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factory_finder.ini
名前
factory_finder.ini-FactoryFinder ドメイン・コンフィギュレーション・ファイル
機能説明
factory_finder.ini は、ドメインの FactoryFinder コンフィギュレーション・ファイルです。TMFFNAME サービスは、Master NameManager として起動されると、このテキスト (ASCII) ファイルを解析します。NameManager はこのファイルに包含されている情報を使って、ほかのドメインからのファクトリ・オブジェクトのオブジェクト参照のインポートや、ほかのドメインへのエクスポートを制御します。factory_finder.ini ファイルの情報を使用するには、TMFFNAME サーバ・プロセスの -f オプションに factory_finder.ini ファイルを指定する必要があります。
定義
BEA Tuxedo システムにおけるドメイン・アプリケーションは、環境の定義として単一の TUXCONFIG ファイル内で記述されます。BEA Tuxedo システムのアプリケーションは、ドメイン・ゲートウェイ・グループを介して、別の BEA Tuxedo システムのアプリケーションや別の TP アプリケーションと通信できます。「BEA Tuxedo システム・ドメイン」の用語では、アプリケーションと TP ドメインは同義です。
リモート・ファクトリは、リモート・ドメインに存在するファクトリ・オブジェクトで、アプリケーションは BEA Tuxedo FactoryFinder を介してこのオブジェクトを使用できます。
ローカル・ファクトリは、ローカル・ドメインに存在するファクトリ・オブジェクトで、リモート・ドメインは BEA Tuxedo FactoryFinder を介してこのオブジェクトを使用できます。
ファイル形式
このファイルは、DM_REMOTE_FACTORIES と DM_LOCAL_FACTORIES の 2 つの仕様セクションによって構成されています。
パラメータは通常、 KEYWORD = value です。これで KEYWORD が value に設定されます。有効なキーワードについては、各セクションで説明します。KEYWORD は予約されているため、引用符が付いている場合を除き、値として使用できません。
値が identifier の場合は、標準的な C の規則が適用されます。identifier は、英字または下線で始まり、英数字または下線のみを使用していなければなりません。KEYWORD と同じ identifier を使用することはできません。
identifier でない値は、二重引用符で囲む必要があります。
入力フィールドは、1 つ以上の空白またはタブ文字で区切ります。
「#」はコメントを示します。復帰改行文字でコメントを終了します。
空白行とコメントは無視されます。
行は、復帰改行の後に最低 1 つのタブを置いて継続できます。コメントを継続することはできません。
このセクションは、各ローカル・ドメインによってエクスポートされたファクトリに関する情報を提供します。このセクションはオプションであり、指定されていない場合は、すべてのローカル・ファクトリをリモート・ドメインにエクスポートすることができます。このセクションを定義することにより、リモート・ドメインから取得できるローカル・ファクトリ・オブジェクトのセットが制限されます。予約されている factory_id.factory_kind 識別子「NONE」を使用して、リモード・ドメインから取得するローカル・ファクトリを制限することができます。
このセクションの行の形式は、次のとおりです。
factory_id.factory_kind
factory_id.factory_kind はファクトリのローカル名 (identifier) です。この名前は、1 つまたは複数の BEA Tuxedo サーバ・アプリケーションが BEA Tuxedo FactoryFinder を使用して登録したファクトリ・オブジェクトの識別子に対応している必要があります。
適切なファクトリを見つけるには、TMFFNAME に factory_kindを指定する必要があります。factory_kind 値を包含していないエントリは、"FactoryInterface" の値にデフォルト設定されません。
このセクションは、リモート・ドメイン上に「インポート」されて使用可能になったファクトリ・オブジェクトに関する情報を提供します。このセクションの行の形式は、次のとおりです。
factory_id.factory_kind required parameters
factory_id.factory_kind は、ローカル BEA Tuxedo システム・ドメイン・アプリケーションが特定のリモート・ファクトリ・オブジェクトに対して使用する名前 (identifier) です。リモート・ファクトリ・オブジェクトは特定のリモート・ドメインと関連付けられています。
注記 TobjFactoryFinder インターフェイスを使用する場合、factory_kind は FactoryInterface でなければなりません。
以下は、必須パラメータです。
DOMAINID = domain_id
このパラメータは、ファクトリ・オブジェクトを検索するリモート・ドメインの ID を指定します。DOMAINID の長さは、32 オクテット以内です。文字列を指定する場合は、32 文字以内で指定する必要があります (最後の NULL を含む)。domain_id の値は、一連の文字か、または 0x で始まる 16 進数で指定できます。
以下は、オプション・パラメータです。
RNAME = string
このパラメータは、リモート・ドメインによってエクスポートされる名前を指定します。リモート・ドメインはこの名前を使用して、このファクトリ・オブジェクトを要求します。このパラメータを指定しない場合、リモート・ファクトリ・オブジェクト名は factory_id.factory_kind で指定した名前と同じになります。
DOMAINID または RNAME パラメータのいずれかに関連する値で固有のファクトリ・オブジェクトが識別できれば、同じ名前の複数のエントリを指定することができます。
使用例
次の FactoryFinder ドメイン・コンフィギュレーション・ファイルは、あるファクトリ・オブジェクトの 2 つのエントリを定義しています。このファクトリ・オブジェクトは、ローカル・ドメインでは Teller.FactoryIdentity という識別子で識別され、2 つの異なるリモート・ドメインからインポートされます。
# BEA Tuxedo FactoryFinder ドメイン
# コンフィギュレーション・ファイル
#
*DM_REMOTE_FACTORIES
Teller.FactoryIdentity
DOMAINID="Northwest"
RNAME=Teller.FactoryType
Teller.FactoryIdentity
DOMAINID="Southwest"
最初のエントリでは、Teller.FactoryType というファクトリ ID で登録された 「Northwest」という ID のリモート・ドメインから、ファクトリ・オブジェクトがインポートされます。
2 番目のエントリでは、Teller.FactoryIdentity というファクトリ ID で登録された「Southwest」という ID のリモート・ドメインから、ファクトリ・オブジェクトがインポートされます。RNAME パラメータが指定されていないため、リモート・ドメインのファクトリ・オブジェクトの名前は、ローカル ドメインのファクトリの名前と同じであると見なされます。
次に示す FactoryFinder ドメイン・コンフィギュレーション・ファイルの定義では、ローカル・ドメインの Teller.FactoryInterface という ID で登録されたファクトリ・オブジェクトだけが、リモート・ドメインへのエクスポートを許可されます。ほかのファクトリに対する要求は拒否されます。
# BEA Tuxedo FactoryFinder ドメイン
# コンフィギュレーション・ファイル
#
*DM_LOCAL_FACTORIES
Teller.FactoryInterface
次に示す FactoryFinder ドメイン・コンフィギュレーション・ファイルでは、BEA Tuxedo FactoryFinder で登録されたファクトリ・オブジェクトはリモート・ドメインにエクスポートされないように定義されています。
# BEA Tuxedo FactoryFinder ドメイン
# コンフィギュレーション・ファイル
#
*DM_LOCAL_FACTORIES
NONE
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