべてがコミットの第 1 フェーズを完了し、コミット可能な状態です。

"UNKnown"

トランザクションの状態を判断できませんでした。


 

SET:"{INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_TRANSACTION オブジェクトに対する実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

"INValid"

指定されたトランザクション・オブジェクトを破棄します。状態の変更は、"HCOmmit""HABort"、および "HEUristic" 状態でのみ可能です。TA_DMTPTRANID 属性値が指定されないと、指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのすべてのヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄されます。


 

TA_DMTXACCESSPOINT:string[1..30]

トランザクションがリモート・ドメインから開始された場合、TA_DMTXACCESSPOINT はリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前です。トランザクションがこのドメイン内で開始された場合、TA_DMTXACCESSPOINT はローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前です。

TA_DMTXNETTRANID:string[1..78]

トランザクションがリモート・ドメインから開始された場合、TA_DMTXNETTRANID は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントから受信される外部トランザクション識別子です。トランザクションがこのドメイン内で開始された場合、TA_DMTXNETTRANID には TA_DMTPTRANID 属性と同じ値が入ります。

注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイだけで利用可能であり、それ以前のリリースの BEA Tuxedoシステムを実行するゲートウェイではヌル文字列 "" に設定されます。

TA_DMBRANCHCOUNT:0 <= num

トランザクションに関与するリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するブランチ数。ブランチ情報を利用できないドメイン・ゲートウェイの場合、この値はゼロです。

TA_DMBRANCHINDEX:0 <= num

このオブジェクトに対応する最初のブランチ固有の属性値 (TA_DMBRANCHNOTA_DMRACCESSPOINTTA_DMNETTRANID、および TA_DMBRANCHSTATE) のインデックス。

ブランチごとの属性

TA_DMBRANCHNO:0 <= num

参加ブランチのブランチ番号 (ゼロから始まる)。

TA_DMRACCESSPOINT:string[1..30]

このブランチのリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

TA_DMNETTRANID:string[1..78]

このブランチに対してリモート・ドメイン・アクセス・ポイントで使用される外部トランザクション識別子。ドメイン・ゲートウェイのタイプによっては、この情報が返されないことがあります。その場合、この属性は空文字列に設定されます。たとえば、Tdomains はリモート・ドメイン・アクセス・ポイントへのブランチに対して、TA_DMTPTRANID のローカル・トランザクション識別子を使用し、この値を空文字列に設定します。

TA_DMBRANCHSTATE:

GET:"{ABD | ABY | ACT | COM | DEC | DON | HAB | HCO | HHZ | HMI | REA | UNK}"

GET 操作は、トランザクション・ブランチに関する実行時情報を検索します (特定のドメイン・ゲートウェイ・タイプで利用可能な場合)。

"ABorteD"

トランザクション・ブランチはロールバックされます。

"ABortonlY"

トランザクション・ブランチはロールバックとして識別されています。

"ACTive"

トランザクション・ブランチはアクティブです。

"COMcalled"

トランザクション・ブランチはコミットの第 1 フェーズを開始しました。

"DECided"

トランザクション・ブランチはコミットの第 2 フェーズを開始しました。

"DONe"

トランザクション・ブランチはコミットの第 2 フェーズを完了しました。

"HABort"

トランザクションはヒューリスティックにロールバックされました。

"HCOmmit"

トランザクションはヒューリスティックにコミットされました。

"Heuristic HaZard"

トランザクション・ブランチの通信は失敗しました。ロールバックが正常終了したかどうかは不明です。

"Heuristic MIxed"

トランザクション・ブランチの通信またはロールバックは完了しました。リモート・ドメインが、コミットまたはロールバックに使用されたリソースの一部の状態がトランザクションの結果と一致しないと報告しています。

"REAdy"

トランザクションは 2 フェーズ・コミットの第 1 フェーズを完了しました。参加グループおよびリモート・ドメインのすべてがコミットの第 1 フェーズを完了し、コミット可能な状態です。

"UNKnown"

トランザクションの状態を判断できませんでした。


 

注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイだけで利用可能であり、それ以前のリリースの BEA Tuxedo システムを実行するゲートウェイでは "UNKnown" に設定されます。

制限事項

このオブジェクトは管理者が明示的に作成するのではなく、マルチ・ドメイン・トランザクションの開始時に作成されます。管理者はこのオブジェクトに対して、状態を "INValid" にしか設定できません。状態を "INValid" に設定すると、ヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄されます。ほかの属性を設定することはできません。トランザクション状態が "INValid" に設定された場合、返されるバッファの状態は、ヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄される前のトランザクション状態であり、破棄後の状態ではありません。

GET および SET 操作の実行時には、特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを TA_DMLACCESSPOINT 属性に対して指定する必要があります。

GET 操作や SET 操作の実行時には、TA_DMLACCESSPOINT 属性で識別されるローカル・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブでなければなりません。そうでないと、"not defined" エラーが返されます。

DM_MIB(5) に関する追加情報

ファイル

${TUXDIR}/include/tpadm.h
${TUXDIR}/udataobj/tpadm

関連項目

tpacall(3c)tpalloc(3c)tpcall(3c)tpdequeue(3c)tpenqueue(3c)tpgetrply(3c)tprealloc(3c)FML 関数の紹介Fadd、Fadd32(3fml)Fchg、Fchg32(3fml)Ffind、Ffind32(3fml)MIB(5)TM_MIB(5)

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『C 言語を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

『FML を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

 

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